楡周平のレビュー一覧

  • マリア・プロジェクト

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    えぐい話でした。技術的にはあながち将来的には有り得ることもあるんでしょうか、、、
    モラルを無視して実行できる国を選び、切実に子供が欲しい、、臓器が欲しいというセレブに限られた世界、、というのも信ぴょう性がありますね。
    小説全体的には、長かったなぁ、、と思いましたが、、、。特に立ち者に乗り込むところの描写が長くて、読むのに気力が必要でした(笑)実質、そこまでひきこまれていなかったのかもしれません。
    でも、なかなかない設定のストーリーで、おもしろかったです。

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    2017年10月29日
  • 和僑

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    201708/プラチナタウンの続編。毎回書いてしまうが、楡周平はどのジャンルもハズレない。良いタイミングで都合いい人達があらわれるのでトントン拍子感もあるけど、テンポよく読ませ、希望ある物語で面白かった。

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    2017年08月12日
  • レイク・クローバー(下)

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    面白かった
    生肉、刺身が食べれなくなってしまう物語(笑)

    ウイルスでもなく細菌でもなく、なんと寄生虫をベースとしたバイオサスペンスといったところです。

    下巻ではいよいよ感染の謎解きが深まると同時に、その地域で、極秘の任務にあたっていた原子力潜水艦内でも同様に発症してしまいます。
    ガス調査サイトよりもさらに閉塞された潜水艦内での発症に加え、他国との一触即発の状態で、どうなるどうなる?って煽られます。
    現地人が感染しない秘密が明らかになる一方で、潜水艦内の状態は悲惨を極めていきます。
    そして最後は?っという展開でした。

    これを読むと、湖とか沼とかに入りたくなくなります。
    TVでお笑い芸人が外

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    2017年07月01日
  • レイク・クローバー(上)

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    面白かった
    生肉、刺身が食べれなくなってしまう物語(笑)

    ウイルスでもなく細菌でもなく、なんと寄生虫をベースとしたバイオサスペンスといったところです。

    上巻ではミャンマーの僻地で米国大手のコングロマリットが極秘に天然ガス調査を行っていたところから始まります。
    そして、その従業員が寄生虫による感染症に!さらに発祥から6時間で致死率100%。
    さらにさらに、その感染者は死ぬ間際に周囲に襲いかかり、感染を広げていくパターン!
    ゾンビか(笑)
    政治的な思惑、経済上の思惑、隠蔽工作といった中、CDCから派遣された研究者たちによる感染ルートの特定と感染の仕組みの調査は難航します。
    現地人には感染せず、

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    2017年07月01日
  • マリア・プロジェクト

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    今回のテーマはちょっとつらかった。
    とくに「はじめに」の2ページが衝撃的過ぎて、そのまま読み進めるのがちょっといやになりました。

    生命の創出を人為的に行い臓器移植にも利用する話。
    前半はノンフィクションのような詳細な描写。
    後半は映画を思わせるようないつものドンパチ。
    ドンパチはフィクションの世界観で楽しめましたが、前半のストーリ展開があまりにも現実的で詳細で、まさにそんなことがおきているのでは?と思わされるぐらいで、これがちょっとつらかったです。

    そのストーリは、家柄の違いから、泣く泣く堕胎した6ヶ月の胎児から、卵子をとり人工培養して成熟させたのち、人工授精させて代理母によって出産させま

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    2017年06月11日
  • スリーパー

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    各キャラの科白の中に 読者向けの解説コトバが散見されてて
    これは冗長というか余計なものに映った。

    こんなマイナスもあったけれども、
    本作は面白い!!

    2012年からの連載作だからか、
    当時の民主党政権の不作為・無能さを モチーフにしてて、
    やたらとリアルに感じられた。

    今となっては 苦笑と失笑になるのだけれど、
    特定アジア諸国に囲まれた地政上、
    安全保障の 苛烈さが緩和されることなって 今後もないわけで、
    そんな現実があるがゆえに本作の臨場感が鮮明になってて
    のめり込んで読み終えることができた。

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    2017年05月19日
  • ミッション建国

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    201704/政策提言小説。決して小説の世界だけの話ではない、今の日本が直面している少子化問題に立ち向かう主人公。面白かったけど、現実には甲斐や神野のような人はいない…いや、まず我々のそういう意識から変えていかないとなんだけど…。

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    2017年05月03日
  • 宿命(下) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

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    正直いまいち
    リアリティがうすく、ストーリ全体が中途半端!

