安彦良和のレビュー一覧

  • 乾と巽―ザバイカル戦記―(10)

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    安彦良和の書くレーニンが、とてもよい。
    「虹色のトロツキー」では、結局、トロツキー自身は登場しなかったので、今回もレーニンは出てこないのかなと思っていたが。こうなると、この作品の中でトロツキーも出てきてほしいところだ。
    話としては、そろそろ大詰めなのかな? ぐだっと終わらないことを祈る。

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    2024年01月22日
  • 麗島夢譚(1)

    無料版購入済み

    安彦良和氏の漫画って絵が良いだけで基本的に面白くないわな
    とか思いながらも台詞は生き生きしてる
    インテリだからかのう

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    2023年04月29日
  • 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編

    Posted by ブクログ

    劇場版「ククルス・ドアンの島」公開記念として編集された、安彦良和のインタビュー集。それのサイン本です。サイン本って初めて買ったような気がする。特別、買う気もなかったのだけど、サイン本の響きに釣られて買ってしまいました。何故か知らないけども、惹きつけられてしまった。

    劇場版「ククルス・ドアン」は鑑賞済み。
    ラストの一騎打ちが、もうちょっとなんとかならなかったのか。拍子抜けだったけども、アムロと島の子供達との日常がよかった。
    ランバ・ラルとの戦いの中で「僕だって男なんだな」と、幼年期の終わりを迎えたアムロ。ドアンや島の子供たちとの出会いも、彼の成長を見せるエピソードの一つ。
    自分だけが戦争行為に悩んでいるんじゃない、大人だって悩んで答えの出ない中、異常な日々をやりすごしているんだというのが、知ることができたのは世界を広げることになったのではないでしょうか。
    ドアンが軍人として任務につきながら、子供達とコミュニティを作ってゆくというのは、戦争からの逃避だったり贖罪だったりするのだろうけど、そこに気づいて自分が解放する役割を担うというのは、ヒロイズムではないような気がします。
    そもそも、アムロにヒロイズムなんてないのだけども、異常な状況に立ち向かう精神を持つにあたって、ナルシズムやヒロイズムは陥りやすいのかな、と思います。
    逃げ出したり、ぶたれたりした時は、その傾向もありましたが、人との出会いが変えていったのか。ドアンも、その一人でしょうね。

    うまくまとまってないけど、雑感ということで。


    これでアニメは最後、という話らしいですが、要望があればひょっとして、という含みを持たせて期待させる安彦さんです。
    初代でやれるとしたらなんだろうか。クワランのワッパでガンダム爆破計画とかかな。『鉄の悍馬』としてコミカライズされてますが、あのエピソード好きです。劇場版でカットされたしね、これも。

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    2023年03月14日
  • フルカラー版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN【分冊版】 1

    bob

    購入済み

    そうだったのね

    TVアニメをリアルタイムで見ていた世代でも 年齢によって理解できてない部分も多く、何度も観た記憶は ダイジェスト版の映画三本立てという人は多いはず。自分もそうだし。とはいえ これがそのままTVシリーズだったわけではないけれども ある程度あらすじをなぞっているので 理解しやすいですね。
    それにしても 40年以上も派生して続くとは。不思議な作品ですね。

    #シュール

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    2022年12月09日
  • 乾と巽―ザバイカル戦記―(2)

    ネタバレ 無料版購入済み

    やはり分かりやすくはないです

    安彦良和さん、当然ながら画力等々は申し分ないんですが、やはり題材が簡単ではありませんね。
    乾冬二は少尉付けに昇進しますが、安彦作品の主人公らしく、自らの行動に大義を見出せなくなっていますね。革命派・反革命派が入り乱れる現場を見ていたら、そりゃそうなるだろうなぁと思いますね。
    山縣有朋とかも出てきて、この辺は日本史の復習といった感じですね。日本の帝国主義、さかのぼると吉田松陰あたりが事の発端ですねぇ……。

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    2022年12月05日
  • 乾と巽―ザバイカル戦記―(1)

