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Posted by ブクログ 2012年12月18日
光文社古典新訳文庫にハズレなし。いきなりの表題作「月をみつけたチャウラ」の息をのむラストショットの見事な詩情は無論、「手押し車」の予想外のオチはちょっと凄い。鬼気迫るとはまさにこのことだ。スプラッタな無差別殺人描写を、狂気の描写と勘違いしている凡百の作家もどきは、全員この「手押し車」を100回以上黙...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月16日
奇妙な物語、奇妙な人たちがたくさん。
先日読んだ『作者を探す六人の登場人物』の作者・ピランデッロ(ピランデルロ)の短編小説を集めた本。
戯曲のモチーフになったであろう短編も色々あり、面白い。
出てくる人たちが結構、妙な追い詰められ方をした妙な人たちが多くて、変人列伝みたいな趣がある。
お気に入り...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月26日
「手押し車」が一番お気に入り。 アテクシ(男)自宅で仕事してるのインテリだから。いわゆる書斎ってやつね。子供達(四人いる)には、入っちゃ駄目だし自分がここにいる時にはうるさくするなって言ってあるの。 だから快適よ! 。。。なんだけどさ、実はうちには犬がいてね、当然のようにアテクシの仕事場で、さも自...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月12日
読むのに結構時間をかけてしまった。
各話、独立している。ストーリーとして似ている話がない。
その中でも、標題作は浮いている。
素直な話だからか。そして、他の話がひねくれているからか。
結局なんだったんだろう、一体。話はここで終わったみたいだけど、どういうこと?という話が多かった。
甕、使徒書簡...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月16日
『紙の世界』が一番ドキドキした。
「それが彼の世界なのだ。紙の世界。彼の世界のすべて。」
滑稽だと描かれてるのは分かるのだけど、本の世界に閉じこもる幸せを知ってるから笑えない。
喜劇だし、皮肉なんだけど、何か悲しい。全部そんな感じ。生きてるのって喜劇で狂気なんだけど、自分の見える場所だけに自分の幸...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月16日
友達に「ルシア・ベルリンにちょっと似ている」と教えてもらった作家で読んでみたんだけど、確かに後半の狂気と死、悲惨な運命をからからしたユーモアで書いていくあたりはちょっと似ているかも。面白かった。好きなのは「使徒書簡朗誦係」「フローラ夫人とその娘婿のポンツァ氏」あたり。何が狂っているのか、おかしいのは...続きを読む
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