    あれ、この件って結局どうなるの?
    それでおしまい?
    っていうのがあちこちに残ったままで、個人的には納得できないまま、あっという間に終わってしまいました。
    とくに、最後の最後はあれれれ...
    ぐぐってみると、続編があるようです。
    続編読まないと終わらない感じです

    全体のストーリとしては、学生運動という形で外部から世の中を変えようとしていた活動家の女「三奈」と、権力構造に入り込むことで、内部から世の中を変えようとする男「眞一郎」のそれぞれ2世代にわたる権力物語です。
    おおよそストーリ展開が見えるところも減点

    下巻では、
    婚約破棄をも

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    2016年12月10日
  • 宿命(上) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

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    正直いまいち
    リアリティがうすく、ストーリ全体が中途半端!

    あれ、この件って結局どうなるの?
    それでおしまい?
    っていうのがあちこちに残ったままで、個人的には納得できないまま、あっという間に終わってしまいました。
    とくに、最後の最後はあれれれ...
    ぐぐってみると、続編があるようです。
    続編読まないと終わらない感じです

    全体のストーリとしては、学生運動という形で外部から世の中を変えようとしていた活動家の女「三奈」と、権力構造に入り込むことで、内部から世の中を変えようとする男「眞一郎」のそれぞれ2世代にわたる権力物語です。
    おおよそストーリ展開が見えるところも減点

    上巻では
    医療法人会長の

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    2016年12月10日
  • 介護退職

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    辛く重い内容だけど最後はハッピーエンド。
    主人公もだけど主に奥さんがつらそう。
    逃げ場もない、ゴール地点も見えない、報われない介護、つらすぎる。

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    2016年11月25日
  • Cの福音

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     大藪春彦を読みふけっていた時代があったけど、久しぶりにその時の感覚を思い出した。どちらかというと救いのない悪党の話なのだけど、文章がすっきりしていて余分な感傷が入ってこないためか、不快な気持ちよりもむしろ爽快な気持ちで読むことができる。ハードボイルドのひとつのパターンだと思う。

     確かに大藪春彦を思わせる雰囲気なのだけど、実際のところはむしろフォーサイスのような緻密な犯罪計画が読みどころになっていると思う。味わいはまったく違うけど、「ジャッカルの日」に近いのかもしれない。

     最後にもう少し派手なドンパチを期待してしまったから、やや拍子抜けした感じがないでもないけど、その分リアルなのだろう

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    2016年11月06日
  • フェイク

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    「BOOK」データベースより
    岩崎陽一は、銀座の高給クラブ「クイーン」の新米ボーイ。昼夜逆転の長時間労働で月給わずか15万円。生活はとにかくきつい。そのうえ素人探偵とは誰にもいえない。ライバル店から移籍してきた摩耶ママは同年代で年収1億といわれる。破格の条件で彼女の運転手を務めることになったのはラッキーだったが、妙な仕事まで依頼されて…。情けない青春に終止符を打つ、起死回生の一発は炸裂するのか。抱腹絶倒の傑作コン・ゲーム。

    捧腹絶倒するような部分は特になかったけれども、部分的にはなかなスカッとするところも有りました。もうちょっと痛い所は痛く、痛快な部分は突き抜けて欲しかった。エンタメ小説なら

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    2016年09月24日
  • ラスト ワン マイル

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    非常にテンポが良く一気に読むことが出来た。上り調子のWebショッピングモール運営会社と運送会社とテレビ会社のタッグのぶつかり合いは読んでいて痛快ではあった。ただ、展開は面白いのだが話があまりにも上手く行き過ぎていて結果も予想通りと言うのは少し残念。この作家の作品は初めて読んだが、他の作品も読んで見たいとは思った。

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    2016年08月31日
  • 虚空の冠(下)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    2016年6月23日

    新米新聞記者の渋沢が取材に赴く途中に事故に遭い、その真相を黙っておく事を条件に、政治部のエース記者として出世コースを進む。渋沢は紆余曲折ありながらも新聞、テレビ、ラジオ、出版を手掛ける巨大な複合メディアの会長となり、最後にはベンチャー企業との戦いを征して電子書籍の覇権も握る、という話。

