関口英子のレビュー一覧

  • 神を見た犬

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    ネタバレ

    ブッツァーティは初めて読むが、非常に良かった。
    幻想的、と帯には書いてあったが、どちらかと言えば、昔話の様な雰囲気があり、不思議な気持ちになる。

    だが、様々な強迫観念や死への恐怖と生への執着(とまではいかないかも知れない)、そして理不尽さが描かれている。

    表題作について。
    神を信じない村に現れた、不思議な犬。
    彼と狡猾なパン屋の男、隠修士を中心にして、人々の間に疑心暗鬼が広がっていく…
    その互いを探りながらの駆け引きの様子がとても良かった。
    結局、神を信じず、口からは罵倒の言葉が出るような人々でも、知らぬ内に深層では信じている、みたいな話が面白かった。

    どれも面白い話ではあったが、特に7階、グランドホテルの廊下は秀逸。
    ただ、小さな暴君はひたすらに胸糞が悪かった。

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    2020年09月02日
  • ぼくたちは幽霊じゃない

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    アルバニアに住む7歳の少年ヴィキは、母と5歳の妹ブルニルダとともに、1年半前にイタリアに出稼ぎに行った父の元へと向かう。長距離バスに乗り、密航業者のゴムボートで命がけで海を渡り、列車に乗って、やっとの思いでミラノの父に会えた。ところが、父に案内された家は沼地に立つバラックで、電気も水道もなく、トイレは下水の流れ込む運河の縁だった。不法滞在者の彼らは、警察に見つけられたら1度目は財産没収、2度めにはそれに加えて強制送還になる。ヴィキたち家族の、逃亡者のような生活が始まった。

    実際の体験談をもとに、過酷な環境下にありながらも、学校生活に救いを見出し、家族と力を合わせて困難を乗り越える移民少年の姿を、少年自身の回想で綴った物語。




    *******ここからはネタバレ*******

    あまりにも過酷な旅と生活に胸が痛む。

    (道徳的には)何も悪いことをしていなくても、外国人で、不法滞在者ということで、警察に怯え、犯罪者と誤解され(すれ違うときにハンドバッグを守る仕草をされる)、困ったときにも公的助けを求めることができない。

    故国では常に開かれている神の家、教会さえも、ミラノでは、貴重品があるからと閉められてしまう。

    唯一の救いは学校で、すべての子どもを受け入れるべきという教育省の通達により、イタリア語をほとんど理解しないヴィキも通うことを許され、そこでは温かく理解ある教師のもと、皆と平等の生活を楽しむことができた。

    また、彼らがずぶ濡れで浜にいたときに助けたミケーレとルチア夫妻の優しさと勇気も胸を打つ。いくら女性と小さい子たちだったとはいえ、言葉の通じない、ひどい姿をした人たちを助けることを躊躇しなかった。
    身近にアルバニアの不法滞在者がいたから驚かなかったのかも知れないが、簡単にできることではない。

    最後の、記者の取材を受けたヴィキの記事が市の有力者の目に留まったおかげで母に仕事と滞在許可証が与えられたところは、突然でうまく行き過ぎ感もあるが、児童書だし、実話が元になっているので、これで良いと思います。

    辛い経験は7歳のときのものだが、回想している彼は中学2年生になるところ。厳しい場面も多いので、中学生以上の読書をオススメします。




    今回は大ヒットが出ないなと思っていたら、この本と出会いました。やっぱり、事実に裏打ちされた物語は説得力が違います。
    岩波書店のSTAMP BOOKSは、骨太な作品が多いですね。

    故郷を捨てなくてはならない外国人労働者の気持ちを、普段彼らを見かけるときに慮ることができない自分自身も、見つめながら読みました。
    ミケーレとルチア夫妻のようになれたら……。

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    2020年05月04日
  • 神を見た犬

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    「天地創造」神と天使が生物をつくりあげる際、人間は不恰好で厄介ごとを生み出すと却下となるが...
    生み出しちゃったね。

