楡周平のレビュー一覧
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コダックの終焉を描いた物語
コダックがデジタルカメラの波にのまれていく様子をサラリーマンを主人公にその視点から時系列で描かれていきます。そのディテールはノンフィクションの様な臨場感。しかし、それが故に、小説としての盛り上がりにはちょっと欠けてしまいます。小説として読むのかケーススタディとして読むのか…(笑)
ストーリとしては、1992年から2004年までの間が語られています。1992年、デジタルカメラが一部プロで使われ始め、95年のWindows95の登場。レンズ付きカメラ、インターネットの広がり、APSカメラ、プリクラ、カメラ付き携帯電話、ブログ登場と言った時代の中で、2000年を過ぎたところから、一気に産業がしぼんでいきます。
デジタルカメラの終焉を予測していたコダック(本書ではソアラ)や主人公が紆余曲折しながら生き残りをかけて、新しいビジネスモデルを構築しようと、その時代の流れに挑みながらも、結局は飲み込まれていく展開となっています。
現状のビジネスを継続したまま、それを否定するビジネスを難しさ、歯がゆさ、苦悩がヒシヒシと伝わってきます。株主に対する対応では、長期の投資がままならないこと。さらに、販売チャネルに対する対応はにっちもさっちもいきません。
一方、巨大企業、巨大産業の中の「おごり」についても言及しています。いつの間にか消費者目線ではなくなっていたこと。長年のビジネスモデルの上に胡坐をかいていたことなど。
イノベーションが既存産業を破壊して、新しい価値を提供していく。まさにそれが起こるさまを破壊される側から語っているところが味噌!
会社名は残るかもしれない。しかし従業員としてそこで仕事の場があるかどうかはわからない。そんなニュアンスのメッセージも読み取れます。
明日は我が身!!怖くなる。
お勧め!! -
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殺人罪で無期懲役になった由良憲二。
CIAの工作員としての任務を与えられる。
北朝鮮高官は カジノにはまっていた。
その弱点をうまくついて、カジノでの勝ち方を伝授し、
そのまま スリーパーにとりこむ。
この手法が みごとだね。
金正恩の係累がよく見えた。
張 成沢が、まだ健在だった頃の話。
劣化ウランの発見。
中国軍のエージェントが環境問題をとりあげ、
マスコミを動かす。新聞記者のスクープ観。
どこに、敵がいるのかが見えていないのだね。
地対空ミサイルを使って、沖縄の基地で、
アメリカ軍のC-130を撃ち落とそうとする。
由良は、そのエージェントを取り押さえる。
由良のイメージが ジェームスボンドばりなのが、おもしろい。
北朝鮮 そして 中国。
その距離感の中に 日本がいるが、
日本に於けるアメリカの治外法権がよくわかる。 -
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面白かった
生肉、刺身が食べれなくなってしまう物語(笑)
ウイルスでもなく細菌でもなく、なんと寄生虫をベースとしたバイオサスペンスといったところです。
下巻ではいよいよ感染の謎解きが深まると同時に、その地域で、極秘の任務にあたっていた原子力潜水艦内でも同様に発症してしまいます。
ガス調査サイトよりもさらに閉塞された潜水艦内での発症に加え、他国との一触即発の状態で、どうなるどうなる?って煽られます。
現地人が感染しない秘密が明らかになる一方で、潜水艦内の状態は悲惨を極めていきます。
そして最後は?っという展開でした。
これを読むと、湖とか沼とかに入りたくなくなります。
TVでお笑い芸人が外国の沼地に嵌っているシーンがありますが、ちょっと怖くなります。
また、虫がらみパニック小説では安生正の「生存者ゼロ」を思い出します。
あれも、ちょっと気持ち悪かった。もう、虫がらみはいいや
パンデミック系、パニック系が好きな人は読んでください。
しかし、気持ち悪さがあるので、あんまりお勧めできません(笑) -
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面白かった
生肉、刺身が食べれなくなってしまう物語(笑)
ウイルスでもなく細菌でもなく、なんと寄生虫をベースとしたバイオサスペンスといったところです。
上巻ではミャンマーの僻地で米国大手のコングロマリットが極秘に天然ガス調査を行っていたところから始まります。
そして、その従業員が寄生虫による感染症に!さらに発祥から6時間で致死率100%。
さらにさらに、その感染者は死ぬ間際に周囲に襲いかかり、感染を広げていくパターン!
ゾンビか(笑)
政治的な思惑、経済上の思惑、隠蔽工作といった中、CDCから派遣された研究者たちによる感染ルートの特定と感染の仕組みの調査は難航します。
現地人には感染せず、従業員が感染してしまうのはなぜか?
