須藤靖のレビュー一覧

  • 不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?

    Posted by ブクログ

    宇宙は哲学と禅問答という印象を受けた。
    思えば「シュレディンガーの猫」の思考実験にも、どこかそんな印象がある。
    レイ・カーツワイルの『THE SINGULARITY IS NEAR』にも「知性が宇宙を満たす」的な表現がある。
    人の思考と宇宙に、不思議な接点を感じた一冊。

    0
    2019年02月01日
  • 不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?

    Posted by ブクログ

    刺激的なタイトルです。放送大学の宇宙関係の講義でも講師をされていた須藤さんの著書。生真面目そうで温和な話し方が好きです。副題は「宇宙はひとつだけなのか?」で、Bluebacksで似たようなの読んだことあるなと思っていたら、村山さん著の「宇宙は本当にひとつなのか?」であることを思い出しました。

    Newtonでもおなじみのマックス・テグマークのマルチバースの解説から、宇宙に果てはあるのか?地球人以外で知的生命体はいるのか?なぜ人類はこんなにも不自然な条件(=奇跡)の星に存在しているのか?そんな素朴な疑問に答えてくれます。判断は読者に委ねるということですが、まあそうなんだろうなと思ってしまう回答で

    0
    2019年01月18日
  • 宇宙人の見る地球

    Posted by ブクログ

    面白い。文句なし。
    一点挙げれば、注釈の多い前半より、後半の方が素直に読める。アシモフの想像力ってスゴイなあ、と。

    0
    2014年06月19日
  • 主役はダーク 宇宙の究極の謎に迫る

    Posted by ブクログ

    エッセイ形式でダークマターやらダークエネルギーやらについて説明してくれる。とにかく読者が飽きないように、読み進められるようにという気の遣い方が半端ではない。それゆえに筆がすべり気味のところも多々ありますが。イラストがコミカルかつ分かりやすくて良いです。
    軽妙な語り口で、時に「ここはわかんなくてもいいから」とフォローまでしてくれるのですが、それでも「超ひも理論」あたりは良くわかりませんでした。
    が、宇宙の謎について興味を持つきっかけとしては申し分ありません。

    (評価は★★が標準です)

    0
    2013年11月21日
  • 主役はダーク 宇宙の究極の謎に迫る

    Posted by ブクログ

    ダークマターやダークエナジーの話。 まぁ、量子力学や素粒子の話も多いですが、軽いタッチの文章で、小咄っぽいのもあって読みやすいっス。

    小さい頃賢かった子が「10次元だ」「超ひもだ」と言いだしても、「うちの子がおかしくなった」なんて嘆かずに、広い心で成長を見守ってあげてネw

    0
    2013年09月23日
  • 科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す

    Posted by ブクログ

    哲学者の伊勢田氏が辛抱強く、物理科学者に科学哲学とは何かを説明する内容。スリリングではあるが、哲学がどういう問題領域を設定しているのかについて須藤氏がなかなか理解しない様子(特に3章、4章あたり)は少しいらっとくる。

    0
    2013年07月22日
  • 科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す

    Posted by ブクログ

    いただきました。ありがとうございます。これはおもしろい。



    これ読んでも科学哲学がどういうものかってのは一般読者にはよくわからんわけだけど、攻撃的な学者たちがどう議論していくか、ってのでは勉強になる。

    0
    2020年06月15日
  • 主役はダーク 宇宙の究極の謎に迫る

    Posted by ブクログ

     宇宙論エッセイ、といっても何のことやらというかんじだが、土屋賢二の書く哲学エッセイを宇宙論に置き換えたような感じと言おうか。素粒子論から宇宙の始原について、果ては人間原理や平行宇宙論まで、スケールの大きい話が楽しく読める。
     宇宙論の話ではあるが、やはりタイトルにもなっている「ダーク」な話がユニーク。筆者曰く、「地球上のすべての物質」は素粒子の標準模型で説明できる。しかし、実は宇宙の大半の成分では説明不可能である。「重力は及ぼすものの自らは光ることのないダークマター」や「宇宙を一様にみたし互いに反発しau斥力を及ぼすダークエネルギー」というものを想定しなければ、宇宙が膨張し、さらに加速中であ

    0
    2013年05月19日
  • 主役はダーク 宇宙の究極の謎に迫る

    Posted by ブクログ

    もう理解するのは無理かも、と思い始めると
    「そろそろ帰りたくなってきた人、ゴールは近い」と書いてある。
    素晴らしいタイミング

    0
    2013年05月07日
  • 三日月とクロワッサン

    Posted by ブクログ

    とにかく本当にヘンな本である。ヘンな本の匂いを良くぞ嗅ぎ分けたと、自分の鑑識眼を自慢したくなる。

    著者は東大で宇宙物理学を専攻する教授で東大出版会の雑誌UP(「ユーピー」と読むらしい)に不定期で書いている肩の凝らない内容のエッセイを書籍化したのが本書なのだが、やたらと脚注が目に付く。それも尋常じゃない量だ。

    読み出したときには余り気にしてなかったが、一端、気になり出すとその多さに驚愕だ。なんたって本を開くと右ページには当たり前だが本文、左ページは本文が無くて全部脚注!になっているなんてのは常識。おまけに脚注はフォントが小さいので文書の量とすると圧倒的に脚注のほうが多く、言うならば脚注の中に

    0
    2012年03月04日
  • 宇宙する頭脳 物理学者は世界をどう眺めているのか?

