あらすじ
宇宙の驚きの理論を体感しよう!
宇宙物理学者、それは答えのない謎に挑み続ける探求者である。
「宇宙の外側はどうなっているのか?」
「宇宙の誕生は偶然か、必然か?」
「宇宙が誕生する前の世界は?」
難問に悩むと止まらなくなるのが物理学者の性分だ。
宇宙にまつわる驚きの理論はもちろんのこと、
深い考察にもぐる彼らのユニークな日常、
そして科学的なものの見方まで、異色の思考法を大公開!
ユーモアたっぷり、だけどとことん真面目な科学教養エッセイ。
担当編集者から
「物理学者はこんなふうに考えるのか!」
「宇宙理論はこんなことになっているのか!」と驚きにあふれた一冊です。
今回は、ご退職をいいことに思う存分やりたい放題書いていただきました。
・目次
●序 今ここにある宇宙とぼくの起源について
[第1部]物理学者、この不思議な生き物
人生で大切なことはすべて相対論から学んだ
大学教授をめぐる三つの誤解
物理学者は所構わず数式を書きなぐるか?
[第2部]正解のない宇宙の謎を考える
この宇宙は偶然か、必然か
「宇宙は点から始まった」の真偽
アインシュタインと歴史のいたずら
宇宙の5W1H――いつどこで誰が何をなぜどうやって
[第3部]物理学者は世界をどう眺めているのか?
世界の退屈さをなくす「対称性の自発的破れ」
物理学者は世界をどう眺めているのか?
人生に悩んだらモンティ・ホール問題に学べ
日常から始める科学的思考法のレッスン
[第4部]常識を超える真面目な宇宙論
この宇宙のはるか先どこかに並行宇宙はあるのか?
宇宙に思考が誕生する確率
この私に自由意志があると信じる(信じたい)理由
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
また読み返したい、科学の本というか、知識のおかげで目の前がズバッと広がる素晴らしい内容。
哲学ともちがうところが素晴らしい。
子ども達にも、ヒマあったら読ませたい一冊。
Posted by ブクログ
セーガンの名言、物理法則に反しないことはあまねく必然である。
様々な偶然があって今の地球があるというよりも、無限大に近いたくさんの宇宙があって、そのうちの一つが今の地球と考える方が自然である。
Posted by ブクログ
●2025年5月26日、東京大学・書籍部にあった。セッションで寄った日。面出し陳列。
●2025年7月10日、Yahooフリマでクーポンがあるので本探し。読んでみたい候補に昇格。
Posted by ブクログ
物理学者のエッセイといえば、つい最近『物理学者のすごい日常』(別の著者だけど)を読んだけれど、こちらは、専門(宇宙の話)寄り(あちらは「日常」ってタイトルだったしね)。専門の話も面白いし、やっぱり視点が独特でどんどん先を読みたくなる。章末の注釈もウケる。牛はどちらを向くのかの研究は面白い(そんな研究あるんだなあ)。
Posted by ブクログ
寺田寅彦も、湯川秀樹も、朝永振一郎も、エッセイを書いていた。現代の物理学者も一般向け解説書やエッセイを書く人が、けっこういる。
ただし、本業からかなり脱線した内容で書く人は、理論物理の人が多い(目立つ)ようだ。数式で構築する世界からの一時的に離れて文章を紡ぐことが、精神衛生上よろしいのかもしれない。
牧草地で憩う牛や羊の頭の軸線が、南北(磁界の向き)にそろいがち、というのは初めて知った。
Posted by ブクログ
面白かった。わからない部分もあったが、ユーモアを交えた具体的な説明のおかげで読み通すことができた。この手の新書でクスッとできるのはなかなか無いのではないか。本書で述べられた宇宙論について、著者の別書にて、もう少し詳しく勉強してみたい気持ちにさせる一冊であった。