楡周平のレビュー一覧

  • 異端の大義(上)

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    (上下巻合わせてのレビューです。)

    まだ1月ですが、今年読んだ小説№1に決定!
    久々に骨太で面白い長編経済小説を読んだ。
    やっぱり楡周平さんは間違いない。

    モデルは三洋電機。
    バブル崩壊後の不況の中、シリコンバレーから帰還した主人公は、
    同期の取締役から疎まれ工場閉鎖の任務に就く、、というのが前半。

    今週、寝る間も惜しんで読んでいたせいで、
    仕事中すこぶる眠かった。。
    この苦痛から開放されると思うと少しばかり嬉しい限りです。

    楡さんには、個人的に「現代版・山崎豊子」の称号を送ります。

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    2011年08月21日
  • マリア・プロジェクト

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    一番最初の子供を堕ろすシーンの文に惚れて読みました。
    この本に必要な知識が全くないので一回目に読んだ時はちんぷんかんぷんでしたが、何回も読んだり調べたりしたら少しだけ内容を掴めた気がしました。もっともっと読み込みたいです。

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    2011年02月01日
  • 宿命(上) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

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    文庫本になることを楽しみにして、ようやく文庫化。長すぎるよ・・・

    ドラマ化もされていたらしいんだけど、んなこと知らずに読む。

    上巻はバシバシ伏線を貼りまくっている。こうやって伏線を貼りまくられると後で忘れそう、ってか忘れた。

    小説ということもあって感想を書くのは難しいんだけど、楡周平さんの小説にある一気に読ませる言葉の組み立てはここでも発揮されている。ページ数も多いんだけど、2日で読んでしまった。コストパフォーマンス悪いよなぁ。

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    2010年11月28日
  • ターゲット

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    朝倉恭介シリーズ。悪のヒーローがなぜか、CIAの仕事を・・・ スピード感があり、圧倒的面白さ。北朝鮮の野望をくじく朝倉、生物兵器が日本を襲うのを阻止。

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    2010年10月30日
  • 青狼記(下)

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    実は「コミックバンチ」に連載していたマンガを読んで初めて知り、あまりの面白さにコミックスを揃えてしまった、という作品。
    ただ私のその評価が世間の標準とは若干異なっていたようで、物語半ばのうちに連載打ち切りになってしまった、というのは余談である。
    それから原作も当然のように読んでみたくなり、探していたものの長らく増刷が止まって絶版状態になっており、このたび数年越しでようやく手にすることができた。

    今改めて楡周平の「青狼記」を読んでみると、マンガと比べていささかシンプルではあるものの、やっぱりメチャクチャ面白い。
    ここまできたら最早バカとしか言いようがないほど純粋過ぎる趙浚だが、二昔ほど前の連続ドラマを思わせる、絵に描いたような波瀾万丈の展開の中にあってはそれすらもふさわしく感じる。
    テーマとしても流れとしても、特に新奇なところはまったくないが、真っ向勝負でズシンと体の深奥に響いてくる、そんな名作だと思う。
    可能性はほとんどないだろうが、続編を書いてほしい気がする。

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    2010年09月03日
  • 青狼記(上)

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    実は「コミックバンチ」に連載していたマンガを読んで初めて知り、あまりの面白さにコミックスを揃えてしまった、という作品。
    ただ私のその評価が世間の標準とは若干異なっていたようで、物語半ばのうちに連載打ち切りになってしまった、というのは余談である。
    それから原作も当然のように読んでみたくなり、探していたものの長らく増刷が止まって絶版状態になっており、このたび数年越しでようやく手にすることができた。

    今改めて楡周平の「青狼記」を読んでみると、マンガと比べていささかシンプルではあるものの、やっぱりメチャクチャ面白い。
    ここまできたら最早バカとしか言いようがないほど純粋過ぎる趙浚だが、二昔ほど前の連続ドラマを思わせる、絵に描いたような波瀾万丈の展開の中にあってはそれすらもふさわしく感じる。
    テーマとしても流れとしても、特に新奇なところはまったくないが、真っ向勝負でズシンと体の深奥に響いてくる、そんな名作だと思う。
    可能性はほとんどないだろうが、続編を書いてほしい気がする。

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    2010年09月03日
  • 宿命(上) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

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    面白い!

