【感想・ネタバレ】宿命(下) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京のレビュー

あらすじ

30年の時を経て、息子と娘の見合いの席で再会した2人。しかしそれは呪われた宿命が動き出す瞬間だった。また縁談のために崇に捨てられた宣子は、彼への復讐を決意する。野望と愛憎が交錯する2世代の男と女。現代版・華麗なる一族を壮大に描く長編小説。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

(上下巻合わせてのレビューです。)
楡さんの文庫最新刊を年末に読みました。

今回は、エリート官僚・大物政治家・病院の会長たちが、
婚姻や大金を用いて、日本の中枢にまで上り詰めるべく画策するドラマ。
(予想できると思いますが、)かなりドロドロです。
エリート官僚と政治家の娘の結婚を巡り、
昔の女がでしゃばって邪魔をしたり、
政治家と病院の会長の若かりし頃の過去がクローズアップされたりと、
盛り沢山の内容です。

ちょっと関係者の繋がりがあり過ぎて、現実味はないのですが、
そこはまぁフィクションの小説なので仕方ないでしょう。
その部分を差し引いても、
先の展開が気になって仕方ないドラマ仕立てになっています。

予想通り期待を裏切らない大作でした。
続編もハードカバーで出ているので、
早く読みたいところです。。

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2021年06月23日

Posted by ブクログ

「世界で最も貧しい大統領」を知った後だけに、真一郎、崇の2人は、最高権力を握った後、何をしたいのか。

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2016年04月10日

Posted by ブクログ

主人公の一人は、かつて学生運動で失敗した理想社会の実現を子供に託すが、そこには多くの宿命が待ちうけていて、登場人物を苦しめていく、というストーリー。

現代版・華麗なる一族と評されているが、登場する家庭の裕福さ、主に結婚によりもたらされる閨閥に着目したらそうなるだろう。

しかし本作は本家本元の「華麗なる~」とは違って、応援したくなる登場人物があまり登場しない。人間の際限ない欲がリアルに描かれていて、そこが非常に面白い。

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2013年03月17日

Posted by ブクログ

権力と金、野望と愛憎の楡ハードボイルド作品。「小説現代」全16回連載。テレビドラマ化。

東大安田講堂攻防戦に参加し革命を目指す女性活動家「有川三奈」と、「権力の内部に入り込み頂点を目指す苦学生「白井眞一郎」。互いに愛し合うも30年の時を経て、病院グループの経営者、与党政調会長として息子と娘の見合いの席で再会。呪われた「宿命」が動き出す瞬間。

ただ、息子「崇」の出生の秘密も、縁談のために捨てられた「宣子」の復讐劇も中途半端。結末も何も完結していないで終了・・・。これで終わられたのではたまらないと思ったら、2012年『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2「血戦」』。そりゃそうだろ、これで終わりなら★★。次に期待の★4。

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2012年07月21日

Posted by ブクログ

人間の権力への執着心、貪欲さなどよく描かれていると思います。引き込まれました。続編、楽しみです

[BOOKデータベースより]
三十年の時を経て、息子と娘の見合いの席で再会した二人。しかしそれは呪われた宿命が動き出す瞬間だった。また縁談のために崇に捨てられた宣子は、彼への復讐を決意する。野望と愛憎が交錯する二世代の男と女。現代版・華麗なる一族を壮大に描く長編小説。

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2011年10月20日

Posted by ブクログ

上巻からの続き。

面白いんだけど、後半急ぎ過ぎかなぁと思った。上巻をもうちょっと削って後半を厚くして!って感じる。

この続編があるっぽいんだけど、文庫本になるまで待つかなぁ。それとも買ってしまおうか。もう、タイトルからして「血戦」ってところが期待してしまう。

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2010年11月28日

Posted by ブクログ

下巻に入り読むスピードはますます速まる。三奈が薬を使って尚子を中絶させる場面はぞっとしましたね。そこまでやるかと。まあ、楡周平ならやるか(笑)最後もう一山あり、続きがあるなと思わせる内容。

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2010年10月27日

Posted by ブクログ

下は勢いが減少してきたという
印象が強いですが
私的には面白かった

次がありそうな終わり方もいい

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2010年09月10日

Posted by ブクログ

2010/8/12 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2021/7/24〜8/2

ドロドロした出世や権力に固執する人たちの話は、あまり読んでいて気持ちの良いものではないな。しかし、最後に一波乱起こして、終わるとは、なかなかの展開。確か続編が血戦のはず。どうなるんだろう。

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2021年08月03日

Posted by ブクログ

正直いまいち
リアリティがうすく、ストーリ全体が中途半端!

あれ、この件って結局どうなるの?
それでおしまい?
っていうのがあちこちに残ったままで、個人的には納得できないまま、あっという間に終わってしまいました。
とくに、最後の最後はあれれれ...
ぐぐってみると、続編があるようです。
続編読まないと終わらない感じです

全体のストーリとしては、学生運動という形で外部から世の中を変えようとしていた活動家の女「三奈」と、権力構造に入り込むことで、内部から世の中を変えようとする男「眞一郎」のそれぞれ2世代にわたる権力物語です。
おおよそストーリ展開が見えるところも減点

下巻では、
婚約破棄をもくろむ「三奈」
あの手、この手で婚約破棄をさせようとして、「宣子」まで利用
さらには、婚約者の妊娠がわかると薬で堕胎させたりとやり放題!!
一方で「眞一郎」は自分も権力の頂点を目指すため、何とか結婚を成立させようと親子関係がないことを証明するDNA鑑定を捏造!
それを確認すべく「三奈」もDNA鑑定を依頼し、その結果は?
って結果が出ないで物語終わっているんですけど..
さらに「宣子」の復習も仕掛かり中
さらにさらに「眞一郎」は別の後ろ盾を得ようとしていて、この結婚どうなるの?ってな感じ

で、下巻が終わっちゃうんですけど..
ひどくないですか..これで物語終わらせちゃって..

続編読むしかないのかなぁ..

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2016年12月10日

Posted by ブクログ

自分の信念を貫く為には、
一切の妥協は許さない。
自分にとっての信念とは何か、
考えさせられる。

青海長雲暗雪山
孤城遥望玉門関
黄沙百戦穿金甲
不破楼蘭終不還

青海の長雲 雪山暗し
孤城遥かに望む玉門関
黄沙百戦金甲を穿つも
楼蘭を破らずんば終に還らじ

青海に雲が垂れ込め、
雪をいただく 山々は暗く見える。
ただ一人前線の砦より遙かに玉門関の 方を見つめる。
黄沙の戦場で百戦し、鎧甲にも穴があくほどだが、 桜蘭を破らないうちは死んでも帰らない。

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2012年03月30日

Posted by ブクログ

権力を前にして、人間の強さと弱さが描き出され、
狡猾な思いが交錯する人間ドラマが生み出されています。

後半から締め括りに話が進むに従って、
物語は不時着するような感が否めなかったです。

続編があるようなので、そちらに挽回を期待したいと思います。

文庫本が出ていないようなので、それまで待とうかな
いや、早く読みたいな。

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2010年12月30日

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