    ネタバレ 無料版購入済み

    分かりやすくはないですね……

    シベリア出兵自体、歴史の授業でもあまり習いませんので、そもそも予備知識不足でしたね。半藤一利さんや加藤陽子さんの本とかも読んでいないと、難しそうです。
    本編は砲兵さんと記者さんとの視点で描かれていて、それは良いのですが、やはり全体の状況がつかみにくいですね。
    安彦良和さんのインタビュー記事も読みましたが、もうこの辺から第二次世界大戦の敗戦まではほぼ一直線にも見えて……とりあえず次巻までは読みたいですね。

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    2022年12月05日
  • フルカラー版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN【分冊版】 3

    購入済み

    ページ数が少ないし、コマ割りのせいもあって、ストーリーが全然進んでいかないけれども、魅せるコマ割りです。

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    2022年11月23日
  • フルカラー版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN【分冊版】 2

    購入済み

    カラーだし、アニメのことをほうふつとさせられて、ちょっとわくわくします。ガンダムの醍醐味のメカニカルも楽しみです。

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    2022年11月23日
  • フルカラー版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN【分冊版】 1

    購入済み

    短い!あまりにも短くって、操作間違えてラストページまでとんでしまったのかって思ってしまいました。試し読み版より短いかも?

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    2022年11月23日
  • 麗島夢譚(1)

    匿名

    無料版購入済み

    画がごちゃごちゃしていて、はじめはとっつきにくかったですが慣れてくると、実在の人物をまじえた展開に引き込まれました。

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    2022年10月07日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(17)

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    圧倒的な物量でユニコーンやバンシィを押し潰さんとするネオ・ジオング。おまけにフル・フロンタルが見せてくるのは刻の終わりですか
    どれだけの奇跡によって可能性が示されても変わらずに争いを続けた人類が行き着く先。それこそがフル・フロンタルが見たニュータイプとしての絶望か…

    未来への可能性を考えられなくなったフル・フロンタルにバナージが示すのは「それでも…」という人間の可能性と刻の終わりに至らない永遠の光
    正直、この辺りの描写の意味は観念的過ぎて自分にはよく判らなかったりするのだけど、空っぽの器でしかなかったフル・フロンタルが本物のシャア・アズナブルと巡り会えた、その一点でフル・フロンタルが持ち得なかった可能性へと奇跡的に至れたと解釈出来るのかな……


    そしてフル・フロンタルとは別方向からやってくる可能性を潰す『砲火』
    これを主導するのがマーサだけでなく、リディの父であるローナン議長というのは因果な話。息子のリディは『箱』を守ろうと心を変えられたのに、ローナン議長は無茶苦茶な理論武装をして『箱』を潰そうとし続けている。『可能性』を無くしてしまおうとしている

    そんな彼を驚愕させるリディの居所。既にスイッチは押されてしまったとはいえ、ここで彼が発射停止に動いたり、何か叫んだりしないのはそれだけ「平和を守る為」という無茶な理論武装が自分自身を縛っているからなのだろうね
    『箱』の呪いで縛られていると思いこんでいた彼を本当に縛っていたのは「平和の為なら犠牲を許容する」というお題目であったわけだ

    だとしたら、サイコ・フィールドによってコロニーレーザーを防いだユニコーンとバンシィは人々が不可能だと思っていた事象を可能にするという、いわば『可能性』を実現する存在となったと言えるのかな
    だからこそその状態でミネバは『可能性』に懸けて『ラプラスの箱』を開示できたのだろうね


    冒頭の口絵が良いね。序盤に行われた二人のデートは戦争を止める目的があった為に街の散策は主目的とならなかった。けれど、口絵の日常に溶け込んでいると伺わせる二人の様子はそういった散策を堪能できる日々に辿り着いたのではないかと思わせるものだったよ
    まあ、実際は『箱』が開かれても戦争は続くわけだから、本当の意味で二人がそういった日々を体験できたのかはそれこそ『可能性』の話なのだろうけどね


    実はこの作品に対して、物語の終わり方がとても納得出来なかった為に作品全体の評価を下げてしまった過去があったりする
    こうして再読してもやはり終わり方には納得できていなかったりするのだけど、それでも正体不明の『ラプラスの箱』に振り回されながらも、様々な『可能性』を求めて藻掻く人々の生き様が描かれていたのだと再認識できた意味で価値ある再読だったと言えるかな

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    2022年08月19日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(16)