    Posted by ブクログ

    本屋でなんとなく手に取って買って読んだ感じなのだが、期待していたものと違った。(完全に自分のミス)

    もっと宇宙とか物理とかの話に寄った内容を期待していたのだけど、わりかし雑多なエッセイが挟まれていて、、、そういう本なんだ。という感じ。
    (繰り返しになるけど、本書の内容が悪いわけではなくて、自分の期待とのギャップ)

    0
    2024年05月19日
  • 科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す

    Posted by ブクログ

    2023-05-13
    いやあ、面白いほど話が噛み合っていない。最終的には価値判断に帰することであり、そこはまあ趣味の問題と言ってもいいのだけど、そこに至るまでまだ考えることがあるのではとも思う。
    全員が合意することを目指す営みと、価値判断との境目がどこか、という話か。
    また、一方が「取り組む問題を明らかにせよ」というのに対し、「何が取り組む問題なのかが問題だ」と答えて平行線に陥っている気もする。
    存在するゴールに到達することが大切と考えるか、あってもなくてもそこに向かうことが大切と考えるか。ここまで来ると結局価値判断ということになるのか。

    0
    2023年05月14日
  • 不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?

    Posted by ブクログ

    読んでいて大きい気持ちになれる。

    マルチバースという概念は、自分が想像していたスケール の、10の何億乗もでかいような概念だった。何億乗とか言ったけど、億とかいう単位でしかスケールを表現できない時点で、もう自分のスケールの小ささを痛感する。

    0
    2022年10月05日
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

    Posted by ブクログ

    2022-04-26
    イーガン読みとしては、直感的に思っていたことをじっくり解説してくれてありがとう、という感じ。
    そして、究極のところは信じるかどうか、に帰着する事を明言していて、好感度高し。
    しかし、人文科学に含みがある記載がチラホラ。なんかあったのか?www

    0
    2022年04月27日
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

    Posted by ブクログ

    宇宙系の新書を続けて読んだけど、これが1番自分には合ってた。

    「素朴な疑問に答える」のコーナー
    があるので読みやすい

    宇宙系の本を読むようになってから空をよく見るようになりました
    夜空よりも朝の空の方が好き

    0
    2022年02月08日
  • 科学を語るとはどういうことか 増補版

    Posted by ブクログ

    主な内容はお互いがズレた方向を見てお互いの宗教観で言いたいことを投げてるだけで、インターネットでよく見るレスバを見てるような気分。
    想像と違って著者の物理学者が実はとんでもない人で、哲学を全く知らずに物理学だけが自然科学の主でそのやり方を疑うことを全て不毛だと切り捨てている。ヤバ本。
    増補版にあたってはオマケの増補対談が付け加わっており、それがあるから本としての体裁が保たれている。最初の出版から8年後の二人が冷静に当時の議論を振り返っている。この振り返りが先に有ればもうちょっと有意義な議論が出来ただろうに。

    0
    2022年01月11日
  • 不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?

    Posted by ブクログ

     お経の中には宇宙を思わせるところがある。

     三千大千世界

     この本には、わたしたちがいる宇宙は一つなのかということに関していろいろな角度から説明がされている。
     「我々のすむ宇宙は必然かあるいは偶然か」という問いから、私たちの宇宙がたまたまあるのではなくて、他にもこういう環境があるのではと考えていく。すると、我々が他の宇宙を確認することが出来たら、それはすでに我々の宇宙になってします。そのところは知る術がないのだ。
     というところを読んで、真如の世界のことを思うのであった。
     宇宙はすべて法則に支配されているということも、相依性のこと思い出させる。果てがあるのかどうかもわからない宇宙につ

    0
    2021年05月22日
  • 不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?

    Posted by ブクログ

    この宇宙は特別と考えている人や特に意識していない人向けに、人間原理(この呼称は気持ち悪くて仕方ない)やマルチバースの考えを伝えようとした本。
    個人的には類書を読んでいたこともあり新たな知見は無かったけど、この宇宙や世界はより大きな何かに内包されていると考えるのはやはり自然かと思う。物理法則から違うというのは面白いけど。
    感覚的にも現実と夢の区別はつけるのは難しいし、微生物には人間サイズのものは認識できないし、観測者の理科の範囲で世界の全てを知ろうとするのは土台無理な話だし。

    内容全般においては素粒子関連や宇宙論の基礎知識がない人にはちょっと説明不足な感じがしたけどどうなのだろう。

    0
    2019年07月13日
  • 不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?

    Posted by ブクログ

    非常にやわらかな表現で宇宙について語られていて、とてもとっつきやすかった。ものすごい軽い気持ちで読み始めたから、計算式とかに面食らってしまったけども。今までそこまで興味を持っていなかった宇宙だけど、その不可思議さと神秘、なるほど感。あと宇宙の概念からパラレルワールドの話が出てくると思わなかったから、非常におもしろかった。

    0
    2019年05月18日
  • 不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?

    Posted by ブクログ

    物理学のメインストリームは多次元世界やマルチバースだが、今の科学レベルでは証明不能なのが痛い点。マルチバースは日本ではまだ馴染みがないのかあまり話題にならないが、アメリカ人はパラレルワールドとかドッペルゲンガーを真剣に議論していて日本とは隔世の感がある。ただこのテーマは科学というより無限とは何かという哲学に近いと思う。

    0
    2019年02月11日