阿部共実のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
仕事で5巻まで通読したけれども、あまりに苦しくて吐くかと思った。
「心がざわつく思春期コミック」というキャッチフレーズ。1話完結のオムニバスで、10代の少女たちを中心に、「人々の上手くいかない日常」を描いている。この1巻を読むまで、私は『大好きが虫はタダシくんの』の作品だとは思えなかったので、読んでいて心が揺さぶられて本当に吐くかと思った。知っていれば……たぶん、それでも読んだだろうね。
ストーリーは10代の少女たちを中心に、奇妙な物語が1話完結で語られている。ハッピーエンドもあれば、本当にバッドエンドもあって、その救いのなさは、読んでいて本当に心が苦しくなる。こういう漫画は、読む前に -
Posted by ブクログ
確かな描写力、無駄の無い表現力。得意ではない絵質から繰り出される独特の世界観には何か奪われるものがあります。
オムニバスなんで、一つ物語を切り抜いて感想を書いていきたいと思います。
第18話 信じていた
中学からの同級生の女子高生と野球少年の物語。少年は高校の地区大会の決勝で惜しくも逆転負けを許してしまい甲子園を逃してしまう。
その事から少年は野球から1年間遠ざかってしまう。その事を少女に指摘され、叱咤され、挙句、罵詈まで飛ばされるしまつ。
しかし、ケガをして手術に選手生命を懸け、毎日毎日、練習よりも大切な地獄のリハビリに耐えていたのが少年の真実…
結果好成績で終えた予選準決勝。
少女の「信じ -
Posted by ブクログ
空灰完結。なんだろう、潔いというか、もったいないというか。
一巻発売日から買い始め、昨年では「俺的俺マン2012」で一位。これから、というところで終了とは驚いた。
最終話の「歩み」こそ、まさに「ザ・空灰」という感じがする。熱血漢の主人公の活躍を読者の目に焼きつけるのでない、ダメな主人公の、でもどこか「あるある」の姿を読者の心に植えつけるというスタイル。
空が灰色だから、部屋の窓から外を眺めるのか、それとも傘を持って外に出るのか。どちらがいいということではない。大切なのは、考えて、行動して、また考えることだと思う。
以上、そろそろ悟りを開きつつある就活生のレビューでした。ギャラクシー6の