楡周平のレビュー一覧
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面白かった
生肉、刺身が食べれなくなってしまう物語(笑)
ウイルスでもなく細菌でもなく、なんと寄生虫をベースとしたバイオサスペンスといったところです。
下巻ではいよいよ感染の謎解きが深まると同時に、その地域で、極秘の任務にあたっていた原子力潜水艦内でも同様に発症してしまいます。
ガス調査サイトよりもさらに閉塞された潜水艦内での発症に加え、他国との一触即発の状態で、どうなるどうなる?って煽られます。
現地人が感染しない秘密が明らかになる一方で、潜水艦内の状態は悲惨を極めていきます。
そして最後は?っという展開でした。
これを読むと、湖とか沼とかに入りたくなくなります。
TVでお笑い芸人が外 -
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面白かった
生肉、刺身が食べれなくなってしまう物語(笑)
ウイルスでもなく細菌でもなく、なんと寄生虫をベースとしたバイオサスペンスといったところです。
上巻ではミャンマーの僻地で米国大手のコングロマリットが極秘に天然ガス調査を行っていたところから始まります。
そして、その従業員が寄生虫による感染症に!さらに発祥から6時間で致死率100%。
さらにさらに、その感染者は死ぬ間際に周囲に襲いかかり、感染を広げていくパターン!
ゾンビか(笑)
政治的な思惑、経済上の思惑、隠蔽工作といった中、CDCから派遣された研究者たちによる感染ルートの特定と感染の仕組みの調査は難航します。
現地人には感染せず、 -
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今回のテーマはちょっとつらかった。
とくに「はじめに」の2ページが衝撃的過ぎて、そのまま読み進めるのがちょっといやになりました。
生命の創出を人為的に行い臓器移植にも利用する話。
前半はノンフィクションのような詳細な描写。
後半は映画を思わせるようないつものドンパチ。
ドンパチはフィクションの世界観で楽しめましたが、前半のストーリ展開があまりにも現実的で詳細で、まさにそんなことがおきているのでは?と思わされるぐらいで、これがちょっとつらかったです。
そのストーリは、家柄の違いから、泣く泣く堕胎した6ヶ月の胎児から、卵子をとり人工培養して成熟させたのち、人工授精させて代理母によって出産させま -
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正直いまいち
リアリティがうすく、ストーリ全体が中途半端!
あれ、この件って結局どうなるの?
それでおしまい?
っていうのがあちこちに残ったままで、個人的には納得できないまま、あっという間に終わってしまいました。
とくに、最後の最後はあれれれ...
ぐぐってみると、続編があるようです。
続編読まないと終わらない感じです
全体のストーリとしては、学生運動という形で外部から世の中を変えようとしていた活動家の女「三奈」と、権力構造に入り込むことで、内部から世の中を変えようとする男「眞一郎」のそれぞれ2世代にわたる権力物語です。
おおよそストーリ展開が見えるところも減点
下巻では、
婚約破棄をも -
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正直いまいち
リアリティがうすく、ストーリ全体が中途半端!
あれ、この件って結局どうなるの?
それでおしまい?
っていうのがあちこちに残ったままで、個人的には納得できないまま、あっという間に終わってしまいました。
とくに、最後の最後はあれれれ...
