【感想・ネタバレ】風の條 王国記 IXのレビュー

あらすじ

神の王国の建設をめざす朧の野望は実現するのか?
不可思議な力を発揮する朧の息子、太郎は〈神の子〉なのか?
王国に君臨する「王」たるべき人間は果たして朧か太郎か?――
抗いがたい運命に導かれるように、物語はいよいよクライマックスを迎える。
『ゲルマニウムの夜』に始まる「王国記」第一部ここに完結!

※この電子書籍は単行本『風の條 王国記VIII』を底本としていますが、電子書籍版の通し巻数は「IX」になります。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

・王国記第一部完。
・「風の條」朧視点、「白色について」前橋視点

・王国の主になれなかった朧の最期に号泣した。衝撃的な場面がスローモーションのように脳内に再生される。頭が良くて言葉ばかりに縋りつき、ついに本質に至ることができなかった朧。王国の「犬」となってからかつてのカリスマ性は薄れてしまったが、寂しく愛しい人物だった。

・第二部は次郎が主役だと言う。想像できない…

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2013年01月05日

Posted by ブクログ

 王国記第一部完。……第一部?  え、そうなの? こうなるの? 
 いろいろ動いた巻でした。上げて落として上げて落として……前振りはなんだったの?くらいに、。
 筋道立ててこうなったのか、思いつきなのか悩むストーリィになってきたなあ。朧の扱いが意外でした。「ゲルマニウムの夜」からだし、朧で悪噺家と思いきや。こういう話だから、肉体をもった朧が存在していることに拘らないのかもしれないけれ。
 しかし、前橋がこんなに出張ってくるとは思ってもみませんでした。孫・ひ孫代まで話が続いたりして。

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2010年08月29日

Posted by ブクログ

★★★☆☆

「ゲルマニウムの夜」から続いたシリーズも本書で第一部完。9冊12年にわたって書かれてきたものがようやく一つの区切りを迎えるというのは、自分の年齢の積み重ねもあってそれだけで感動的なものがあります。

ただ、第一部完とあるように、物語はまだ途上といった印象です。当初の主人公である朧の物語に一応の結末が付けられますが、次世代の主人公である太郎と花子、あるいは王国そのものの物語はこれから。第一部完の意味は、主人公の世代交代が完了したということだけで、これからも王国の物語は続いていく、そういった印象のラストです。

第二部が本当に書かれるのかはわかりませんが、第二部が出るのを楽しみの待ちたいところです。

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2010年08月17日

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