楡周平のレビュー一覧

  • 限界国家

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    この通りの未来が来そうでゾッとした。
    でも、そう思うのは自分も年寄り側の人間なんだろう。

    ただ、そんな未来の中でも、安心して過ごせる日常だけは守られていて欲しいと思う。

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    2026年03月15日
  • TEN 下

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    ドヤ街の中卒から登り詰める、まさに立志伝という物語。
    上手く出来すぎなのは小説だから、と割り切って読むのが丁度いいと思う。

    出世や金儲けに関してさほど欲がない俊也と、その親友であり恩人のかんちゃん。

    後半で関係が崩れてしまう悲しさはあったので、残念な気持ちになった。
    お互い切磋琢磨して、2人でホテルを唯一無二のものにして欲しかったなと思った。

    額縁の「天」が贈られたシーンがとても良かった。上手いことタイトルつけたもんだ。

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    2026年03月10日
  • 黄金の刻 小説 服部金太郎

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    服部セイコーの創業者である服部金太郎の立志伝。実際はもっとたくさんの苦労もあっただろうが小説の中では気持ち良いくらいに成功し続ける。爽快感のある仕上がりだ。
    周りの人にも恵まれ、成功をおさめる人というのは才能や努力だけではなく運も良いのだろうと思う。
    銀座のあの建物を見るたびに金太郎の物語を思い出すことになった。

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    2026年03月05日
  • 黄金の刻 小説 服部金太郎

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    一代でSEIKOを創業、成功に導いた服部金太郎のほぼノンフィクション作品。

    この時代の成功者は、誰しもが国家天下のためと言うことを信念に持ち、目先の美味しい話に飛びつかず、将来のことを見据えた事業展開をしているなぁと思えた。

    住友財閥や三菱財閥の話も読んだが、事業で得られた利益を社会に還元し、顧客の信頼を得るというのが共通した考え、振る舞いだったのを知ると、今も昔も行き着くところは人との関わり合いなんだろうなと感じた。

    一番印象にのこった台詞は、322ページ。

    「入りたての職工はもちろん、学校出の技術書だって、精工舎に入ってはじめて時計の製造に携わる。人間にたとえれば赤子なんですよね。まっさらな状態で生まれてきた赤子は、親から言葉を、礼儀、作法を教わりながら一人前になっていく。それと同じように職工も技術者、我々先達の仕事を見、教えを受けながら成長していく。そうして考えると、果たして私は、そうした覚悟を持って後進に接してきたのか、親としての職分を果たしてきたのだろうか。」

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    2026年02月24日
  • 黄金の刻 小説 服部金太郎

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    4.4

    セイコーの創業者、服部金太郎の話。
    金太郎の人となり、事業の広げていく様子が読みやすく描かれており面白い。

    金太郎、時計の歴史小説。

    楡さんのこのシリーズ(砂の王宮)は面白いし勉強にもなり素晴らしい。

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    2026年02月15日
  • 再生巨流

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    これぞ誰にでもおすすめできる経済小説。
    難しい内容ではなく、とってもおもしろい。

    左遷の憂き目に遭った男と、その道具でしかなかった使えない部下の、社会における再生の物語。
    起死回生の企画と、進むからこそ表れる壁との闘い。最中、主人公が終盤に気づくこと、それは全ての社会人に通じる熱い感情だ。
    失望する相手が人ならば、人を救うのもまた人なのだ。

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    2026年02月09日
  • 限界国家

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    日本の文化を大切にしたいというのはエゴなのか?

    また世代間で世界の見方が違うのか?

    老人はよい生活をしてきた日本に愛着があり、若者はそこまでよい経験をしていないから日本に対してドライに接する。

    最近の衆院選を見ていると、作者の視点も一つを分かりやすく切っただけだろうなと思う。まぁ、そんな見方するのをステレオタイプとして考えがちなのは分かる。

    考察の一つとしては面白い。

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    2026年02月07日
  • 雌鶏

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    面白過ぎ。
    舞台が戦後の昭和。しかも米軍物資の横流しで権力を持った某氏に雇われるとんでもない過去を持つ女性。彼女が政治や経済の重鎮たちを占いで手玉に取るという設定。
    その権力者は児玉誉士夫(実は私の地元出身)と重なるし、この小説ではボーイング事件の発端は彼女が仕組んだものとなっていて、さすが楡氏!と膝を打つ。
    そして彼女は戦後、米兵を殺害した許婚の男性の罪を被って服役するも、彼が姿を消して経済界でのし上がった、その男にとんでもない復讐を仕向ける。二重三重に面白い。