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    サイアム・ビストが語る宇宙世紀の始まりと、そこに秘められたささやかな善意。
    これから果てしない世界へ送り出される宇宙棄民への贖罪の一文。最初は何の意味もなかったそれがジオン勃興とニュータイプ神話に拠って意味が様変わりし、憲章に関わる人々を呪い縛り、それが知られた時に何が起きるか判らないという恐怖を刻み込んだ
    それこそが『ラプラスの箱』の正体だったわけだ

    いわば『箱』は可能性そのものだね。憲章の一文も未来の可能性に言及しただけ、その憲章を今持ち出しても連邦が認める可能性は少ない。だが旗印にしたい者達が新たな闘争の御旗として掲げてしまう可能性がある
    ユニコーンガンダムを巡る一連の旅もいわば可能性を探す為のもの。宇宙世紀に纏わる様々を知る事で可能性に至る歴史を知る為のもの

    そして可能性の象徴であるニュータイプと思われるバナージの返答が良いね
    ニュータイプだからではなく、『箱』を託された者だからではなく、ビスト家の末裔だからではなく。一人の人間として人の持つ可能性を信じると言った
    その考え方だって未来に責任を放り投げてしまうものかもしれない。それでも『箱』に飼いならされる現状を確定してしまうよりずっと良いのかもしれない
    バナージの選択はあらゆる可能性を潰さないもの

    対してフル・フロンタルは可能性を持たない人間か
    作り物の器として人の想いを注ぎ込まれた人間。けれど模倣先が数年前に死んだシャア・アズナブルであるならば、フル・フロンタルに未来への発展はない。だからフル・フロンタルが『箱』を使って望むものは現状維持の先にある未来となる
    『箱』を開いて変化する未来へ進もうとするバナージにとって最大最後の敵となるに相応しい相手


    フル・フロンタルが用いるネオ・ジオングは色々な意味で恐ろしい機体だね
    その圧倒的質量を持つ見た目だけでなく、他の機体を意のままに操り同士討ちを生じさせる。それはフル・フロンタルがバナージ等を相手にやろうとしている未来を奪う行為そのもの

    バナージとリディ、ユニコーンとバンシィ。並び立たないと思われた2つが立ち向かうはネオ・ジオング
    『箱』を巡る物語は遂に終局へ至る、それを飾るに相応しいカットでしたよ

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    2022年08月11日
  • 麗島夢譚(1)

    無料版購入済み

    興味深いテーマではある

    ご存知、「ガンダム」のキャラクターデザインをしていた安彦良和のマンガ作品。

    本作は「月刊COMICリュウ」にて2006年11月号~2012年9月号まで不定期に連載されたもの。
    代表作とも言える「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の連載が「ガンダムエース」2001年6月号~2011年8月号なので、時期がほぼ被っている。
    THE ORIGINのオデッサ編開始となる15巻の発売が2007年5月なので、ほぼその頃から本作の連載が並行して始まったということだろう。

    一方、1巻の巻末マンガなどを見ると、本作の構想自体は1990年代後半からあった様子。
    (この巻末マンガの執筆が2008年秋、そこから「十年余り前」に平戸に取材に行っている)

    で、その内容だが、まず絵のタッチは歴史ものとSFものの違いもあってか、「THE ORIGIN」とはやや異なるもの。
    もちろん、基本的なキャラデザインや線の多い絵は同じではあるが、むしろ「THE ORIGIN」より自由に描いている感はある。

    ストーリーは冒頭が島原の乱の終結時、その後は台湾へと舞台が移る。
    主人公は、平戸藩3代藩主松浦隆信の庶子を名乗る人物。
    松浦隆信(3代前にも同名の有名な人物がいるので注意)は1592年~1637年の人物であり、1637年の島原の乱の時に息子が若者という設定は合う。

    脇を固めるのは、島原の乱の首領とされる天草四郎と三浦按針の息子と名乗る外国人の2人。
    天草四郎は1621年生まれで島原の乱当時で15歳、鄭成功は1624年生まれとされるので、これも年齢的にはほぼ合う。

    日本ではなじみが薄いが、鄭成功と言えば反清を掲げた台湾の主となる人物。
    当時の東アジアと欧州との繋がりを上手く題材にしたところは非常におもしろい。

    惜しむらくは休載がちであり、またこれだけの物語でありながらも全4巻で終わってしまったところ。
    これは前半は「THE ORIGIN」が忙しすぎ、後半は既に次回作の「天の血脈」の連載と被り、本作終了頃にはさらに「ヤマトタケル」の連載もスタートして本作に掛ける労力が削がれてしまったのだろうか?

