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水道も電気も来ていないミャンマーの僻地で米国最大手のコングロマリットが極秘に行なっていた天然ガス探査。それは企業群全体に莫大な利益をもたらし、米国そのものにとっても対中国戦略の切り札となるはずだった。発症からわずか六時間で死をもたらし、しかも致死率百パーセントの寄生虫が発生するまでは。
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Posted by ブクログ
201512/上下巻まとめて。さすがジャンル問わず一気読み必至の楡作品、面白かった!多少都合いい展開があるものの、そこが気にならないぐらいのハラハラ感とわかりやすい人物像で楽しめた。
楡周平の作品としては異色のバイオ・サスペンスといった趣きの作品。上巻を読み限りでは、高野和明の『ジェノサイド』にも似ている。 ミャンマーの僻地で密かに天然ガス探査を行う米国最大のコングロマリット企業のサイト内で社員が変死する。死因の調査のため、サイトに派遣された疾病予防管理センターの研究者・鷲尾佑...続きを読む二らは、変死の原因が未知の寄生虫であることを突き止めるのだが… 米国政府に大きな影響力を持つコングロマリット企業の思惑と米国政府の隠蔽工作、その影で極秘任務を遂行する米国海軍の原子力潜水艦…果たして… まだまだ物語は謎だらけである。
ミャンマーの僻地で起こった感染パニック。致死率100%の寄生虫。感染末期には、次の宿主を求めるように、感染者が周囲の人に噛みつき、そして感染が広がる。CDCから4名のスタッフが派遣された。はたして原因究明、そして治療はできるのか?前編終了。
冬休みに趣向を変えていつもは手を出さないようなジャンルを読んでみた。サスペンスと言うのかな、映画シナリオみたいなお話で、一気読み。さてどう終わるのかな?
【感想】 感染パニック小説という点だけ見れば、今の世界とかなりちょっとばかりリンクしているのかも。 まあ、こっちは致死率100%というとんでもない感染病ですが(笑) 感染をくい止める事が出来ず、人々がパニックになっていく様は、かなりリアルに描かれていますね。 ただ、これは楡周平の小説の悪いところな...続きを読むんですが、如何せん難しく書きすぎてて読み辛い・・・・ 特に潜水艦の乗組員同士のミッション中のシーンなどは、ちょっとばかし専門用語が多すぎて、読み物としてはかなり読み辛く、大局にもそれほど影響なさそうなので全部読み飛ばしました・・・ この本に限らず、楡周平の悪いところは、どうせもイイ箇所ですら詳しく書きすぎるところなのかも。 挙句、何らかの分野の専門性に特化しすぎてしまい、読者からすると何を書いてあるのかチンプンカンプンになってしまうんです。 読者を置いてけぼりにして筆者が突っ走ることなく、もう少し分かりやすく書いて欲しいですね。 まぁ、「お前がバカだから」と言われればそれまでですが、ただの自慰小説は少しばかり勘弁願いたい。。。 とりあえず下巻もあるということなので、どのようなエピローグを迎えるのかを読んでいきたいと思います! 【あらすじ】 水道も電気も来ていないミャンマーの僻地で米国最大手のコングロマリットが極秘に行なっていた天然ガス探査。 それは企業群全体に莫大な利益をもたらし、米国そのものにとっても対中国戦略の切り札となるはずだった。 発症からわずか六時間で死をもたらし、しかも致死率百パーセントの寄生虫が発生するまでは。 【メモ】 レイク・クローバー p66 優秀といわれる科学者の中でも、飛び切りの天才的頭脳を集めたのがNASAならば、医学・保健衛生分野の最高頭脳が結集しているのがCDC(疫病予防管理センター)だ。 p151 「つまり、どれほど恐ろしい特性を持つウイルスだろうが未知の寄生虫だろうが、感染者を隔離すれば感染の拡大は収まる。それ以外に対処する手段などない」 p273 「私はいいわ。水分の補給は重要だけど、すぐに汗になって出ちゃうから」 「よく平気でいられるね」 「アトランタにいる時は、仕事が立て込まない限り週二回、一回二時間エアロビで汗を流してる。お陰で、あなたほど汗もかかなくて済んでるし」 アメリカ人が健康維持に寄せる関心は他国の人間と比べて高いが、カリフォルニアの人間は別格なんてもんじゃない。狂信的といってもいい。 健康にいいという運動、食べ物。ムーブメントなるものは、カリフォルニアを起源とするものが実に多いのが証だ。
面白かった 生肉、刺身が食べれなくなってしまう物語(笑) ウイルスでもなく細菌でもなく、なんと寄生虫をベースとしたバイオサスペンスといったところです。 上巻ではミャンマーの僻地で米国大手のコングロマリットが極秘に天然ガス調査を行っていたところから始まります。 そして、その従業員が寄生虫による感染...続きを読む症に!さらに発祥から6時間で致死率100%。 さらにさらに、その感染者は死ぬ間際に周囲に襲いかかり、感染を広げていくパターン! ゾンビか(笑) 政治的な思惑、経済上の思惑、隠蔽工作といった中、CDCから派遣された研究者たちによる感染ルートの特定と感染の仕組みの調査は難航します。 現地人には感染せず、従業員が感染してしまうのはなぜか? 感染は食い止められるのか?とハラハラどきどきの展開です。 禁止になったレバ刺しとか、最近はやりのアニサキス寄生虫の話を思い出して、生肉を食べるって結構危険なのねって感じます。 とりわけ、やっぱれりレバ刺しはダメだよって良くわかりました(笑) 下巻に続く
少し設定が現実離れしすぎているようにも思うが、未知の寄生虫ということなのでギリギリの許容範囲内かと。 読み始めると止まらず続きが気になるのはさすが楡周平といったところ。 下巻も楽しみ。
(上下巻合わせてのレビューです。) ちょっと疲れていたので、本棚に残っていた気軽に読める小説をチョイス。 今夏のテーマは、寄生虫。 ミャンマーの未開の地に生息する寄生虫に人がどんどん感染していくというバイオサスペンス的な話。 それに楡さんらしく、お得意の国際情勢や諜報活動の味付けを加えています。...続きを読む ちょうど今、コロナウイルスが流行していて、 ウイルスと寄生虫で異なるとはいえ、 パンデミックの恐ろしさを感じながら読み進めることができました。 さらに自分が1か月間生活していたミャンマーにこんな場所があったなんて衝撃。。 (自分はほとんどの時間をヤンゴン(つまり、都会)にいたというのもありますが。。) 感染者がゾンビのように噛みつく症状が出たり、 かなりSF的な話の展開ですが、 さすがの楡さんらしく科学的要素もきちんと取り入れて、 話に現実味を帯びさせる工夫をしてくれています。 この小説を読んで、バイオハザードを思い出した。 バイオハザード的な話が好きな人には、打ってつけの小説かも!?
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