    「アインシュタインとの約束」アインシュタインがある路地で死の天使に会う。今は重要な発明の最中だと1ヶ月、死を延ばしてほしいと願う。三回延ばし、ある発明を完成させた。その発明に死の天使=悪魔は喜ぶ。
    あの発明ですね。

    「神を見た犬」修道士についてきた犬は、修道士が死んだ後、不信心な人々が住む村に降りてくる。そして村中を歩き回り、人々の行動を見つめるのだった。
    お天道様はいつも見ている。

    最初は面白かったものそれぞれ、書き記そうと思ったのですが、読み終わったら次を読みたくなって、中途半端に。

    聖人の出てくる話が好き。

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    2020年03月26日
  • 薔薇とハナムグリ~シュルレアリスム・風刺短篇集~

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    どれも面白かった。ふざけてる感じの作風なんだが、読み終わるとゾッとする。当時の政治的軋轢により、自由な表現ができなかった苦肉の環境がこのように素晴らしいおどけ狂気な作品を誕生させることになったとは。明らかに変なのに、これが流行とか言われると、どうしても手に入れずにはおられなくなる女。舗装された道を歩けばいいのに、そんな自然に逆らった物など!と山道を歩いて遭難するような意固地な男など。明らかにおかしいのに、いとも簡単にその波に呑まれて流されてゆく人間の愚かさに、現代においても色あせずパンチをくらわしてくる。

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    2019年02月03日
  • 猫とともに去りぬ

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    御伽噺・イタリア風味。シュールリアリズム系の短編集かと思ったら、予想よりずっと優しい世界だった。根っからの悪人はほとんどいないし、多少意地悪な人間も死ぬことはなく災難に逢う程度。そして善人は必ずささやかな幸福を掴むことができる。ロダーリは確かに児童文学作家ではあったが、それ故に彼の作品はただの子供騙しでは終わらない。彼は戦前からファシズムを批判し、戦時中もレジスタンスとしての地下活動を続けてきた。自国が過ちを犯していると理解する、社会への優れた先見性を持つ作家だったのだ。そんな彼が書く、やさしくユーモアに溢れた文章の中に込められた現代社会への痛烈なアイロニーは、確かに現代を生きる私たちの胸にも強く響いてくる。

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    2019年01月14日
  • 神を見た犬

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    短編集で不条理を描いたもの。星新一に系統は似てるけどそれをもっと文学的にしたような。人の持つ社会的心理から返って個人が苦しんでしまう様な様を描いたものが多い。

    1. 天地創造。キリスト教ネタがいくつかあって分かりにくいものもあったけど、これはシンプルで、地球にある一切は神によってデザインされたとされるが、こんな裏話があったのではないかという話。作者がいかに人間を醜いと思ってるかが一作品目で分かる構成なのが良い。

    2. コロンブレ。親や世間の謂れを真に受けて信じ込んでしまった為に人生を棒に振る寓話。

    3. アインシュタインとの約束。偉人に勝手に性格をあてて描くのは何だか気持ち悪かった。

    4. 戦の歌。これは本当に訳がわからなかった。解説が欲しい。国は一体何処と戦っているのか?なぜいつまでも戦争は終わらないのか?歌は何を言っているのか?

    5. 7階。これも訳がわからないと言えばそうだが、書いてあることをそのまま読めば分かるし、面白かった。それは不名誉なバロメーターであるが主観的な評価であり、またあらゆる言い訳に負けて、ずぶずぶと最高級の不名誉を負ってしまう話。

    6. 成人たち。キリスト教を知らないので聖人が何かよく分からなかったけど、仏みたいなもんだろう。そんな聖人の中でも人間的な悩みがあるという話

    7. グランドホテルの廊下。急に話が小さくなった。人間臭さを描いた笑い話

    8. 神を見た犬。表題。神を信じない村の人たちだが、ふとしたきっかけで一匹の犬を恐れてしまう話。宗教臭い。

    17. 病院というところ。これはすごく好き。これが病院というところなのだ。

    19. クリスマスの話。いい話。

    21. 戦艦トート。これだけすごく長い。内容の割に。

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    2018年10月19日
  • 古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活

