楡周平のレビュー一覧

  • ラスト ワン マイル

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    非常にテンポが良く一気に読むことが出来た。上り調子のWebショッピングモール運営会社と運送会社とテレビ会社のタッグのぶつかり合いは読んでいて痛快ではあった。ただ、展開は面白いのだが話があまりにも上手く行き過ぎていて結果も予想通りと言うのは少し残念。この作家の作品は初めて読んだが、他の作品も読んで見たいとは思った。

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    2016年08月31日
  • 虚空の冠(下)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    2016年6月23日

    新米新聞記者の渋沢が取材に赴く途中に事故に遭い、その真相を黙っておく事を条件に、政治部のエース記者として出世コースを進む。渋沢は紆余曲折ありながらも新聞、テレビ、ラジオ、出版を手掛ける巨大な複合メディアの会長となり、最後にはベンチャー企業との戦いを征して電子書籍の覇権も握る、という話。

    楡修平の作品を読むといつも思うことだが、この人は時代をほんの少し先どった話を作るのがとても上手いと思う。
    この作品を読んでいると、本当にもうすぐ電子書籍の波が来るような感覚に陥りそうになってしまった。
    しかし、個人的にはやはり出版物は紙で読みたいと思うし、実際自分も本や雑誌は書店で自分

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    2016年06月23日
  • クーデター

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    「朝倉恭介」Vs「川瀬雅彦」シリーズ第2段。
    日本の国防についてメッセージ性が強い物語です。

    朝倉恭介が出てくるかと思いきや、出演はありませんでした。
    ただ、朝倉恭介が起こした事件がちょっと紹介されており、かろうじてリンクが保たれている感じ。
    シリーズということで、朝倉が悪の主人公なら、川瀬は善の主人公になると勝手に思っていたので、川瀬は警察側の人間なのかと思っていたら、カメラマン(ジャーナリスト)でした。
    なので、ジャーナリストとの戦いになるんですね。

    それはさておき、本書のストーリは、表題のとおり、クーデターを企てるストーリ。その首謀者が新興宗教団体。
    その武装集団が織り成す攻撃にあた

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    2016年06月19日
  • Cの福音

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    計算されて組織に組み込まれてしまったら、それに気づいたとしても抜け出しないな、きっと。
    そのポジションからいかにはみ出さないか
    にかかってきそう。
    相手が望まない状況になったら切り捨てられる
    ということだもの。
    しかし、よく考えられている話だった。

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    2016年06月14日
  • Cの福音

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    再読!
    ずいぶん昔に一度読みましたが、「朝倉恭介Vs川瀬雅彦」シリーズを全6作を読破しようと思い、再読しました。

    コンピュータネットワークを駆使したコカイン密輸の話ぐらいしか覚えていなかったので、再読しても新鮮でとても楽しめました。(たんに物覚えが悪いということですが..)

    ニフティサーブをつかったメッセージの送受信は、今となってはずいぶんと時代を感じさせます(笑)
    また、本作のポイントとなっている日本の関税システム、貿易システムの盲点を突いた貨物のすり替えですが、残念ながら、それがどれほどすごいのか、または、大変なことなのかピンときませんでした。
    さらに、最後の戦闘シーンはもうチョイどき

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    2016年06月05日
  • 象の墓場

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    フィクションと言うよりは限り無くノンフィクションに近い作品だった。

    コダックについての話だが、100年以上続く大企業であるが故に上手く業務転換出来ないところを非常にリアルに描いていた。
    フィルムメーカーのような、ほとんど完璧と言える集金システムを確立してしまったら、それが通用しなくなった時にはどうしようもなくなる。
    デジタル化の流れがこれからさらに加速すれば今までのやり方は全く通用しなくなるのは必然の流れだと思うので、どんな状況になったとしても生きていけるように自分の実力をしっかりとつけないといけないと痛感した。

    今は時代の流れも早くなっているので一つの会社に身を置き続ける事を当然だと思わ

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    2016年05月03日
  • 介護退職

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    日本の家電メーカーで海外マーケット部門の部長を勤め、順当にキャリアアップを果たす主人公に降りかかった母親の介護という負担。そこから、彼の人生の転落がはじまる。進行する母親の症状、介護負担で倒れてしまう妻、没頭できない仕事、社内での信頼悪化。そして、閑職へ異動させられ、プライドを失った彼が選んだのは、退職だった。

    同じサラリーマンとしては、なんとも衝撃的。これはホラー小説に分類されるべき作品だ。介護のために、将来を諦めてしまった人がニュースなどで報道されるが、ストーリーとして目の前につきつけられると、他人事ではない恐怖しか感じない。高齢化する社会では、主人公のような立場に誰もがなりうるのだ。

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    2016年04月27日
  • 虚空の冠(上)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    最初が、昭和の初め頃の話だったからあまり興味がなく(笑)読み進められるかなー?と思っていたけど、時代が交差する組み立てになっていたので、大丈夫。下巻もいっきに読んでしまおう〜!

