原基晶のレビュー一覧

  • チェーザレ(1) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    チェーザレ・ボルジアなんて渋い題材をなぜ漫画に?と思ったら、1996年、1997年に宝塚歌劇団が舞台化してたのね。ルネサンス期のローマだのメディチ家だの枢機卿の子だの、読んでみると面白い題材だものね。

    1
    2018年02月09日
  • チェーザレ(8) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパ史に疎く、ローマ帝国関連も殆ど知らない訳ですが、勉強も兼ねて、楽しく読んでおります。絵も綺麗で描き込み具合も半端なく、素晴らしいと思います。順調に思えた将来に、暗雲立ち込めそうな気配が濃厚ですが、さてこれからの運命やいかに、ってところですね。

    0
    2016年08月27日
  • チェーザレ(11) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    第11巻。ジョヴァンニのローマ入城、チェーザレの妹ルクレツィア、ロレンツォの死去、ゴンザーガのジョヴァンニ。

    アンジェロの報告という形で遠く離れたローマの動向を伝える流れは見事だなと。フィレンツェの調停役が居なくなったことで三国同盟は崩れつつあり、ローヴェレ枢機卿が幅を利かせ始めます。教皇聖下の病状も悪化し、教皇選がいよいよ具体化してきました。
    前後の歴史は別の資料で先読みしてしまいましたが、それでも彼らの行く末をこの漫画でしっかりと見届けたいと思います。最新刊のここまで一気読み、続刊を気長に待つことにします。

    0
    2016年01月26日
  • チェーザレ(10) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    第10巻。ジョヴァンニの最終公開試問、ミケランジェロ、コロンブスとの船路、ジョヴァンニの緋の衣。

    いよいよピサから学生たちが方々に去ります。
    メディチ家から初の枢機卿を輩出した喜びも束の間、フィレンツェに戻ったジョヴァンニは早々に今後の動向について不穏な様子を感じ取ります。アンジェロとチェーザレをはじめとするスペイン団との別れのシーンはぐっとくるものが。特にチェーザレの笑顔がまた切ない。若さや勢いが痛快だった学生生活の場面もこの巻でひと区切りです。若年ながらその重責を背負うことになるチェーザレやジョヴァンニの覚悟や奥に潜めた不安など、ひとりの人間として魅力に映ることの多かった回でした。

    0
    2016年01月26日
  • チェーザレ(9) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    第9巻。ミゲルとアンジェロの祖父ジョルジオ、教皇庁とナポリの同盟締結、チェーザレとオルシーノ、アンジェロがジョヴァンニの側近となりローマへ。

    ここ数巻は重厚な回想が中心となっていましたが、ほんの少し小休止となる1冊でした。
    「権力と金―これに執着した時聖人は俗人となる。」ランディーノ教授のセリフにチェーザレは自分の進む道を悩み模索します。丁寧な書込みと歴史をしっかりと汲み取る展開。進度はゆっくりですが、史実とオリジナルを絶妙に掛け合わせながら進むので飽きることはありません。
    次巻からまた政治的な動きがありそうな予感。

    0
    2016年01月23日
  • チェーザレ(8) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    第8巻。レコンキスタ終結の祝祭、パッツィ家の陰謀事件(回想)、教皇庁とナポリの同盟復活の兆し。

    ミラノ・ナポリ・フィレンツェ間の三国同盟によって長らく教皇を牽制してきましたが、その支柱を担ってきたロレンツォの不調によってその基盤が崩れ始めます。史実の部分が暗い過去と混沌とした展開になってきただけに、ピサにいるアンジェロの平和そのものの小休止には救われます。
    サヴォナローラ「運命はガラス細工だ。輝く時に砕け散る。」
    チェーザレ「運命の女神は臆病者の味方はしない。」

    0
    2016年01月23日
  • チェーザレ(7) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    第7巻。降誕祭、ダンテ研究学者ランディーノ教授による歴史論議(ローマ史―叙任権闘争、カノッサの屈辱、ローマでのドイツ皇帝ハインリヒⅦ世の戴冠式)。

    降誕祭の様子は荘厳さと静寂さが伝わってくるほどの見応えのある絵です。
    主にローマ史の回想。ハインリヒⅦ世を祀った石棺に込められたダンテの意図に想いを馳せ、長きに渡って続く教皇と皇帝の覇権争いを振り返ります。
    この勢いで、敬遠していた『神曲』に手を出す時が来たかな…。

    0
    2016年01月23日
  • チェーザレ(6) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    第6巻。工場放火犯の判明、アンジェロの負傷、チェーザレとミゲルの幼少期回想。

    冷静沈着で時に冷徹な表情を見せるチェーザレですが、アンジェロに対する年相応の無邪気さや優しさには人間らしさを感じて安心してしまう。
    若きチェーザレにのしかかる期待と重責。庶子ゆえの制限は横暴にも感じられる力によって撥ね退けられていく。幼い頃からチェーザレの傍にいるミゲルは、降誕祭を前にチェーザレの立場を想い複雑な心境をのぞかせる。これから政治的な動きが忙しなくなってきそう。

    0
    2016年01月22日
  • チェーザレ(5) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    第5巻。チェーザレ暗殺の危機、思い出の細工箱、学生団同士による模擬戦。

    16歳という若さでボルジア家の将来を背負ったチェーザレは、家臣だろうと冷徹な言葉を浴びせることも。
    模擬戦はただただ迫力。最後は意地と誇りのぶつかり合い。アンジェロとピエールのやりとりには笑いました。一区切り。