    楡修平の作品を読むといつも思うことだが、この人は時代をほんの少し先どった話を作るのがとても上手いと思う。
    この作品を読んでいると、本当にもうすぐ電子書籍の波が来るような感覚に陥りそうになってしまった。
    しかし、個人的にはやはり出版物は紙で読みたいと思うし、実際自分も本や雑誌は書店で自分

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    2016年06月23日
  • クーデター

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    「朝倉恭介」Vs「川瀬雅彦」シリーズ第2段。
    日本の国防についてメッセージ性が強い物語です。

    朝倉恭介が出てくるかと思いきや、出演はありませんでした。
    ただ、朝倉恭介が起こした事件がちょっと紹介されており、かろうじてリンクが保たれている感じ。
    シリーズということで、朝倉が悪の主人公なら、川瀬は善の主人公になると勝手に思っていたので、川瀬は警察側の人間なのかと思っていたら、カメラマン(ジャーナリスト)でした。
    なので、ジャーナリストとの戦いになるんですね。

    それはさておき、本書のストーリは、表題のとおり、クーデターを企てるストーリ。その首謀者が新興宗教団体。
    その武装集団が織り成す攻撃にあた

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    2016年06月19日
  • Cの福音

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    計算されて組織に組み込まれてしまったら、それに気づいたとしても抜け出しないな、きっと。
    そのポジションからいかにはみ出さないか
    にかかってきそう。
    相手が望まない状況になったら切り捨てられる
    ということだもの。
    しかし、よく考えられている話だった。

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    2016年06月14日
  • Cの福音

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    再読!
    ずいぶん昔に一度読みましたが、「朝倉恭介Vs川瀬雅彦」シリーズを全6作を読破しようと思い、再読しました。

    コンピュータネットワークを駆使したコカイン密輸の話ぐらいしか覚えていなかったので、再読しても新鮮でとても楽しめました。(たんに物覚えが悪いということですが..)

    ニフティサーブをつかったメッセージの送受信は、今となってはずいぶんと時代を感じさせます(笑)
    また、本作のポイントとなっている日本の関税システム、貿易システムの盲点を突いた貨物のすり替えですが、残念ながら、それがどれほどすごいのか、または、大変なことなのかピンときませんでした。
    さらに、最後の戦闘シーンはもうチョイどき

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    2016年06月05日
  • 象の墓場

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    フィクションと言うよりは限り無くノンフィクションに近い作品だった。

    コダックについての話だが、100年以上続く大企業であるが故に上手く業務転換出来ないところを非常にリアルに描いていた。
    フィルムメーカーのような、ほとんど完璧と言える集金システムを確立してしまったら、それが通用しなくなった時にはどうしようもなくなる。
    デジタル化の流れがこれからさらに加速すれば今までのやり方は全く通用しなくなるのは必然の流れだと思うので、どんな状況になったとしても生きていけるように自分の実力をしっかりとつけないといけないと痛感した。

    今は時代の流れも早くなっているので一つの会社に身を置き続ける事を当然だと思わ

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    2016年05月03日
  • 介護退職

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    日本の家電メーカーで海外マーケット部門の部長を勤め、順当にキャリアアップを果たす主人公に降りかかった母親の介護という負担。そこから、彼の人生の転落がはじまる。進行する母親の症状、介護負担で倒れてしまう妻、没頭できない仕事、社内での信頼悪化。そして、閑職へ異動させられ、プライドを失った彼が選んだのは、退職だった。

    同じサラリーマンとしては、なんとも衝撃的。これはホラー小説に分類されるべき作品だ。介護のために、将来を諦めてしまった人がニュースなどで報道されるが、ストーリーとして目の前につきつけられると、他人事ではない恐怖しか感じない。高齢化する社会では、主人公のような立場に誰もがなりうるのだ。

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    2016年04月27日
  • 虚空の冠(上)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    最初が、昭和の初め頃の話だったからあまり興味がなく(笑)読み進められるかなー?と思っていたけど、時代が交差する組み立てになっていたので、大丈夫。下巻もいっきに読んでしまおう〜!

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    2016年04月01日