砂原糖子のレビュー一覧
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幼馴染みはいいな。
都会から田舎へ転校したことから始まる2カプの話。
設定、対比が面白くて…あちこちに見落とせないアイテムが散りばめられている。
小学生が見つけた手紙を私達は一緒に読む、訓の知らないこと 真頼も忘れたはずのこと。
鬱陶しい季節からさわやかな季節へと移り変わる中で…手紙が過去と現在、大人と子供の世界を近づける…。
都会はいつもどんより 雨空か夜なのに 田舎はひろびろして爽やかで、人目が鬱陶しい田舎であるのにも関わらず、その描写に惹き付けられる。変わるもの 変わらないもの…。相反するように思えるものが 近づいて重なっていく。
故郷
訓が「おまえが考えるほど、小ノ里は悪い町じゃ -
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砂原ワールド全開の10年愛。29歳幼馴染みcpの訓×真頼と、小学生cpの治×双葉、そして幻の手紙が、時を越えてこの2組をつなげ合うというストーリー。はっとさせられる、巧みな構成です。
都会と田舎という、環境のコントラストが生きているな~と思いました。田舎は長閑で自然があっていいけど、連帯感が強くすぐに噂は広まるし、虫が苦手な者には住みづらいという描写が、リアルで面白かった。それに比べ、都会は自由があるけど、群衆の中の孤独を痛切させられるのも共感。
東京で真頼がシェフとして働いている店に通いつめる、広告代理店に勤めている訓。二人がどんな関係なのか気になるうちに、「手紙」によって徐々に明らかにな -
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ネタバレ死んだ兄の恋人に10年以上も片思いをしている受さんと、
恋人を亡くしてから狂ったように男女見境なく遊び倒す攻さま。
しつこいくらい健気な片思いに胸が締め付けられます。
伏線の張り方がものすごくたくみで、過去と現在を行き来するスト-リー
展開にはそういった意味があったのかと!
攻から誕生日に1万円を渡されて、ただの現金なのにお財布の中で別の場所に入れてしまうくらい特別に思う受さん。
ちょ……もう、萌え殺す気じゃないでしょうね!
そしていったん好きになってしまえば、受にめろめろのめろめろに
なって甘え倒してしまったりするクールな攻様に二度萌え殺される。 -
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ネタバレ前回の夜中には好きと言ってのスピンオフ。
前作で人間としてもの凄く厭な奴だった『金崎』が主人公です。
こいつが真っ当な人間と出会って変わっていくというなんともあり得ないだろう……というストーリー。
こんな人として最悪の男が、ちょっといい男と出会ったからって
そう簡単に改心して更正できるかっての、と思ってたら
できちゃうんですから凄いです。
しかもね、ツンデレ。ものすごいツンデレ。
あー、あの誰も寄せ付けないような悪さは、全部虚勢だったのね、
と分かると、ちょっと可愛いなコイツ、とか思ってしまう不思議。
はじめは懐かない野良猫みたいな金崎が、どんどん攻の術中に
嵌っていくさまは見ていて清々しい -
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ネタバレ顔がコンプレックスで酷いいじめを受けてきた受の白坂が、事故をきっかけに整形し、生まれ変わった気持ちで人生をやり直すという感じ。
ホストとして就職したお店で、中学時代に付き合って酷い裏切りを受けた
相手、攻の黒石と再会し、復讐を誓うわけです。
もうとにかく白坂の過去がいろいろとしんどくて、黒石に対する復讐心
とか渦巻いてたりするんですが、この黒石がまたぼくとつでもの凄く
良い味を出してます。
受がコンプレックスの塊である『顔』を売りにするホストになるという
のも面白いのですが、この『顔』のトリックに気づいた時には何だか
もう攻が可愛くて可愛くて仕方がなくなります。
後半はもう胸がずっときゅんき -
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ネタバレ突然人の心の声が聞こえるようになってしまった、エリート会社員の
転落人生からスタート。
人間不信に陥り、会社も辞め、引き籠もりになり、なんとか社会復帰を
したものの、家電量販店の契約社員。そこで知り合った他部署の社員、
長谷部の心の声が聞こえてしまうんですね、余村のことが好きだって。
心理描写が滅茶苦茶うまい。
基本、全編通して受けの余村視点なんですが、心の動きが丁寧です。
だから、余計にせつない。『声』が聞こえることを打ち明けたあたりから
ラストまで、随所で胸がきゅうきゅうしますよ。
場所によっては目頭熱くなる。
あれだけ疎んじたはずの『声』が聞こえなくなってしまった朝…。
そこからの余村 -
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【あらすじより】
ホテルマンの多和田と人気脚本家の新山。すれ違いを乗り越えて結ばれた二人は、多和田が一時的に新山のマンションで暮らすことにもなり、まさに蜜月を過ごしていた。そんな時、隣人の野津が多和田の仕事相手で、さらにゲイであると判明する。自分とは対照的に誠実な野津が、多和田に好意を寄せているようなのが気になって仕方ない新山と多和田との仲もぎくしゃくし始め…?大人気作品「恋のはなし」続篇登場。
【感想】
「恋のはなし」の続編。
攻めがもう受けにメロメロなんだけどすれ違いとジェラシーで雲行きがあやしくなっていく。でも健気な受けも溺愛攻めもラストに進むにつれて微笑まずにはいられない。こうい -
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【あらすじ】
3年前、他人の心の声が聞こえるようになってしまったことがきっかけで人付き合いを避けてきた余村。
ある日同じ仕事場の男に倒れたところを助けられ、彼が自分を好きだという心の声を聞いてしまう。
【所感】
本音と建前。表の顔と裏の顔。
人が紡ぐ言の葉と、実際に心で考えていることがいつも同じとは限らない。
それはきっと誰もが当たり前だと思うことだけれど、そう思えるのは相手の心の声を聞くことができないから。
もし相手の心の声が聞こえるようになってしまったら?
笑顔の裏の、恐ろしい本音が垣間見えてしまったら?
Ifの世界が切なく展開していく様に、まるでお伽噺を聞かされているような印象を受けま -
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製薬会社MRの香島×開業医友村。
ただの白衣ものじゃなくて、ひとひねりもふたひねりもあるのが、さすがの砂原流です。
ゲームと言っても、決して遊びではありません。心にチクチクくる心理戦です。イケメンでかっこいいMRと真面目で地味な医者が、気がつけば変態ど真ん中という展開!うならせる面白さでした。
この二人の仕事上の関係は営業とお得意さんで、香島にしてみれば友村は失礼あってはならない得意先の先生です。いくら友村が好みでも、仕事熱心で保身的な香島は、自分がゲイだとか好きだとか告げることはできません。
一方の友村も、実は3年間ずっと香島が好きだったのですが、医者という職業柄もありゲイであることすら -
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「ラブストーリーで会いましょう」のスピンオフ。脇キャラの軽くてチャラい滝村と、生真面目なメガネの森尾です。
ダサくて馬鹿にしてた森尾が、メガネをはずしたら美人なのを発見した滝村は手のひらを返したように口説きまくります。当然、森尾は絶対拒否。ところが、森尾は酔ったはずみで滝村に抱かれてしまいます。当然、朝になって正気に返った森尾は激怒、滝村に「責任をとって」と要求するんですが。
水と油のような二人が反発しあって、次第に互いの知らなかった魅力に気づいたりしながら不器用に距離を縮めていく様子が、コミカルで笑ったり、時に切なくて胸が締め付けられたりしました。
滝村や森尾の心の揺れが繊細に描かれてい