花村萬月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
終戦直後が舞台の極道小説。
花村萬月さんは昔から好きな作家で、
「ゴッドブレイス物語」「皆月」「ゲルマニウムの夜」あたりを読んでました。
まー、とにかく暴力と性を描かせたら一級品なんですが、
最近ちょっと丸くなったのかな?
「ゲルマニウムの夜」の頃はなんというかこう、
鋭利なものを突きつけられるような緊張感があったのですが
本作ではちょっと角が取れて、暖かさみたいなものが混ざり、
若干のメロドラマ的描写も許容されてます。
とはいえ読ませる力はすごい。
戦時中は鬼畜米英などと言っていた日本政府が
戦後はアメリカに媚び、
自ら特殊慰安施設協会なる売春施設まで作って
ろくに仕事の内容も知ら -
Posted by ブクログ
芥川賞受賞の「ゲルマニウムの夜」からつづく王国記シリーズの第8作です(王国記というタイトルは2作目からなので、8作目だけど王国記7になります。文庫版は1作目から王国記となっているので作数と番号が一致してます。ややこしい。)
原始教団が成立した前作あたりから主人公の世代交代がゆるやかにはじまったかな、とおもわせるものがありましたが、ここにきて急激に初期の人物たちがフェードアウトしています。
初期の人物たちの行動原理は、神という存在に対する疑念や対抗心といったものを軸に動いてきたように思います。そういう対抗すべき存在が明確にいるから、彼らがとるべき行動も、暴力や権力といった明確な”カタイ”方向へ