花村萬月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ渋谷のバー「ルシファー」のマスター、桜町は元天才ジャズギタリスト。彼のかつての恋人の娘で、ブルースシンガーを夢見る映子。そして彼らの周りに集まる仲間たちの話。
桜町には常に暗い過去がつきまとう。しかし何かカッコいい中年の男性。
電話は嫌いだけど手紙は好き、ってとこが私と一緒で、何か微笑ましい。
物語にはヤクザやアウトローな連中も沢山登場。クスリや性描写のシーンもあるんだけど、何だか嫌な気分がしかなったのは、主人公たちが音楽を愛し、努力しながら夢に生きているところが眩しかったからだ。
弦楽器愛好家の私としても、思わず彼らを応援したくなった。
ジャズバーに久々に行きたくなった。 -
Posted by ブクログ
終戦直後が舞台の極道小説。
花村萬月さんは昔から好きな作家で、
「ゴッドブレイス物語」「皆月」「ゲルマニウムの夜」あたりを読んでました。
まー、とにかく暴力と性を描かせたら一級品なんですが、
最近ちょっと丸くなったのかな?
「ゲルマニウムの夜」の頃はなんというかこう、
鋭利なものを突きつけられるような緊張感があったのですが
本作ではちょっと角が取れて、暖かさみたいなものが混ざり、
若干のメロドラマ的描写も許容されてます。
とはいえ読ませる力はすごい。
戦時中は鬼畜米英などと言っていた日本政府が
戦後はアメリカに媚び、
自ら特殊慰安施設協会なる売春施設まで作って
ろくに仕事の内容も知らせないまま集めた1000人以上の婦女子に
米兵の相手をさせたとか。(数ヶ月後には自殺者が出た)
時代に絡んだ結構大事な話も出てきます。
上巻は今のところ儚げな任侠ばなし。
これから怖気をふるうような超展開があるのかどうか。
果たして。