楡周平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本は2008年をピークに人口減少社会にシフトし、少子高齢化が加速度的に進んでいる。昨年度の高齢化率は28.7%だった。また新型コロナウイルス感染症の影響で出生数も80万人を割込み、この数字は人口減少へ一層拍車がかかるか、緩やかな回復となるのか大きな社会問題となっている。
今後確実に日本の社会保障制度の維持は困難になり、数年単位で行政サービスの維持が難しい自治体が出てくる。人口5万人以下の市町村はその変化が顕著だろう。
人口減少社会である事を悲観的に捉えているわけではないが、この小説を読んで、定住自立圏構想等を推進している自治体が100人定住者を増やしたら凄いことかもしれないが、民間企業の誘致で法人税収入を期待するならやはり5000とか8000規模の人の流入が見込め、維持出来ないと誘致は難しいのだろうと思った。民間企業は投資を回収し、収益を見込める事が大前提だから当たり前である。
また、行政組織が内部から変革するのは、昨年の給付金やコロナ禍の対応を見ていて難しいのだろうと思う。
デジタル社会が世の中を変えるというのは、安易だ。昨年の給付金やCOCOA、予防接種のシステム不具合の話を聞いていれば市町村には情報システムに明るい人材が乏しいことは理解に難くない。
本書は最終的に未来へ期待を持てる話であったが、私達はもっと真剣に住んでいる地域や行政サービスに目を向け、税金がどのように使われているか声を挙げる納税者となるべきではないか、と思いました。
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Posted by ブクログ
☆特長
大学は出たものの、低賃金、長時間労働の貧困生活を送る新米ボーイである主人公。
ライバル店から移籍してきた年収1億円ママとの出会いをきっかけに起死回生の兆しが…
貧困生活からの脱出なるか?
性病治療、夜の社交場(高級クラブ)、ギャンブル(競輪)、闇金など普段見ることの出来ない世界を垣間見ることが出来ます。
良い意味で俗っぽく、肩が凝らずに読める娯楽小説。
☆感想
貧困生活からどうやって脱出するのか?しないのか?先が楽しみな展開でした。
主人公の親友である酒屋の息子は、金銭面などで持ちつ持たれつの関係ですが、主人公ともども私生活のダメっぷりにイラつきました。
最後の復讐劇が面白いですが、よーく考えるとこの3人に正義があるとは思えないのですが、なぜか憎めない。
騙しても殺さないからか???
☆魅力
夜の世界を舞台に、違法だがぼろ儲けのビジネスにドキドキ。
最後のありえないけど実現可能な復讐劇にもドキドキ。
☆おすすめの人
コンゲーム小説(暴力的手段を用いず、知能を使って大金をせしめようという小悪党たちの化かしあいを描く)に興味のある人。
夜の世界、ギャンブルの世界への好奇心がある人。
ハラハラドキドキの面白い小説を読みたい人。
☆追記
作品紹介にある「素人探偵」は間違いです。
このお話に探偵要素はありません。
正しくは「素人〇〇」読めば分かります。 -
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楡さんのビジネス小説。
今回のテーマは、日本でも議論が巻き起こり、
利権をめぐり政治家が逮捕もされた「カジノ」。
この手の分野にはそこまで興味がなかったので、
興味深く読ませて頂きました。
相変わらず、楡さんのテーマの選び方にはセンスを感じます。
個人的には、いつもの切れ味鋭い楡小説ほどの面白さは感じませんでしたが、
カジノをめぐる政治家や官僚、カジノ運営会社の思惑を理解するのには、
ちょうどよい小説でした。
(ある程度想定していたとは言え)
「ま、自分の金儲けのことしかみんな考えてないよね、、、」という
読んでいて気持ちの良いものではないですが、
将来オープンするカジノに対して冷静に見れるようになりました。
いつもの楡さんなら、カジノ×X(エックス)で、
何か別のモノ(X)を掛け合わせて、
小説に深みが増すのですが、
今回はカジノ一本に絞ったようです。
もう少し参考文献も色々あるような楡さんの小説が個人的な好みだったので、
