楡周平のレビュー一覧

  • 衆愚の時代

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    冒頭から今の日本の政治家、マスコミの批判が炸裂するが、共感する部分はうすかった。著者は作家であることから、文章が読みやすいことはよかった。
    著者の言いたいことで共感できたところは
    ・マスコミの報道する弱者と呼ばれる人たち全員を援助する必要はない(自らなにも行動せず、社会の責任にするものもいる)
    ・勉強する気もないのに大学に行く必要はない(職業訓練を充実させるほうがいい)
    ・先も読めないのにマイホーム購入するのはばかげている
    後半になってくると?という部分もあったが、前半は割りとおもしろかったと思う。

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    2019年01月20日
  • 和僑

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    プラチナタウンから、8年後。
    北海道 緑原町に プラチナタウンができて4年。
    町は、活気が生まれてきた。
    町長 山崎は、緑腹に活気が出てきたが
    農業の衰退と、高齢化、
    そして独身の農民が、中年になってきている。
    このままだと 20年後、30年後の緑原はどうなるのか?
    プラチナタウンの増設を希望する 町議がいる。
    しかし、20年も経てば、老人はいなくなってしまう。
    プラチナタウンを増築したとして、空室になることが見えている。では何をすべきなのか?
    緑原出身で、アメリカでレストランチェーンをしている時田が、孫を連れて、緑原の家を処分することで、きていた。
    孫は、日本の食を味わうことを目的として日本各地を回る。
    そこで、和牛は、脂っこくて健康に良くないという。
    ハンバーグ、コロッケ、トンカツ、お好み焼き、たこ焼きなど。B級グルメに感心し、アメリカに持ち込むことができないかと考え始める。
    当初は、山崎の実家の日本酒をアメリカに持ち込もうとしていた。
    それから、緑原の農産物を運ぼうという話から、
    緑原で、加工食品を運んだらどうかという話になった。
    山崎は、町長を続けるか、加工食品会社を作るのかを悩む。

    何れにしても、農業をどう組み立てて行くのか?
    ということが、今後の大きな問題なんでしょうね。

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    2018年12月29日
  • 骨の記憶

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    冒頭の、東北地方における厳しい生活のイメージは、ステロタイプではあっても描写に迫力がある。続いての主人公の辣腕実業家としてのイメージは、幼少時の行動描写からみて、かなりチグハグなのだが。。。

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    2018年12月07日
  • 東京カジノパラダイス(新潮文庫)

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    解説にあるように、告発小説に近い感じの内容。軽い展開で気楽に読める。主役が商社を辞めたエピソードが大したことなくて拍子抜け。しかもそれが会社界隈に知れわたるとは⁉
    そしてエピソードの割にはカジノ会社で大したエピソードもなくちょっと寂しかったかな(笑)

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    2018年09月01日
  • 和僑

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    ネタバレ

    プラチナタウンの続編。
    高齢者の大量受け入れで過疎化の進行に一息ついた緑原町。
    しかし今後は高齢者人口自体も減っていくことが明らかであり、プラチナタウンの拡張は難しい。地域の復興のため、農産物の販路を海外に求めていこうと苦闘する

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    2018年08月26日
  • 介護退職

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    最近、この手の本を見ると手を出してしまう。身につまされる話だった。
    小説としてはやや盛り上がりに欠け、展開も予想できる内容なので想定内。むしろ、体験談を読んでいるようでかなり身近なお話といった感じ。
    解決の仕方は家庭により様々。このケースはウルトラCというか…我が家には当てはまらないが、何とか上手くいきそうでホッとした。
    介護ってお金かかるよね…。

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    2018年06月27日
  • 介護退職

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    三國電産北米事業部長の唐木栄太郎は取締役の椅子も目前。妻と名門私立中を目指す息子と家族三人で、都内の自宅で絶好調の年末を迎えていた。そんなある日、秋田で独居する老母が雪かき中に骨折したと電話が入る。その時は、まさかそれが、奈落への号砲とは知る由もなかった…。

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    2018年06月17日
  • ラスト ワン マイル

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    本当に客を掴んでいるのは誰かー。暁星運輸の広域営業部課長・横沢哲夫は、草創期から応援してきたネット通販の「蚤の市」に、裏切りとも言える取引条件の変更を求められていた。急速に業績を伸ばし、テレビ局買収にまで乗り出す新興企業が相手では、要求は呑むしかないのか。だが、横沢たちは新しい通販のビジネスモデルを苦心して考案。これを武器に蚤の市と闘うことを決意する。

