花村萬月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
上巻よりも自由さが増してます。
設定が忍者でほとんど人外なので、エログロスプラッタなんでもありみたい。
首をちょん切らないと死なないらしいしねぇ。
どういうことだよ!ま、いっか。
作者の口調もチャラかったり、かしこまっていたり、たまに「編集が~と言ったから」みたいな挿話もあったりして、「なに?ふざけてるの?」と感じたりもしました。
違和感ありまくりで、なぜこの本の評価が一定程度あるのかわからなかったのですが、結局最後までどんどこ読んでしまった。
文章が読みやすいのだろうなぁと思ってたんですが、最後の解説を読んで、なんか納得させられてしまって。
解説により★が増えた感じです。
型にはまった小説を読み飽きた方にはいいと思います。
甲賀忍法帖読みたくなりました。 -
Posted by ブクログ
歴史の表に出てくる忍者ではなく、裏で忍世界から天下をあやつる八劔(やつるぎ)という忍勢力があった。
独自の戒律のもと、蛆神に率いられ、あらゆるところに潜む八劔。
この勢力が一人の赤児を創り出した。
生まれおちた日からすでにその美しさは魔の領域に達し、忍の能力は群を抜いている。
やがて世を統べる命を背負っていた子の名はー錏娥哢奼。
大体こういうスタートです。
忍者らしい術やらが出てくるのは最初の最初のみ。
性的な描写が非常に多く、まぁ、美しさで人を幻惑するのが最大の武器ですから、これは仕方ないとして。
メインの描写が島原の乱で、キリシタン虐殺のシーンなどはグロテスク。
ふわっとした優しいお話に飽きちゃった方にオススメです。 -
Posted by ブクログ
【本の内容】
哀しく、それでいて熱い旋律。
沢村がつま弾く音に、麗子が目を付けた。
麗子は沢村が世話になっているヤクザ者・山城の溺愛する妹だった。
麗子は美女の自殺志願者だった。
そして、麗子は悪魔だった―。
沢村はたった一度の麗子との快楽の代償として、ギタリストの命である指を失った。
そればかりか巨大な野獣にいたぶられ、人間としての尊厳をも失った。
すべては麗子の罠だった。
沢村を指の動かない天才ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトにするための…。
男女の、兄妹の、粘り付くような濃い愛憎を、物語を通して描き切った花村文学の真骨頂。
[ 目次 ]
[ POP ]
下劣な暴力と欲望を大きなモチーフとしながら、この気高さは一体何なのか。
悪魔そのものの麗子が哀しい神に思えてくるのはなぜなのか。
食わず嫌いをしてきたが、なるほどこれが花村萬月の魅力なのであろうと納得。
吐き気のするような暴力行為のあとで、同じ人物の繊細な心象がえがかれ、悲痛なドラマのあとで、第三者の醒めた目がその感傷を笑いとばす。
そうしたバランスのとれた視点の移動が全編をつらぬき、非現実的なストーリーと登場人物に感情移入を許す。
世界の汚いものをすべて浄化したあとの、ちぎれるような痛みを想像させる美しい小説だ。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
暴力とかセックスとか。
その様なテーマの本にあまり興味もないけど。
表現がエグいなぁと思ったが、読んでいて、特に快も不快もなかった。
あと、宗教みたいなものとか。
『宗教みたいなもの』
というのは、特に私自身がその信者じゃなくても、なんとなく理解できる内容であったこと。
例えば、海外の小説などでは、宗教的価値観の違いというか、その考え方を理解できない時がある。そういう意味では、本当に、厳密な意味での宗教をテーマにした、とも言い難いのか、と。
一番の読みどころは、『王国の犬』の、朧と、モスカ神父の問答。
『舞踏会の夜』の、朧と教子の、神についての会話も面白かった。
漢字が若干難しかった。