あらすじ
コメディーか、ホラーか、背徳か、純真か…。思春期の“うまくいかない”日常を描く、至極のオムニバス。毒&キュート&笑い乱舞!!
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10代の少年少女たちの内面をこれでもかというほどエグく表し、ネットで話題騒然となったオムニバスマンガ、通称「空灰」。善意でやったことが裏目に出たり、本音と違う言葉をかけて誤解されたりと、色んなことが「うまくいかない」人たちの不器用さが描かれている。
おすすめは2巻の「こんなにたくさんの話したいことがある」。クラスで口下手の不破さんが、人の話を聞くのが上手い城田さんに「もっと不破さんの話が聞きたい」と言われて、口を開くシーンだ。「白い絵の具が足りなくても海に沈む夜空にもたれてるひびわれた茶色のお月様を笑うように星めらは…」と不破さんは意味も文脈もなく喋りまくる。一見異常なシーンなのだが、「せーので見上げた夜空には星なんてひとつもなくて」と言って、彼女が喋るのをやめると、二人の頭上ではお月様が輝いており、少女たちは清々しい笑顔を見せるのだ。
最後を読むまでハッピーエンドになるとも、バッドエンドになるとも予測がつかない「空灰」。良い意味での傷痕を、あなたの心に残してくれるはず。(書店員・らむ)
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Posted by ブクログ
2巻で一番気に入った話は「こんなにたくさんの話したいことがある」。
このお話は、私が始めて読みそして阿部共実にハマるきっかけとなった「大好きが虫はタダシ君の」のセルフカバーとも言える(と個人的に思っている)。
ある意味何の救いも無いバッドエンドで、それが強烈な後味だった「タダシ君」と違い、「こんたく」は全編通して、阿部共実らしい、いい味が出ているんじゃないか。そして巻末の描きおろし後日談も明るくていい。ブラックな話が多い2巻の中で安心して読めるという意味でも是非皆様のお気に入りに加えて欲しい不破ちゃんと城田さんです。
Posted by ブクログ
やはりすごくいいwwwざわざわざわざわくるw
ハッピーな話とホラーな話の落差が僕には一番印象的に映るなぁ。
お姉ちゃんの話と3人娘のたまちゃん組が好き。もうひとつの3人娘のネガティバー組もいいなぁw