感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2017年08月11日
破戒的、暴力的だけど、宗教的。ペシミスティックでもあり、紫色の小説だった。イグナシオが様々な人と出会い、愛や温もりを知るたびに、その自我は密かに、しかし確実に崩壊へ進んでいく。差別を定義するのはすごく難しいけど、あいつに言われるのはいいが、こいつに言われると腹が立つ、と超主観的に説明していたイグナシ...続きを読むオの理論には共感できる。多分、差別なんてそんなもんだ。深く、エグい。
Posted by ブクログ 2009年11月03日
確か花村萬月自身もカソリック系の施設に居たとかで、修道院の描写がかなりリアル。神様と暴力がてんこもりで、いつものごとく生々しい世界が繰り広げられる。救いのなさも含め、読んだときの衝撃は忘れられません、、
Posted by ブクログ 2009年10月04日
『王国記』シリーズを読む前にこっちを読むべきだったかな、と少し後悔。向こうのシリーズはまだ文庫の2巻までしか読んでいませんが。
ここでこういう選択をしたら、こっちに行くのかな。読んでない人には訳が分からないだろうけれど。
まあ、言ったとおりに『王国記』を読み終わっていないから、逆の選択をした結...続きを読む果もまだ良く分からないが。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
衝撃的でした。随分昔によんでもまだその内容を覚えているぐらい衝撃でした。血生臭い、でも引き込まれていく、そんな感じを抱いたのを覚えています。もう一度読みたい。今ならもっとこの話の中にのめり込めそうです。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
暴力は嫌いだけど、暴力的なものは嫌いじゃない。セックスと暴力って結局人間の根本なのか、と思わされる。「疾走」同様、彼の不幸(と一言ではいえないが)はどこからやってきたのだろう、と考えてしまう。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ハードボイルドかな〜?エロくてグロイ。拒否反応が出る人には絶対オススメできません^^;
私は汚い物を書かないと、綺麗な物は見えないのだな、と思っています。これと同じ内容の書き直し作品「王国記」がありますが、私はこちらの作品の方が好きです。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
純粋な破壊衝動を持った少年イグナシオが「施設」という閉鎖世界から脱出し、「歌舞伎町」という開放世界に逃げ出し、そこで自分を見つけようとする物語。って感じでしょうか。
現代の若者にも通じるような部分があると思うんです。気に食わないから殴ったとか、誰でも良いから殺したとか(誰でもいいってのはこの話には無...続きを読むかったけど。)。
非常に面白かったです。おかげで、速く読み終わりました。
Posted by ブクログ 2010年10月29日
悲しいぞ。萬月を読むと、鬱になってしまうぞ。
いくつか読んでいると、同じようなパターンが多いことに気がつくが、萬月自身言うようひとつの素材を繰り返し使わないのはもったいないとか。
とにもかくにも、萬月読むとダメージでかい。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ゲル間乳無(ゲルマニュウム)の続編です。
どうでもいいけど、ゲルマニュウムのついた小顔ローラーが欲しくなった
通販の販促力ってすげえ。。。10日くらい前にチラ見しただけなのに。。。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
何人か人を殺したり、ヤりまくったりするので
少し読んでいて疲れる。
後半にいくにつれてイグナシオの台詞が
AV男優みたいになっていくのが気持ち悪い。
が、イグナシオの神に対しての考えは好き。
言葉的にも好きで読み返したくなる。
(巻末に収録されている解説の部分でも引用されているところ)
Posted by ブクログ 2009年10月04日
究極のアンダーグランドな作品。現実では絶対味わえないような世界観だが、人間の欲望、汚い部分を美しく描いている。小説としてありかなしといったらありかな?