矢崎存美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このシリーズは、わりと気楽に読める(いい意味で)と思っててんけど、だんだん様相を呈してきたよな…(いい意味で)?
前巻、前々巻が長編やった(たぶん)ので、今回も長編かなとなんとなく思ってたら、短編やった。どれも面白かった。
一番ささったのは、やっぱり、潮くんの話よね…。
冒頭での彼の境遇とか、やたら「お母さんはがんばってる」とか繰り返すところとか、
「これはもしかしてアカンほうの母親か」
と、怖い気持ちでページをめくったよ~。
ぶっちゃけ、潮くんの環境ってうちの子に近いよな。近いわ。毎晩コンビニ、とかではまったくないけど、距離感がまさに…。
さらに潮くんのお母さんが
「メシマズではないけ -
Posted by ブクログ
今回は「食卓」ということで、お店やおうちの食卓でぶたぶたさんが料理を振る舞ったりレシピを教えたり、レシピを残そうと奮闘したりする話が主だった。しかしそれだけではなく、「変わるものと変わらないもの」というテーマがどの話にも共通して見られた気がする。心の病やリストラ、不景気…物語を取り巻く環境も中々シビアでぶたぶたさんも含め、苦しい最中もがきながら生きている人が多かった。
特に印象的だったのは『ここにいてくれる人』だ。
心を患ってしまうと、好きだったものをなんとも思えなくなった自分の姿を人に見せたくなくなる。そんな時
「元の自分に戻ることばかり考えていたら繰り返しになるだけなんだよ。少しでもいいか -
Posted by ブクログ
アンソロジーで読んで気になっていたぶたぶたさん。
新刊を発見してGet。
ぶたぶたさん、素敵だー。
出張料理人としての腕前はもちろん、出掛けていった先の人の心を救う温かさ。
心身ともに疲れ切った時、あんなふうになんでもやってくれちゃう存在ってどれほど救いになるだろう。
何でもない日にこそありがたい。
「妖精さん」って呼んじゃう気持ち、分かるわー。
紹介しか受けないほど人気があって忙しいのも納得。
誰か、私にもぶたぶたさんを紹介してー。
ぶたぶたさんシリーズ、すごくたくさん出ているのね。
少しずつ読んでいこう。
しかし、おじさんでスーパー家政夫って、某ドラマを連想しちゃうw -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙のリースから花の色鮮やかさや柔らかさが伝わってきそうで素敵でしたが、開いてみると挿し絵までついていた!!
挿し絵つきのぶたぶたさんは初めてだったのでちょっとびっくりしました…!
今回は花がテーマとなっており、ぶたぶたさんはお花屋さん(時々パティシエも兼ねたり)、ぬいぐるみ職人、アイドルのボディーガード、妖精さん(?)として働いています。
「いばら屋敷」は虐待、育児放棄にあっていた女の子を助ける話なのですが、怒号を浴びせ暴力を振るおうとする再婚相手、再婚してから育児をするどころか一緒になって女の子をぶつ母親に憤りを覚えました。ぶたぶたさんに会わなかったら女の子はどうなっていたかと思うと怖か