ぐぐってみると、続編があるようです。
続編読まないと終わらない感じです
全体のストーリとしては、学生運動という形で外部から世の中を変えようとしていた活動家の女「三奈」と、権力構造に入り込むことで、内部から世の中を変えようとする男「眞一郎」のそれぞれ2世代にわたる権力物語です。
おおよそストーリ展開が見えるところも減点
上巻では
医療法人会長の -
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大藪春彦を読みふけっていた時代があったけど、久しぶりにその時の感覚を思い出した。どちらかというと救いのない悪党の話なのだけど、文章がすっきりしていて余分な感傷が入ってこないためか、不快な気持ちよりもむしろ爽快な気持ちで読むことができる。ハードボイルドのひとつのパターンだと思う。
確かに大藪春彦を思わせる雰囲気なのだけど、実際のところはむしろフォーサイスのような緻密な犯罪計画が読みどころになっていると思う。味わいはまったく違うけど、「ジャッカルの日」に近いのかもしれない。
最後にもう少し派手なドンパチを期待してしまったから、やや拍子抜けした感じがないでもないけど、その分リアルなのだろう -
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「BOOK」データベースより
岩崎陽一は、銀座の高給クラブ「クイーン」の新米ボーイ。昼夜逆転の長時間労働で月給わずか15万円。生活はとにかくきつい。そのうえ素人探偵とは誰にもいえない。ライバル店から移籍してきた摩耶ママは同年代で年収1億といわれる。破格の条件で彼女の運転手を務めることになったのはラッキーだったが、妙な仕事まで依頼されて…。情けない青春に終止符を打つ、起死回生の一発は炸裂するのか。抱腹絶倒の傑作コン・ゲーム。
捧腹絶倒するような部分は特になかったけれども、部分的にはなかなスカッとするところも有りました。もうちょっと痛い所は痛く、痛快な部分は突き抜けて欲しかった。エンタメ小説なら -
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2016年6月23日
新米新聞記者の渋沢が取材に赴く途中に事故に遭い、その真相を黙っておく事を条件に、政治部のエース記者として出世コースを進む。渋沢は紆余曲折ありながらも新聞、テレビ、ラジオ、出版を手掛ける巨大な複合メディアの会長となり、最後にはベンチャー企業との戦いを征して電子書籍の覇権も握る、という話。
楡修平の作品を読むといつも思うことだが、この人は時代をほんの少し先どった話を作るのがとても上手いと思う。
この作品を読んでいると、本当にもうすぐ電子書籍の波が来るような感覚に陥りそうになってしまった。
しかし、個人的にはやはり出版物は紙で読みたいと思うし、実際自分も本や雑誌は書店で自分 -
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「朝倉恭介」Vs「川瀬雅彦」シリーズ第2段。
日本の国防についてメッセージ性が強い物語です。
朝倉恭介が出てくるかと思いきや、出演はありませんでした。
ただ、朝倉恭介が起こした事件がちょっと紹介されており、かろうじてリンクが保たれている感じ。
シリーズということで、朝倉が悪の主人公なら、川瀬は善の主人公になると勝手に思っていたので、川瀬は警察側の人間なのかと思っていたら、カメラマン(ジャーナリスト)でした。
なので、ジャーナリストとの戦いになるんですね。
それはさておき、本書のストーリは、表題のとおり、クーデターを企てるストーリ。その首謀者が新興宗教団体。
その武装集団が織り成す攻撃にあた -
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再読!
ずいぶん昔に一度読みましたが、「朝倉恭介Vs川瀬雅彦」シリーズを全6作を読破しようと思い、再読しました。
コンピュータネットワークを駆使したコカイン密輸の話ぐらいしか覚えていなかったので、再読しても新鮮でとても楽しめました。(たんに物覚えが悪いということですが..)
ニフティサーブをつかったメッセージの送受信は、今となってはずいぶんと時代を感じさせます(笑)
また、本作のポイントとなっている日本の関税システム、貿易システムの盲点を突いた貨物のすり替えですが、残念ながら、それがどれほどすごいのか、または、大変なことなのかピンときませんでした。
さらに、最後の戦闘シーンはもうチョイどき -
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フィクションと言うよりは限り無くノンフィクションに近い作品だった。
コダックについての話だが、100年以上続く大企業であるが故に上手く業務転換出来ないところを非常にリアルに描いていた。
フィルムメーカーのような、ほとんど完璧と言える集金システムを確立してしまったら、それが通用しなくなった時にはどうしようもなくなる。
デジタル化の流れがこれからさらに加速すれば今までのやり方は全く通用しなくなるのは必然の流れだと思うので、どんな状況になったとしても生きていけるように自分の実力をしっかりとつけないといけないと痛感した。
今は時代の流れも早くなっているので一つの会社に身を置き続ける事を当然だと思わ -
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日本の家電メーカーで海外マーケット部門の部長を勤め、順当にキャリアアップを果たす主人公に降りかかった母親の介護という負担。そこから、彼の人生の転落がはじまる。進行する母親の症状、介護負担で倒れてしまう妻、没頭できない仕事、社内での信頼悪化。そして、閑職へ異動させられ、プライドを失った彼が選んだのは、退職だった。
同じサラリーマンとしては、なんとも衝撃的。これはホラー小説に分類されるべき作品だ。介護のために、将来を諦めてしまった人がニュースなどで報道されるが、ストーリーとして目の前につきつけられると、他人事ではない恐怖しか感じない。高齢化する社会では、主人公のような立場に誰もがなりうるのだ。