砂原糖子のレビュー一覧
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ネタバレ毎月続きが読めるのはありがたいです。1巻が面白かったから、そのテンションが下がらないうちに次が発売されて嬉しいです。
ストーリーは過去へと遡ったものになっていて、今まで判明していなかった衛と真文の出会い、そして青春時代をありありと知ることができました。
…読み終わった後は、初恋の甘酸っぱい気持ちとともに切なくて切なくて、胸が張り裂けそうになってしまいました…
読みながら、1巻の時の二人を思い出してしまったからです。
特に泣けたのが、理想のコーヒーショップの話と白いカナリアです。ネタバレだけど、これが強力な伏線になっています。
真文は本当に美しくて、かわいくて、天使みたいな年上の恋人だったんだな…とつたわってくるから、いっそう辛かったです。
――傷つかない。なにがあっても、絶対に。自分だけは。
という衛の言葉が、受けた衝撃の大きさを何よりも物語っているようで…!
あんた誰…?って、最愛の人に言われて傷つかないわけ無いのに~!!
ひっそりと二人きりで愛を育んだ良い時間があったのがわかると、なおさら今の状況がハードだと感じます。
繰り返される愛の時間に翻弄される衛と、完璧に愛の迷子になっちゃった真文。
どうやって、二人がまた同じ愛を見つけ出すことができるのか、心配でドキドキしてしまいます。
二人のラブにめちゃくちゃ萌えました…Hシーンはもちろん、キスを重ねていくうち若いから辛抱たまらずどんどん回数増えちゃうとか、初合体失敗とか、ヤキモチハンパないとか…もう激萌えでしたよ~
同じ時系列が、衛側と真文側から描かれていてどちらの心情もわかるようになっていたのもよかったです。
まあ、とりあえず真文はコーヒー好きってところは不動だったわけで。これが再会のとっかかりになると判断したのか、それとも一途な愛のために衛はコーヒーショップのマスターになったのか。
いずれにしろ衛は間違っていなかったんですね。
こういうところが、胸に刺さるんです。切ない!続きが待ち遠しくて仕方ないです。 -
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ネタバレお久しぶりの砂原センセの長編というだけでワクワクする上に、ツボど真ん中の記憶喪失ものとくれば狂喜乱舞。
ただし、小説ディアプラスでの連載作だから一冊では収まりきらず、3巻に渡って続いてしまうというドSプレイになっていましたw
高台にある洋館の喫茶店マスター×記憶喪失のライター。
日記を辿って自分の元カレを一緒にさがす二人…というのが大筋なのですが、よくある記憶喪失ネタをこんなサスペンス風味満点の味付けでグイグイ読ませるなんてやっぱり凄いストーリーテラーだなと思わずにはいられませんでした。
もちろん、きれいさっぱり忘れてるから切ない事最上級なんですよ。でも、それ以上にドキドキハラハラさせられるなんて…!
何が真実なのか、誰が本物なのか、最後まで息つくひまもありませんでした。
でも、描き下ろしは佐藤くん視点の結構笑えるお話が入っていて息抜きできるサービスもあったりして、かなり分厚いページ数なんですが中弛みも無く読み通すことができました。
ほんとに続きが楽しみです!! -
Posted by ブクログ
例によって例のごとく、笠井あゆみ先生のイラストが見たいがために購入したのですが、私的に大大ヒットでした。続編が出たら絶対に買うと思います。
「見た目と違う」二人のお話で、ファッション誌から文芸に異動になった受けの晶川が、見た目はチャラチャラしてそうに見えて生真面目で、そこまで器用に立ち回れず、攻めの本屋敷は傍若無人で俺様に見えてその実、とてもきめ細やかに相手のことを気遣える大型犬系男子。というのがすでにツボでした。
特に本屋敷が晶川を好きだと自覚してからの豹変が可愛くて仕方なかったです。どこかずれた受け答えも非常に愛らしく、そこ?というようなところに引っかかったりする様は、晶川と一緒にツッコミを入れるような感覚でした。
いわゆる当て馬が出てこないので、二人はちゃんとお互いに向き合い、相手のことを疑ったりもせず(しかし嫉妬はします)。終始、ラブラブな雰囲気だったので、何度か心臓が破れました。
砂原先生の小説はこれが初めてだったのですが、筆運びも素敵で、また違う本も読んでみたいです。 -
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雑誌で読んだ時に涙腺崩壊したのに、またもや涙が止まらなくなってしまいました…
センセの初のシリアスな駆け落ちものだそうです。最初からでき上がってるcpも初めてなのでは?
