あらすじ
コメディーか、ホラーか、背徳か、純真か…。思春期の“うまくいかない”日常を描く、至極のオムニバス。毒&キュート&笑い乱舞!!
...続きを読む
10代の少年少女たちの内面をこれでもかというほどエグく表し、ネットで話題騒然となったオムニバスマンガ、通称「空灰」。善意でやったことが裏目に出たり、本音と違う言葉をかけて誤解されたりと、色んなことが「うまくいかない」人たちの不器用さが描かれている。
おすすめは2巻の「こんなにたくさんの話したいことがある」。クラスで口下手の不破さんが、人の話を聞くのが上手い城田さんに「もっと不破さんの話が聞きたい」と言われて、口を開くシーンだ。「白い絵の具が足りなくても海に沈む夜空にもたれてるひびわれた茶色のお月様を笑うように星めらは…」と不破さんは意味も文脈もなく喋りまくる。一見異常なシーンなのだが、「せーので見上げた夜空には星なんてひとつもなくて」と言って、彼女が喋るのをやめると、二人の頭上ではお月様が輝いており、少女たちは清々しい笑顔を見せるのだ。
最後を読むまでハッピーエンドになるとも、バッドエンドになるとも予測がつかない「空灰」。良い意味での傷痕を、あなたの心に残してくれるはず。(書店員・らむ)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前巻よりもパワーアップしてる。
この調子で面白くなっていくと、もう...何か...凄い。
そして、相変わらず絵が可愛い。
何でもないようなギャグとして書かれている文章でも、ふと、自分はこの文章を何でもなく思いつくかな?と考えた時にあらためて面白い漫画だなぁと思った。
19話の「黒」は、日常って結局はこういうものだろうなって思えるような話。
Posted by ブクログ
後味が悪かったり、怖い内容が突然入ってたりして、吃驚することが何回かありました。しかも心に残る。
ぐろいだけを売りにしたものや、怖がらせるだけを引っ張ってきたりするような安っぽい漫画よりよっぽど怖いです。
ちゃんと流れがあって、じわじわ追い込んでくるような。絵柄が凄く可愛いので、余計雰囲気にのまれてしまいます。
そして止まらなくなる。気がついたらまた読んでいる自分がいます。
Posted by ブクログ
怖いって感覚をいやがるひともいるし、つらいって感覚を避けるひともいるし、暗い人間のことなんか目にも留めないひともいるし、でも私はそういうものをいちいち見に行くのが好きでたまらない。ああこんだけ深く潜ったら死ぬかなってくらい暗くて暗い場所にいってドキドキしていたい。そういうドロドロしたところにある変な深海魚がグロキレイだったりしたらたまらない。皆が嫌がるものを自分が見ているっていうくだらない優越感に自己嫌悪してゾクゾクする。そんな気持ち。
Posted by ブクログ
前巻より苦味が増した感。苦りきった日常。でもちゃんとハッピーエンドも用意されていて少しほっとした。ワンコインでこれだけの楽しみを得られて、作者さんに感謝です。
Posted by ブクログ
2巻で一番気に入った話は「こんなにたくさんの話したいことがある」。
このお話は、私が始めて読みそして阿部共実にハマるきっかけとなった「大好きが虫はタダシ君の」のセルフカバーとも言える(と個人的に思っている)。
ある意味何の救いも無いバッドエンドで、それが強烈な後味だった「タダシ君」と違い、「こんたく」は全編通して、阿部共実らしい、いい味が出ているんじゃないか。そして巻末の描きおろし後日談も明るくていい。ブラックな話が多い2巻の中で安心して読めるという意味でも是非皆様のお気に入りに加えて欲しい不破ちゃんと城田さんです。
Posted by ブクログ
この人の作品の後味の悪さはなんだろう
ものすごく後味が悪いのに 読み返したなるインパクト
間違えたかのように挟まる ハートフルなお話
実はすごく才能のある人なのかも・・・と次が楽しみです
Posted by ブクログ
相変わらず、『心がざわつく』面白さ
一体、この漫画は何なんだ、と読み終わった後に思ってしまう
ゾワッと来た話は第16話の『金魚』、ゾッとしたのは第17話の『こわいものみたさ』、ニタッとくるのは第21話の『こんなにたくさんの話したいことがある』、ゲラゲラさせられたのは『ニッポン嗚呼、人情カツアゲ傷害ウルトララプソディ』
3巻が楽しみだけど、今度はどれほど私の心がザワザワさせられるのか、と想像すると怖くなるな
Posted by ブクログ
「じわじわくる」話ばかり。17話とか19話は「怖い話」フォーマットだが、解決されないため、妙に残る。24話は病気すぎるが、3巻にはさらにエスカレートした話も出てくる筈w
Posted by ブクログ
やはりすごくいいwwwざわざわざわざわくるw
ハッピーな話とホラーな話の落差が僕には一番印象的に映るなぁ。
お姉ちゃんの話と3人娘のたまちゃん組が好き。もうひとつの3人娘のネガティバー組もいいなぁw
Posted by ブクログ
面白いな〜。