    久々にわくわくどきどきするのに出会った
    以前もクラッシュを読んだとき
    この方のは面白いと思いました

    今から下に突入

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    2010年09月02日
  • クラッシュ

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    最高に面白い!ネット社会、コンピュータ依存の危うさに対する警告。男女関係のもつれから起こるサイバーテロ。ジェット旅客機に関する繊細な描写等全てに引き込まれる。

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    2010年08月17日
  • 衆愚の時代

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    すばらしい爆笑本。だいだい「衆愚」という言葉。まったく今どき…と苦笑せざるを得ない。2ちゃんねるの書き込みにも怒ってたりするのだが、その時点でチラ裏本だし。「昔は良かった」「最近の若者は…」「私がアメリカ勤務の時は」「こう言うと叱られるかもしれないが…」と嘆く、嘆く。

    強気を挫き弱者を助けることが正しいなんてオカシイ!と叫びつつ、自分は、しがない物書きみたいなスタンスのヘタレっぷり。正社員になりたくない人が多いから、消費者が安いものを求めるから、派遣労働は当たり前・派遣切りもまた当然と言いながら、株や投資はケシカランという。お金を少しでも儲けたい人がいるんだから投資だって当然なんじゃない!?(彼の論法に従えば)。仕事が無いなんて言ってるやつは仕事を選り好みするからだ! とこれまた言い古されたお説教。人間ってそんな部品みたいにどこでも挿せるものか?? 希望通りの職種や部門で働けない場合だってあるんだ! って!! そんなことは誰だってわかってんだよ。じゃあ、希望なんて取り下げて、単なる労働力として一生過ごすかね、と思ったら…最近は物が豊富で若者に欲がない! と来た。希望を通そうとしてもダメと言い、じゃあいいやと諦めたら、向上心がないとお怒りになられる。

    大きく言うと〝社会の価値観と自分の価値観が違う。それは社会の価値観が間違っている!〟と憤られておられるのだが…あれ、これ結局、ご立腹の対象の若者たちと一緒じゃん。でも社会にストレスがたまるのは自分だけのように曰う。こんなオレオレ理不尽オヤジが最も日本をダメにしてるのに、ね。

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    2010年06月19日
  • マリア・プロジェクト

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    朝倉恭平シリーズが終わってちょっと寂しかったあなたに!!

    これまた実際にあってもおかしくない?(実在してしまうと恐ろしくてたまりませんが、、、)ような(((p(>o<)q)))
    フィクションと割り切って読みましょう!!
    面白いです!!

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    2010年05月20日
  • 猛禽の宴

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    今回も前回に引き続き
    朝倉恭介さん  完璧  です
    Cの福音を読まれた方はもちろん、本作のみでも楽しめると思います。
    オススメです!!

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    2010年05月20日
  • クレイジーボーイズ

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    メインは水素自動車用のタンクの開発を巡る特許問題。しかし、その他にも、多くの現代社会が抱える問題を盛り込んである。
    今、ホットな話題だけに、実際に起きたらどうなんだろうと考えさせられる。

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    2010年04月22日
  • 陪審法廷

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    日本の医学界に失望し渡米した内科医である父をもつ牧田研一。
    一方、グアテマラ出身で幼い頃両親を亡くしストリートチルドレン
    を経て孤児院の生い立ちという不幸から抜け出そうと夢を描き
    4千八百キロの旅の果てに米国に不法入国し、
    縁あって外科医に看護師という裕福なクロフォード夫妻の
    養女となったパメラ。
    隣同士で家族ぐるみの付き合いという研一にとっては、
    実の親と同様に接してきたクロフォードの
    裏に潜む男の本性を知ることとなる。
    それは・・・
    養父・クロフォードから長年にわたり性的虐待が行われ殺意
    が芽生えてきているとパメラから打ち明けられたからである。
    パメラとはクラスメートでもあり同じマイノリティって部分も
    重なりいつしか彼女に好意を抱くようになっていた研一は
    欺瞞に駆られパメラにかわって
    完全犯罪を計画し、実行しようとするが・・・・・。

     15才の少年が犯した罪は、無罪か?終身刑か?
    事件当時、研一はステロイド摂取で副作用による心神喪失だったか
    パメラには、本当に性的虐待が行われていたかを争点にして
    物語、中盤辺りかららラストまで裁判での息詰まるような法廷サスペンス。
    この物語の舞台は、米国・フロリダである。
    日本と米国との裁判制度の違いや欠点とか
    また、実際に1992年に日本人の16才の少年が巻き込まれた事件なども触れられていてリアルティさが感じられる。
    日本の裁判員制度が施行される前に、
    電子書籍配信サイトに連載され単行本で刊行されたと記されているので
    それを意識して作品が描かれているようである。
    市民が市民を、人が人を裁くとは、どんな意味があるのか
    日本には罪刑法定主義という原則がある、それを踏まえたうえで
    罪と罰とは、とか考えさせられる重たいテーマであるにも関わらず
    感情移入するし、一気読みできる読み応え十分の作品である!!