大病院の息子の大学生と年上の看護師が、兄弟と偽ってさびれた海辺の町でひっそり暮らし始めますが、深山は洸生の約束された人生を奪ってしまったのではないかと自責の念にかられ、彼をいつか失うことにおびえる気持ちが消えることなくて。
洸生の将来と自分の恋心との間で葛藤する深山の気持ちが切なかったです。大人の常識や分別で物事を考えなくてはと思い、洸生に本心を言わず自分一人で決着をつけようとする深山。洸生の医者としての将来を潰したくない気持ちはもちろんだけど、すごく愛してるから捨てられたら生きていけなくなるのではと不安になる気持ちの方が大きいのです。
自分は年上だし、彼は若くてモテるノンケなので。
ハタチそこそこの相手じゃ不安になるのも仕方ないですね…
でも、そんなおびえきってる年上の恋人へ、洸生が見せた揺るぎない気持ちがすごくて。胸がいっぱいになりました。
センセのシリアス作品で久々に涙腺決壊…!
得意の砂原節展開だとわかってるんだけど、それでもこれは切なくて愛が深くて泣けました。
海辺の廃れた町の風景が自然に目に浮かぶような描写もすごく印象的でした。
書き下ろしの「世界のつづきを君におくるよ」は、そのすぐ後の話でした。
二人で幸せになるためにあえて選んだ道ではあるけれど、それでも恋する二人にとってはなかなか辛い日々だったことが改めてわかります。
周囲の反応も微妙なのがシビアです…
でも、二人はラブラブなので会えば燃え上がるwww
エロ的にはかなりHシーン多めで萌えます。
センセのHシーンはとても私的ツボにヒットします。
15年目の記念すべき作品にふさわしい、味わい深い一作だと思いました。 -
Posted by ブクログ
▼あらすじ
大手広告代理店のクリエイティブ・ディレクターとして、社内でも出世頭だった久我山。
ところが社内スキャンダルに巻き込まれて、鹿児島の一営業所に左遷!?
仕事も土地もローカル一色でふてくされる久我山だけど、隣人で医者の中馬が、なぜか親切に世話を焼いてくれて…!?
灰の降る地で咲いた恋の花
ワケあり医師×美人広告マンのご当地ラブストーリー!!
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他のお話目当てでたまたま購入した『小説Chara vol.29』に載っていたお話で、何か面白そうだな〜と思って読んでみたら鹿児島に夢を抱いてしまうほどドハマりしてしまい、こうして一冊の本になる日をずっと待ち詫びていました…!!
書き下ろしの『隣人とラブストーリー』を含め、取り立てて派手な事は起きないんですが、ストーリーの展開の仕方が上手く、会話のテンポも非情に良いので最後まで楽しく読む事が出来ました。
最悪な出逢いから始まり、それから親密になるまでの過程や、喧嘩から仲直りまでの流れも丁寧に描かれている為、お話がストンと違和感なく心の中に入ってきます。
甘々、ほのぼの、シリアス、エロ。これらのバランスが個人的には丁度良く感じられ、物足りないと思う事もなかったです。
特に爽やかな雰囲気で終わったラストが凄く印象的で良かったです。
仕事や恋愛の問題もラストで一気に片付けるんじゃなくてちゃんと時間をかけて解決させているので説得力がありますし、読み終わってこんなに爽やかな気分になった小説は久し振りでした。
個人的には非のつけどころがない作品だと思いますが、強いて言うなら受けの性格がちょっとな〜と思う部分は多々ありました(笑)
特に鹿児島県民の方に失礼じゃないかと読んでるこっちが心配するほど口が悪かったりする部分もあるので、好き嫌いは分かれそうな受けだな、と…(笑)
それに引き換え攻めの包容力の高いこと高いこと…!