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    2026年02月01日
  • 限界国家

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    ネタバレ

    秀作。
    先行き問題だらけの日本。すごく不安になる。
    少子化、外国人流入は防げない。老害で日本は発展を妨げられている。
    なるようにしかならない。個人的にも覚悟を持つようにする。
    だけど、日本人はなんとかするだろうと思う。

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    2026年01月31日
  • 飛博(とばく)

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    レース鳩・・・・・と言えば、
    大昔、某演歌歌手の趣味・・・だと、何かで見た覚えがある。
    当作品を読むと、趣味の延長線として、このような世界があっても不思議では無いなぁ~と、感じずにいられなかった。
    レース鳩の大会も、日本国内としてではなく、世界的に視野を広げると、とても興味深いスポーツ(ギャンブル?)なのかもしれません。

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    2026年01月20日
  • 限界国家

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    小説というより日本経済の未来を予見する経済書。
    楡周平氏のことだから、おそらくベースとなる情報とデーターは事実に基づいたものだろう。
    地方から人が減って都市部に集中する。その地方の減少を「限界集落」と呼ぶが、これが国家単位で進み、やがて日本が「限界国家」になるという予想。
    日本経済をリードしてきた老練の経営者と、まだ学生ながらベンチャーを立ち上げた若い経営者の議論が面白い。老齢な若い経営者が日本を対象にしていないビジネスモデルを説明すると、老齢経営者が「日本に見切りをつけるのか?」そして日本が衰退することに対して君たちは救おうと思わないのか、といった発言をする。しかし若手は、こんな日本にしたのはあなたたちではないか?少子化だってなんでもっと早くあなたたちは手を打たなかったのか?自分たちのつけを若者に押し付けるのはやめて欲しい。そして自分たちはそんな「日本」という概念をそもそもビジネスの対象とせず、はなから世界をマーケットと見ている、と話す。
    「人口減少」「産業構造の変化」「雇用基盤の脆弱化」、今これを放置しておくと間違いなくこの国は巨大な限界集落「限界国家」になる。
    テクノロジーの進化は人間の労働力からの解放を目指している。解放された人民は仕事をしなくても良くなる?収入の機会が減少すると本来社会が必要とする人口はそもそも小さくなるのではないか。少子化は逆な見方をするとその適正規模に向かっているのかもしれない。
    ある意味ホラーな小説だ。

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    2026年01月17日
  • ラスト ワン マイル

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    物流のラストワンマイルを担う自社の強みを生かし、今までの請負体質から脱却しネット通販という新規事業を立ち上げていく小説。時代は郵政民営化の時期でサラリーマンはPHSを使い、ネット通販も黎明期。上から目線の顧客をギャフンと言わせる痛快さがあり、新規事業を立ち上げ周囲の仲間を巻き込んでいく様にはワクワク感があり、事業構想も著者で実際に立ち上げたことがあるかのような緻密さがあり、楡ワールドに引き込まれるのは待ったなし。役所勤めだとあまり経験することはないけど、企業の会社員がボトムアップで新規事業を立ち上げていくことへの憧れが強まった。

    "安定は情熱を殺し、緊張、苦悩こそが情熱を産む"

    繰り返し登場したこのフレーズはこれからも心に留めておきたい。

    ただ、強いて言うと、色んな人に事業の説明をして回るにあたってなんども同じ表現が出てくるのはくどかったかも。

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    2025年12月30日
  • 限界国家

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    人口に関わるデータはいろいろな本やネットなどで見ていた数値だが、小説と言う形態で語られると何か違ったリアリティーを感じてしまう。このままでは限界国家だが、まだまだやりようによっては変えることができるはず。そういう希望を見える。まぁ共通しているのはピケティが言う、持っているものはさらに豊かに、持たざるものは、持つ事は無い。差は開いていく一方である。その原理に乗っ取れば、持つべき人になったほうがいいよねー

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    2025年12月15日
  • ドッグファイト

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    面白い。
    仕事は擦り切れるまで考えて、外に出てヒントを得よう。ぎゃふんと言わせたことが痛快です。
    ただ元々いた経営企画部の次長は出てこなかったのが残念。

