関口英子のレビュー一覧

  • 古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活

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    タイトル見た後に目次を見て、これは面白そうと感じる1冊。実際に面白い。古代ローマは近代的だなー、と感じる部分が多い。

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    2020年01月05日
  • 神を見た犬

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    ネタバレ

    小説というよりは、寓話集。というか昔話集、と言いたい趣きすらある。
    というのもマックス・リューティの所謂「昔話3回」の方程式があるからだ。
    またカフカに比されるのは作者としても不本意だろうが、しかたない、と「変身」および短編数作しか読んでいない者でも感じざるをえないくらい、カフカチック。
    というか同じグラデーションに安部公房も星新一も筒井康隆もいて、その源流を仮に想定するならカフカと言わざる得ないくらい、カフカのすそ野が広いせい、なのだろう。
    寓話的な短篇の中にあって、やはり個人的な好みは、比較的長めの小説的な数作だ。
    「コロンブレ」「神を見た犬」はまだ寓意強めだが、「七階」「護送大隊襲撃」「

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    2019年05月12日
  • 古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活

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    ・食事のさい、料理のくずは皿のなかではんく床にすてる
    ・平均的な家庭で大体10人くらいの奴隷がいた
    ・家の内装 壁や床の装飾は豪華。反対に家具や調度品は隠していた
    ・夫婦は別々に寝ることが優雅とされる
    ・毎朝 神棚にお供えものをしてお香をたいて神に祈る
    ・ファッション
    トゥニカ:実用的。大きいTシャツみたいなもの
    トゥーガ:正装。スーツみたいな。裕福な人は外出するときはこれ。ローマ市民のみ許可。
    ・靴下はない。外用の靴は帰宅すると脱ぐことが作法。うち履きのサンダルに履き替える。
    ・公衆浴場にいくのは昼過ぎくらい。
    ・朝食を一番食べる。昼は質素。
    ・食後は歯磨き。歯磨き粉は重曹か尿
    ・現代の国会

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    2019年01月19日
  • 猫とともに去りぬ

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    読むとクスッと笑えて、誰かに優しくされたみたいな気持ちになる。
    優しさに満ちたユーモアとナンセンスさに星新一を思い出した。星新一よりもこっちのほうがずっと前のものだけど。いい本です。

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    2018年11月04日
  • 猫とともに去りぬ

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    はじめて名前を聞くイタリアの作家。
    シュールな作品集だが、イタロ・カルヴィーノよりも穏健的、かな?
    カルヴィーノの作品はずいぶん昔に読んだことがあるけど、忘れてしまったな。

    こういう作品こそ、作家の創造力がはっきり現れると思うのだが、なかなかそういうものにはお目にかかれない。

    好きな作品集だ。

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    2018年09月17日
  • 猫とともに去りぬ

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    ”12歳の~”から。ブラックユーモア短編集。あとがきで書かれていたけど、日本人で思い浮かぶのは星新一。かつて中学生時代、星新一作品にどハマリして片端から読み漁った経験ありだけど、正直、ロダーリ作品にはそんな魅力を感じないです。国民性の問題もあるし(訳者は文化背景的に分かりにくいのは端折ったって書いてるけど)、自分が年取ったせいもあるんだろうけど、本作に関しては、ページを繰る手が重かったです。という訳で、今の目線で星新一作品を読み直してみる必要ありです。

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    2018年04月25日
  • ふたつの海のあいだで

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    イタリア南部カラブリア。
    ふたつの海に接する村にはかつていちじくの宿という宿があった。その再建を目指す祖父といつの間にかそれに引き込まれていく主人公。

    章ごとに「~の旅」と区切られているけれど、それは旅路の果てに根ざした土地ー故郷がある、そういうことかもしれない。

    土地に根ざした家族の物語。

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    2018年03月29日
  • 古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活

