砂原糖子のレビュー一覧
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気持ちを通わせあったら、今度は多和田の周囲の男が多和田に向ける目がが気になって仕方の無い新山。出会いの嘘で多和田を傷つけたことが引け目になっているのか?あんなに厚顔不遜なのに。
どうあれ、好きな相手に自分以外の人間が愁派を送るってのが気に食わない、それも自分よりいい男と思えるだから余計に。ま、恋愛ってそう言うものですよね。
しかし多和田は、新山に対する気持ちが揺るぎないから、嫉妬される理由がわからない。
この点については分かり合えることはなさそう。
当て馬役の野津さん、いつか主役?ブ~ケ作ってくれた人が男性ならその辺りの人とかどうかなぁ? -
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失恋して海辺の小さな町に引っ越してきた千晶の心に入り込んできたのは、コンビニでバイトする航。
年も重ね何事にも引き気味な千晶の気持ちを揺さ振りつつも優しく包み込む年下男とのラブストーリー。
海辺のゆっくり流れる日常の中で、些細な出来事のみで進行するから、特にドラマチックというわけでもなく、涙するというわけでもありません。なのに、印象的なのが不思議。
千晶の心情が手に取るようにわかる心理描写の上手さは、まるで自分がその海辺の町で暮らしているかのような錯覚すら起こしてしまいそう。
悩んだり不安になったり嬉しくなったりする、そんなちょっとした千晶の心の動きにひとつひとつ共鳴し、感情移入できる作品で -
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一筋縄ではいかないツンデレ美形年上男にだんだん陥落する年下攻。
外村が出張ホストの代役で言った先に待っていたのは、恋愛なんて面倒は一切抜きで、金で男を買うようなクールビューティー碓氷。外村は男相手だとは知らず、もちろんゲイではないので当然使い物になりません。なのに「あんた、こんなことはやめたほうがいい」なんて、しなくてもいい説教までしてしまう直球男。
ふつうならH不成立でここで話は終わりのはずですが、この二人は何だかお互いが妙に気になって、不本意ながらもホストと客の関係が続きます。
碓氷は砂原センセ得意のひとくせもふたくせもある受けキャラ。精神的には繊細だけど、Hに関しては微妙に未熟で鈍。歯 -
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この話のからくりは、終始受の目線だというところ。
なので、読んでる方は春巳の思考を追っているので、アホにつきあわなくてはいけません。きついうえにいろいろな意味でおおいに騙されます。
残念な美形の春巳くんと、無口だけど男らしくて頼れる男仙介。春巳は同居相手の仙介を「ホモ」呼ばわりして、我儘放題、相手を思いやる気持ちは微塵もなさそうです。確かに、思慮が足りなくお子様並みの思いつき発言が鼻につくけれど、でも、なんか憎めない。春巳くんのことちょっと可愛いと感じるのはなぜ?
それはですね、春巳が仙介のことを好きで好きでたまらないことが行間に溢れかえっているからです。
文句ばっかり言って、仙介のことを -
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【あらすじ】
生まれつき人の心の声が聞ける仮原は、それを利用してずる賢く生きてきた。
ある日、車と接触してケガをする。その車に乗っていたのが大学准教授の藤野だった。
仮原が初めて出会った心の声と口で発する言葉が全く同じ人間。
まるで輪唱のように響く藤野の“声”と言葉を心地よく感じ、そんな自分に苛立った仮原は、
藤野がゲイであると知り、偽りで彼に「好きだ」と告げるが……。
前作と比べるのは無粋だと思うのだが、
どうしても、パラレル的な部分にもやもやして滅入ってしまった。
上手に読み砕いたブロガーさんの感想を読んで、
ようやく折り合いをつけることができた。
情けないことに私一人の力では乗り