楡周平のレビュー一覧
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だんだんと テンポが良くなってくる。
筆運びが うまくなっているというべきか。
スリリングな 展開。
朝倉恭介の ビジネスモデルが ほころびがでてくる。
金髪のヤンキーなタシロの オンナアサリから
ほころびが 生まれる。
小料理屋のおかみさんが、岡村の嫁さんだったとは。
そこからもほころびる。
そして、雅彦は コカインの調査にいくことで
ギャレットと 知り合い 朝倉とフロリダの襲撃が
わかることに。
このように 朝倉恭介を 追いつめていく
物語の作り方は 実に うまいのである。
そして、台風によって、コンテナーが 破損し
大量のコカインが 見つかることに。
絶対絶命の 朝倉恭介に、
包囲 -
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楡周平の処女作。
にしては、筆の運び方が 着実でもある。
朝倉恭介は、優秀な成績であり、同時に
肉体的にも 鍛えられている。
そして、友人との出会い。
その父親のダークな世界にふれることで、
自分の進むべき道を決める。
二人の暴漢に襲われた時に、
正当防衛として 殺してしまうことで、
更にすすむべき道が 明らかになった。
自分の中に 存在している なにか が
行動に駆り立てているのだ。
そして、日本という 海に囲まれているが故に
密輸入の困難さを 打ち破る ビジネスモデルを考案する。
いくつかの前提で
税関での検閲が 全量検査ということと
ロットナンバーが違うことで、それを保管するこ -
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朝倉恭介の2冊め。まったくこの世は猛禽にあふれていて猛禽天国、最後は猛禽インフレを起こしている。
著者はなんでも書き、世界を創ることが可能なのだけれど、やや無理があったり、強引なところも散見される。時に自分に酔ったような饒舌な修飾語なども垣間見れて、自分が創りだした神をさらに称えるような、自己自演が表現としては気になりました。
全体的に行けば、世界は自分が思っているようには動かず、まさに、明智光秀と織田信長の構造をそのままに、組織についていなかった恭介がどうなっていくのか、が今後の展開につながっていくのでしょう。恭介は人をバンバン殺しますが、何故か正しい方に向かっていく。手段は悪であっても、心 -
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シリーズ物でなければ読みきれなかったかも。逆にシリーズ物だから、導入として読んでしまい、そのボリュームに辟易した感もある。
朝倉恭介の敵となる川瀬雅彦の導入にあたる部分だが、スケール感の割にお粗末すぎる偶発的事故で物語が収束し、悲劇も喜劇になってしまった。
これまでの楡周平の他の作品を読んで、原点に戻って読みなおしてしまっていて、主人公の挟持や登場人物の思惑などが空回りしているように感じてしまった。著者としては初期として、おそらくここまでスケールを広げて書いたのは初めてに近く、その意気込みと勢いは買うが、少し冗長になってしまったのは、時代が追い越してしまったのだろうと思う。
当時としては、これ -
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ダークかダークじゃないかと言われれば、ダークだ。ヒーローかヒーローじゃないかと言われれば、ヒーローではない。運命によってダークサイドに落ちていった人間の作り上げたシステムによって、人が一人贅沢な暮らしと、時々殺しをさせるだけだ。あとは黙々とした作業の繰り返し。目立たず、大衆の中に紛れ込む。
せっかくの技術、能力、知力を最大限に活かせるところが裏稼業だっただけで、別に最初から表世界で働こうとも考えていなかったと思う。そのように仕組まれていったことが運命と呼ぶのなら、彼は純朴な運命信者であり、初志貫徹するブレない生き方と冷静な判断のみを神に捧げる。
ただコカインで一儲けすることが彼のやりたいこと -
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「だれが本を殺すのか」(佐野眞一)を読んだ流れから購入してみた。楡周平だしね。
彼が以前に働いていた会社、コダックがカメラデジタル化のために倒産してしまった話から始まり、電子書籍とSNSの出現により出版のの世界も今や危ない、と世の中が変化しつつあることに言及。便利になればなるほど機械化が進み、人の力がいらなくなり雇用が減る。最近では3Dプリンターなる、優れた復元機能を持つ機械まで発明され、ここまで来ると工場も店もいらなくなる。ロボットが人間を駆逐するという恐ろしいブラックSFが現実になろうとしているのだ。
これからの日本経済はどのようになっていくんだろうか。私たちの子供や孫の時代に明るい未来は -
購入済み
思いは伝わるがエッセイにちかい
楡周平ファンとして購入しましたが、やや想定内というか新たな発見はなかった。もっと楡周平的なひねりや想定されるシナリオなんかがあるともっとよかったと思える。
情報化社会は人々にどのような影響を与えるのか?そこからが本格的な議論なのだろうと思う。 -
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三流大学を卒業して銀座のクラブにボーイとして勤め出した主人公岩崎が、若くして銀座でNO1ママに上り詰めた摩耶から、ある相談を持ち掛けられる。
そこから始まるコン・ゲーム。
銀座の夜の世界の裏事情など、当たり前のことが書いているだけで、一時浸った身としては、さほど興味深くもなかった。
今どきは、上場してない中小企業ならいざ知らず、一部上場企業の社長だからといって、湯水のごとく銀座のクラブで金を使うことなど簡単にはできない。
CSR(企業の社会的責任)が株主や消費者から問いただされる現在では、社長といえどもこんなに交際費は使えないのが現状。
だから今は、銀座の高級クラブの大口顧客はその筋の人が殆ど -
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本作はコンゲーム小説という分野にあたらるらしいです。
その定義は、暴力的な手段を用いないで、知能を使って大金をせしめる詐欺師達の物語。頭脳戦を楽しめる小説とのことです。
しかし、正直、それほど頭脳戦がひしひしと伝わってくる物語ではありませんでした。
頭脳対頭脳で戦っているようなイメージではありません。
本作では、だますというところでは、大きく3つ。
(1)ワインすり替え
(2)競輪を舞台にした裏技
(3)株価操作
ワインのすり替えや株価操作については、巷でも言われているようなことなので、それほど大きな驚きはありませんでしたが、競輪を舞台にしたオッズ操作はしびれました。マイナーなギャンブル