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    タイム・スリップしたのは西暦115年。場所はトラヤヌス帝の治世の古代
    ローマ帝国である。周辺の蛮族との闘いに次々と勝利し、繁栄真っ只中
    のローマ帝国で、庶民はどんな生活を送っていたのかを記したのが本書。

    言ってみれば架空の紀行文なのだが、発掘された遺跡や古文書、美術
    品から綿密に当時の衣食住を描いている。

    日の出前から日没後、ローマの街が眠りにつくまで。ローマのあちこち
    を覗きながら話が進む。

    面白いです。男性、女性、それぞれの身支度の様子。人で溢れかえる
    ローマの街角の描写。奴隷を現代の電化製品に置き換えてみたら…
    なんて、妙に納得。

    富裕階級と貧困階級の住宅事情の相違なんて、ほとん

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    2017年08月19日
  • ふたつの海のあいだで

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    「詰め物をしたナス、辛味のペペロナータ(パプリカの炒め煮)、土鍋で煮込んだインゲン豆にソラ豆にヒヨコ豆、ラザーニャか、ヤギや仔ヒツジのミートソースで味付けした手打ちパスタ、シーラ山地特産のアニスで風味をつけたリコッタチーズ入りラヴィオリ。そして、お祖母ちゃんの自慢料理もあった。ポテトとズッキーニを添えたムール貝、カボチャの花のフライ、そしてカブの芽のオレッキエッテ(耳たぶの形をした小さなパスタ)」

    イタリアを描いた小説らしく、料理の名前がこれでもか、というくらい次々出てくるので参った。こういうのをフード・テロというのか。特に大好きなトリッパ(牛の胃)まで登場すると俄然食べたくなって困った。い

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    2017年04月03日
  • 神を見た犬

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    味のある短編集。
    イタリアの星新一。

    七階、の心理描写は素晴らしい。
    護送大隊襲撃、表題作の
    神を見た犬も素晴らしい。
    他の作品も読みたい。

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    2016年04月17日
  • 猫とともに去りぬ

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    読みながら、あっちでくすくすこっちでくすくす。なんともいえないおかしみがあった。
    人がかんたんに猫になったり魚になったり、ピアノをかかえていたり、奇想中の奇想みたいな短編集なんだけど、思いのほか、つきはなされたような、ほうりだされるような感覚にはならず。なんとなくほっとする余韻にひたれるものが多かった気がする。

    こういう謎なお話って、ただ面白がって読むだけじゃだめなのかな? あまり意味とか考えずに。なんだかそのほうが面白いような気もするんだけど。

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    2016年01月20日
  • マルコヴァルドさんの四季

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    カルヴィーノの作品は邦訳あるものは殆ど全部読んでたつもりだった。もしかしてカルヴィーノのファンと言っていいかもしれない。幾つかのものは再読すらしているから。「くもの巣の小道」は自分の楽しみのために、「冬の夜一人の旅人が」は若い友人に勧めるために。
    しかしこれは未読だった。半世紀以上も馬齢を重ねていれば大概の小説とインド映画の筋は忘れてしまうのだが、児童向小説は比較的記憶から抜け落ちることがない。そしてこの「マルコヴァウドさんの四季」は児童向小説なのである。
    子供のために書かれたからと言って、決して楽しい小説ではない。主人公のマルコヴァルドさんはトリーノを思わす工業都市に暮らす労働者だが、かれと

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    2023年01月13日
  • 古代ローマ人の愛と性 官能の帝都を生きる民衆たち

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    なかなか興味深く、単純に面白かった。もちろん社会的な違いはあるにせよ、根本的に人間って昔から変わらないんだなあ、と。今みたいにいろんな娯楽や情報がない分(そして寿命!)、性に素直なのかな。男性と女性、高位階級と下層階級の違いは酷いけど。

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    2015年11月13日
  • 薔薇とハナムグリ~シュルレアリスム・風刺短篇集~