しかも普段は紳士で、ベッドの上ではちょっぴり変態っていう…!素敵やー!!(笑)
穂波ゆきね先生のイラストも作品の雰囲気に合っていて凄く素敵でした…!
お気に入りの一冊。文句無しの★5です!! -
Posted by ブクログ
順風満帆で生きてきた大手広告代理店に勤める久我山が、あるトラブルのせいで鹿児島の支局に左遷されることから始まる活火山ラブ。
久我山がとても口が悪くてハラハラさせられます。誰でも心に抱くような愚痴だけど、それを口にしてしまうことで久我山は悪く思われてしまう、損な性格です。
口が災いしてバスの乗客の男とトラブルになる久我山に、おおいに心配させられてしまいました。
根は優しくてお人よしなのに、毒舌のせいで失敗続き。そんな久我山にあれこれ構ってきて、なにかと面倒も見てくれる器の大きいお隣さんが、バスで最悪の出会いを果たした中馬です。
意地を張って中馬には反発したり毒を吐く久我山も、さすがに自然の脅威にだけは勝てなかったのが面白かったです。で、仕方なく嫌いなお隣さんに頼ってしまって…という、このあたりの描き方がほんとに上手くて引きつけられました。
イヤだと思っていた火山灰が、次第に自分にとって大切な意味あるものとなっていく経緯に、心がじんわりとします。桜島に対する思いが中馬に対する想いとオーバーラップしていて、感動的。
中馬がとても寛容で魅力的な攻でした。単にやさしいのではなくて、ちょっとイジワルなところもぐっときました。
オトナな中馬のせいで、いっそう久我山が子供っぽく見えてしまうのも面白かったです。中馬もまた完璧な男ではなく、言葉が過ぎる久我山とは対照的に、言葉が全然足りないんですよね。
まあ、二人でちょうど良いバランスになるのかもしれません。
エロ的にもすごくよかったです。あれです、鼻持ちならない受がベッドですっかりかわいく調教されてしまうギャップ萌えww
砂原センセはこういうエロがものすごく上手くて、超好みです。
お仕事ものとしても左遷で他所に来たという気持ちの強かった久我山が、ここに根を下ろして勝負をかける決意をするまでの様子が力強く迫ってきます。
人助けで貧乏くじを引いてしまった久我山が幸せをつかむ姿に、心から良かったねと言いたくなります。
頑張ったら必ずいいことがあるんだよ、って思えるやさしさあふれる恋物語でした。穂波ゆきねセンセのイラストもストーリーにぴったりでうっとりです!とても萌えました。 -
Posted by ブクログ
超可愛いかった!
主人公がツンデレでHで元気でおバカで、男の子―って感じが良い!そして攻めは砂原さんが得意とする真面目でカッコいい寡黙攻め!しかも今回は同級生!
宇宙人と受けのやりとりも可愛くて可笑しくて楽しかった。その正体が読み手には薄々わかっているのに主人公だけがわからずジタバタじれじれ…そんなコメディの王道を押さえたところもたまらなくツボでした!大好きだ、こういうの!
Hも砂原さんの本領発揮。触手は商業で初めて読んだけど、どんだけエロいの!ってなった。でもって受けがエロイの大好きっ子なので、エロシーンも読んでいて安定の可愛さと萌えでした。砂原さん、萌えをつきまくり!
可愛さとコメディ要素とハッピーエンド(と触手H)。それらが好きな人にはまずハズレがないと思います。ぜひ読んで! -
購入済み
優しくて柔らかい
睦の知的障害故の未発達な精神がひどく優しく感じられる柔らかい部分に触れられたよーでやたら泣けます。疑うことを知らない子供のよーな健気さと生きてきたぶん培われた「常識」に時に挟まれ悩んだり暴走しちゃったり、無条件に一途な姿に打たれました。来栖に始め自分勝手な奴だとムカつきさえしたのですが彼目線で書かれる件と睦のくれた紙をずっと持ってたり謝り涙してしまう件(この一連すんごいイイ!)ですっかり清算。誰にm相談出来るわけでなく葛藤したり煩悶したり、いわゆる常識を認識しているぶん睦より実はもっと辛かったんだろうか、と。砂原さん作品は当たりが多いですが本作は一番のお気に入りになりました。