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    2025年12月13日
  • 限界国家

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    最近どこかでよく耳にすることが小説の形で書かれているのだが、こうして落ち着いて文字として読んでみると改めてハッとする部分が多かった。個人的に面白いのは、次世代技術としてメタバースとNFTを中心に取り上げる一方で、AIについておそらく全く触れていない点。本書が単行本として出版された2023年6月からの2年半で、生成AIは生活に広く浸透したが、そこを予言していない点に、時代の変化が速く、劇的で、予想が難しいことの証明にもなっているような気がした。

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    2025年12月05日
  • 限界国家

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    少子高齢化、DX、人口減少、過疎化、国の財政難など、様々な社会課題を分かりやすく伝える小説。

    ベンチャー企業を立ち上げて挑戦する気概はないが、世の中の動きを的確に捉える、挑戦する若者をサポートするなど、次世代のために自分でもできることを考えさせてくれた。

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    2025年12月04日
  • TEN 下

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    前職ホテルマンだった事もあり、
    キツくて辛いことも多かったけど、それよりも好きだった事を思い出してふけてました。
    楡周平先生の作品はマジで仕事がしたくなる。
    まさにこれに尽きる。
    運が良いと感じる自分になろう。
    出会いは一期一会。


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    2025年12月03日
  • TEN 上

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    楡先生は、ビジネス小説が上手い。
    仕事でワクワクさせられる。
    早く仕事がしたくなる。
    このアガる感じ、自分がキツい時には薬になる。
    もう少し頑張ってみよう。
    下巻も楽しみ〜

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    2025年11月29日
  • 逆玉に明日はない

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    ビジネス小説でもあり、ミステリーの要素もあり、色々なものがごちゃ混ぜになった小説。
    つまるところ、美味しい話なんてない。
    結局は自分で果実をつかみ取らなければいけない。
    というメッセージが伝わった。
    個人的には、華子との絡みを続編で読みたいと思う。

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    2025年11月15日
  • 限界国家

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    久しぶりに本屋さんに行った時に文庫本化されたと宣伝されていて興味を引いた本です。限界集落という言葉を聞いたことがありますが、限界国家とはスケールの大きな話だなと思って興味深く読みました。小説の形を取ってはいますが、著者の楡氏の人口減少が確実視されている日本の将来の問題点を述べています。

    この本の特徴は、人口減少による悲惨な面だけを記述するのではなく、人口が減少したからこそ起きる良い変化についても述べています。本の中で述べられていたことで共感したのは、自分が経験したことは、世代が離れた若い人や子供には役に立たないどころか、下手をすれば害になるということです。

    私は親に与えられたコースを辿って良い人生だったと思っていますが、同様のことを自分の子供にはすべきではないと確信しました。この点だけは、良い子育てをしてきたなと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・内需依存の経済が成り立つためには、1億人の人口が必要なのに、 今現在日本の GDP の7割は内需である 。今の日本企業の経営者、政治家、官僚にその時の備えができているのか(p19) 前例主義に加え、 キャリア官僚は経験を積むために数年単位で部署を転々とする。野心にかられてリスクを犯すより、出世の鍵はいかにしてミスを犯さないかが 修正となる(p34)

    ・人口動態統計は精度が高いと定評があるが、 現行と合計特殊出生率から算出したもので、人口減少に伴う当該地域の環境変化といった 要因は一切考慮されていない(p38)

    ・ 秀才 あるいは 専門家と称される人間には2つのタイプがある、1) 自分の知識、見識に絶対的な自信があり 断定から入るタイプ、2) 相手の話を十分に聞いた上で、一つ一つ 論点について 丁重かつ慎重に持論を展開するタイプ(p57)

    ・ 日本以外にも医療が無料で受けられる国があるがいつでも どこの病院にも行けるわけではない。大抵は受診、治療が受けられる医療機関は 家庭ごとに決められていて、しかも 予約が必要とされている。つまり 急な病に襲われても、まずは 予約。精密な検査が必要と診断されれば設備の整った病院をまた 予約、その日が来るまで耐えなければならない 句点 だから 富裕層は迅速に 設備の整った 病院で受診、治療を受けるために高額の料金を支払って 民間の保険会社と契約を結ぶ(p67)

    ・中国は2021年に人口 300万人未満の都市に 限って、農村戸籍 対象者の移住を認めることにした。しかし 農村戸籍の大半は都市部で暮らせるほどの財力を持っていないので出てきたところで貧しい暮らしを強いられる、それなら 条件次第では 日本に移住しようと考える人も少なくないかもしれない(p74)