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    2010年03月07日
  • 陪審法廷

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    米国在住の日本人少年が犯した殺人の罪状の有無を陪審制で問う、というものですが
    重たいテーマでありながらも、集中して一気に読んでしまうほど、考えさせられる作品です。

    陪審制で判決が下される米国の地で、
    日本人が殺人を犯し、米国の法に基づき裁かれ、
    一方で(米国籍ではあるが)日系人が陪審員に選出されるので、
    色々考えるきっかけが沢山散りばめられています。

    白黒しか存在しない(ここで言う有罪か無罪か)という米国と
    グレーゾーンが存在する日本との文化や国民性の違い、
    認識・見解の違い、そして個人の考え方の違い、と
    様々な背景が読み手に与えられるので、すごくエネルギーを使います。


    この作品の世界に入り込んでいけるのは、
    殺人を犯した少年、
    この事件の引き金になったこと、
    裁判における陪審員、
    この3つの視点のストーリーが序盤に描かれているからかな。

    事件の発端も、各人物の心情も、殺人に至るまでの経緯も分かった上で、
    「果たしてこの裁判の判決はどうなるのか。」とドキドキし、
    読み終わっても、安心だとか、がっかりだとか、
    そういう感情に浸ることなく悶々と考えてしまいます。


    陪審員に問われているのは、被告が犯したことに対しての罪状の有無を決定する事、
    というのは認識してはいるものの、
    ならば何故、法の専門である裁判官のみで判断を下さず、
    一般市民が陪審員として参加する必要があるのか。

    陪審員に求められているものは果たして、
    検察側、弁護側が用意した物的証拠や弁論から汲み取れる
    事件の真偽なのだろうか。難しい。

    日本と米国の有罪・無罪の見解、そして罪状の度量?には
    大きな違いがあるように思えました。

    日本でも裁判員制度が導入されたのが最近のことなので、
    他人事として割り切れない作品。

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    2010年03月04日
  • ラスト ワン マイル

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    2009/10/3 ジュンク堂三宮本店にて購入。
    2018/2/2〜2/3

    楽天、ライブドアを彷彿させるIT 通販業者とヤマトとフジテレビを彷彿させる宅配便、既存マスコミの闘い。いやいや、超絶面白いビジネス小説だ。ラストワンマイル、というタイトルも見事。この商売ほんとに出来ないもんかな。最近の運送業界の人手不足もあって難しいか。

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    2018年02月03日
  • 異端の大義(上)

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    ネタバレ

    2009/3/30 新大阪のBooks Kioskで購入。
    2015/3/24〜4/1

    3年ぶりの楡作品。『再生巨流』に続く経済小説。同族経営の大企業に勤める高見と、経営者一族に連なる同期の湯下を中心にえがかれる人間ドラマ。技術者上がりてアメリカ駐在から帰国したばかりの高見に対して、個人的なうらみから工場閉鎖の労務管理を押し付ける湯下。いかにもありそうで、何ともいたたまれない。最近御家騒動のあった某大手家具会社なんかもこんな感じなのだろうか。下巻に期待。

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    2015年04月05日
  • マリア・プロジェクト

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    女の身からすれば、とても怖い話だと思います。
    しかし、読み応えは抜群でした。
    巨悪が滅びることは無い、というのは真実かもしれませんね。

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    2009年10月04日
  • マリア・プロジェクト

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    供給が限定的で需要が切実であるほど違法なマーケットは悪魔的な魅力を持つ。最近、臓器移植で話題に上がることも多いフィリピンが舞台になる医療系サスペンス。最後はドンパチになってしまうが、そこに至るまでがスリリングでプロットは大胆かつ精緻。

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    2009年10月04日
  • マリア・プロジェクト

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    新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2010/9/25~9/28

    フィリピン・マニラで胎児の卵巣から取り出した卵子を用いた人工授精や臓器売買を行う研究施設に翻弄される日本人を描くサスペンス。バイオテクノロジーの発達により、こんなことが本当にあっても不思議ではないところが恐ろしい。これ以上内容に触れると(書いたことも結構ネタばれ的ではあるが、文庫裏に書いてあるのでよしとしよう)、未読の方に悪いのでこれくらいにしておくが、傑作である。一読をお勧めする。

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    2010年09月28日
  • 青狼記(下)

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    主人公が這い上がってきます。しかし喜びも束の間、幾度も悲しみが襲ってきます。
    新しい国を親友と恋人と共に作り上げて行けるところでホッとしますが、また見えない先へ行こうとするラストには「ひょっとして続きが出やしないだろうか」とドキドキさせられます。その辺は煮え切らない気持ちで終わりますが(笑)物語としては完結します。綺麗に。
    こんなに綺麗に読み終われる作品はそうそうないのではないかと。不快を感じる点が何一つないので、本当にオススメの一冊です。

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    2009年10月04日