原基晶のレビュー一覧
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無料版購入済み
絵の凝り方・・
背景画に見惚れます。
舞台はルネサンス美術や有名なメディチ家全盛より少し後の・・この辺についてはほぼ何も知らない時代だなと思う。
派閥が複雑。
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Posted by ブクログ
映画「最高の人生の見つけ方(原題 The Bucket List)」は、一代で大病院経営者となったエドワード(ジャック・ニコルソン)と、終生自動車整備工として過ごしたがあらゆる雑学的知識を吸収して歩く辞典とまで言われるカーター(モーガン・フリーマン)とが、どちらも余命数か月の宣告を受けて偶然にも病室をともにするところから始まる。残りの人生でやりたいことのリストを2人で作り、エドワードの財力とカーターの知識とを掛け合わせて世界中を旅することで次々とリストを消していくのがこの映画の見せ場。だが旅の後半、カーターが気を利かせて、エドワードが諸々の理由から疎遠になっている彼の娘の家へと彼を連れていくと、エドワードの逆鱗に触れて喧嘩別れしてしまう。
エドワードも自覚がなかったが、実は死ぬまでに娘と会って仲直りしたいというのが彼の人生で最大の願いだったのだ。でも予想外にカーターに先手を打たれたので、自分の感情が弾けて制御ができなくなった。そして部屋に帰り一人になったエドワードは大泣きする。
次の日、病院の役員会議でもエドワードは上の空。そして会議の進行を断ち切るかのようにふいに彼は「神曲を読んだことがあるか?」と口にする。突然の発言に場はざわつくが、彼はかまわず「ダンテ・アリギエリが地獄を巡る旅の話だ」と続け、そして念を押すように力を込めて「神曲を読んだことがあるのか?」と再び問いかけた。
私は神曲を読んでいなかったので、このシーンで、なぜエドワードが神曲を持ち出したのかが全くわからなかった。本書は解説も含めると634ページもある分厚い本だが、これをきっかけに読んでみようと一念奮起した。
内容は恐ろしいものだった。だって生きている時に好き放題やっていた者が、それが原因で地獄に落とされ地上の何倍もの苦しみを背負っているのだから。つまり、私たち生きている者が何気なくする一挙手一投足が、生きているうちは楽しい思いによって欲や願いを満たすものであっても、死後に何倍もの苦しみへと転化されるのだ。これを恐怖と言わずになんと言うのだろうか。
だとしたらエドワードが神曲を持ち出した原因はおそらく、現世であるにもかかわらず、ダンテが遍歴した地獄に相当するような苦しみにはまったということだろうか?会いたい娘に会えないという苦しみが、会えるかもしれないのに会えない苦しみへと増幅され、今のままではその苦しみは生きている限り続く。想像の世界でしかないダンテの地獄をはるかに上回るリアルな地獄の苦しみだ。
その後、カーター危篤の連絡を受けたエドワードは、ベッドに横たわるカーターと会話を交わす。死の淵からかろうじて意識を戻したカーターは「思いっきり笑う」という願いをリストから消せるくらいの爆笑エピソードでエドワードを迎える。そして残していた手紙でエドワードにこう語りかけた-「人生の喜びを見つけてくれ。」と。意を決し、普段の強気さと正反対の不安に押しつぶされそうな顔で娘の家を訪れたエドワードは、“残りの人生でやるべきこと”リストのなかでもっとも実現困難だったものの1つを消すことが出来た。
エドワードはこう考えたのかもしれない――何をやったとしても結果的に地獄での苦役につながるのならば、死後の地獄での苦しみを受け入れるかわりに、現世では人生の喜びを見つける事だけを主眼に据えて生きたほうがいい。さもなくば今のままでは、現世にあってすでに地獄の苦しみを味わっていることになってしまう――と。
