あらすじ
10代を中心に、人々の上手くいかない日常を描くオムニバス・ショート。“心がざわつく”思春期コミック!!
...続きを読む
10代の少年少女たちの内面をこれでもかというほどエグく表し、ネットで話題騒然となったオムニバスマンガ、通称「空灰」。善意でやったことが裏目に出たり、本音と違う言葉をかけて誤解されたりと、色んなことが「うまくいかない」人たちの不器用さが描かれている。
おすすめは2巻の「こんなにたくさんの話したいことがある」。クラスで口下手の不破さんが、人の話を聞くのが上手い城田さんに「もっと不破さんの話が聞きたい」と言われて、口を開くシーンだ。「白い絵の具が足りなくても海に沈む夜空にもたれてるひびわれた茶色のお月様を笑うように星めらは…」と不破さんは意味も文脈もなく喋りまくる。一見異常なシーンなのだが、「せーので見上げた夜空には星なんてひとつもなくて」と言って、彼女が喋るのをやめると、二人の頭上ではお月様が輝いており、少女たちは清々しい笑顔を見せるのだ。
最後を読むまでハッピーエンドになるとも、バッドエンドになるとも予測がつかない「空灰」。良い意味での傷痕を、あなたの心に残してくれるはず。(書店員・らむ)
感情タグBEST3
感動する言葉もあります
今巻は良い話が多いな〜なんて思っていたら、ラストの「ただ、ひとりでも仲間がほしい」にやられました。
でも1番好きな話かもしれません。
Posted by ブクログ
確かな描写力、無駄の無い表現力。得意ではない絵質から繰り出される独特の世界観には何か奪われるものがあります。
オムニバスなんで、一つ物語を切り抜いて感想を書いていきたいと思います。
気に入った話は2つあります。第31話 嘘つき 第35話 別に大丈夫やけどな
この巻は特に面白い物語が多く好きです。
第31話 嘘つき
いとこのお姉ちゃんと弟くんの物語。
よくあるような夏休みの田舎のワンシーン、お姉ちゃんと一緒にスイカを食べ、お風呂に入り、花火をし、カラアゲを食べ。夜風を浴びながら星を眺めて一緒の布団でおねんねします。
そんな中でも飛び出す嘘つき、お姉ちゃんは弟くんをなんでもかんでも嘘つきだって決めつけてしまいます。
そして、嘘つきを直さなきゃ嫌われるぞ。と諭しながらも素直でいてねと伝えます。
翌日、お姉ちゃんは帰ろうとしますが、弟くんはもっと一緒に居たいって泣きながら「嘘つき!」とお姉ちゃんを止めます。きっと弟くんはお姉ちゃんが好きだったんですね。
弟くんは心にもなく「もう来るな!」と言ってしまいます。
弟くんの気持ちを踏みにじってしまった…こんな出来事は嘘であって欲しいと心から思った。
来年弟くんは会ってくれるだろうか、、、
お姉ちゃんのそんな苦い思い出の物語。
あ、一緒にお風呂入ったとか、一緒の布団でおねんねしたとか描写はありますが、多分変なことはしてませんよ笑
念の為ですが笑
Posted by ブクログ
絵が上手くなってきたね。
きらら先生のような、誠意で人を殺す人ほど恐い人はいないんじゃないかな。現実にもいるだろうなこういう人。
第35話「別に大丈夫やけどな」は、大阪人としてくるものがあります。
Posted by ブクログ
えぐりますねぇ。
登場人物たちと同じような考えや態度をとってきた自分としては身につまされる思い。
今回はゾクゾクした話しが複数あった。
きらら先生は本当に恐いし、歩く道は端的に真実突きつけているし、普通を非難しながらも普通という概念から抜け出せないものだし、選択する私の女の子は本当に可愛いし、嘘つきはどことなく経験があるし、膝裏はエロいし、地方出身者へのステレオタイプは間違いなく存在するし、自分が変わってると思いたいというのは痛いぐらい共感する。
まあ、結局は変わっている人もカレーの中のパインぐらいの存在なのか。
全巻まとめて高校の学級文庫にしたい。
Posted by ブクログ
今回は全体的に「普通って何?」と言うテーマが多かった気がする。狙ってなのかたまたまなのか。普通になりたい人、普通でいたくない人、普通のつもりの人。
身近なテーマだけに、じんわり痛い。
Posted by ブクログ
前巻以上に、心をザワつかせてくる
ホント、情緒不安定って自覚のある人間は読まない方が懸命だろうな、と思わせる
ある意味、読み手に闇耐性を求めてくるレベルの高い漫画
面白いのは間違いない事実なんだけど、それに比例して不安で膝が笑いそうになる
個人的に、嫌悪感MAXに達したのは「4年2組熱血先生きらら先生」(もちろん、面白いのだけれど、学生時代の暗い一面を思い出した・・・)
逆に、キュンときたのが「スカートで隠した」(いや、キュンっつーよりは、ムラムラ?)