    ・革新的な技術が登場すると、あって当たり前だった 職業がまるごとなくなってしまう。そこまで行かずとも必要とされていた人員が激減することになる。これが 職業 寿命 の意味である(p91) 従って これからの時代を生き抜くためには、世の中の流れを読む力、何があっても食べていける能力を身につけなければいけない(p99)

    ・少子化が問題視された頃から散々言われてきたが 政治家は何の有効策も打ち出さなかったどころか、若い世代よりも高齢者を優遇する政策に重点を置いてきた。選挙に勝たなきゃ 議員でいられないわけだから 高齢者の関心を買う 政策を打ち出すのはわかるけれど、そのツケを若い世代に押し付けるのはおかしい (p136)

    ・ 一般の人にはあまり知られていないが、 治験データの処理、効能 分析 、副作用 の内容、発生頻度、安全性の評価など、全てが 製薬会社の手によって行われている(p150)

    ・実は医療費が最もかかるのが、健康寿命を迎えた後からである。病気になれば 医療費が、体が思うように動かなくなれば、そこに 介護費が重なってくる。その双方を必要とする高齢者が年を重ねるごとに増えていく(p157)

    ・親の職業感や価値観で、これから社会に出ようという世代にアドバイス なんかできない(p164)

    ・組織にはしがらみもあれば既存ビジネスとの兼ね合いもある、 ベンチャー企業がまっさらな カンバスの上にフリーハンドで絵をかけるのに対して、大企業の場合は 製薬が多すぎて好き勝手に絵を描くことはできない。おまけに 師匠がたくさんいて 随時 あれこれ指示してくる(p167)

    ・どうしたら客に喜んでもらえるかを第一に考える店は必ず繁盛する、 ところが 儲けることが先に立つと原価率を下げ、人件費を切り詰めたりすると数字を重要視するようになる。客は鋭いもので儲けを重視する 店をたちまち 見抜いてしまう(p171)

    ・仮想通貨 もNFTもそうだが、今までの常識が通じない 新しい市場が現れると 、 ネガティブな反応を示すのは オールドモデルの中で生きてきた人たちである(p236)

    ・これから国をまたぐ ビジネスの決済には 仮想通貨が主流になるので 本社をどこの国に置こうと事業には何ら支障をきたさない(p247)

    ・ 若い世代はネット ネイティブ、 IT技術の進歩とともに育ってきた世代である。しかし 親の世代は、新しい技術が次々に登場したかもしれないが、IT技術 に比べれば進化のスピードはとてもスローで、雇用に及ぼす影響はほとんどなかった。むしろ 新技術は 新製品を誕生させ、雇用の拡大につながった。今は全く逆で、スマホのように 一つのデバイスに機能が集約されていく時代であるから、 新技術を活用した製品が現れても、かつてほどの雇用は生まないで、 むしろ 縮小させる(p269)

    ・人間は何を目指して 新技術の開発に取り組んできたかというと、労働の軽減、最終的には労働からの解放だと考える。 ゆりかもめは開業時 から 無人運転で運行。山手線でも自動運転を目指した実証運転が始まっている。リニアもそう、自動車も自動運転になる日が遠からずやってくるでしょうし、アメリカや 中国では自動運転のタクシーがすでに走り始めている(p283)

    ・自動車メーカーが見直さなければならないのは、サプライチェーンだけではなく、全国 そして海外に張り巡らした ディーラー 網も同じである。アメリカの EV 大手は 受注も代金決済も 全てネットを返して行っている。ここでもまた大量の雇用が失われることになる(p301)

    ・タクシー会社だけでなく 運送会社も必要なのは 車両だけ、人事管理や 安全管理 給料計算も不要になる。 ドライバー どころか 事務職だってほとんど いらなくなる(p305)

    ・人類は2度の産業革命 を経験してきたが、いずれも 火を用いるものだったので 、コンピューター、インターネットの出現は 情報化社会を急速に発展させたという観点からすると、第3次産業革命といえる。ただ2回の産業革命と根本的に違うのは、2つの革命が新たな産業を創出し、膨大な 雇用を生んだのに対して、コンピューター、インターネットの出現は、雇用の喪失 どころか雇用を縮小させ、職業 寿命を縮めることになった(p330)

    ・労働に対する概念 、 労働の対価で生活を成り立たせるという概念というか 通念 そのものが成り立たなくなる(p336)

    2025年11月7日読破
    2025年11月7日作成

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    2025年11月07日