須藤靖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
物理的知識の素地のまるでない人間が、面白そうなタイトル!というだけでレーベル考えず飛びついたのが失敗のもとでした。さっぱり分からん。(哲学的思考以外)。ただ文系にみられる、経験値に基づく結論に比べ、法則に則った結論に導いてくれる分、分からないなりに腑に落ちました。物理法則と世界の関係を考察する先に拓ける、マルチバースという概念を楽しむ道案内の一冊。自然な法則に支配されると人間は存在できず、かといえば複数の異なる力があり、かつそれらの強さが不自然なほど違っている場合のみ、生命が誕生できる予想。進化し続ける宇宙への理解を、最新物理学で徹底解説してくれてます。…うう…感想も難しい。献本に感謝!
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Posted by ブクログ
刺激的なタイトルです。放送大学の宇宙関係の講義でも講師をされていた須藤さんの著書。生真面目そうで温和な話し方が好きです。副題は「宇宙はひとつだけなのか?」で、Bluebacksで似たようなの読んだことあるなと思っていたら、村山さん著の「宇宙は本当にひとつなのか?」であることを思い出しました。
Newtonでもおなじみのマックス・テグマークのマルチバースの解説から、宇宙に果てはあるのか?地球人以外で知的生命体はいるのか?なぜ人類はこんなにも不自然な条件(=奇跡)の星に存在しているのか?そんな素朴な疑問に答えてくれます。判断は読者に委ねるということですが、まあそうなんだろうなと思ってしまう回答で -
Posted by ブクログ
宇宙論エッセイ、といっても何のことやらというかんじだが、土屋賢二の書く哲学エッセイを宇宙論に置き換えたような感じと言おうか。素粒子論から宇宙の始原について、果ては人間原理や平行宇宙論まで、スケールの大きい話が楽しく読める。
宇宙論の話ではあるが、やはりタイトルにもなっている「ダーク」な話がユニーク。筆者曰く、「地球上のすべての物質」は素粒子の標準模型で説明できる。しかし、実は宇宙の大半の成分では説明不可能である。「重力は及ぼすものの自らは光ることのないダークマター」や「宇宙を一様にみたし互いに反発しau斥力を及ぼすダークエネルギー」というものを想定しなければ、宇宙が膨張し、さらに加速中であ -
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とにかく本当にヘンな本である。ヘンな本の匂いを良くぞ嗅ぎ分けたと、自分の鑑識眼を自慢したくなる。
著者は東大で宇宙物理学を専攻する教授で東大出版会の雑誌UP(「ユーピー」と読むらしい)に不定期で書いている肩の凝らない内容のエッセイを書籍化したのが本書なのだが、やたらと脚注が目に付く。それも尋常じゃない量だ。
読み出したときには余り気にしてなかったが、一端、気になり出すとその多さに驚愕だ。なんたって本を開くと右ページには当たり前だが本文、左ページは本文が無くて全部脚注!になっているなんてのは常識。おまけに脚注はフォントが小さいので文書の量とすると圧倒的に脚注のほうが多く、言うならば脚注の中に -
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AIに聞いたところ、オタクとは、アニメ、漫画、ゲーム、アイドルなど特定の趣味分野に強烈なこだわりを持ち、時間や金銭を極端に費やして深い知識や情熱を持つ人を指すらしい。趣味、ではないが特定の分野に強烈なこだわりを持つ面では研究者もオタク気質なのだろう。オタク達が自分の推しを語る際の勢いは凄まじい。5W1Hを駆使して推しの尊さを押し出してくる。多分、相手に伝えたいのではない、語りながら自分の中で推しの尊さを整理している。この本に登場する研究者達もそんなオタク達だ。自分の愛する分野での推し論文をピックし、尊さを語っている。研究分野も、文章から覗く著者の性格も、どれも多様だけど、愛する論文のために筆を
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Posted by ブクログ
2023-05-13
いやあ、面白いほど話が噛み合っていない。最終的には価値判断に帰することであり、そこはまあ趣味の問題と言ってもいいのだけど、そこに至るまでまだ考えることがあるのではとも思う。
全員が合意することを目指す営みと、価値判断との境目がどこか、という話か。
また、一方が「取り組む問題を明らかにせよ」というのに対し、「何が取り組む問題なのかが問題だ」と答えて平行線に陥っている気もする。
存在するゴールに到達することが大切と考えるか、あってもなくてもそこに向かうことが大切と考えるか。ここまで来ると結局価値判断ということになるのか。