話が完全に独立してると思いきや、一巻に出てきた登場人物が再登場。違う話の登場人物の絡みも見てみたい。
晴れた青い空でもなく、雨の降る暗い空でもない、灰色の空。
三巻が楽しみ。
Posted by ブクログ
確かな描写力、無駄の無い表現力。得意ではない絵質から繰り出される独特の世界観には何か奪われるものがあります。
オムニバスなんで、一つ物語を切り抜いて感想を書いていきたいと思います。
第18話 信じていた
中学からの同級生の女子高生と野球少年の物語。少年は高校の地区大会の決勝で惜しくも逆転負けを許してしまい甲子園を逃してしまう。
その事から少年は野球から1年間遠ざかってしまう。その事を少女に指摘され、叱咤され、挙句、罵詈まで飛ばされるしまつ。
しかし、ケガをして手術に選手生命を懸け、毎日毎日、練習よりも大切な地獄のリハビリに耐えていたのが少年の真実…
結果好成績で終えた予選準決勝。
少女の「信じていた」に侘しさを覚える少年の言葉がまた重く少女にのしかかる。
少女は自分の誤ちといたたまれない気持ちに押し潰され静かにその場に崩れ落ちる。
Posted by ブクログ
第15話:3人組第二世代初登場。こいつらは最後まで睡眠時間と屁理屈を軸に話を進めます。
第16話:無表情な少女の話。これぞ灰色テイスト。
第17話:何が取れたのか気になるホラー。
第18話:野球部エースに渇を入れる。
第19話:結局この暗室はどこなんだ!?気になる。
第20話:3人組第一世代最終話。珠姫はレズじゃなかった。なんで無差別ときめきモードになったのかは不明。
第21話:話したいことが混線。
第22話:カツアゲ。灰色には珍しくリアリティがない。
Posted by ブクログ
ホラーとコメディのバランスがこの位だとちょうどいい。1巻は心が辛くなる配分だったし。「こんなにたくさんの話したいことがある」は「大好きが虫がタダシくんは」を思い出してハラハラしたけど良い方に転んだからホッとした。
Posted by ブクログ
なかなか面白かった。
個人的に好きな感じの絵ではなかったのでちょっとどうなのかな、と思っていたけどさほど嫌気は感じず。コマ割りやセリフ回しも巧みで読みやすい。なにより漫画全体を支配している強迫神経症的な感じは他に代えがたい独特の斬新さがある。
「フィクションだから」で笑い飛ばせない絶妙のラインを突いたぎりぎりのいや〜なリアルさ。ネジの飛んでしまった人達の日常。苦笑いしながら読んでいるといつの間にか内蔵がキリキリとねじられている。そんな面白さ。
Posted by ブクログ
読売新聞にレビューが載ってたのを見て読んだ。
痛い人達のお話しなんだけど、自分にも当てはまるような気持ちな人もいたりするような、いないような…。
なんだかほっとけない感じ。
Posted by ブクログ
2巻で気に入ってる話は第14話「おはよう」 おはようすらまともに言えない奥手っこが少女の笑顔のためにただただあいさつの練習するとこがなんだかとてもかわいらしかったです。
Posted by ブクログ
能天気な女の子達の他愛ない話に安心したのもつかの間、落とし穴にスコーンといっきに落とされて、ざわざわした気分になる。安心と不安を繰り返すちょっと不思議で不気味で、でも時々かわいい、そんなオムニバス短編集。台詞回しが結構過激だったりして面白い。
Posted by ブクログ
ショートショートを漫画で実践したらどうなるのか。その答えがこの作品である。無機質な絵が現代的な無関心さを表していて、読む者にどこか怖さを感じさせる。これほどまでに狂気を孕んだ作品を僕は知らない。
Posted by ブクログ
今日も空は灰色です。
第18話「信じていた」・・・切ないです……切なすぎます。
第22話「ニッポン嗚呼、人情カツアゲ傷害ウルトララプソディ」・・・面白い……。
今回も名言・迷言がてんこ盛りです。
Posted by ブクログ
相変わらず作者の世界観がすごい。
明るい話、暗い話、いい話、怖い話、
最後まで読まないと分からない、予測させない。
可愛い絵柄が逆に独特な世界観を引き立ててますね。
Posted by ブクログ
今日泣いていたみんなが 泣いてない私を嫌悪した
今日笑ってるみんなが 笑っていない私を嫌悪した
私はこの扉の存在を知ってしまった以上
この先にあるものがこわいかどうか確かめないといけないの
何が愛の叱咤だ
何が信じていただ
なめてんのか
白い絵の具が足りなくても(以下略)
いやだ 殺されたくないよ~
(みんな私の真似)
Posted by ブクログ
第二巻。
続編もありますが、基本的にショートオムニバス。
笑えるものも多少ありますが、ちょっとホラーテイストのものが増えてきたような気がします。
Posted by ブクログ
勉強ができる幼馴染のお姉さんの話。
口下手な女の子の話。
短時間・長時間睡眠する人の話。
無表情の女の子の話。その他もろもろ。
作者独特な話だけじゃなく、精神的に病むような話が出ることが多い気がする。
あ、でも作者独特な作風がいいと思う。