もう、4巻が楽しみだけど、もっと不安定にされたらどうしよう、って恐怖に背中を撫でられている
Posted by ブクログ
3巻出るのはやいんじゃない?!と思っちゃいましたが 今回もよかったです!
相変わらず 最後の最後までどんなふうな結末をむかえるのかわからないドキドキ感がたまりませんです!
最後の話は怖かったわ~((((;゚Д゚))))
Posted by ブクログ
相変わらずの独特の世界観。
最期まで読まないとハッピー系かバッド系か怖い系かわからない感じ。
無駄にキャラが可愛い感じ。
どれをとっても満点ですね。
Posted by ブクログ
25話:3竦み恋愛。
27話:独善的な先生の話。
28話:壁を越えると青春の幻想が打ち砕けました。
29話:いるいる。自分を普通にして相手を貶す奴。鬼から戻れて良かったね。
33話:体育の時間ぼっちな少年にフラグ立つか!?
35話:関西から越してきた子がいじめられる話。
36話:今巻の狂気回。狂気の絵。
救えない話といい話がちょうどいいバランスで折り混ざっているのがグッド。いつもながらこんな話を思いつける作者を尊敬する。
Posted by ブクログ
毎度毎度よくもまぁ色んな話が思いつくものだ。
オチでひっくり返す話が多いのでひっくり返らない時は拍子抜けしてしまう。
別に悪い話なわけではないのでひっくり返される事に慣れてしまった弊害かも。
第32話「衝動でございます」が好き。
蓮画は諦めた。
Posted by ブクログ
相手の普通を押し付けられるのはきつい話ですよ。今回はきつい話が多くて気が滅入りそうでした特に33話が個人的に一番きた。あいてのためを思っての行動が相手のためだけでなく自分も苦しめるという最悪の結果。
苦しいです
Posted by ブクログ
世にも奇妙な物語的な小話。
善悪どっちにも転ばせられるのが、微妙なとこだが、小中学生の頃に弱い人間が必ず感じる居心地の悪さを的確に突いてきて、共感でき、面白い。
Posted by ブクログ
第三巻。
相変わらず、心がざわつくストーリー展開。ラストのお話はちょっと怖いです。
一本くらいこういうのさらっとぶっこんでくるので、気が抜けないなぁ。
Posted by ブクログ
30話の寺尾さんの考え方とか言ってる事がなかなか深くて独特で所々共感できる。
29話は普通とか多数派とか少数派とかそんなのを考えさせられる。
自分の普通を否定されると辛いものがあるよね。
この3巻を読んで、周囲の人が何気無く日々を送ってるように見えて、実は心の中で様々な思いが渦巻いているってのを実感しました。
29話最後の大垣内の笑顔かわいい。
25話の三竦みな3人組がなんかいい!
26話のラストがじんとくる。カレーに入ってるパインと杏奈の存在と、母親の言葉が印象的。