    もっとじっくり読みたかったテーマではある。

    #笑える #タメになる #ドキドキハラハラ

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    2022年07月28日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(13)

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    本作において、かなり異質なエピソードを含むこの13巻。けど同時にネェル・アーガマでの内紛を描くことで異なる立場の集団による信頼や許容の難しさをこれでもかと表現しているね
    前巻ではユニコーンが発する虹の光に包まれた事で連邦とジオンの間に和解への道が開かれたのではないかと思われた。でも、その程度の奇跡で和解できるなら、それこそアクシズショックの時に和解できていたはず
    それを思い知らされる内容だったね

    ネェル・アーガマに拾われマリーダも救出できた状況。ジンネマン達としてはそれだけで充分と言えるかもしれないのに、戦争が終わったわけではない彼らはその程度で平和なんて享受できない
    というよりも対策と監視が出来ていなかったネェル・アーガマ側の失態とも言えるのか

    ただ、それによって割を食ってしまうのはいつだって振り回される側の人間であるわけで
    ジンネマンと協力してミネバやマリーダを連れ戻せたのに、その人達を威嚇するための銃を渡されるとか堪ったもんじゃないよなぁ……。バナージって多くの戦場に介入し今もガンダムに乗り続けているけど未だに軍属じゃないのに……

    そうして当然のようにネェル・アーガマを乗っ取ったネオ・ジオンを責めるのは果たして正しいと言えるのか…
    元々連邦とジオンは敵対していた。ガランシェールとネェル・アーガマという別枠を見つけられた所で大枠が変わらないなら状況は変えられない。この段に来て、ジオンの服装に身を纏うミネバは本当に敵になってしまったかのよう

    でも、ここで面白いのはミネバがそうしてジオンの姫君として振る舞う行為は、フル・フロンタルがシャア・アズナブルの見た目を纏う行為とどこかリンクしている点かな
    フル・フロンタルはシャアではない。しかし、あの見た目と思想を纏うことでシャアであるかのように偽装できる。彼はそうやってネオ・ジオン残党を纏め上げている
    なら同じようにミネバだってジオンの服を纏うことで偽装していると考えることも出来る
    その思惑が明らかになるのがタクヤへの伝言であり、ちょっとお転婆な医務室での殴打だね


    一方、カイ・シデンが仮の主人公となる形で関わる事になったアーメットとバハールの兄妹
    彼らの境遇は悲惨の一言。ダカールを襲撃したテロリストと同じ宗教を進行しているというその一点で迫害を受け、父も理不尽に殺される。父の訃報を前にしたアーメットの態度はある意味当然のものだったかもしれないが、そこで流されてしまっては復讐の連鎖に取り込まれる
    それを止めたバハールは確かに真の善へ向かおうとしていた。だというのに……

    カイが向かい合うことに成るのは地上の人々の物語。宇宙では『ラプラスの箱』を巡る陰謀と疑念が渦巻いているが、カイはそれによって人々の間に生じた様々な歪さと向き合っている。だからローナン・マーセナスの誘いにも乗らない
    彼はひたすらに無力な人々と関わり続けるね。ただ、彼はもうMSに乗るわけじゃないし、敵となるのだってMSではなく人間
    その状態で何が出来るのか……


    宇宙と大地それぞれで行われる対立と疑念、それに抗う変化への道。バナージやミネバ、そしてカイは可能性を示されても変われない者達を前に何を示せるのだろうか?

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    2022年07月08日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(12)

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    マリーダやミネバだけでなく多くの人を助けたいバナージ、ミネバだけを助けたいリディ。そこにこそ大きな差が生じてしまった気がするよ
    体制に抗い続ける人間、体制に呑まれてしまった人間。そういった両者を前にしてザビ家の生き残りとして藻掻き続けるミネバが手を取りたい相手なんて決まってる
    だからってあの状況で瓦礫から手を離して自由落下を選択するのは度胸があるとかそんなレベルじゃないけど
    バナージを信じていたから飛べる。バナージなら助けてくれると確信しているから待てる
    人を傷つけ殺すしか出来なかったユニコーンでようやく大切な人を助けられたバナージは大きな分岐点を正しく乗り越えられたように思えるよ

