【感想・ネタバレ】イグナシオのレビュー

あらすじ

神父や修導士の厳しい監督のもと、社会から完全に隔離した集団生活――修道院とは名ばかりの教護施設で、混血児イグナシオは友人を事故に見せかけて殺害した。修道女・文子は偶然現場を目撃するが、沈黙することを約束する。“人を裁けるのは、神だけです。”静謐に言い放つ文子にイグナシオは強く女性を意識し、施設を脱走する最後の晩、初めて文子と結ばれる。そして、己の居場所を探して彷徨い新宿歌舞伎町で新たな生活を始めるが……。芥川賞受賞作と対をなす記念碑的名作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

破戒的、暴力的だけど、宗教的。ペシミスティックでもあり、紫色の小説だった。イグナシオが様々な人と出会い、愛や温もりを知るたびに、その自我は密かに、しかし確実に崩壊へ進んでいく。差別を定義するのはすごく難しいけど、あいつに言われるのはいいが、こいつに言われると腹が立つ、と超主観的に説明していたイグナシオの理論には共感できる。多分、差別なんてそんなもんだ。深く、エグい。

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2017年08月11日

Posted by ブクログ

リアルな情景が浮かんでくる。セックスやグロテスクな描写をふんだんに使用してる反面、一種の爽やかさも持っていると思う。

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2011年04月22日

Posted by ブクログ

確か花村萬月自身もカソリック系の施設に居たとかで、修道院の描写がかなりリアル。神様と暴力がてんこもりで、いつものごとく生々しい世界が繰り広げられる。救いのなさも含め、読んだときの衝撃は忘れられません、、

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2009年11月03日

Posted by ブクログ

 『王国記』シリーズを読む前にこっちを読むべきだったかな、と少し後悔。向こうのシリーズはまだ文庫の2巻までしか読んでいませんが。
 ここでこういう選択をしたら、こっちに行くのかな。読んでない人には訳が分からないだろうけれど。
 まあ、言ったとおりに『王国記』を読み終わっていないから、逆の選択をした結果もまだ良く分からないが。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

衝撃的でした。随分昔によんでもまだその内容を覚えているぐらい衝撃でした。血生臭い、でも引き込まれていく、そんな感じを抱いたのを覚えています。もう一度読みたい。今ならもっとこの話の中にのめり込めそうです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

暴力は嫌いだけど、暴力的なものは嫌いじゃない。セックスと暴力って結局人間の根本なのか、と思わされる。「疾走」同様、彼の不幸(と一言ではいえないが)はどこからやってきたのだろう、と考えてしまう。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ハードボイルドかな〜?エロくてグロイ。拒否反応が出る人には絶対オススメできません^^;
私は汚い物を書かないと、綺麗な物は見えないのだな、と思っています。これと同じ内容の書き直し作品「王国記」がありますが、私はこちらの作品の方が好きです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

純粋な破壊衝動を持った少年イグナシオが「施設」という閉鎖世界から脱出し、「歌舞伎町」という開放世界に逃げ出し、そこで自分を見つけようとする物語。って感じでしょうか。
現代の若者にも通じるような部分があると思うんです。気に食わないから殴ったとか、誰でも良いから殺したとか(誰でもいいってのはこの話には無かったけど。)。
非常に面白かったです。おかげで、速く読み終わりました。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ほとんど私小説だけどなんていうかネタ切れしてる時期に書いたやつかなぁ。微妙なところではあるけど好き。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

悲しいぞ。萬月を読むと、鬱になってしまうぞ。
いくつか読んでいると、同じようなパターンが多いことに気がつくが、萬月自身言うようひとつの素材を繰り返し使わないのはもったいないとか。
とにもかくにも、萬月読むとダメージでかい。

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2010年10月29日

Posted by ブクログ

ゲル間乳無(ゲルマニュウム)の続編です。
どうでもいいけど、ゲルマニュウムのついた小顔ローラーが欲しくなった

通販の販促力ってすげえ。。。10日くらい前にチラ見しただけなのに。。。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

神の存在と自分の生きる道を求めて彷徨い答えを見出そうとしてる場面を描いた物語。あまり内容としては面白みを感じなかったかなぁって思います。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

何人か人を殺したり、ヤりまくったりするので
少し読んでいて疲れる。
後半にいくにつれてイグナシオの台詞が
AV男優みたいになっていくのが気持ち悪い。
が、イグナシオの神に対しての考えは好き。
言葉的にも好きで読み返したくなる。
(巻末に収録されている解説の部分でも引用されているところ)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

自分の体験を織り交ぜてるだけあってリアル。それだけ。

そのそれだけって部分に惹かれるんだろうなあ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

究極のアンダーグランドな作品。現実では絶対味わえないような世界観だが、人間の欲望、汚い部分を美しく描いている。小説としてありかなしといったらありかな?

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

しょっぱなから、気持ちの悪い。こういう話って性を取り扱うよな。うん。馳星周と似てると思った。類似している。酷似している。パクリとかでは、勿論ない。雰囲気似てるって話し。

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2009年10月04日

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