    0
    2016年01月22日
  • チェーザレ(7) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    この巻は特に良かった。何が良かったって、ローマ史がざっと纏められていて分かり易かったし、「ローマ人の物語」(最近とんとご無沙汰になってしまっている)の復習も出来たし。やっぱり強い印象を残せるという点では、漫画は圧倒的ですね。歴史を学んだ上で、さてこれから物語はどういう展開を見せていくのでしょうか。

    0
    2015年11月17日
  • チェーザレ(11) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    ロレンツォの死により、新たな歴史が動き出しました。枢機卿の方々の人間くさいようすに見入っています。アンジェロ成長しましたねー。頼もしいです。チェーザレは相変わらず素敵な上に理知的で惚れ惚れします。

    0
    2015年02月27日
  • チェーザレ(11) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    メディチ家当主、ロレンツォの死。三国同盟の終焉。ローマ教皇崩御…⁈ 不穏です。次期教皇の座を巡るパワーゲームが始まりました。ルクレツィアも小悪魔的可憐さで再登場です。
    11巻で漸く教皇選か‼︎ 終わるのかコレ⁇ と思わなくもないですが、面白くなってきました。気長にこの豪奢で陰惨なボルジア家の物語を読んでいこうと思います。

    0
    2015年02月25日
  • チェーザレ(1) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    作画の美しさ、登場人物の魅力、物語の巧みさ全てがそろったお気に入りの漫画のひとつ。完結した際には永久保存決定でしょう。

    0
    2015年02月07日
  • チェーザレ(7) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    この巻は迫力満点。カノッサの屈辱、ダンテの神曲を題材にした覇権争い。
    権力と金は堕落のはじまりとは昔も今も変わらんということか。
    ミケランジェロをちょこっと出すなど、読者を上手く惹きつける巧みさは相変わらず。
    ところで全く本書と関係ないが、栞代わりに2010年のボストン美術館展の半券が使われていた。ふむ、こちらも鑑賞の記憶があまりないな、、、情けなし。

    0
    2015年01月31日
  • 神曲 天国篇

    Posted by ブクログ

    長かった物語も、いよいよクライマックスに突入……なのだが、それに伴って難易度もどんどん上がり、なかなか理解することが難しかった。思うに、宗教性がより強くなることが原因ではないか。聖人の名前を出されても、その事績や人となりはすぐには思い浮かべにくい。そのため、大前提として、『聖書』ぐらいは読んでおいたほうがよいのかもしれない。しかも、当然ラスト・シーンはイエス・キリストと対面するのかと思いきや、まさかの聖母マリア。その宗教的な意味はいろいろとあるのだろうが、理解が不十分であることもあり、ココでは多くを語らない。ただ、『地獄篇』が冒険譚としても楽しく読めたことに比べると、この『天国篇』は徹頭徹尾い

    0
    2015年01月12日
  • 神曲 煉獄篇

    Posted by ブクログ

    『地獄篇』は難しいなりにおもしろくも読めたのだけれど、この『煉獄篇』にかんしてはどうも最後まで馴染めなかった。その理由として、そもそも「煉獄」というもののわかりにくさが挙げられると思う。「地獄」や「天国」は学術的にはともかく、一般的な概念としては小学生でも知っているし、キリスト教ではなく仏教の世界にもあるなど、日本にとっては非常に馴染み深い。しかし、煉獄についてはどうか。まず、名称じたいがあまり人口に膾炙していないし、その内容もよくわからない。われわれの根っこにある智識の量にそもそも差があるため、当然理解についても差が出てしまうのである。もちろん、いちおう作中ではちゃんと解説というか言及があっ

    0
    2014年12月29日
  • チェーザレ(1) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    圧倒的画力で魅せられる、
    イタリア、ピサを舞台に展開する、
    チェーザレ・ボルジアの物語。

    それぞれの個性が丁寧に描かれつつ、
    全体のバランスが保たれていて、
    かつユーモアのエッセンスも含まれているのは、
    惣領冬実らしい。

    歴史好きにはたまらない。

    1
    2014年03月15日
  • チェーザレ(10) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    義父からもらったシリーズ。6巻までいただいたんだけど、あまりにおもしろくて、速攻買い足してしまいました(笑)。
    久しぶりに読み続けたいと思った漫画。
    中世のイタリアで活躍したチェーザレという人物が主人公。歴史的な背景がおもしろいし(史実を深く掘り下げて描いてる)、チェーザレ始めとする登場人物がカッコ良い!

    0
    2013年09月29日
  • チェーザレ(10) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    史実を入念に調べ、絵も写実的で極めて丁寧に書かれた作品です。大学の歴史の講義を受けているような気分になります。

    複雑な歴史や人物関係を精緻な絵で、決して堅苦しくないストーリーに落とし込んだ、絶妙なバランスのコミックです。

    資料調査や細かい作画作業のためか、コミックの発売間隔は1年以上になることもあります。それだけ力の入った作品なんだと思います。

    0
    2013年07月11日
  • チェーザレ(10) 破壊の創造者

    Posted by ブクログ

    青春時代の終わり…という印象で読み終えました。次の巻からは政治色が濃くなりそうかなあ?ローマの雰囲気がどう描かれるのかも気になる。
    1巻の発売時から追っかけて、ここまで長かったけれど、毎回本当に楽しみにしている作品です。こんどは1巻から一気に読んでみよう。

    0
    2013年04月18日