水城せとなのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
だいぶ好きな本。
愛しさとかときめきとか
嫉妬とか焦燥感とか
清々しさとか不安とか戸惑いとか
ズルさとか幼さとか辟易した想いとか
とかとか!
色んな感情で
ドロっとしてるけど、
すんごく人間ぽくって。
一つ一つの言葉が生きてる。
恋愛とチョコレートって合うなぁ。
La vie
「アートは人生を彩る大切な花
でも恋はアートじゃない
人生そのもの 過酷で ドロドロに汚れるものだ」
「僕はこのお店すごく気に入ってる
ソータがサエコを好きになったことで こんなお店が出来たのなら それはすごく価値のある恋愛だよ
僕は認める その恋の価値を 僕は認める」
「こんなの欲しくない人とか これ -
購入済み
壮絶。
あまりに壮絶すぎて、
こんな出来事が身近で起こっていたら絶対に巻き込まれたくないけど、
物語として読む分にはぐいぐい引き込まれる。
心の動きを深堀していて圧倒されます。
「失恋ショコラティエ」が好きな人でBLに抵抗がないならぜひ読んでみてほしいな。 -
Posted by ブクログ
前巻から、これの続きが読みたくて、ついついフラワーズを購入しちゃってました。
1巻読んだとき、なんていけ好かない女を描くんだろうと思ったものですが、
サエコさんの天性の小悪魔っぷりには最近もうほれぼれするというか。。
なんて自然に誘惑して、当たり前のように店の2階に住み込んでしまうのかしら。
実生活では断然薫子になってしまうであろう私だけど、
残念なことに、サエコの言うことは正しいのかも。
ありのままの自分を好きになってくれたらいいけれど、
恋愛市場もひとつの市場。
実際はきれいにデコレーションされて、ラッピングされたものが
選ばれるわけで、
そういう努力をした人、
つまりはずるくて図々し -
Posted by ブクログ
正しくて綺麗なだけが恋愛じゃない…せとなさんの漫画を読むといつもそう思う。やっと主人公が想い続けていた人と結ばれて…なのに、これほど祝福出来ない漫画も珍しい(笑)
それぞれのキャラクターに感情移入は出来ないけれど何処か共感してしまう負の部分…計算高さや優柔不断や嫉妬。普通は綺麗に蓋をして誰にも見せたくない部分、特に少女漫画の分野ではあり得ない人間らしい醜い感情描写にイライラしながらも、時々放たれる恋愛文句や定義にハート撃ち抜かれながら夢中になって読みました。
今の爽太は恋に舞い上がっていて何が起こってるのか理解出来ないみたいで…実際サエコ以外頭に入ってない様子(-_-) 一方サエコは今幸せなの -
Posted by ブクログ
爽太が最低という意見もたくさんあるだろうけど、
えれなをキープしようとしなかったあたりむしろ誠実に見える。
サエコさんはずっと好きだった人なわけであんな据え膳食わないなんてことはできないと思う。
ただ、既婚者とうまくいくなんて爽太も考えてないだろうし、一時的な関係だと思ってるだろう。
その上で、えれなにちゃんと後ろめたさを感じてるあたり、爽太はえれなのこと好きだったんだなあと思わされた。
打算的に考えれば、サエコさんのことを徹底的に隠して、えれなと付き合うほうが現実的じゃないだろうか。
サエコさんは束の間の夢として楽しんで、サエコさんが離れていったらえれな一本にしぼる。
最低だけど、こういう -
Posted by ブクログ
ただただ、気づいたら読みながら泣いていた。
恋愛を描いているんだけど、その恋愛が一人一人の人間のうえに乗っかっているというのかな…恭平のほころびやすい大人らしさや流されやすさ=やさしさと、今ヶ瀬の迷いのなさや潔さ=強さが恭平に全乗っかりしてるからの弱さが、人生を積み重ねてきた人間の“らしさ”になっていて。その二人のやりとりがすごく今の自分に響いた。
たぶんそれは、今ヶ瀬が強くなれるのも振り回されるのも恭平さんのせい(おかげ)で、恋愛に踊らされる恋愛ではなく、相手ありきの愛を少しだけ自分がわかるようになったのかな…と思った。相手ありきだから途中でぼろぼろになっちゃうのも痛すぎるくらいにわかる