阿部共実のレビュー一覧

  • 死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 1

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    作品の中のキャラとしてではなく、一人の人間としての内面、つまりモノローグを全て書き出すとこう言う感じになるであろうリアリズム。第4話の「がんばれメガネ」は秀逸だ。男鹿(メガネの方)の言い分も、女楽のモノローグのツッコミも、どちらにも深く共感。最近、似た様な感覚を抱いただけに。
    現代社会を抉る名言満載。科白の連打に隠れて、流れ弾の様に届く。活字を読むのが苦手、読み解く能力が余り高くないと自負している人には苦手意識が先立つかもしれないので、誰でもかんでもにはお勧めしない。

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    2018年05月16日
  • ちーちゃんはちょっと足りない

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    誰かの「一番」になれない不安はいつまでも付き纏う。ちーちゃんとナツは同じ団地に住む幼馴染、優等生の旭とは中学からの連れ友。ちーちゃんのぶっ飛びキャラは読めば解るとして、ちーとずっと一緒のいるナツは、ちょっと足りないお騒がせ問題児なちーちゃんの事を心のどこかで蔑んでみている。旭は独立独歩で自分をしっかり持っていて、どんな相手にも自己主張が出来る。ちーちゃんは独特のキャラで、クラスのどんな相手にも「ちーちゃん」と言う存在として認められており、あちこちに窓口を持っている。ナツだけが、ちーちゃんを通してしか外界と繋がれない。それに気付いてしまって、学校に行きたくなくなったり、旭とは別世界の住人なんだと

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    2018年02月27日
  • 月曜日の友達 1

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    不穏だ....。「プンプン」を思い出すような不穏さだ。

    そしてこの先が心配&ワクワクで堪らない。

    名作「ちーちゃん」からの期待でのスピリッツ連載となったのでしょうがこれはスピリッツ正解でしたね。
    雑誌にあった連載だと思います。
    次巻に期待です。


    ちょっと気になったのがあの白紙のページ。
    ...あれ連載中も白紙だったんでしょうか?

    確かに印象的でしたが、ふきだしのみ数ページのあとの最後のページが白紙....鳥山先生なら「このページ原稿料はいりません」と言いそうですねw

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    2018年02月14日
  • 月曜日の友達 1

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    青春のリアルな不穏
    中学生に上手く移行できない主人公の水谷と善良なだけではない社会に上手く溶け込めない月野
    二人の出会いは救いかもしれないが、稚拙で気持ち悪くもある。
    良い方に落とすにせよ、悪い方に落とすにせよ、これからが楽しみな作品

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    2017年12月10日
  • 月曜日の友達 1

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    読んでいると胸が苦しくなる話。水面からぎりぎり顔が出るくらいのところで息をしているような感覚。
    この作者の物語はどこに落とし穴が待ち構えているか分からないから、常に神経を尖らせて読んでいる。どうしたらこんな繊細で儚い物語がつくれるのか。歪に建てた砂の城を波が来るたびに削られていくのをただ眺めている。いつか大きな波が来て、全部さらって行ってしまう。跡には何も残されない。そんな風に、思った。

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    2017年10月29日
  • ブラックギャラクシー6

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    奇才、阿部共実さん。
    氏の作品の特徴の1つである、独特な語彙を含めた会話の面白さに特化した作品。
    そしてちょっとした青春。
    全体を通して底抜けに明るいので
    しばしば暗い話や鬱話が入る空が灰色だからよりも
    精神的に安心して読めるのが素晴らしいね。

    ギドラのモノローグで物語が始まるので、主人公は彼女と思いきや
    話が進むにつれてカレルナに主人公の座を奪われ
    キャラ付のためにメンヘラ化しそうになるも
    詩や小説を作ったり表現を追求して
    都市伝説を調べたり地元心霊スポットに行きつつ
    ゲームでサラブレッドを無責任に育成する事を目的とした
    オカルト文芸部、通称ブラックギャラクシーの部員達に更生さ
    ・・・あ、

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    2017年10月05日
  • 空が灰色だから 1

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    10代女子を中心に人々のうまくいかない日常を描く。とは単行本背表紙より抜粋。

    連作は存在せず、全て1話完結形式のオムニバス。
    描く感情は喜怒哀楽のメーターが振り切れまくった状態でどの方向にも全力。
    そして言葉の選び方・文章の組み立て方が非常に独特で台詞の全てが名言だし
    変な間の取り方が無いので、テンポよくすらすら読める。
    似たような作品が思い浮かばない。新境地ですわ。

    常に全力なので楽しい話は天まで突き抜けるが如く面白い。
    第15話ネガティブスリーパー」を始め、
    第38話と第50話に出てくる美緒、璃瑚奈、翔の三馬鹿の話なんて大好きだ。
    読むと、日々の生活で溜まったストレスが吹っ飛んでいくの

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    2017年10月04日
  • ちーちゃんはちょっと足りない

