楡周平のレビュー一覧

  • クレイジーボーイズ

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    日米をまたにかけたスケールの大きさの割にはあまりにも思い通りのストーリー展開。分厚さの割には、これといったどんでんもなく、凪いだ湖のまんま淡々と終わってしまったのが一番の驚きであった。一番印象的だったのはカリフォルニアの青く広がる澄んだ空と突き抜けるように明るい空気。完全な肩すかし。

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    2013年08月11日
  • 猛禽の宴

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    ニューヨーク在住のイタリアンマフィア

    湾岸戦争の裏事情が暴露されながら
    NYイタリアンマフィアの内部抗争、そして新興組織との争いが繰り広げられる

    確かに面白いんですけど、ちょっと描写が長々しく感じてしまった

    悪のヒーロー「朝倉恭介」
    強すぎるなぁ

    順番を間違えてしまって
    3作目を先に読んでしまった!?(苦笑)

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    2013年07月27日
  • Cの福音

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    ソフトボイルド的な。この方の本はストーリーに加え
    教科書的な要素があるので好き嫌いが出ますよね。
    どっちなの?ビーフ?orチキンカツ?(カツ?)

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    2013年07月27日
  • Cの福音

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    コカインの話。
    軽快なテンポでズンズンといっちゃうね!
    日本に密輸でコカイン・ビジネスを構築した男「恭介」
    若いのにスゲーな。
    ちょっとハードボイルドなアンダーグラウンド。

    ライトだけど、なかなか面白いっすね。
    続編も楽しみです。

    コカインを途中にやってみたい?なんて
    思ってしまったけど
    読んでいくと・・・
    やはり怖いなぁと
    ん~ドラッグ怖し!

    台湾マフィア、中国マフィア、ヤクザ。
    いろいろいるんですね。
    台湾マフィアは、知りませんでしたけど。

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    2013年07月12日
  • Cの福音

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     ダークヒーロー朝倉恭介が作り上げた、完全な麻薬密輸犯罪を描いた作品。
     確かに周到で完璧な麻薬密輸だが、いかんせん細々とした貿易の話とあって、帯やあとがきで言われているようなスリルやカタルシスは感じられないと思う。加えて、貿易の話を長々と説明されるのも、勉強にはなるかもしれないが、エンターテイメントとして考えると少し辛かった。密輸の仕組み自体も巧妙に作られたとは言え、結局はコンテナを破って荷抜きして、夜中にボートを漕いで空巣まがいの事をする訳だから、鮮やかさに欠けるなあと思ってしまったのは自分だけだろうか。アクションシーンもラストに少しだけなのが残念。日本の警察を動かして、それを鮮やかに切り

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    2013年07月09日
  • 衆愚の時代

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    基本的に書いてある内容にはほぼ同意します。
    マスコミのレベルの低さやFXのレバレッジの異常さなどは感じます。

    しかし、残念なのはところどころで配慮に欠ける論調があること。
    「エコノミスト、投資コンサルは車券売り場の予想屋やギャンブル氏の予想欄に◎とか▲とかつけている人間と、何の違いもない。」
    車券売り場の予想屋やギャンブル氏の記者の方に失礼です。
    彼らはギャンブルを謳って結果で判断されるので。

    また、老後が見えない日本を課題としていますが、本来未来はどうなるかわかりません。
    老後といえる歳まで生きているかもわからない。
    だからこそ、今にフォーカスをあてるべきであり、老後を語るのは逆に無責任

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    2013年08月10日
  • マリア・プロジェクト

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    読みごたえをブンブン感じました!
    後半が少し自分には合わなかったようですけど・・・
    すごい題材の切り口を見せているのと
    上手いです!
    圧巻の文章力と構成で惹き込まれます
    さすがと思いますが、自分的には少し足りず。
    ですが、フィリピン事情や医療事情は
    ものすごく沸沸と伝わってきました。

