砂原糖子のレビュー一覧

  • ファントムレター

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    幼なじみでかつての恋人でありながら別れた二人は、今も少しぎこちない友達関係を続けている。攻めには長く付き合う女の恋人がいて、受けは死に別れた妻を忘れられず、恋愛から遠ざかったふりをしている。嘘や建前で凝り固まってどうしようもなくなった二人の関係性が、もう一組の幼いカップルと過去の手紙を通して解けていくさまが見事でした。人だけでなく過去から現在へと視点が移動する複雑な構成は、砂原さんでなければ描けなかっただろうな、と思わせるもの。心がじわじわ温かくなる素敵な作品です。

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    2012年06月19日
  • 恋のはなし(2)恋のつづき

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    新山は相変わらず子供でダメな男なんだけど、
    かわいい奴だなあと思えてしまう。
    でもだからこそ彼はもっと痛い目をみるべき。
    焦って取り乱す姿についつい口角が上がってしまう。

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    2012年06月19日
  • 恋のはなし

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    ネタバレ

    最低な動機で受けと関わり始めた攻めがだんだん、惹かれ落ちて行く様が爽快で涙を見せたシーンがとても印象的。
    ラストの「最初どうやって興味持たないでいられたのか判らなくなるくらい好き」というたった一文で全てがストンと胸に落ちました。内心でガッツポーズ。

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    2012年06月19日
  • 言ノ葉ノ世界

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    個人的には花よりこちらのほうが好きです。

    今度のお話は攻めのほうが他人の心が読めるお話です。

    攻めがどうしようもなくダメな奴なんですがどこか憎めない。
    なんだかんだで受けが攻めを受け入れて愛してしまうのもわかるような。

    攻めが遊びのつもりだったのにどんどん受けに惹かれていき、
    空回りしてもがく様が素敵でした。

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    2012年06月16日
  • 恋惑星へようこそ

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    触手のエロさに、ノックアウトです。

    兎にも角にも、一途でヘタレな攻こと、触手。
    愛らしいったらないです。

    対人間マニュアルを熟読し、なんとか受にアピールしようと頑張る触手は、マニュアルが日本人仕様ではなかったため、受に嫌われ気味でした。
    受の部屋に居候させてもらい、桃色生活へ発展するかと思いきや、与えられたスペースはベッド下ダンボール。笑

    初エッチの時の、『えっ⁉そこも最初から攻めちゃうの⁉』なシーンなど、触手の本領を発揮していました。

    むつかしい事を考えずに、楽しく読めて良かったです。
    ビバ!触手!

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    2012年06月10日
  • 恋惑星へようこそ

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    ネタバレ

    触手でエロラブストーリー。

    砂原先生の作品と、喋る触手が大好きだったので購入しました。
    表紙にも口絵にも触手が描かれているのが逃げがなく素晴らしいと思います。
    読む前に挿絵だけ見てしまったのですが、南野先生のイラストがとっても可愛くて、どんなお話でも受け入れよう!という気持ちになりました。

    ある日スライム状の生き物がやってきて同居することに…というお話も文章もライトノベルっぽい感じ。
    最初は軽すぎるかな?と思っていたのですが、触手の行動がだんだん可愛く思えてきて、気づけば読み切っていました。
    触手ならではのプレイの描き方も、気持ち悪くはなく、エロ可愛かったです。
    続編も攻のヘタレっぷりが見

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    2012年06月08日
  • ファントムレター

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    ネタバレ

    手紙がおもしろいアイテムとして活躍している。主人公が子どもの書いた手紙。そこには子どもらしい今日の出来事やら、好きなやつへお想いが赤裸々に描かれている。それを見つけた小学生が、その主人公へ想いを馳せ、自分も現状を見つめ、勇気づけられていくのだが、当の主人公は、その想い人とはだめになっていた……。まあぶっちゃけ、大人CPの方は、攻めがふがいないだけのような気もするが、空気感がよいお話でした。

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    2012年05月19日
  • シンプル・イメージ