    ミネバを助けてユニコーンを人を助ける機体と出来たなら、マリーダだって助けられる。「必ず連れ戻すよ」と約束する際のバナージとミネバの顔がいいね。二人はあんな顔ができるようになったのだと成長を感じられる

    でも、本当の意味でマリーダを助ける役目を課されているのはジンネマンであるのは良いね
    ジンネマンも多くを失って、彷徨って、何を壊すか何を守るかに藻掻いた人物。そんな彼が『ラプラスの箱』やバナージと関わる中で最も守るべき相手と定めたのが娘の名前を付けたマリーダか
    単純に助けるとか守るとかではなく、「帰るんだ」の台詞にジンネマンの本質的な願いが凝縮されていると感じられるね


    そしてそしてのガランシェールとネェル・アーガマの接触、大きな枠で考えれば連邦とジオンという敵対勢力。でもどちらもその大きな枠から外れるが如く自己の理念に従って行動する場面もあった。だから連邦とジオンでありながら本当に守らなければならないものの為に協力できる
    その両者を結びつける役をユニコーンガンダムが担う展開は良いね。ユニコーンはどちらの艦にも乗船したし、どちらの艦の為にも戦った
    ケーブルを掴むためにNT-Dを発動させてしまうのは大げさであるように思えてしまうけど、ミネバ救出の一件でユニコーンを滅ぼす者から救う者に変えているのだから、これは正しい意味で使われていると言える。だからこそ救いの虹が関係者を包み込むわけだ
    この時、バナージが救おうとしてけれど救えなかった人たちが助けてくれる描写が入るのは良かったなぁ……


    ミネバに拒絶された末にバンシィに魅せられるリディ、蹂躙され人心が乱れたダカールに降り立つカイ・シデン
    ユニコーンが新たな意味を掴んだ中で選ばれし者ではない者達による物語が始まりそうだ

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    2022年07月07日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(6)

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    バナージの意思で止められる筈のパラオでの戦闘。けれど、戦闘を止める為のマリーダとの会話が逆に戦闘を引き伸ばしてしまうという……
    これを欲をかいたと表現すべきか、それとも戦闘を止める為に全力にならなかったと見るべきか…。また、バナージにとって不幸と言えるのはNT-Dの存在だね。ニュータイプを殲滅するシステムはバナージの意思に反して苛烈な戦闘を行ってしまう
    常人には不可能な戦闘はバナージがユニコーンの処理装置となる事で成立してしまう。戦いを忌避するバナージの存在が戦いを継続させる構図はあまりに残酷
    だからこそ、最後の最後に意思をねじ込んでユニコーンを止めてみせたバナージは変化の兆しを手にしたといえるのだろうね

    マリーダへの攻撃を止めた後に繰り返し発され、マリーダにも教え諭された「それでもと言い続けろ」 これはバナージにとってとても大切な指針となるね
    既にバナージが戦場を構成する一つの単位になっている事実は変えようがない。その中で誰かを殺してしまう可能性も変えようがない。けれど、それが可能性であるならば最後の最後まで自分を戦闘単位として扱わない事でバナージは戦場を変えられるかもしれない

    マリーダとの再戦はバナージにユニコーンの恐ろしさを突き付けたけれど、同時にユニコーンで戦場を変えられる可能性も示したわけだね


    そういった可能性が示されつつも、状況が動き続けている点はどうしようもない。連邦もネオ・ジオン残党も『ラプラスの箱』を求め続ける。その鍵となるユニコーンの使い手であるバナージが状況の中心を為す構図は変えられない。バナージの意思は無視される
    だから今のバナージには自分を再びユニコーンに載せようとするダグザは「悪い大人」に見えてしまうのかもしれない

    一方でダグザ自身もバナージをそういった状況に追い込む自分に忸怩たる思いを抱いているという構図は好み
    彼は自身を組織を構成する歯車であると認識し組織の論理に従って行動しているけれど、その中でどうにかしてバナージを「一人の大人」として守ろうとしている
    その想いが現れたのがユニコーンへの同乗なのかもしれない

