【感想・ネタバレ】青狼記(上)のレビュー

あらすじ

その大陸では微妙な力関係で5つの国の均衡が保たれている。楽天(らくてん)は一番の小国である。ある日、大国・奉金(ほうきん)より盟約を結びたいと申し入れがあった。条件は人質の交換。軍師の父親が奉金に差し出されてから、その息子・趙浚(ちょうしゅん)の波瀾の人生が幕を開けた。困難に立ち向かいながらも真摯に生きる若者を描く感動巨編。(講談社文庫)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読み始めから、ぐいぐい引き込まれた。

架空の時代・国だが、周囲の強国に立ち向かう小国と
鉱山にあると言われる、不老不死の龍の牙を求める冒険。
敵同士の青年の縁深い友情と絆。

ミステリーだが、冒険譚とも読めるし、描かれる人間がとても良い。

0
2012年09月01日

Posted by ブクログ

(上下巻合わせてのレビューです。)

仮想三国志を思わせるような物語。
小学生のころ難しい漢字の人名だらけの三国志に挫折して以来、
中国の歴史小説は敬遠していたけれど、
そんな自分でもあっという間にのめり込んでしまうお話でした。
間違いなく楡さんの最高傑作の一つになりそう。

楽天という5つの国の中では最小・最弱に生まれた主人公が、
純粋なまでに国(皇帝)のために命を捧げようと奮闘する物語。

どんな困難・ひどい仕打ちに遭遇しても清く美しい心を忘れず、
ただ純粋に国のために働く姿はちょっとわざとらしいけれど、
それでもいやらしくなく思わず「負けるなー!」と応援してしまう。
こういうアツい小説は大好きです。

0
2011年08月21日

Posted by ブクログ

実は「コミックバンチ」に連載していたマンガを読んで初めて知り、あまりの面白さにコミックスを揃えてしまった、という作品。
ただ私のその評価が世間の標準とは若干異なっていたようで、物語半ばのうちに連載打ち切りになってしまった、というのは余談である。
それから原作も当然のように読んでみたくなり、探していたものの長らく増刷が止まって絶版状態になっており、このたび数年越しでようやく手にすることができた。

今改めて楡周平の「青狼記」を読んでみると、マンガと比べていささかシンプルではあるものの、やっぱりメチャクチャ面白い。
ここまできたら最早バカとしか言いようがないほど純粋過ぎる趙浚だが、二昔ほど前の連続ドラマを思わせる、絵に描いたような波瀾万丈の展開の中にあってはそれすらもふさわしく感じる。
テーマとしても流れとしても、特に新奇なところはまったくないが、真っ向勝負でズシンと体の深奥に響いてくる、そんな名作だと思う。
可能性はほとんどないだろうが、続編を書いてほしい気がする。

0
2010年09月03日

Posted by ブクログ

問答無用で大好きな小説です。十二国記なんかメじゃありません。
架空の中国風の国が舞台で、主人公がどん底から這い上がるまでを描いています。
上巻はひたすら堕ちる部分しか描かれていないけど、未来が見えてきそうな所で終わります。

0
2009年10月04日

Posted by ブクログ

★★★
今月1冊目。
楡周平の歴史小説。ほんとこの人も幅広い。
20年近く前に読んだが面白かった記憶でまた。
国に仕える天才が流刑地に。

0
2022年11月08日

シリーズ作品レビュー

「小説」ランキング