阿部共実のレビュー一覧
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空灰完結。なんだろう、潔いというか、もったいないというか。
一巻発売日から買い始め、昨年では「俺的俺マン2012」で一位。これから、というところで終了とは驚いた。
最終話の「歩み」こそ、まさに「ザ・空灰」という感じがする。熱血漢の主人公の活躍を読者の目に焼きつけるのでない、ダメな主人公の、でもどこか「あるある」の姿を読者の心に植えつけるというスタイル。
空が灰色だから、部屋の窓から外を眺めるのか、それとも傘を持って外に出るのか。どちらがいいということではない。大切なのは、考えて、行動して、また考えることだと思う。
以上、そろそろ悟りを開きつつある就活生のレビューでした。ギャラクシー6の -
Posted by ブクログ
オムニバスショート青春ラブコメホラ完結。
今巻も悲しい話もあれば楽しい話暖かくなる話と様々な話が展開されました。自分にいま一歩踏み込めない人たちの話はどれも心にくるものがありました。たった一声で変わった49話に対してたった一歩踏み込めなかった最終話の対比が本当に悲しかった。
空が灰色だからは結末が胸くそ悪かったり、虚しくなったり、悲しくなったりと読んでいて負の感情も揺り動かされたのが印象的な作品でした。読み手にどんなものを見せるかも作者の好き勝手ですが、こうした作品が出てこれるのがチャンピオンの良いところだと思いました。阿部共実先生の次回作に期待。 -
Posted by ブクログ
心がざわつくオムニバス『空が灰色だから』の最終巻。
終わってしまった・・・。最後がアレで終わるという。置いていかれたように思うかもしれないけど、昔誰かを突き放してしまった、いじめてしまった、またその逆の経験は人付き合いをしてきたなら誰にだって起こり得ること。その経験を経た20代以上の世代には懐かしい、切ない、後悔の念が、そして今いる立ち位置について改めて考えさせられた。
全体的に明るくポップな話が最近多かった気がした。その一つ一つのテーマをもう一度噛み締めながら読み直そうと思いました。
読む人に様々な観点から刺激を与えてくれる作品でした。阿部先生連載お疲れ様でした。素晴らしい作品をありがとうご -
Posted by ブクログ
「空は灰色だから」の表紙を見た時にどこかで見た事あるなと思ったのが表題作だった。
この漫画の書評を調べると喋るのが苦手な女の子がどうのこうのという意見がよく出てくるが
実際のところは主人公が学校のことを喋り出す辺りが肝だと思う。
それはいいとして「デタジル人間カラメ」だ。
よく分からないことが多々あるこの漫画家の漫画の中でもとりわけよく分からない。
最後の4コマで分かったような気もするが読み返してみるとやっぱりよく分からない。
P128の2コマ目なんて漫画の内容ではなく漫画としてよく分からない。
もしかしたら「空が灰色だから」の第36話「ただ、ひとりでも仲間がほしい」の中にあるように
普通の