今回は★3つとしました。 -
Posted by ブクログ
大好きな楡さんの小説かつ、
主人公が人財開発課長ってことで(私はよく、企業の人財開発部や人事部と仕事をします)、
これは読まねばと思い、読んでみました。
読んでみるまで知らなかったのですが、
人財開発課と言えども、社員の能力開発をする部署ではなく、
社員のリストラをする部署でした。。
結果的には、自分の期待とはちょっと違いましたが、
そこは天才作家・楡さん、
ちょっとコミカルな「最後は正義が勝つ!」的な
気持ちの良い終わり方をしてくれます。
何かドラマ化したら、庶民には受けそうなテーマです。
しかし、所謂、池井戸さんの半沢的な絶体絶命からの大逆転が起こる訳もなく、
またいつもの楡さん特有の綿密なリサーチからくる小説の奥深さもなく、
楡さんファンにとってはちょっと消化不良感はあります。
逆に言うと、ライトな小説が好きな人にとっては、
ライト半沢直樹的な小説として楽しめるのではないでしょうかね。 -
Posted by ブクログ
飛行機のコントロールシステムを狙ったサイバーテロを通じて、インターネット社会への警笛を鳴らす。いまやインターネットは社会インフラとして切っても切り離せないことは誰の目にも明らかであるが、本書で扱うようなリスクについてはあまり語られない。もちろん、あくまでフィクションであり、サイバーテロへの対策は万全に万全を重ねているものと信じているが、、、
昨今はSNSでの中傷など問題になっているけど、
そのうち、端末のシステム要件が法律で規制され、インターネット上での行動がAIによって監視され、裁かれるようになる時代がくるのかな?
インターネットに陵辱された天才女性プログラマーキャサリンは、インターネットを使う上でのルールがなく、勘違いされた「自由」を貪る社会を破壊し復讐することを企てる。川瀬雅彦は、ワクチン製作会社への取材をきっかけに活躍する。 -
Posted by ブクログ
スバル運輸…どう見ても佐◯急便やん!
昔は、お金欲しい時は、「佐◯急便行き!」って言われてた。めっちゃ働くけど、その分、お金は貰えるので。
(Google先生に聞いたら、合ってました)
パワハラ認定確定の主人公、数々のアイデアを出し営業成績は、抜群!
夢を追うというと聞こえが良いが自分勝手に生きて来て…左遷…(新規事業開発部、部下出来の悪いの2人)
そのからの起死回生の話。
新規事業成功の成果もそうやけど、自分自身の成長が一番の成果かも?
本文から、
『頭に汗をかけ!…」
最近、汗かいてないような…
これからの時代は、特に必要なんで、肝に銘じときます! -
Posted by ブクログ
面白かった!
久々に楡さんのスパイアクションものを読みました。
最後には驚愕のエンディング!!!
このエンディングだけでも読む価値あり(笑)
ってこのために、今までのシリーズがあったの(意味深)と思ってしまう!
ストーリとしては、
MBAホルダーで語学にも長け空手も使えるスーパー(ダーク)ヒーロー由良憲二。
米国で無期懲役の判決を受けて服役中のところ、CIAの秘密工作員任務と引き換えに出獄することに。
その任務は、日本での中国ー北朝鮮が絡むミサイルテロを阻止すること。
カジノを通した北朝鮮の高官との接触
北朝鮮の微妙な体制維持状況
中国の思惑
などなど
そんな中、テロはどうなるのか?
どうやって阻止するのか?
といった展開です。
日本、米国、中国、北朝鮮といった国際パワーバランスを本書のストーリがわかりやすく解説してくれます。
さらに、本書を通して感じられるのが執筆当時の日本政府への批判。
東日本大震災や普天間基地問題、自衛隊問題について辛辣に登場人物に語らせています。
自分自身の考えとほぼ同じ共感できます。
こうした国際情勢をベースとした物語を読むと、やはり日本の国防が心配になってしまいます。
そしてエピローグで語らられる驚愕のエンディング。
これはびっくりした。
今までいろんなエンディングを読んできましたが、こう来たか!!って感じ。
エンディングに出てくる小物が、あれ、どっかで読んだことがある(出てきた)って思ったんだけど...
この驚きは共有してもらいたいので、これ以上記載しません。
ということで、楡周平ファンの方には、すごーくお勧め!