    日本は平和でいいっす
    これも先祖のおかげか?国民の力か?
    よくわかりませんが
    フィリピンは、大変なんですね
    フィリピンのある一面を把握するのにもいいんでしょうね
    あんど
    けっこう
    リアルにダークに描かれている国と医療が
    怖かったです

    ☆3ですが
    良い作品であることは間違いないですね。

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    2013年06月09日
  • マリア・プロジェクト

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    ネタバレ

    堕胎と不妊治療にビジネスチャンスがある。
    頭がいい人が倫理上正しくないことに使われた場合について考えさせられる。
    家柄を大切にする階級という普段あまり知らない世界についても垣間見れる。
    フィリピンについても学べる。

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    2013年05月22日
  • ラスト ワン マイル

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    無駄の無さ感が気持ちよい娯楽ビジネス小説。
    色々と程よく詰まっててまとまりもあってアハ
    おれ仕事がまさにこれで!的でおもそろかったです。

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    2013年04月13日
  • 血戦 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2

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    [ 前作を忘れてしまった、という方は、解説から読んでみてください。(p.358〜362あたり)「宿命」のあらすじが載っています]

    前作「宿命」から8年後という設定の今作は、人を貶めることも厭わない、どす黒い人間関係渦巻く選挙戦で主人公有川崇がどう生き残るのか。というのは表向きの内容に過ぎず、登場人物の細かい描写や相関関係が糸となるとても重要なポイントです。

    中盤からグッと惹き付けられ止まらなくなります。内容も内容で、現実とリンクして、んんーーっと唸ってしまうような展開もあり。この終わり方だと、次回作もあるのかな(?)

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    2013年02月24日
  • 異端の大義(下)

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    バブル絶頂期日の丸半導体として世界を席巻した日本企業。僅か10年でコスト競争に晒され厳しい生き残り競争を強いられる。時代背景は90年代。国際競争力が弱くなった日本企業の問題点及び強いメッセージを作者の深い洞察力によって小説に託す。主人公は大手家電メーカーに勤める海外帰任者。リストラと企業再生。時代に翻弄され正義感溢れる主人公が邁進した先は−−。テーマは企業の現地化に伴う生産拠点の海外シフトと国内製造及び経済の空洞化に伴うジレンマ。現在の日本企業の苦悩を予告したかのような作品。小説同様日本企業の再生に貢献したいものだ。そういえば「孫正義の二乗の法則」に記述されていた結果を出す為の組織のあるべき姿

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    2013年02月16日
  • Cの福音

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    ―――父の転勤に伴い渡米し、フィラデルフィアのミリタリースクールで聡明な頭脳と強靱な肉体を造り上げた朝倉恭介。
    その彼を悲劇が見舞う。航空機事故で両親が他界したのだ。さらに正当防衛で暴漢二人を殺害。
    以来、恭介は、全身全霊を賭して「悪」の世界で生きていくことを決意する。
    彼が創出したのは、コンピューター・ネットワークを駆使したコカイン密輸の完璧なシステムだった。
    「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第1弾。

    だいすけからのオススメ

    楡周平のデビュー作
    警察など屁にも思わない「悪vs悪」のエンターテイメント

    「悪役にも実はいいところが…」とか
    「最後にはあいつも改心して…」と

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    2012年12月30日
  • クーデター

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    ―――米原潜の頭上でロシア船が爆発。
    日本海沿岸の原発を謎の武装軍団が狙う。報道カメラマン川瀬雅彦は現場に急行するが、折しも米国大使館と警視庁で同時爆破テロが勃発。
    これは戦争なのか!?
    日本を襲う未曾有の危機。


    新年初読破
    ちょっと前に読んだ『Cの福音』と同じシリーズ
    といっても、主人公二人のうちの片方川瀬雅彦の導入に近いので
    これのみ読んでも完全に楽しめるよ