    バナージもダグザもとても大きな存在の構成単位である事実が有るために、思い通りの行動は取れないどころか想いは無視される
    バナージはそれと出逢ったばかりだから向き合い方が判らず藻掻いてばかり。けどダグザがそれとずっと向き合ってきたとするならば。この二人が同じコックピットに乗り込んで会話を積み重ねるのはバナージのこれからにとってとても良い影響を齎すのかもしれない

    そして宇宙世紀始まりの場所にて起きる不要な筈の戦闘。ここでもバナージに難しい選択が突き付けられるね。ギルボアが求めるのはマリーダの奪還。つまりギルボアの要求を通せれば戦闘は止められる
    でもそれは敵の言い分だし、そもそもシャトルからどうやってマリーダを救い出すというのか?どう動くか判断の難しい局面に再び現れる赤い彗星
    マリーダとの戦闘で得た変化の兆しをどう扱うのかという点が試されているかのようだ

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    2022年06月07日
  • 小説 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

    Posted by ブクログ

    ドアンこんなにかっこよかったのか。
    最近なかったハッピーエンド?でよかった。
    映画見てだけどザクでもやれる!可能性が見えて絆したくなった。いやMS、ザクに乗りたいんだ。

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    2022年06月06日
  • 機動戦士ガンダムUC バンデシネ(5)

    Posted by ブクログ

    巻の前半はフル・フロンタルの襲撃後の話
    面白いのはリディとバナージが似た構図を取り始めた事か
    リディは敵方であるミネバから、バナージは敵方であるマリーダからそれぞれ異なる立場の話を聞いた。そして最終的に敵方を助けるため、もしくは敵方こそ自分を助けてくれる存在になる

    よくガンダム作品は単純な勧善懲悪でも正義と悪が対峙する物語でも無いなんて言及されるけど、バナージとリディが異なる所属の人間と交流する様が描かれる事で、これまでただの敵と思われていた相手の事情が見えてきて、ガンダム作品らしくなってきたように感じられるよ


    そんな中で描かれたバナージとフル・フロンタルの会談は意味深な部分が多いね
    フル・フロンタルは自分からシャア・アズナブルであると名乗る気はないようだけど、他者からそう見られる事、そして他者にそう誤認させる事には積極的であるように見える
    本人が言うように彼は器であり、そこに何を見出すかは他者の自由だからこそ、彼への問い掛けはどうしても重い意味を持ってしまう
    だとしたら彼に戦争の理由を問い詰め、テロ行動を批判し「あなたはシャア・アズナブルなんですか!?」と詰問したバナージの行動は蛮勇と言え、同時にフル・フロンタルという器に何が入っているか、それどころかフル・フロンタルとは何者かを見定めようとする行動と取れるのかもしれない

    そういった意味ではバナージはまだ何も知らない人間だね
    自分が戦闘の中で人を殺したことも、ジオンに与する形で生活する家族が連邦をどう思っているかも

    マリーダが話したのは教科書に乗らない宇宙棄民の苦難と信仰の話。そして軍人としての心構え
    バナージが何処まで受け止められたかは曖昧なまま。けれどティクバが差し出したクッキーをかじれたなら、バナージは自分が知らない様々を飲み込み始めたと言えるのだろうね


    そうして始まるバナージとユニコーンを取り戻す隠密作戦
    たったそれだけの為に引き起こされる新たな戦闘。以前にバナージが戦った理由はそれぞれ、コロニーから敵を引き剥がすため、オードリーを戦争の道具にしないため
    今回はパラオからユニコーンを連邦の手に戻すため。いわばバナージの意志によって戦闘を終わらせられる
    ただ、終わらせる為には敵を倒す必要があって…
    どちらにせよバナージにとって再び辛い戦いになりそうだ

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    2022年06月04日
  • フルカラー版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN【分冊版】 9

    購入済み

    ガンダム オリジン

    TV版より性格が苛烈なセイラさん。コロニー内で逃げ遅れた人達を回収中、車を奪おうとした男たちに拳銃を発砲し威嚇。去り際に、「宇宙のチリになってしまえばいい」は言いすぎ。せめて「男なら自力で港まで行きなさい」くらいにしてもらいたかったな。

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    2022年05月15日
  • フルカラー版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN【分冊版】 8

    購入済み

    ガンダム オリジン

    艦長が魚雷艇で出撃、負傷。TV版ではない演出

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    2022年05月15日