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    ネタバレ

    大好物の年の差もの。しかも年下攻め。
    砂原さんのデビュー作だそうですが、面白かったです。
    特に目新しい感じもなく、些細な日常をひたすら繰り返すという手法ですが、それゆえに緻密な心理描写に作品世界に惹き込まれる。
    同じありがち設定でも、心の揺れ動きで差が出るというか、個性が出るもんだなぁ……と。

    年の差にぐるぐる悩んだり、諦め癖がついてる受の懊悩もいいですが、対照的な攻の底抜けな明るさもいい。
    しかもこの攻の家庭環境は複雑なんですが、そんなことは表に出さないのがまたいい。
    そのくせ受以上に愛情に飢えてて、心の底では「帰る場所」を必至に求めてあがいてる姿に身もだえしました。
    年上受相手に、大人ぶ

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    2012年05月11日
  • 職業、王子

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    ネタバレ

    アラブといえば不憫で不運な日本人というテンプレですが、このアラブはちょっと斜め45度な感じですよ。

    アラブといえば王族の攻ですが、今回は王族の受。

    なんじゃこりゃ、と思って読み始めると、面白いから困る。
    ツンデレ王子が性奴隷として日本人の攻を拉致るとかね。
    アラブの王道つっぱしってるはずなのに、何か違う(笑)
    双方不器用ゆえに、読んでてやきもきするのもいい。
    安易なラストとはちょっと違ってて、少しうるっと来ました。

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    2012年05月09日
  • イノセンス~幼馴染み~

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    知的障害のある睦と、幼馴染のエリート来栖。
    ずっと子供のままの純粋な睦ですが、それを美化しないで向き合って描いている所に好感が持てました。

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    2012年04月29日
  • ファントムレター

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    ネタバレ

    大人になった二人の恋と、現在思春期進行中の少年二人の恋がうまく絡み合っていておもしろかったです。
    タイトルがファントムレターということで、本編にも手紙が出てくるのですが、最後の方は思わずうるっとしてしまいました。
    砂原さんが好きな方は読んで損はないと私は思いました!

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    2012年03月31日
  • セブンティーン・ドロップス

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    ネタバレ

    真面目な性格の受にニヤニヤしながら読んだのははじめてです。
    タイトル通り、17歳の悩める高校生なお話でした。
    甘酸っぱいです。読んでる方が恥ずかしくなるくらい、甘酸っぱい。
    受が真面目すぎて、ちょっとウザイんじゃないかと思うくらいなん
    ですが、この真面目っぷりがすれてなくて、攻を苦悶させます。
    攻はどちらかといえばチャラ男なので。
    チャラチャラしたやつ、と受の弟に言われるくらい、見た目も
    チャラチャラ。でも以外と可愛い面もあって憎めません。

    桃色に突入するのに、こんなに悶々とするのも珍しい。
    高校生ですよ、BLで高校生っていったら、もう1にも2にも桃色、
    みたいな展開が待ってるはずなのに、こ

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    2012年05月01日
  • 言ノ葉ノ世界

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    ネタバレ

    前作のスピンオフ。前回の余村と違い、生まれつき心の声が聞こえる
    仮原のお話で、攻視点。お人好しで、口に出す声と、心の声が同じ藤野に惹かれていきます。。

    個人的には前作のが好きだったかな、と。
    攻の仮原がね、すっごい性格が悪いんですわ。ヒトは騙すわ嘘つくわ。
    『声』を利用して、そういう狡い行いをするっていうのが、ちょっと受け付けなかった。
    とはいえ、受の藤野に萌えポイントをいくつも見いだしたので、それなりに
    楽しめました。
    物語中盤あたりに、前作を読んでるとそうとうショッキングな出来事が起こるんですが、そこは流石砂原さん。なるほど、と安心しました。
    長谷部も余村も、幸せと知って、ほっとする。

