須藤靖のレビュー一覧

  • 不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?

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    SFの世界でしかあり得ないと思っていた「マルチバース」という概念が、私たちの住むこの宇宙が持つ「できすぎた」とも言える不自然さを説明するかもしれない。その発想自体が、非常に面白いと感じた。
    鍵となるのが「人間原理」という考え方である。私たちの宇宙は、人間の存在を可能にするために必要な、精密で確率的には起こりそうもない条件、いわゆる「都合の良い性質」をいくつも持っている。もし宇宙がたった一つしかなかったとしたら、これほど都合の良い条件が偶然揃ったことは、まさに奇跡としか思えない。
    しかし、もし宇宙が無数に存在するとしたら、その中のたった一つが、たまたま人間が存在できるような条件を備えていたとして

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    2025年05月07日
  • 宇宙する頭脳 物理学者は世界をどう眺めているのか?

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    物理学者のエッセイといえば、つい最近『物理学者のすごい日常』(別の著者だけど)を読んだけれど、こちらは、専門(宇宙の話)寄り(あちらは「日常」ってタイトルだったしね)。専門の話も面白いし、やっぱり視点が独特でどんどん先を読みたくなる。章末の注釈もウケる。牛はどちらを向くのかの研究は面白い(そんな研究あるんだなあ)。

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    2025年01月12日
  • 宇宙人の見る地球

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    お馴染み須藤先生の面白コラム(失礼)発行から約10年が過ぎてます。未だに携帯は持たれていないのか、知りたいです。

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    2024年12月01日
  • AIなき世界に戻れるか? 物理学者、17の思考実験(インターナショナル新書)

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    AIの方が人間より優秀で、長生きするだろうことは確実であり、宇宙でもし知性と遭遇するにしても相手はAIだろう。地球でも戦争はAIロボットに行われ、人類滅亡後もの何万年も存在するかもしれない。よって、AIとAIが遭遇する未来がこの先となる。

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    2024年09月21日
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

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    もし機会があるならば、何の役に立つのかは分からないけど、深淵なる「数学」を学び直したいと思っている。
    難しいことは理解できないが、たまに数学パズル的なものをやったり、中学受験の図形の問題を解きたくなったりして、取り組んだりしている。
    (それでも当然、解けない問題が多いのだが)
    論理立てて考えるという思考そのものが面白いし、その過程の中で発想力を駆使しないと解けない問題もあったりして、そこが非常に奥深いと感じている。
    私自身は高校1年の「数I」で挫折した人間だし、結局大学も文系に進んだので、決して数学が得意とは言えない。
    しかしながら「数」というものに対して、すごく不思議な気持ちが沸き上がるのは

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    2024年05月25日
  • 宇宙する頭脳 物理学者は世界をどう眺めているのか?

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    寺田寅彦も、湯川秀樹も、朝永振一郎も、エッセイを書いていた。現代の物理学者も一般向け解説書やエッセイを書く人が、けっこういる。
    ただし、本業からかなり脱線した内容で書く人は、理論物理の人が多い(目立つ)ようだ。数式で構築する世界からの一時的に離れて文章を紡ぐことが、精神衛生上よろしいのかもしれない。
    牧草地で憩う牛や羊の頭の軸線が、南北(磁界の向き)にそろいがち、というのは初めて知った。

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    2024年05月04日
  • 宇宙する頭脳 物理学者は世界をどう眺めているのか?

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    面白かった。わからない部分もあったが、ユーモアを交えた具体的な説明のおかげで読み通すことができた。この手の新書でクスッとできるのはなかなか無いのではないか。本書で述べられた宇宙論について、著者の別書にて、もう少し詳しく勉強してみたい気持ちにさせる一冊であった。

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    2024年04月27日
  • 科学を語るとはどういうことか 増補版

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    物理学者と科学哲学者が平行線の対談を繰り広げ「あー、そうなっちゃうよね」と思わせる本。
    「実学」志向者が、もうちょっと他人にも伝わるように嚙み砕いた話し方をしたら? と言い、哲学の人が「それだと正確じゃない」と返す感じ…。
    大学生とかのうちにこういう議論をしておく価値はあると思う。大半の人はその後は実学方面に向かうのだけど。

    そういうすれ違い、簡単には決着のつかない議論を楽しむ本である。
    そういう楽しみ方(?)を想定してか、両者の意見がすれ違うような話題をあえて選んだという。また、物理学者も意図的に挑発的な言い方をしているような印象を受ける。

    なお、そもそも科学哲学は一枚岩ではなく
    「科学

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    2023年08月16日
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

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    昔から人は自然現象を解明しようと、多大な時間をかけてきた。有名な所だとガリレイ、ケプラー、ニュートン、アインシュタインらだが、彼らがいくつもの法則を発見(発明ではない)した。それらの法則はとても高い精度で自然現象を表している。しかも美しく。

    この本では、数式によって高い精度で表される自然現象の例が幾つも挙げられている。しかし、副題でもある「なぜ世界は物理法則に支配されているのか」についてがわからないままだ。物理法則はいつ生まれたのだろうか?宇宙が誕生したのと同時だろうか?しかし宇宙の誕生も物理法則に従っているだろうし…。謎は深まるばかりだが、自分に謎を探求する力がないのがもどかしいが、誰かが