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    イタリアでテレビキャスターや慣習の仕事を多々している科学ジャーナリストが紀元115年、トラヤヌス帝知性化のローマのある一日を通じて、古代ローマの庶民の生活を書いたもの。テレビの仕事をしている人が書いただけ合って、映像的な表現が多く、2000年近く前のローマの光景が目に浮かぶようである。

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    2018年10月14日
  • 羊飼いの指輪 ファンタジーの練習帳

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    とてもいい本です。
    結末が3つに分かれていて、読者がどれも気に入らなければ自分で作ってみよう、という形式の本。
    結末が別れていても物語は楽しめるし自分で考える楽しみがあって、ロダーリの本の中でもかなり面白い方。
    解説にあった受け手と送り手では物語のコードの受け取り方が違う、という話は目からウロコだった。
    本編もそうだが解説で引用してある「ファンタジーの文法」を読むと創作をしてみたくなる。想像力が大切であるとロダーリは語っていたようだ。
    私も本を読むばかりではなく昔のように少しは書いてみようかと思う。

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    2018年03月07日
  • 神を見た犬

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    上手くいかないから不幸なのではない、貧しいから不幸なのではない、それだから不幸なのだと思ってしまう考え方が不幸なのだ。ブッツァーティの小説は読者に主人公の人生の最後に立ち会わせそれを問いかける物語だ。一元的な物の見方を否定し物事に違う観点を与える。10代の頃彼の長編「タタール人の砂漠」で頭をガツンとやられた。それと同じ感覚がこの短編集にも詰まっている。謎の怪物コロンブレに殺されまいと逃げ続けた男の話、護送大隊をたった一人で襲撃しようとする年老いた山賊の話。ラストですべての不幸が幸福に代わり、幸福が不幸に入れ替わる。この世界のことはすべて脳内で起きている。他人の視点は何の意味もない。自分の人生が幸福か不幸かは誰が決めるのか。自分の脳が決めるのだ。ザックスナイダー監督が私のお気に入り映画「エンジェルウォーズ」で伝えたかったのもそれだと思うがリアルな映像ゆえに成功したとは言い難い。でもテーマは同じ。自由への鍵はそこにある。

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    2022年04月08日
  • 古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活

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    ローマ人の物語ですっかりハマった古代ローマ。
    権力者ではなく、実際に普通の人々の生活ってどうなっていたのか?ということを知れる本。
    ドキュメンタリーのような書き方で本当にここまで古代の生活が分かっているの?と思うほど詳細に描かれている。
    約2000年前にこれほどまでに現代に通じるような生活をしていたことに驚きを禁じ得ない。

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    2017年07月10日
  • 天使の蝶

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    SFでありながら非常に詩的で神話的で終始背中にぞくぞく来るものがあった。もうどこまでも私好み。以下激しくネタバレ。///シンプソン氏のNATCA社シリーズは、3DプリンターやVRの超すごい奴が出てきたりして、思わず私たちの「これから」に思いを馳せずにはいられない。にしても「検閲は鶏に」とか「測定される数値こそが美」とか痛快なまでの皮肉と「痛みこそ生の番人」というような真理が同居してるし、トレックで女優さんのハプニングとか細部に至るまでもう本当すごい。蜂の話とかも面白かったのに…辛いなぁ。何度でも読む。

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    2016年11月24日
  • 猫とともに去りぬ

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    感想は、「たのしい!おもしろい!変!」
    そんな短編集です。

    ユーモアがあって、ついにやにやしながら読んじゃう。
    一気にだいすきな本になりました。
    また数年後に読み返したい。

    とにかく突拍子もない本なんです。
    設定も、展開も、キャラクターが考えることも、台詞も。
    予想もつかないことが起きる。
    作者のロダーリは、とっても想像力豊かで、発想が自由で、人と違う視点から物事を見られる才能を持っていたんだなあと感じます。

    何事も、決まった形に収まらない。
    そんなところが夢があって、
    わくわくして、
    各所に散りばめられたユーモアに笑っちゃって、
    でもぴりりと風刺も効いた本です。