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    2018年06月17日
  • フェイク

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    岩崎陽一は、銀座の高給クラブ「クイーン」の新米ボーイ。昼夜逆転の長時間労働で月給わずか15万円。生活はとにかくきつい。そのうえ素人探偵とは誰にもいえない。ライバル店から移籍してきた摩耶ママは同年代で年収1億といわれる。破格の条件で彼女の運転手を務めることになったのはラッキーだったが、妙な仕事まで依頼されて…。情けない青春に終止符を打つ、起死回生の一発は炸裂するのか。

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    2018年06月14日
  • 和僑

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    宮城県緑原町に老人定住型施設「プラチナタウン」が開設され四年。町は活気を取り戻し居住者は増えた。だが、町長の山崎は不安を覚えていた。いずれ高齢者人口も減り、町は廃れてしまうー。山崎は、役場の工藤とともに緑原の食材を海外に広め、農畜産業の活性化を図ろうとする。だが、日本の味を浸透させる案が浮かばず…。

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    2018年05月26日
  • 象の墓場

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    コダックの終焉を描いた物語

    コダックがデジタルカメラの波にのまれていく様子をサラリーマンを主人公にその視点から時系列で描かれていきます。そのディテールはノンフィクションの様な臨場感。しかし、それが故に、小説としての盛り上がりにはちょっと欠けてしまいます。小説として読むのかケーススタディとして読むのか…(笑)

    ストーリとしては、1992年から2004年までの間が語られています。1992年、デジタルカメラが一部プロで使われ始め、95年のWindows95の登場。レンズ付きカメラ、インターネットの広がり、APSカメラ、プリクラ、カメラ付き携帯電話、ブログ登場と言った時代の中で、2000年を過ぎたところから、一気に産業がしぼんでいきます。
    デジタルカメラの終焉を予測していたコダック(本書ではソアラ)や主人公が紆余曲折しながら生き残りをかけて、新しいビジネスモデルを構築しようと、その時代の流れに挑みながらも、結局は飲み込まれていく展開となっています。

    現状のビジネスを継続したまま、それを否定するビジネスを難しさ、歯がゆさ、苦悩がヒシヒシと伝わってきます。株主に対する対応では、長期の投資がままならないこと。さらに、販売チャネルに対する対応はにっちもさっちもいきません。
    一方、巨大企業、巨大産業の中の「おごり」についても言及しています。いつの間にか消費者目線ではなくなっていたこと。長年のビジネスモデルの上に胡坐をかいていたことなど。

    イノベーションが既存産業を破壊して、新しい価値を提供していく。まさにそれが起こるさまを破壊される側から語っているところが味噌!

    会社名は残るかもしれない。しかし従業員としてそこで仕事の場があるかどうかはわからない。そんなニュアンスのメッセージも読み取れます。

    明日は我が身!!怖くなる。
    お勧め!!

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    2018年04月30日
  • フェイク

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    夜の世界、博打、借金とタブーにされがちな場所が舞台に。犯罪を伴った復讐劇が行われるけれど、あり得ないという思いが先に立って全然入り込めなかった。
    食うか食われるかの厳しい世界で陥れられる人の連鎖は読んでいて心苦しくなるばかりだった。みんな悪人。

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    2018年04月19日
  • フェイク

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    抱腹絶倒の意味を履き違えているのではないかと強く疑問に思う。この物語の中で、登場人物たちはとても生き生きと躍動している。ひとえに筆致力と想像力、そして観察眼の鋭さが成せる業だなあと思う。物語のうねりは少なく、伏線の張り方も回収方法も残念な部分はあるものの、最後まで飽きずに読み進められる。株の世界も、ギャンブルの世界も、お水の世界も奥が深い。が、抱腹絶倒するような場面は一つもない。ただの一つも、ありませんでした。自分が知っている抱腹絶倒の意味が実は違ったのかと心配になり、辞書を引いちゃうレベルです。

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    2018年03月19日
  • スリーパー

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    殺人罪で無期懲役になった由良憲二。
    CIAの工作員としての任務を与えられる。
    北朝鮮高官は カジノにはまっていた。
    その弱点をうまくついて、カジノでの勝ち方を伝授し、
    そのまま スリーパーにとりこむ。
    この手法が みごとだね。
    金正恩の係累がよく見えた。
    張 成沢が、まだ健在だった頃の話。

    劣化ウランの発見。
    中国軍のエージェントが環境問題をとりあげ、
    マスコミを動かす。新聞記者のスクープ観。
    どこに、敵がいるのかが見えていないのだね。