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    2016年04月01日
  • 象の墓場

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    話の展開からすぐにK社であることが分かり、結果も分かっていたせいか、常に暗い展開が予想されたため、ページを捲る手も自然と重いものになってしまいました。

    現実をこれでもか!というほど突きつけられ、気分が重くなりましたが、そういう意味ではリアリティはあったのだと気づきます。

    主人公が途中で転職しては事の顛末が描けないからいつまでもソアラ社にい続けたのは仕方のない話ですが、ここまで将来の展望を見通せるのならば、自分ならば最初にデジタルから撤退した時期に退職しているだろうなと思いました。ただ実際問題として、まさかこの巨大な船が沈むはずがないという楽観は誰の心にもあるのだと思います。

    歴史が教える

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    2016年03月18日
  • 介護退職

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    介護で退職したエリートのある意味サクセスストーリ!
    こんなにうまくいくはずがない。

    介護の実態についてはかなり不十分な記述内容と思われます。しかし、ここで書かれていることは、まさにいつ自分自身におきてもおかしくないことです。
    そんなとき、この本の主人公のようにサクセスストーリのような展開ができるのか...

    ストーリとしては、年収一千万以上のエリートビジネスマンの主人公の母親が田舎で骨折。一人暮らしのため、自分のマンションに呼び寄せるも痴呆が始まる。献身的に奥さんが介護するも、奥さんもくも膜下出血で入院。結局、会社を辞めて母親の介護を行うことに。この状態を抜け出す起死回生の策を思いつき、さら

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    2016年03月13日
  • クラッシュ

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    まず、こんなしょうもない男のためにここまでする?と思いました。
    最後まで見て届けて欲しかったけど、ラストはいいので☆3つ。

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    2016年03月04日
  • レイク・クローバー(下)

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    んー。
    オチが気に入らない。楡周平ならもっと上手くオチをつけられると思った。それなりに話としてはまとまっているが、もう少しリアリティをもたせて欲しかったし、オチも読めてしまった。

    こういった話は楡周平には求めていない。
    残念。
    あと、伏線が回収出来てないところもあった。

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    2016年01月26日
  • レイク・クローバー(上)

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    少し設定が現実離れしすぎているようにも思うが、未知の寄生虫ということなのでギリギリの許容範囲内かと。
    読み始めると止まらず続きが気になるのはさすが楡周平といったところ。
    下巻も楽しみ。

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    2016年01月26日
  • 異端の大義(下)

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    三洋電機をモチーフにしたビジネス小説
    残念ながら、上下巻あわせてちょっといまいち。
    しかし、下巻は盛り上がります。

    主人公はさらに門外漢の営業へ!厳しい人事です。
    そして、結局は転職を決意しますが、MBAを持っていながら転職が難しい!!
    これは、正直びっくり。

    本書の中では、会社の危機がわかっていながらも転職しなかった決断力の甘さが指摘されています。
    そして、会社に甘えていた姿勢が糾弾されています。
    なるほどと思いました。

    さらに、そもそも会社の従業員、役員たちの会社に対する甘えが会社を傾ける原因になっていること。
    また、会社は人で成り立っていることをおざなりにしていること。
    そういった

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    2015年11月15日
  • 異端の大義(上)

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    三洋電機をモチーフにしたビジネス小説
    しかし、残念ながら、上下巻あわせてちょっといまいち。
    正直、暗い気分に落ち込んでしまう物語。

    上巻では、MBAホルダーの主人公が(同期の)人事本部長にいじめられるような人事を受け、それでも結果を出すべく奔走する姿が語られています。
    具体的には工場閉鎖というリストラ業務を命じられ、単身赴任でそれを全うする姿が語られています。

    リストラするほうもされるほうも大変なことです。
    ビジネスマンのつらさがひしひしと伝わる物語です。
    明日はわが身を考えてしまいます。
    楡さんの小説はあまりに現実的、具体的で、ほんと身につまされる思いです。
    そういった意味では、上巻は特

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    2015年11月15日
  • 陪審法廷

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    思春期の少年による殺人事件が発生。あまりに短絡的な犯行に、物語として成り立つのかなと憂慮したが杞憂だった。訴訟大国アメリカの陪審員制度の問題点を指摘しつつ展開していく。日本の裁判員制度を考える上でも参考になった。
    昔、妻によるDV夫殺害の裁判を傍聴したことがあるが、法廷で話されている内容とニュース等で報道されている内容の差異に驚いたものだ。法廷の内容だけで審議する裁判員は大変だと想像するに難くないが、自分自身が選ばれたなら誠実にやってみたい。

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    2015年10月22日
  • 陪審法廷

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    陪審員の法廷入門小説、といえるリアリティーある内容だった。文学としてどう よりも。

    国民性のギャップを念頭に置きながら 自分の方向性を定めて読むのにエネルギーを使った。
    米国の、少年法なし第1級殺人のドライな判決の過程は読みごたえあった。

    良い 悪いではなく 広く視野を広げなくては。自分も司法の一端を背負う立場になる時が来ると覚悟して。

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    2015年08月30日
  • 再生巨流

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    自分で枠を設けず発想を広げ、それを形にしていく姿は、下手なビジネス書より読み応えがある。
    一方で、一つ一つのビジネスアイディアはもう発行後何年も経っているせいか、古い。ただそれはしょうがないかな?

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    2015年08月27日
  • 羅針

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    遠洋航海の機関士を主人公とし、一家の主として遠洋航海とどう向き合うか、そして子どもに関われないツラさが描かれる。家族のように共に過ごし、南氷洋で捕鯨をする船員同士の絆の強さと、それに反比例するように伝えたくても子どもとの関わりが減っていく生き方。
    その中で、父から継がれたもの、そして息子に継がれる意志が伝わってくる。

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    2015年03月17日
  • 修羅の宴(下)

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    201502/株とか私にはややこしい部分もあったけど面白かった。必死故とは言え、見事なまでにえげつない主人公で好感は持てなかったけど、だからこそこのラストは切なかったなー。

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    2015年02月28日