    お腹いっぱいになるほどの情報量と
    神の目線からのスピーディな展開で日本でおこるクーデターを描く

    ラストがちょっとあっさりしてたけど
    ハードボイルド好きな人なんかはぜひ

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    2012年12月30日
  • クーデター

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    ネタバレ

    朝倉恭平、遂に出てこなかった・・・。
    でも、難しかったけど、後半は夢中になれた。
    ---
    日本海の北朝鮮領海付近でロシア船が爆発炎上。その動きを窺っていた米海軍原子力潜水艦が巻き込まれ航行不能となった。漂流する原潜を挟み、「北」と日米韓の緊張が一挙に高まるなか、謎の武装集団が能登に上陸、機動隊を殲滅してしまった。報道カメラマン川瀬雅彦は現場に急行するが、おりしも米国大使館と警視庁で同時爆破テロが勃発。これは戦争なのか!? 日本を襲う未曽有の危機。「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第2弾。

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    2012年09月10日
  • Cの福音

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    「主人公の造形は、伊達邦彦(野獣死すべし/大藪春彦)の劣化コピー」という酷評もあるけど、元の「野獣死すべし」を読んだことがないので、ハードボイルド系エンターテイメントとしてまぁまぁ楽しめた。しかし、見事に反社会的な主人公を非常に美化しているところがちょっと反感覚えたけど。小市民的良心のわたし的には、最後は何らかのしっぺ返しが欲しかったかな^^;

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    2012年09月10日
  • 血戦 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2

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    まだ続きそう?

    [BOOKデータベースより]

    政権交代を賭けた衆議院選挙。不遇をかこつ元大蔵官僚・有川崇は出馬を決意する。それは、自分を飼い殺しにした義父との戦いでもあった。権力の頂点を目指した閨閥は真っ二つに割れ、憎しみをぶつけ合う。母と娘、姉と妹までもが壮絶な権力争いの渦の中へ。前作『宿命』をしのぐリアル・フィクション。

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    2012年08月11日
  • 血戦 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2

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    人と人の化かしあい。
    社会を正すのも、権力があってからこそ。権力を手にいれる為に、努力を怠らず、虎視眈々と諦めずに狙う。大事なのは信念だ。

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    2012年04月07日
  • 陪審法廷

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    ネタバレ

    アメリカで養父にレイプされ続けた移民少女を救うため、養父を殺害した日本人少年の裁判。「Cの福音」「巨流再生」などをイメージするとちょっと違う。

    「裁判員制度」が導入される時はいろいろな議論を巻き起こしたが、そこが日本、導入されてしまえば無条件で従い、修正議論もおこらずマスコミも忘れたかのように何も言わない。この作品は導入以前で当時のテーマとしてはホットだが、「なぜ、法律知識のない一般市民に陪審員として判断を求めるのか」を「情」で結論づけるだけでなく、事件に興味を持たない陪審員が徐々に関心を示し、最語にはひとつの結論に辿り着くのは”楡らしくない”視点。御用本みたいになっている。楡ならば逆の結論

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    2012年05月12日
  • 宿命(下) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

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    自分の信念を貫く為には、
    一切の妥協は許さない。
    自分にとっての信念とは何か、
    考えさせられる。

    青海長雲暗雪山
    孤城遥望玉門関
    黄沙百戦穿金甲
    不破楼蘭終不還

    青海の長雲 雪山暗し
    孤城遥かに望む玉門関
    黄沙百戦金甲を穿つも
    楼蘭を破らずんば終に還らじ

    青海に雲が垂れ込め、
    雪をいただく 山々は暗く見える。
    ただ一人前線の砦より遙かに玉門関の 方を見つめる。
    黄沙の戦場で百戦し、鎧甲にも穴があくほどだが、 桜蘭を破らないうちは死んでも帰らない。

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    2012年03月30日
  • 宿命(上) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

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    社会を変える為に権力を得る。
    そんな人間達の野望や欲望が細部まで見える。それに伴う男女間。下巻に期待。

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    2012年03月28日