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    2023年01月31日
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

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    ズバリ核心を突いたタイトルで、読者を誘い込む。
    数式と見ただけで敬遠する人もいるかもしれないが、本書は数式の厳密性や細部の説明には踏み込まず、数式で表されるという驚きを提供する。
    過去の偉人たちが見出した偉業は、発明ととらえず、発見とくくる。宇宙は数学的関係で満たされており、その関係性を法則という形で見出している。
    そもそも、なぜ法則に従うのか、光速度が一定なのはなぜか、様々な物理定数がその値をとるのはなぜなのか。根源的な問いは明かされることなく、その関係性があるから、それを考えれる知的生命体が育まれ、宇宙の存在証明になる。最近、こうした宇宙は無数に誕生しているという、パラレルワールドという考

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    2023年01月20日
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

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    難しかった.ただ、アインシュタイン方程式が出現する前の段階で、多くの科学者がニュートン力学だけで様々な天体現象の予測をしてことに驚いた.コンピュータのない時代に手計算でやったのだろうが、凄いことだと感じた、著者が何度も述懐してる「観測されている天体さらには宇宙の振る舞いそのものを記述する数式が存在している」という事実は疑いようのないものだと感じた.

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    2022年11月12日
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

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    宇宙は美しい数学で記述される法則に則っている、という事を何となく信じてきた。
    しかし、それは誰も証明した事実ではない、そんな当たり前のことを突きつけられて戸惑いを感じてしまう。
    予断なく思考することの難しさを改めて感じさせられた。

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    2022年09月26日
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

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    副題の疑問は解消されないのだが(そりゃそうだ)、やはり数学って、そしてそれを発見してきた数学者ってすごい。

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    2022年06月18日
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

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    いろいろなモヤモヤがスッキリした。
    138億年まえから宇宙は無限で、かつ高温高密度だったともいえる。
    ブラックホールは固くない。

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    2022年05月27日
  • 科学を語るとはどういうことか 増補版

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     科学も哲学もよく知らずに読んだ上、ふだんからさして役に立たないことをぼんやり考えがちなので、読んでいるうちにだんだん辛くなってきたような…。 ここ数年大きな顔をますます大きくしてきた感のある「役に立たない学問」軽視は、これから先も本当に「役に立つこと」を得続けるのに不可欠な基礎部分をリスペクトしないので、薄っぺらで先細りの住みにくい世を招きそうです(で、もともと気持ちが沈みがちです)。とはいえ一方で「今すぐに役に立つ」以外の分野に社会性が少なくなりがちなことも確かにありそうで、それはそれで「だから余計大きな顔がどんどん大きくなっちゃうんじゃん!」と苛立ちたくなります(この本のことではないで

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    2022年03月05日
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

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    コンパクトな中に、中学生でもわかるように宇宙論の先端までの雰囲気を伝える、物理の先生の誠実さが伝わる。題名からは、数学と自然(宇宙)の関係性についての論考のように見えるのだが、実際の中身は、現代の宇宙論での万人向け的な話題(ダークマター、ブラックホールなどなど)を、これから宇宙物理の科学者を目指すであろう若い人に届けたい、という意味合いが大きそうだ。

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    2022年02月08日
  • 宇宙は数式でできている なぜ世界は物理法則に支配されているのか

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    著者は東大の物理学専攻教授。軽い文体で読みやすかった。最初にラマヌジャンが発見した円周率の公式が出てくるのがおもしろい。自然現象が数式で記述されることはなんとなく当然のような気がしていたが確かに不思議なことだという気がしてきた。また一般相対論の発見を巡るアインシュタインとヒルベルトの争いは初めて聞いた話で興味深かった。

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    2022年01月29日
  • 科学を語るとはどういうことか 増補版

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    2003年の増補版である。それはp.309-349の40ページである。もし読むのであれば、旧版でいいかもしれない。
     理学部での科学哲学の重要性を指摘している。実際は科学から考えるというよりは、科学哲学をどう考えるか、ということであるので、文学部の哲学科で役立つであろう。
     卒論で教育学部の物理専修で哲学で論文を書こうと思っている場合には参考として役に立つかもしれない、

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    2021年11月27日
  • 不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?

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    思わず「これは、すごい・・・」と唸らせる本です。宇宙は一つの「ユニバース」ではなく、複数の「マルチバース」であり、しかもそれは4つの段階があることを論じています。やや物理の専門的なことが出てくるので、ここは飛ばし読みするとしても、①ビッグバンは小さな点が爆発したのではなく宇宙全体で起こったこと、②いま我々が生きている世界と同じ世界がまた別に存在しうること、③ほかの宇宙では別の物理法則も成り立ちうること、などを解説しています。

    また、人間がこの世にあるのも、極めて絶妙なバランスと偶然(絶妙なタイミングで隕石が地球に衝突して恐竜が絶滅したなど)のもとに成り立っており、「人間の存在と宇宙の性質の間

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    2021年07月11日
  • 不自然な宇宙 宇宙はひとつだけなのか?

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    この宇宙は"不自然なほど"よくできているのは何故か、という視点を持つことで世界の見え方が変わる一冊。スケールの大きい問いかけに好奇心が刺激されまくりです。

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    2019年12月03日