確かにダンテは私たちが生きるうえで無為に何かをした場合、それが誰かを結果的に傷つけることに結びつくという事実を、地獄の詳細な描写によって具体的に示してくれた。しかし、どの道そのリスクを負わなければ生きられないのならば、自分自身をありのままに開放し、自然体で相手に接することで、自分の苦しみを解き、その姿を見た相手の心の氷も溶かせるかもしれないという選択肢を選びたい。たとえその後に苦しみが待っているのだとしても。
エドワードが思い悩んだ挙句、疎遠になっていた娘へどういう態度を示したのかは映画を見てもらうとして、ダンテが描いた地獄模様をあらかじめ知るのと知らないのとでは、人生の岐路に立たされた時の選択肢の選び方も違ってくるのだという例を示してくれたのが、「最高の人生の見つけ方」だ。
私も今回神曲を読んで地獄の風景を知ったことだけで終わりとはしたくない。エドワードのように人生で最高の願いをかなえたい時、神曲で地獄の描写を見た経験を自然に応用できるようにしたいものだ。その後ならば、ほかの者と同じように私も地獄に連れられることになったとしても、覚悟を決められるとまで今では思える。 -
購入済み
まさかの終了かあ
ここまでの筆者の偉大な仕事に敬意を表します。もちろん、もっと読みたかったけど、歴史考証してる間に、話の柱が別のところに移ったのか、終了に向けて路線変更したのか‥いずれにせよ、間違いのない最高の作品です。
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Posted by ブクログ
めちゃめちゃいい とってもいい かなりいい
まず絵が美麗。麗しい。きれい。見てて楽しい。
そして時代考証の入り用がすごい。教科書かなにかですか??
あとやっぱりアンジェロとチェーザレとの関係性が良すぎる。側近ミゲロとチェーザレもいいですが……
なんでもできる文武両道おまけに容姿端麗、貴族という身にかけられた期待に応えるために達観し、どこか諦観しているチェーザレに市民のアンジェロが屈託なく話しかけるお前おもしれー奴構図が悪いわけがありましょうか。
アンジェロもただ馬鹿じゃなくて食えない奴なのめちゃめちゃいい。
あと歴史物は自分の微かな知識にひっかかって読むのが楽しい……
この時代の貴族の絢爛さやドロドロっぷりのドラマ性にベルばらみたいな懐かしさを感じた、これこれこの味ですよ。 -
購入済み
続きが読みたい!
コンクラーベが終わりアレクサンデル6世が誕生。今後を感じさせるエピソードも散りばめられ、アンジェロの処遇もとてもいい感じで満足な1冊です。
が、チェーザレの活躍はこれから。 チェーザレ・ボルジアが歴史の表舞台にでる前の若さゆえの輝きが美しい画で描かれていたからこその本作、というのも理解できますが、やっぱり続きが読みたい。
今後の活躍と、難しいかもしませんがその後の困難な時代まで、この世界感でぜひ描いて欲しいです! -
購入済み
イタリア半島の縮図
大学がイタリア半島と縮図として描かれていたりするのかな。
闘牛風シーンやマキャベリとの接触も興味深いですが、個人的にはミゲルがとても気になります。 -
購入済み
惹きつけられるストーリー展開
宗教は信じることで救いをもたらしてくれる反面、内部での腐敗や異端の排除につながる深い問題を抱えることもある。
重い問題も扱いながら、登場人物それぞれのキャラクターが魅力的で惹きつけられるストーリー展開もあり、何度か読み返したくなる作品です。
チェーザレもかっこいいし、ダ・ビンチもいい! -
購入済み
面白い!
誠実な史実理解に基づいたアンジェロ目線でのストーリー展開が丁寧な画で描かれていて、面白い!
ボルジア家のスキャンダラスな側面が強調された流れじゃないのもいいです。
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購入済み
政治の世界へ
ロレンツォ・デ・メディチの死により大きく変化するフィレンツェとイタリア半島各地が臨場感たっぷりに描かれています。
ジョヴァンニも側近になったアンジェロも政治の世界に足を踏み入れ、読み応えのある一冊です。 -
購入済み
コンクラーベ始まる
各地の動きが激しくなる中、法皇が崩御しいよいよコンクラーベが始まります。
日本人には想像しづらいコンクラーベの裏側を垣間見ることができ、とても興味深いです!