    地対空ミサイルを使って、沖縄の基地で、
    アメリカ軍のC-130を撃ち落とそうとする。
    由良は、そのエージェントを取り押さえる。
    由良のイメージが ジェームスボンドばりなのが、おもしろい。
    北朝鮮 そして 中国。
    その距離感の中に 日本がいるが、
    日本に於けるアメリカの治外法権がよくわかる。

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    2018年02月06日
  • Cの福音

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    コカインの密輸入から販売まで1人で取り仕切る朝倉恭介のシリーズ1冊目。今作では、コカインをめぐる裏社会や、コカインに取り憑かれ、破滅していく人々の様が描かれると共に、頭脳明晰な上、ミリタリースクールで鍛え上げた強靭な肉体を持つ朝倉恭介というダークヒーローの誕生から活躍を魅力たっぷりに披露してくれる巻でもある。次巻は反対に善のヒーロー登場とのことで、こちらも楽しみ。これから少しずつ、このシリーズを楽しみたいと思います!

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    2018年01月20日
  • 和僑

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    プラチナタウンの続編。
    見事に日本の経済と田舎の行政とアメリカのフードビジネスを絡ませている。
    確かに日本のソールフードはアメリカでも流行る可能性はある。寿司がいい例だ。
    どんな状況でも諦めずにビジネスチャンスはあるんだ、と信じて攻める山崎は立派だ。

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    2017年12月28日
  • マリア・プロジェクト

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    えぐい話でした。技術的にはあながち将来的には有り得ることもあるんでしょうか、、、
    モラルを無視して実行できる国を選び、切実に子供が欲しい、、臓器が欲しいというセレブに限られた世界、、というのも信ぴょう性がありますね。
    小説全体的には、長かったなぁ、、と思いましたが、、、。特に立ち者に乗り込むところの描写が長くて、読むのに気力が必要でした(笑)実質、そこまでひきこまれていなかったのかもしれません。
    でも、なかなかない設定のストーリーで、おもしろかったです。

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    2017年10月29日
  • 和僑

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    201708/プラチナタウンの続編。毎回書いてしまうが、楡周平はどのジャンルもハズレない。良いタイミングで都合いい人達があらわれるのでトントン拍子感もあるけど、テンポよく読ませ、希望ある物語で面白かった。

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    2017年08月12日
  • レイク・クローバー(下)

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    面白かった
    生肉、刺身が食べれなくなってしまう物語(笑)

    ウイルスでもなく細菌でもなく、なんと寄生虫をベースとしたバイオサスペンスといったところです。

    下巻ではいよいよ感染の謎解きが深まると同時に、その地域で、極秘の任務にあたっていた原子力潜水艦内でも同様に発症してしまいます。
    ガス調査サイトよりもさらに閉塞された潜水艦内での発症に加え、他国との一触即発の状態で、どうなるどうなる?って煽られます。
    現地人が感染しない秘密が明らかになる一方で、潜水艦内の状態は悲惨を極めていきます。
    そして最後は?っという展開でした。

    これを読むと、湖とか沼とかに入りたくなくなります。
    TVでお笑い芸人が外国の沼地に嵌っているシーンがありますが、ちょっと怖くなります。

    また、虫がらみパニック小説では安生正の「生存者ゼロ」を思い出します。
    あれも、ちょっと気持ち悪かった。もう、虫がらみはいいや

    パンデミック系、パニック系が好きな人は読んでください。
    しかし、気持ち悪さがあるので、あんまりお勧めできません(笑)

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    2017年07月01日
  • レイク・クローバー(上)

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    面白かった
    生肉、刺身が食べれなくなってしまう物語(笑)

    ウイルスでもなく細菌でもなく、なんと寄生虫をベースとしたバイオサスペンスといったところです。

    上巻ではミャンマーの僻地で米国大手のコングロマリットが極秘に天然ガス調査を行っていたところから始まります。
    そして、その従業員が寄生虫による感染症に!さらに発祥から6時間で致死率100%。
    さらにさらに、その感染者は死ぬ間際に周囲に襲いかかり、感染を広げていくパターン!
    ゾンビか(笑)
    政治的な思惑、経済上の思惑、隠蔽工作といった中、CDCから派遣された研究者たちによる感染ルートの特定と感染の仕組みの調査は難航します。
    現地人には感染せず、従業員が感染してしまうのはなぜか?
    感染は食い止められるのか?とハラハラどきどきの展開です。

    禁止になったレバ刺しとか、最近はやりのアニサキス寄生虫の話を思い出して、生肉を食べるって結構危険なのねって感じます。
    とりわけ、やっぱれりレバ刺しはダメだよって良くわかりました(笑)

    下巻に続く

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    2017年07月01日