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Posted by ブクログ 2020年07月19日
副題に「科学者、哲学者にモノ申す」とあるように、実際は宇宙物理学者が「科学哲学は科学の役に立っていない」と疑問を呈し、科学哲学者がそれに答える本。
非常に面白い一冊で発見が多かった。
須藤靖、伊勢田哲治両氏ともにそれぞれの分野ではそれなりの実力のある方だと見受けられますが、罵り合いにならないことをま...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月23日
これは面白かった。下半期ベストに入るかも。科学哲学者と科学者(物理学者)が対談をするのだが、哲学者が物理学の研究を不毛と思うことはなくとも、物理学者は科学哲学の議論をざっときくと腹が立つようだ。プロの研究者でかつ科学哲学の入門書をいくつも見ているような人でも議論をある程度精密に理解してもらうのにこれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月11日
科学哲学の価値に大きな疑いをいだく宇宙物理学者の須藤靖さんと,気鋭の科学哲学者の伊勢田哲治さんの科学哲学をめぐるかなり本気な対談.ずっと緊迫した会話が続き,読んでいてとても疲れた.だがとても勉強になった.
頭脳明晰な二人が,あいまいな妥協なく,とことんまで話し,お互いを理解しようと懸命に努力をする...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月29日
科学哲学という業界に「アホがアホを再生産しているのではあるまいか」と疑念を持つ物理学者と,それを迎え撃つ気鋭の科学哲学者との対談。物理学者の須藤氏の半ば先入観に基づく(しかし科学者が科学哲学に対して抱く印象としては極めてまっとうな)疑問に対し,科学哲学の伊勢田氏が丁寧に答えていくというスタイル。対談...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月14日
2023-05-13
いやあ、面白いほど話が噛み合っていない。最終的には価値判断に帰することであり、そこはまあ趣味の問題と言ってもいいのだけど、そこに至るまでまだ考えることがあるのではとも思う。
全員が合意することを目指す営みと、価値判断との境目がどこか、という話か。
また、一方が「取り組む問題を明...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月18日
ここで須藤さんが語る科学の方法論はリサ・ランドールが『宇宙の扉をノックする』で語っているものとほぼ同じものである。
学生時代に廣松渉の『科学の危機と認識論』を読み、村上陽一郎の講義を聞き影響を受けてクーン、ハンソン、ポパー、ファイアアーベントを愛読してきた自分が、それでもやっぱり須藤さんの言っている...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月02日
科学者ではないものが語る「科学哲学」について、科学者と哲学者の議論、というか哲学者の説明、というか。議論が循環して申し訳ございませんが、という言葉が本文中にも出てくるように、およそ噛み合わない話が続く。それがこの本の狙いなのだろうけれど、なかなかに疲れる。僕は科学哲学のような考えに割と惹かれた頃があ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月04日
科学者と科学哲学者の対談形式の本.
私はソーカルの本を読んだ程度の関心と知識しか持っていない人間です.
科学や科学哲学,どちらかの考え方についてある程度親しみがある人向けの本な気がします.
科学や科学哲学の”考え方”について二人が話していますが,やや須藤さんが意固地になっている気がします.
このく...続きを読む
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