水城せとなのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
言わずもがなの名作!
この作品は、あまりにも存在感が強すぎて、一度読んでしまったらもう元には戻れないやつ。何度も何度も読み返してますが、一定期間を経てまた自然と戻ってきてしまう。そして毎回号泣する。
ノンケとゲイの恋愛が、(設定じゃなく心理描写という意味で)ファンタジー色なく描かれていて、ブチ抜けていて、何というか、もはやBLではない。むしろ偶々同性間での恋愛が出てくるけど、これはもっとシンプルな恋愛の話。恋ってなんだ、人を愛することってこれで良いのか、そんな誰でも考えたことのあるよくある問いの清濁合わせ混じった答えを、傷付いたり迷ったり妥協したりしながら、真剣に見つけていくお話。
初めて読んでからもう -
購入済み
迷ってたら絶対買って!
切甘系が好きな方には絶対に読んで欲しい作品。
一途な男と、流される男。
言葉では語りきれない程素晴らしいです。
これ一冊でも読めますが、是非前編にあたる「窮鼠はチーズの夢を見る」から読んで頂きたいです。
前編にも切なさはありますがこちらの方が圧倒的に切ない!ちゃんとハッピーエンドだけどグッとくる切なさと多幸感。
購入して数年経ちますが、今だに中盤からラストにかけては何度読んでも泣けます。
作中ではチラッとしか出てきませんが、
NOKKOの「人魚」という曲の歌詞を知っていると中盤のシーンで更に泣けます…えぐい… -
購入済み
漫画の正道を見た気がする…!
(作品そのものの感想は書けませんでした、、、)
最近では、沢山のBL誌があり、「萌え」も細分化されていルような気がします。作家さんも次々と新人さんが挑んでくるわけで、ジャンル的には爛熟していると言えるのかなー、と、BLのことを思っていました。しかし正直、裾野が広がった分、技術化というか、パターン化というか、してしまった感があり、今ひとつ、気持ちを持っていかれるような、はまれる作品、作家さんがおらず(年取ったのかなー(笑))と感じていました。
(とはいえ、『囀る~』とか『落語心中』とか、とても好きな作品もありますし、『大奥』などは、BLというジャンルがあったからこそ出てきた歴史的結実 -
Posted by ブクログ
近年のBL漫画の傑作…と思っている。
キラキラBLを読むと逆に疲れを感じるようになった業の深い貴腐人たちが読んで、
「あー…」
って頭を抱えながら心の何かが満たされていく。
そんな感じのBL。
若い男の子同士のBLは、
ただお互いの美しい愛だけを見つめ合えばいいけど、
大人同士のBLは、
ズルくなって、保身に走って、社会の中の「自分」に縛られて、
そうして泥仕合のようになってしまうんだなと思った。
ダメ男とダメ男が、周囲を巻き込みながらずるずると、
都会の真ん中に空いた愛憎の奈落に堕ちていく。
勝手に…
勝手にふたりだけで堕ちていけばいいのに…!!!
登場する女性キャラクター -
購入済み
キャラクターが良い
この作者さんの他の作品が好きだったので買ってみたけど、やっぱりおもしろい!
水城さんの描くキャラクターが好きです。
ここからどんどんドロドロしてくのかなー、なんか不穏な空気を感じる。