    とっても素敵。世界を楽しくさせてくれる本に出逢いたい人にオススメします。

    今、わたしの最上級の褒め言葉をこのレビューに詰め込んでます。

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    2016年09月07日
  • 天使の蝶

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    ネタバレ

    今の時代を見ているようで
    非常に恐ろしいように思えます。
    と、言うかこれからの人間への警告も
    含まれているのでしょうか…

    彼は化学者でもありました。
    それゆえに、これらの未来の商品に関しては
    本当に洞察力がありました。
    そのうちの一部は出てきています。

    だけれどもその中には絶対に
    日の目を浴びてはいけないものもあります。
    表題作も然り、痛みを快感に変えるそれも…

    著者はどこかに心の闇があったのでしょうか
    最後は自殺してしまいます。
    貴重な方をなくしましたね。

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    2015年12月04日
  • マルコヴァルドさんの四季

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    思っていたのと違って、すごく考えさせられる内容だった。
    小さい頃読んでいたら、純粋に楽しい話で、裏の世界は見えなかったと思うけど、色々考えてしまうあたり、自分が大人になってしまったんだなーと思って、少し寂しくもあり・・・
    でも、いい作家を知れてよかった!

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    2015年05月05日
  • 古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活

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    ローマ帝国の生活を追体験できて面白い。NHKのタイムスクープハンターのように、時代を超えてやってきたジャーナリストが人々の普段の生活を垣間見る内容だ。発掘調査、文献調査の成果をもとにした作品で、現地観光では見えない当時の人々の生活の様子が生き生きと表現されている。

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    2015年02月07日
  • 猫とともに去りぬ

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    鼻持ちならぬヤツでさえも、
    何故だかだんだん可愛らしく思えてきてしまう不思議。

    ファンタジーは現実逃避などではなく、
    むしろ現実と向き合う為の、知恵なりパワーなりを与えてくれるものなのだと、
    本書を読み終え、しみじみつくづく、感じたのでした。

    「ファンタジーは人間の精神・人格を形成する大切なもの」と考え、
    教訓におちいる事なく、人類愛、反差別、自由の概念を、上質な笑いと共に表現。

    この感性、是非ともあやかりたい。

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    2014年07月25日
  • 猫とともに去りぬ

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    読みながら、意味もなく楽しくなってしまう。そんな短編集。不思議で、可愛くて、悪意がなくて、ほんの短編なのにどのお話の登場人物もたまらなく魅力的。特にレギュラー化してるあの社長が出て来ると、妙にテンションあがる。
    どのお話も素晴らしい。ファンタジーでSFで、ブラックだけど童話。読み始めたら、この魅力のとりこになること間違いなし。まずは読んでみれば絶対にはまる。そしてあっという間にこの世界から離れたくなくなる。

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    2014年07月08日
  • 古代ローマ帝国 1万5000キロの旅

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    読み始めるまでに大分時間がかかってしまいましたが、読み始めると写実的で生き生きとした描写にどんどん引き込まれて、最後の最後まで夢中になって読んだ良書です。お陰でトラヤヌス帝時代の文化風俗をより具体的にイメージできるようになったと思います。

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    2013年12月09日
  • 月を見つけたチャウラ~ピランデッロ短篇集~

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    当時のシチリアにおける硫黄鉱の惨状がよく描写されている。知恵が遅れたチャウラが鉱山から出てきて月を眺めるシーンはピランデッロが鉱夫に対する哀れみが感じられる。真っ暗な鉱山とチャウラを照らす月明かりの対比が印象的だった。

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    2013年12月12日
  • 猫とともに去りぬ

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    やはりロダーリは素敵だ!表題作の一行目からすぐにロダーリの世界観にハマってしまう。表題作のオチは子どもたちと一緒に考えたとか。作家だけでなく教育者としてのロダーリの一面が垣間見える作品だと思う。最近『青矢号』を読んだので「ベファーナ論」は大変興味深く読めた。ロダーリという作家がもっと日本でも広まってほしいと切に思う。ぴりりとブラックユーモアが効いた大人向けファンタジー短編集。2012/074

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    2013年11月13日