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    ネタバレ

    怖かった…ちーちゃんがお金をナツに渡すあのコマがずっとトラウマみたいに忘れられない。ラストは理解がやや追いついていないけど完璧に理解しない方がきっとわたしにとってはいいのかな、と思ったり。

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    2017年09月13日
  • ちーちゃんはちょっと足りない

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    ネタバレ

    【ネタバレあり】



    女子中学生のゆるふわ日常漫画かと思いきや、とんでもない闇深漫画だった。
    2015年このマンガがすごいオンナ編の1位ということですが、たしかにすごい。好きか嫌いかはさておき。私は嫌いじゃなかったです。ナツの抱える鬱屈や劣等感、周りに置いていかれているという焦燥感から、自分と同じ「足りてない」ちーちゃんに依存していく……私たちずっと友達だよね、って。自分も中二時分にだいぶ身に覚えのある感情だったから、ゴリゴリ神経抉られた。誰しもこういう感情は多かれ少なかれ持ってるんじゃないかなぁと思う。大人になった今でもきっと。
    ナツの犯した罪に罰や許しは与えられず、罪悪感を抱えたままちー

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    2017年06月25日
  • 週刊ビッグコミックスピリッツ 2017年27号(2017年6月5日発売)

    購入済み

    いつなんだ…

    ドラゴンジャムいつから始まるんだー

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    2017年06月05日
  • 死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 2

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    あいかわらず、心をうつろにするのにもってこいな世界観。
    ゆっくりでいいから、細く長く描いてほしいマンガ家さん。

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    2015年12月29日
  • 死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 2

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    「僕の夢の中のあの子は僕の夢の中のあの子の夢の中ですらどうせ僕を夢見ない夢を僕は見る」このサブタイさえ見なきゃ他愛もない話だなあと思えるのだが。
    「友達なんかじゃない」と「8304」はただただツボ。尊さすら感じる。
    しかし今回はやはり「7759」だろうか……やっぱこの…気付いた瞬間真っ黒な感じ…好きです!

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    2015年12月09日
  • 死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 1

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    装丁からも分かる通り、実質的に「空が灰色だから」の延長戦。

    ニヤニヤできる「それがだよ」、王道に抉ってくる「お願いだから死んでくれ」、よくわからないけどイタかわいい「アルティメット佐々木」が好き。

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    2015年08月11日
  • 空が灰色だから 1

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    基本的に「人間関係に失敗している」人の話。
    こういう題材に距離を置いて読める人ならば安心して楽しめる気がする。そうでなければ少しつらい気持ちになるかもしれない。
    それだけこの漫画の内容は的確だという意味でもある。続きは少し時間を置いて読みたい。

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    2015年04月27日
  • 空が灰色だから 4

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    作風は落ちついてる感じ。「私と私で私のまっぴるみにトートロジー」みたいな作品ってのはどうやって作るんだろうな。

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    2020年06月15日
  • ちーちゃんはちょっと足りない

    ネタバレ 購入済み

    ナツに共感

    ナツの黒い感情には共感するところが多々ある。

    「私は他の人よりも不幸だから」という言い訳をして自分を正当化するところ。
    自分から変わるのが怖くて、一歩を踏み出すことが出来なくて、友人が変わってしまうことを恐れるところ。
    自分より上の人間にへりくだり卑屈で陰鬱になるところ。

    卑屈に生きていくのはもう嫌だ。けど、それと同じくらい、一歩を踏み出すのが怖い。

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    2015年02月09日
  • 死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 1

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    歯車が噛み合わないもどかしさが心地好くもあったり、死にたくもあったり。トラウマになりそうなやつを味わえた。

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    2015年02月03日
  • 死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 1

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    ネタバレ

    ◆心が弱っているときに読んだらクルかなぁと恐る恐る読む。◆大丈夫だった。この本、好きだった。◆だって〈不器用でもつながりたい〉って気持ちがビシビシ伝わってくる。心が熱くなる。◆第4話「がんばれメガネ」の女楽さんや第9話「おねがいだから死んでくれ」の佐久田くんみたいな〈普通〉側の人、むしろ怖すぎ。でもリアルだ。◆LIKE: 第2話「一旦だけ 一旦だけでも」/ 第6話「それがだよ」/ 第7話「10時間」/ 第10話「深い悲しみ」

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    2015年01月06日
  • 死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 1

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    当たり外れがある

    分裂症のようなキャラを頑張って描くことがよくあって、それがネットでも取り上げられるけど、そういうのはハズレで、「ネコネコココネ・・・」「お願いだから死んでくれ」のような残念な人間のキャラクターを描くのが当たりだと思う

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    2014年12月13日
  • 死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 1

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    ……うう……ううぅ……。
    読んだら凹むと分かっているのに新刊を読まずにはいられない。かわいいお話もあったけど。

    「おねがいだから死んでくれ」を読んで文字通りになったけれど阿部共実さんがこれを描いてくれたから生きるよ。

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    2014年12月12日