感染は食い止められるのか?とハラハラどきどきの展開です。
禁止になったレバ刺しとか、最近はやりのアニサキス寄生虫の話を思い出して、生肉を食べるって結構危険なのねって感じます。
とりわけ、やっぱれりレバ刺しはダメだよって良くわかりました(笑)
下巻に続く -
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今回のテーマはちょっとつらかった。
とくに「はじめに」の2ページが衝撃的過ぎて、そのまま読み進めるのがちょっといやになりました。
生命の創出を人為的に行い臓器移植にも利用する話。
前半はノンフィクションのような詳細な描写。
後半は映画を思わせるようないつものドンパチ。
ドンパチはフィクションの世界観で楽しめましたが、前半のストーリ展開があまりにも現実的で詳細で、まさにそんなことがおきているのでは?と思わされるぐらいで、これがちょっとつらかったです。
そのストーリは、家柄の違いから、泣く泣く堕胎した6ヶ月の胎児から、卵子をとり人工培養して成熟させたのち、人工授精させて代理母によって出産させまる物語。
胎児の卵子を使うのかぁっと驚きますが、いわゆる代理母などの話は、医学サスペンスにはよくありがちなストーリ展開です。
しかし、貧困層の子供をさらってきての臓器売買や臓器移植が出てくると、やはりつらい。
また、なくなく堕胎した女性がその後結婚して儲けた男の子をやはり臓器移植で救おうとするところが、よんでてつらい。その臓器の出所もつらい。さらに、その後妊娠できない体になってしまいながらも子供がほしいというところで、ドンパチにつながっていきます。
臓器移植しか手段のない状態でどうしても救いたい自分の子供。子供ができなくなってしまった体で実子がほしいときにとる手段は。医学の倫理や人間の尊厳が大きく揺さぶられるストーリ展開です。
後半のドンパチは、その理由で軍隊経験者の集まりノン中に素人が参加するか?とか、それだけ郡代経験者が多い中で素人だけ助かるか?とか、いろいろ疑問なところはありますが、勧善懲悪+涙頂戴の展開で、逆に安心して読み進めることができました。
生命の誕生、臓器移植について考えさせられる作品でした。 -
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正直いまいち
リアリティがうすく、ストーリ全体が中途半端!
あれ、この件って結局どうなるの?
それでおしまい?
っていうのがあちこちに残ったままで、個人的には納得できないまま、あっという間に終わってしまいました。
とくに、最後の最後はあれれれ...
ぐぐってみると、続編があるようです。
続編読まないと終わらない感じです
全体のストーリとしては、学生運動という形で外部から世の中を変えようとしていた活動家の女「三奈」と、権力構造に入り込むことで、内部から世の中を変えようとする男「眞一郎」のそれぞれ2世代にわたる権力物語です。
おおよそストーリ展開が見えるところも減点
下巻では、
婚約破棄をもくろむ「三奈」
あの手、この手で婚約破棄をさせようとして、「宣子」まで利用
さらには、婚約者の妊娠がわかると薬で堕胎させたりとやり放題!!
一方で「眞一郎」は自分も権力の頂点を目指すため、何とか結婚を成立させようと親子関係がないことを証明するDNA鑑定を捏造!
それを確認すべく「三奈」もDNA鑑定を依頼し、その結果は?
って結果が出ないで物語終わっているんですけど..
さらに「宣子」の復習も仕掛かり中
さらにさらに「眞一郎」は別の後ろ盾を得ようとしていて、この結婚どうなるの?ってな感じ
で、下巻が終わっちゃうんですけど..
ひどくないですか..これで物語終わらせちゃって..
続編読むしかないのかなぁ.. -
Posted by ブクログ
正直いまいち
リアリティがうすく、ストーリ全体が中途半端!
あれ、この件って結局どうなるの?
それでおしまい?
っていうのがあちこちに残ったままで、個人的には納得できないまま、あっという間に終わってしまいました。
とくに、最後の最後はあれれれ...
ぐぐってみると、続編があるようです。
続編読まないと終わらない感じです
全体のストーリとしては、学生運動という形で外部から世の中を変えようとしていた活動家の女「三奈」と、権力構造に入り込むことで、内部から世の中を変えようとする男「眞一郎」のそれぞれ2世代にわたる権力物語です。
おおよそストーリ展開が見えるところも減点
上巻では
医療法人会長のエリート息子と政治家の娘を見合いで結婚させようというストーリ展開。
しかし、実は、医療法人会長と政治家は30年前に学生運動で愛し合っていた二人。
んで、お決まりのパターンのように、エリート息子が付き合っていた女「宣子」が別れを切り出されて復習に燃える(笑)
さらに、このエリート息子の父親は実はその政治家(?)
二人が結婚すれば、「三奈」が成し遂げられなかった権力の頂点を目指すこともできるのに、近親結婚を認めてしまうことにもなってしまう...
といったところです。
さてさてどうなるで、下巻!! -
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大藪春彦を読みふけっていた時代があったけど、久しぶりにその時の感覚を思い出した。どちらかというと救いのない悪党の話なのだけど、文章がすっきりしていて余分な感傷が入ってこないためか、不快な気持ちよりもむしろ爽快な気持ちで読むことができる。ハードボイルドのひとつのパターンだと思う。
確かに大藪春彦を思わせる雰囲気なのだけど、実際のところはむしろフォーサイスのような緻密な犯罪計画が読みどころになっていると思う。味わいはまったく違うけど、「ジャッカルの日」に近いのかもしれない。
最後にもう少し派手なドンパチを期待してしまったから、やや拍子抜けした感じがないでもないけど、その分リアルなのだろうとも言える。主人公があまりにも圧倒的すぎで、逆に物足りない。シリーズものの第1作、主人公の顔見せ的な印象は否めない。
だが、おもしろく読み進められたのは事実。実際に自分がこの物語に登場するとすれば、ゴミのように殺される方の人間だろうけど。 -
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「BOOK」データベースより
岩崎陽一は、銀座の高給クラブ「クイーン」の新米ボーイ。昼夜逆転の長時間労働で月給わずか15万円。生活はとにかくきつい。そのうえ素人探偵とは誰にもいえない。ライバル店から移籍してきた摩耶ママは同年代で年収1億といわれる。破格の条件で彼女の運転手を務めることになったのはラッキーだったが、妙な仕事まで依頼されて…。情けない青春に終止符を打つ、起死回生の一発は炸裂するのか。抱腹絶倒の傑作コン・ゲーム。
捧腹絶倒するような部分は特になかったけれども、部分的にはなかなスカッとするところも有りました。もうちょっと痛い所は痛く、痛快な部分は突き抜けて欲しかった。エンタメ小説ならあざといぐらいのえぐさがあってもいいと思います。ちょっと綺麗にまとめ過ぎたか。