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    ネタバレ

    題名に惹かれて(ハナムグリは私を含めガーデナーの天敵…)手に取りました。

    『薔薇とハナムグリ』の主人公は気高く薔薇以外のものに向かう。
    どれも大人向けのおとぎ話のよう、と読み終えて解説に進むと
    とっても深い意味を持つ作品たちでした。この著者の他の作品も読んでみたいです。

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    2015年11月12日
  • 古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活

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    長年の研究と生き生きした想像力で紡ぐ、2000年前のローマのある一日。へたな小説よりオモシロイ! この文明レベルって現代と遜色ないかも。すごいぜ、ローマ人。

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    2015年08月08日
  • 天使の蝶

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    怒涛のレーヴィ第一弾。
    プリーモ・レーヴィが何者か、知っているか否かで読みが大きく変わるだろう。
    天使の蝶、詩歌作成機、転換剤、トレック……字面の上に過ぎないが彼の体験を知っている者としては、すべての物語がある一点を指しているように思えた。
    それにしても……しんぷそおおおおおん

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    2015年08月14日
  • 神を見た犬

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    すごい。ブッツァーティは汲めど尽きぬ後悔も吐き気を催す徒労感も、こんなにも目の前に届けてくる。僅か数頁の内容も含むこの22作の短編集は、いずれも文体も内容もリーダビリティ溢れているのに、遊園地のフリーフォールばりにすとん奈落へ落としていく。これぞ不条理、生きるのって楽じゃないよ。しかしながらその落下感と後味が癖になってしまうような、不思議な魅力が本作には込められているのだ。「コロンブレ」「グランドホテルの廊下」「風船」「秘密兵器」辺りが素晴らしいが、皮肉的な肯定感に溢れた「マジシャン」がマイベストか。

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    2015年07月05日
  • 猫とともに去りぬ

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     地に足の着いたファンタジー小品集。優しいローファンタジーではなく皮肉入りの!妙な!変な!世界にも人にも優しくない!(ブラック)ユーモア満載の!話ばかりですごく私得。魔法のバックミラーやシンデレラ宇宙ver.とだけ聞いたらガチファンタジーっぽいのに実際はそうでないんだから面白い。何となく短編モーパッサン+ハルムス(シュルレアリスム感)的に感じた。
     初読時は「ヴェネチアの水位上昇を懸念して魚になった家族の話」が印象的だったのだけれど、今回は「バイクと結婚したくて家出する男の話」と「釣りの下手な男が何とかして魚を釣ろうと奮闘する話」が気に入った。後者は特に、喜劇→悲劇の転換がすばらしく巧い。前者

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    2015年02月02日
  • 古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活

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    ローマ帝国がその繁栄の絶頂期にあったトラヤヌス帝治世下の首都ローマの人々の一日の生活を24時間著者がレポートするといった非常に興味深い趣向の本。

    当時のローマ人の生活が衣食住から始まり、裁判、教育、娯楽、果ては公衆トイレや性生活に至るまで事細かく描写されている。
    それらの描写は、最新の考古学的研究の成果に基づく知識に裏打ちされており、古代ローマを題材とした小説を読むのでは得られない種類のリアリティーを感じさせる。


    史料でしか知ることのできない古代ローマ人たちに血肉を与え、当時の生活の匂いまで感じられそうな程に彼らの生活を活写して見せる著者の学識とイマジネーションには驚くばかりである。

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    2015年01月22日
  • 天使の蝶

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    表題作の''天使の蝶''、''人間の友''と''ケンタウロス論''は特に読んでほしい。
    言葉で他人に説明するのは難しいけれど、私は私の目隠しが少し薄くなったように感じました。ああ、そうだったのか!って、分かった瞬間に、何でそんなふうに思ったんだ?って忘れてしまうような、そんなよく分からないお話です。
    解説を読んでから再び読むとまた違った見方が出来るのでとても奥深い一冊です。

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    2014年08月15日