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ふと考えされられる
引き込まれるストーリー展開と人の多面性が描かれていて、画も素晴らしいです。
この時代のイタリアで貴族であること、平民であること、嫡子であること、庶子であること、ちょっと考えさせられます…
Posted by ブクログ
借りたもの。
工房放火事件の犯人の判明と裏切りというショッキングな展開。
チェーザレ、アンジェロらの洞察と推理、駆け引きが緊張感を増す。その舞台となる場所が、今までの豪華絢爛な建造物ではなく、石造りの簡素な物置の描写も細かくて、そちらにも目が行ってしまう……
ボルジア家の面々が内に秘める泥沼な人間関係が仄めかされる。チェーザレの弟ホアンの嫌味、妹ルクレツィアとの教育係でもあるジュリアは父ロドリーゴの愛人。ルクレツィアの愛くるしい顔に秘める打算的な一面……
そんな中、チェーザレは本当に信頼できる人間を傍に置いている。
腹を割って話すミゲルとアンジェロ。天然でチェーザレを支えているアンジェロのフォローもしているミゲル。
兄の死後、ボルジアを支える一人としてだけでなく後継としての重責を負い、政治的な面にも関わっていくことになるチェーザレ。
クリスマスのミサに挑む司教としてのチェーザレ。
神の子が人の子として世に遣わされた事を祝うクリスマス…
チェーザレの神の恩寵はこの世に何を成すために遣わされたのだろうか……
Posted by ブクログ
※後半ちょっとネタバレありです。
なんていうか、ほんとに構成が上手な作家さんだなあと。画面の魅せ方も心得てるし、ここまでチェーザレ・ボルジアの人間性に踏み込んでいくのか、とも思った1冊。
51話の最後のページ、山岸涼子(日出る処の天子)っぽいなあと思った。チェーザレの表情が厩戸王子と重なったからなんだけど、ミゲルが自分と同じ人間としての目線でのチェーザレを思っていく過程も、ちょっと似ている気がする。
私がチェーザレに出会ったのは塩野七生さんの作品でなんだけど、あの人の書くチェーザレは完全にヒーローだからなあ。惣領さんのこの目線は今までのチェーザレものにはない高さだと思う。今までの時代考証への真摯さを思えば、そういう描き方をするのもごく当然だろうと思うんだけど。今までは物語の展開に重点を置いていたと思うので、ここまで引き込んでからそういうものもきちんと描いてくれるその姿勢が嬉しいし、力量に感動する。
子供の頃の回想シーン、お互いに気遣いあう小さなチェーザレとミゲルに胸が痛くなった。けなげでひどく人を思いやって、やわらかい心を持っているんだけどそれは持って生まれた性質だというだけではなく、環境がそれを彼に強いたのであり、おとなにさせているということ。
まあ、子供のほうが空気読むし求められている自分を察して演技するものだけどね。演技は後でひずみがでるので、つらいよね。だから、押さえ込んでいるつらさを共有できるともだちを得たことは良かったな、と物語なのに本当にそう思ってしまった。
続きが非常に楽しみです。ほんと。毎年チェーザレのために秋と春が楽しみになってる。
Posted by ブクログ
今号で再びこの時代の庶子というのがどういう存在であったのかを思い知らされました。 考えてみると不思議ですよね~。 日本ではどちらかと言えば殿様の血を残すことに重点が置かれ、いわゆる側室を持つことが支配者階級であれば言わば常識であったのに、海の向こうでは逆に正式な婚姻を経ていない男女間に生まれた者であれば、仮にそれがそこそこの立場の人であったとしても「人としての存在そのもの」が認められないとは・・・・・・。 確かにミゲルが言うとおり「それが教義」であり、その教義をベースにした信仰生活を否定しない以上「それがお前たちが望んだ世界」と言われてしまっても仕方ない・・・・とは思うけれど、何だか複雑な気分です。
もっとも KiKi がキリスト教という宗教をどこかで胡散臭いと感じるのはまさにそういう部分なんですけどね。 「あの当時は○○だった」とか反省するのはいいとしても、やはり「愛」を語る宗教の割には「愛のなんたるか?」みたいな部分に関しては首を傾げることが多いような気がしてしかたない・・・・・とでも言いましょうか。 KiKi は別にキリスト教の信者の方々を胡散臭いとは思わないけれど、宗教として見た時、KiKi 自身は信じられないと言うか、逆に聞きたくなってしまうのですよ。 「あなた方が言う愛って何??」ってね ^^;
ま、それはさておき、例の工場の放火犯がはっきりした今号。 わかってみるとあまりにも悲しい結末でした。 フィオレンティーナの中にそんな人たちがいたこと自体は、ジョヴァンニにとっては辛い話でもまあ KiKi にとってはある種どうでもいいことなんだけど、ロベルトやドラギニャッツォがそれに手を出した動機があまりにも悲しいなぁ・・・・・と。
Posted by ブクログ
初っ端から、チェーザレの肉体美(上半身)がカラーで拝め
裏切者が明らかになるドッキドキの展開に、
ちびチェー&ミケがたいそう可愛く、
シレンツィオに大人ホアンも登場で色男も更に充実
巻末解説もしっかり、
大変お買い得な一冊。
それにつけても、チェーザレ未だ15歳…絶対サバ読んでるだろ!
時代が違うとはいえ大人っぽすぎる…若くても30歳くらいの風格かと…
シレンツィオ辺りの政争がらみの話になるとまた意味が分からなくなる事も多いのだけど、今回は放火犯&チェーザレを狙う暗殺者の正体などの謎解きがあったり、チェーザレたちの幼少期の回想であったり分かりやすく面白い話が満載でいつも以上に面白かったです。
そして、登場人物のそれぞれの心情も複雑で簡単には読めなかったりしてそれもまた面白い。これからにもワクワクしますね。
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