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チェーザレ暗殺を命じられた刺客がピサに潜伏した。黒幕を探るチェーザレは、祭りの喧騒の中、自らの命を餌に危険な賭けに出る。一方大学ではボルジア家の宿敵一派、フランス貴族のバリュー兄弟が帰還し、十字軍を模した大規模な騎馬試合が開かれることに。政治、復讐、野心が入り交じり、熱き戦闘が始まる。
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見どころ満載
祭りでの好奇心旺盛の振る舞いや、刺客に対する無謀とも勇敢とも言える行動とその後のミゲルとのやり取りに続き模擬戦と、見応えありな一冊です。 名前だけですが、カテリーナ・スフォルツァがでてきます。
Posted by ブクログ
借りたもの。 お祭りお忍びの続き。女の子たちをナンパしたり、フィオレンティーナ団と合流してしまったり。何だか今の大学生たちとやってることが大差ないので微笑ましい。 その一方で工房放火事件の犯人とチェーザレを狙う刺客、その黒幕が仄めかされる。 アンジェロは相変わらずチェーザレに振り回されている…… ア...続きを読むンジェロとミゲルが対話するときが一番興味深い。 軍人の象徴のようなミゲルと庶民・文人の象徴となるアンジェロがおりなす会話となり、戦争(軍事力)と外交(交渉)のせめぎあいを端的に表している。 露店で買って事故で壊されてしまった秘密箱は修復され、冒険の記念として教訓を仕舞っていた。 "NULLA EST TAM FACILIS RES, QUIN DIFFCILIS SIET, QUUM INVIITUS FACIAS, SEMPER AVARUS EGET." ( 探求心は足取りを軽くする――だが求めすぎると足元をすくわれる ) 模擬戦が行われることになり、フランス団のアンリの報復が懸念される。 また、ジョヴァンニは父・ロレンツィオから武力で外交努力…威嚇することの懸念を思い起こす。 (貴族との婚姻関係があっても)貴族ではない金融商のメディチ家が市民の支持をもって成り立っている事――(コジモの代からの戒めでもあろう)驕る事無かれという警句――を思い起こす。 模擬戦は圧巻。準備で鎖帷子を装着するところから、装備の緻密な描写から中世世界に読み手は思いを馳せてしまうし、隊列を組んだ騎馬たちの描写に、レオナルドとミケランジェロによる未完の《アンギアーリの戦い》を彷彿させられてしまったり…… スペイン、フィオレンティーナ団の以南軍側の勝利の後のひと悶着。 女傑カテリーナ・スフォルツァの面影が。 この巻では一貫して、戦争(軍事力)と外交(交渉)と和平についての葛藤がある。 巻末のルネサンス教養学講義は、ルネサンス期の大学生活について。
第5巻。チェーザレ暗殺の危機、思い出の細工箱、学生団同士による模擬戦。 16歳という若さでボルジア家の将来を背負ったチェーザレは、家臣だろうと冷徹な言葉を浴びせることも。 模擬戦はただただ迫力。最後は意地と誇りのぶつかり合い。アンジェロとピエールのやりとりには笑いました。一区切り。
ずいぶんマッチョな1冊だったなー。4巻もなかなかとは思いましたが、ここまでのところ、ここまで男の子らしい内容になるとは思ってませんでしたよ。 次以降はどうなるんだろう? 政治寄りになっていく感じ?
いや~、今号では絵の迫力にやられっ放しです。 物語としてはさほど進んでいないのですが、ピサ大学で催された騎馬試合の様子がこれでもかっていうぐらい丁寧に描かれているんですよね~。 実写版の大河ドラマ系やら騎士物語系の騎馬試合よりもはるかに迫力があります。 さすが、美大出身の漫画家さんですねぇ~。...続きを読む それ以外にも読みどころはいっぱいあって、案外・・・・というか、やっぱり女好きなチェーザレの一面が描かれていたり、刺客との勝負で相も変わらずの肝っ玉を見せつけられたり、ミゲルやフランチェスコのちょっとした一言から「まったくもって何てヤツだ!」と思いつつもチェーザレを認めざるを得ない側近たちの心が描かれていたりと、チェーザレ・ファンである KiKi には美味しい設定(笑)が満載です。 後の彼を髣髴とさせる「戦う司教ぶり」は説得力に満ちているし、これだけでも今号を読んだ甲斐があるっていうものです。 (全文はブログにて)
織物工場の放火、ピサでの祭りを伏線に、チェーザレ暗殺のために、ローヴェレ枢機卿から放たれた刺客の存在が明らかになっていきます。そんななかで大学恒例の模擬戦が行われます。鎖帷子、甲冑を身につけ、剣をさし、本物の戦闘さながらです。大学で戦闘訓練が行われるのは、現代日本から見れば奇異でしょうが、市民=戦士...続きを読むだった共和制ローマの伝統を引き継ぐイタリアでは、学生が馬術や武器のあつかいにたけているというのはごく当たり前だったのでしょう。
街で生活を体験してみるチェーザレ。 アンジェロの手引きもあって満喫の様子。 トラブルもあってアンジェロからのメッセージに苦笑。 模擬線は迫力あり。
おおおおおお面白すぎる・・・!!!ルネサンス期大好き。ミゲルが素敵です。チェーザレも素敵です。でも、ジョバンニ閣下が一番の萌えキャラだと思います(爆笑)あんなに好感度が上昇し続けるキャラもそういないよ!すごい癒し系(爆笑)
<重装備か軽装備か。騎馬戦は今も昔も血湧き肉躍るもの。> チェーザレ・ボルジアを軸にルネッサンスを描くシリーズの第5巻。 前巻(4巻)の祭のシーンからの続きである。 平民の装いをし、庶民生活を垣間見て楽しむチェーザレだが、そんな彼を刺客が付け狙っていた。刺客に気づいておびき出し、口を割らせて黒幕...続きを読むの正体を暴こうとするチェーザレ。捕まったかに見えた刺客は手に武器を隠し持っていた。 チェーザレを守ろうとする側近のユダヤ人ミゲルと、「臣下」の立場を思いやるということがないチェーザレの噛み合わないやりとりが苦笑を誘う。 この巻のもう1つの見せ場は学生を2つに分けて行われる「模擬戦」である。 学生たちが行う騎馬試合で、槍を手にした集団戦である。槍は模擬槍、刀も鈍刀だが、万一、参加の学生が死ぬことがあったとしても、事故扱いとなる。 古代ローマの闘技場さながらに市民たちも見物に訪れ、どちらが勝つか賭も行われていたようだ。 チェーザレに恥をかかされ、恨みを抱いているフランスのアンリは、この機にチェーザレを叩きのめそうと目論んでいる。フランス団の彼が乗るのはデストリエール種の馬(1巻参照)。重装備に耐える丈夫な馬である。迎え撃つチェーザレはアンダルシアン種に乗り、軽装備で挑む。破壊力と機動性。さてどちらが勝利するのか。 荒っぽい騎馬戦の幕開けである。 勝敗は、まさかの情けない顛末で笑える。 チェーザレの「一筋縄ではいかない」感は相変わらず漂いつつも、この巻あたりはまだ「青春群像」の趣である。舞台が大学を離れ、チェーザレが名実ともに司教となると、徐々に血なまぐさい権力闘争になっていくのか。 巻末の解説はルネッサンスの大学生活に関して述べられ、なかなか興味深い。
初っ端からチェーザレ様がカッコ良かったです。 チェーザレ様始めての実戦、と言うことで模擬戦の騎馬のシーンは迫力満点でした。 アンジェロの乗馬の腕は大分上がったようです。
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