熾烈な権力争いにつきまとう一種の滑稽さもさらりと描かれています。 -
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ピザでの最期の日々
今後の波乱を感じさせながらも、ピザでの最期の日々が美しく綴られています。
若さの煌めきとふとよぎる儚さ、じっくり読みたくなるストーリーです。本当に時間をかけて創られたんだろうな。。 -
購入済み
ちょっとしたエピソードがいい
半島の情勢が緊迫する中、ミゲルとアンジェロの祖父ジョルジオとのやり取りや、貧民窟にいた子供との偶然の再会などのエピソードが温かくていい!
ジョヴァンニはじめそれぞれの成長が感じられる場面が多く、楽しく読めます。
チェーザレとジョヴァンニのその後を思うと、「歩み方は人それぞれ」が胸にささります。 -
購入済み
やっぱり画がキレイ
どんどん壮大になってくる物語が美しい画で描かれていて、ワクワクしながら読みました。
ロレンツォ・デ・メディチの器の大きさと偉大さが伝わってくるだけに、「半島の要とも言える支柱が今まさに倒れようとしているのか」が重く響きます。 -
購入済み
ふと考えされられる
引き込まれるストーリー展開と人の多面性が描かれていて、画も素晴らしいです。
この時代のイタリアで貴族であること、平民であること、嫡子であること、庶子であること、ちょっと考えさせられます… -
購入済み
見どころ満載
祭りでの好奇心旺盛の振る舞いや、刺客に対する無謀とも勇敢とも言える行動とその後のミゲルとのやり取りに続き模擬戦と、見応えありな一冊です。
名前だけですが、カテリーナ・スフォルツァがでてきます。 -
購入済み
チェーザレの魅力
アンジェロの視線を通じてチェーザレ・ボルジアの冷淡さを含む現実主義なところと、そうと分かっても惹きつけられる魅力とがとても上手に描かれていてサクサク読めてしまいます。今後どう描かれるか楽しみです。
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Posted by ブクログ
借りたもの。
コンクラーベの描写が丁寧。聖なる場所で渦巻く思惑――権力争い――が俗で、その不気味なコントラストが読者をひきつける。
前巻で教皇の前で暴力沙汰をしたボルジア(怪物)とローヴェレ(猛獣)。既に始まっていた教皇選……
そして遂にインノケンティウス8世が崩御する。
外ではミラノとナポリが陸海軍を展開し、
コンクラーベのため緋色の衣を纏った枢機卿が列を成して粛々とシスティーナ礼拝堂に入っていく…その静謐さが伝わる描写。
強い陽射しを受ける建物の外から入場、陽の光があまり入らない薄暗い階段を上がり、木の板で仕切られた王者の間に入場し、扉が閉まり、鍵で閉ざされる。
そこで枢機卿らによる投票――駆け引き――が行われる。それまで外の世界で行われていたスペイン、フランス、イタリアの名門貴族らの血縁や同盟、金銭による駆け引きが、俗世から切り離され、コンクラーベ投票用の聖杯の中で煮えたぎる。
ボルジアとローヴェレの一騎打ち…後はいかに中立派を取り込むか……そうした駆け引きが夜が更けても続いている。
老人の方が死にやすい(次の教皇選に繋がる)、強力な派閥に属さない人の方が無難……
教皇候補でなかった人間が、うっかり選ばれる可能性もあり、枢機卿自身もまた途中経過に一喜一憂する。
そんな老人たちの思惑に巻き込まれるジョヴァンニ。己の意思を通しきれない不甲斐なさ。
その傍に居られずとも重苦しい空気を察するアンジェロ。
ヴァチカンの外で、神のみぞ知るその結末に、もし父が教皇に選出されるなら……「教皇庁をぶっ壊す」と決意するチェーザレ。