楡周平のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ふーむ。面白かった。
『吉野』は いいなぁ。
がむしゃら。走った後はぺんぺん草もはえない。
こういうオトコが 主人公の物語は、
実に 気持ちがいい。
それいけどんどん。
24時間闘えますか。という ビジネス戦士。
部下に対しても 鉄拳をふるう。
アサップ。ASAP;as soon as possible!
そして、アイデア 発想力。ひらめく瞬間が面白い。
それを事業にまで落とし込める企画力、突破力、実行力
ちょっと、フライング気味が いいなぁ。憎めない。
インベントリーコントロール。ジャストインタイム。
PHS。それが、キーワード。
そして、コンセプチュアルデザイン。
お母さん、そして娘。
リューマチでありながら、
介護することにこだわりつづけるお母さん
そして、佳奈子の 父親(吉野)に対する理解には、
アタマが下がるなぁ。リッパだ。
吉野のお父さんが死の間際にも関わらず、
社主に 直訴に行く 吉野。
その情熱が いいのだ。
『成功を勝ち取った人たちは、問題のひとつひとつを潰して、困難な壁をぶち破った。その結果じゃない。』
新しいビジネスを持ち出すと、最初に返ってくるのはネガティブな言葉。
『ビジネスにおいて、最も大切なのは、クロージングである。』
この本を読んで、ラストワンマイルをよんだ方がいい。
再生巨流の 発展型である。
つまり、必然性に向かうための困難が 社内が中心となっている。
蓬莱が 意外と好青年。嫁も優れている。
清涼剤だね。挫折こそが、飛躍のカギ。
岡本さんが 出番がなかった。 -
Posted by ブクログ
IT産業のきらびやかさ
『蚤の市』がわずかな期間に ネット販売の勝ち組となった。
物流業者の 暁星運輸の横沢は、蚤の市のスタートから、協力した。
しかし、物流費のバックマージンを要求された。
額にして 8億円近い。そのことは、利益を吐き出すことになる。
基本的には 拒絶、そして 取引停止になる。
その前には コンビニが 値下げ要求してきた。
大きな要因は ゆうパックが 進出してきたからだ。
コストは 明らかに違い コンビニも撤退しなければならない。
物流業者は どう展開したらいいのか?
それを 宮城の妻の実家の トウモロコシとトマトを
食べたことで、新しいビジネスモデルを思いついた。
ラストワンマイルもっている物流業者は、
いつも頭を下げ 下請けのイメージが強い。
それが、上流まで 確保したら
安定した物流業者になるのではないか?
IT会社は 物流業者になれないが
物流業者ならば ネットショッピングモールはできる。
横沢は 現在抱えている ネットショッピングの問題点を洗い出す。
一般の評価が 当てになるのか?
専門家が 評価するしくみをつくったら。
大学の先生、どうもイメージは 小泉武夫先生だが。
テレビによくでてくる シェフ。
蚤の市は 極東テレビを買収して メディアとネットの融合
それは、文字情報への広がりとなるという趣旨だったが
物流とテレビ会社が組めば、新しいビジネスモデルになる。
ここでの 上司 寺島の決断が 実に早くすばやい。
人的ネットワークも確実にできている。
黄昏的な テレビ業界 そして 物流業界
あらたなる ビジネスモデルが 確立できるのか?
安定は情熱を殺し、緊張、苦悩こそが情熱を産む。
いい言葉ですね。 -
Posted by ブクログ
(上下巻合わせてのレビューです。)
楡さんの文庫最新刊を年末に読みました。
今回は、エリート官僚・大物政治家・病院の会長たちが、
婚姻や大金を用いて、日本の中枢にまで上り詰めるべく画策するドラマ。
(予想できると思いますが、)かなりドロドロです。
エリート官僚と政治家の娘の結婚を巡り、
昔の女がでしゃばって邪魔をしたり、
政治家と病院の会長の若かりし頃の過去がクローズアップされたりと、
盛り沢山の内容です。
ちょっと関係者の繋がりがあり過ぎて、現実味はないのですが、
そこはまぁフィクションの小説なので仕方ないでしょう。
その部分を差し引いても、
先の展開が気になって仕方ないドラマ仕立てになっています。
予想通り期待を裏切らない大作でした。
続編もハードカバーで出ているので、
早く読みたいところです。。 -
Posted by ブクログ
少しずつ読んでいる楡さんの小説。
今回のストーリーは、
人工授精を利用したビジネスを企む悪の枢軸企業と
立ち向かう一人の日本人の物語。
彼らの対決に複雑に絡み合うのが、
過去、彼の子どもを身篭りながらも、
両親の意思により中絶された女性や
フィリピンで働く彼の同僚たちの物語。
人工授精の技術はあくまでフィクションだと思われるが、
筆者の圧倒的な筆力によって、どこまでがフィクションで、
どこからがノンフィクションなのかさっぱりわからず。
もしかしたら、僕たちの知らない世界で、
こんな怖いことが起こっているのかもしれない。。
やっぱり楡周平はスゴイと思わされた一冊。 -
Posted by ブクログ
(上下巻合わせてのレビューです。)
仮想三国志を思わせるような物語。
小学生のころ難しい漢字の人名だらけの三国志に挫折して以来、
中国の歴史小説は敬遠していたけれど、
そんな自分でもあっという間にのめり込んでしまうお話でした。
間違いなく楡さんの最高傑作の一つになりそう。
楽天という5つの国の中では最小・最弱に生まれた主人公が、
純粋なまでに国(皇帝)のために命を捧げようと奮闘する物語。
どんな困難・ひどい仕打ちに遭遇しても清く美しい心を忘れず、
ただ純粋に国のために働く姿はちょっとわざとらしいけれど、
それでもいやらしくなく思わず「負けるなー!」と応援してしまう。
こういうアツい小説は大好きです。 -
Posted by ブクログ
楡さんの「朝倉恭介VS川端雅彦」シリーズ第4弾。
今回は川端雅彦が主人公のパート。
制御不能となった飛行機、
世界中にばら撒かれたコンピューターウイルス、、
この先どうなっていくんだろうとどんどんのめり込んでいってしまいました。
700ページもの超大作ですが、
あっという間に読めてしまいます。
コンピューター社会に対する警笛とも受け取れる本作品ですが、
あんまり難しいことは考えずに楽しむのが正解かと(笑)
しかし、本編主人公の川端さんは、
あんまり大したことしてないのに大事件を解決しちゃうんだなー。
目のつけどころがいいというか、運がいいというか。。
次回はもう少し活躍して欲しいところです。