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    2012年05月01日
  • 恋のはなし

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    【あらすじより】
    ホテルマンの多和田はゲイである己に罪悪感を抱き、29歳になるこの年まで恋愛経験がなかった。ある日、親友の石野から男性を紹介されることになる。待ち合わせ場所に現れた男に多和田は一目で惹かれるが、実はそれは別人。来られなくなった相手の代わりに伝言を頼まれた石野の従兄弟・新山が、美貌なのに初心な多和田に興味を覚え、ゲイのふりで話を合わせていたのだ…。偽りから始まるトゥルーラブストーリー。


    【感想】
    もーーー!すれ違い多いっ!我慢しすぎと健気は違うーwでも最後まで読むとまさにこの本のタイトル通りの恋のはなしでした。途中ちょっとイライラしたりもしたけど好きな本です。

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    2012年03月04日
  • 言ノ葉ノ花

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    ネタバレ

    ドラマCDがよかったので購入してみました。

    うまく表現できないのですが落ち着いた雰囲気のすてきな作品ですね。心情が丁寧に描かれていてキャラの想いが胸に迫ります。

    人の心の声が聞こえてしまう主人公ということで、1回目の例のシーンではまさに言葉攻め状態で大変えr

    読んでみて改めてドラマCDのデキのよさにも気づかされました。

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    2012年02月11日
  • ミスター・ロマンチストの恋

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    高2×高3(乙男)
    くっつくまでが案外早くて拍子抜けしたものの、そこからの二人の「相手を想うからこそのすれ違い」がもどかしくて萌える。
    それまでゆっくりと距離を縮めてきただけに、初めて結ばれるシーンは感涙でした。
    二人とも(特に有坂)誠実なのが好感度高い。
    有坂と朋巳が対峙するシーンが好き。
    女性のサブキャラが多いですが、どの女性も嫌みがなくて安心しました。
    桜城さんの挿絵も素敵。

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    2012年01月14日
  • 真夜中に降る光

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    案外良かった。前の「夜明けには好きと言って」だと悪役wだった金崎がメインて、ええ!大丈夫か!と思ったけどwww 前と同じく泥臭い感情が良い。ピアスの描写が程よくエロいのも美味しいw 白坂とは仲良くしたかったのにツレナクサレテw ムカついてただけかいっていう単純なのに、手負いの猫みたいなw 天邪鬼にどんどんハマってそうしないと強くいられない痛々しさが、津久井にグラリと崩される過程とか、バランス良くて。ガツガツ読んでしまってたw

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    2011年12月24日
  • 夜明けには好きと言って

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    不思議と好きだこれ。前半のドロドロ感で興奮したw割りには後半空気違う気がするけどw 顔変えたはずなのにって思うけどw どっかで読んだ気がしなくもないけどw サラサラと展開についていけてしまったwww 黒石のホストなのに無骨っていうギャップが良かった…のかなぁw 古臭い家とかw 楽しめた。

    親がどっちも何気に酷いよね…。コンプレックスって他人からすれば取るに足らないことなのに人生を左右する時もある。よな…。

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    2011年12月24日
  • ラブストーリーまであとどのくらい?

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    胸キュンした。
    本当は好きになっちゃってるのに、辛くなるのが嫌だと離れて行くとことか、そして相手もそれによって辛いくらい恋い焦がれてるのとか。

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    2011年12月05日
  • 職業、王子

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    CDを買うのをすっかり忘れていたが、じゅんじゅん受けなので買う前にこれを読もうと思っていたのだった。メイト行って来なくては。

    まあ、アラブと言えば日本人にありがちな小柄で童顔なほっそりな受けが、金持ちで強引で鼻持ちならない大柄なアラブの皇子に拉致されて無理やりあれこれいたされ、最初は屈辱だと思うのに慣らされていつしか愛してしまうとかそういうのが多いというイメージだったのだが。(すごい偏ったイメージ)
    これは逆です(笑)。
    拉致られるのは攻めです。そして、受けが挿入することを強要するという。
    まあ、ツンで偉そうな受けはたいへん好物な上、この王子はじゅんじゅんであることを知ってから読んでいるわけ

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    2011年11月09日