砂原糖子のレビュー一覧
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見事な乙男がここにいました。
書かれた年代で考えると、こちらが元祖・オトメンだなあ。
見た目と実力と周囲からの評価は、完璧な「カッコイイ王子」の受け。
彼が「大好きな人に声もかけられず、遠くからじっと見てるだけで
ときめいて幸せ」って乙女心を持ってるのを知ってるのは、幼馴だけ。
この幼馴染は、めちゃめちゃ可愛い中世的なルックスのくせに中身は
男くさい男ってデコボコ設定なのも良い☆
彼の思い人は、ちょっと無愛想な、長身の受けよりも更に背の高い年下の後輩。
幼馴染の後押し(背中押すというよりも蹴り出したって感じの)で
相合傘の中の“初めての会話”をきっかけに、ちょっとずつ縮まる
2人がとっても -
Posted by ブクログ
『センチメンタル・セクスアリス』の受けを口説き、一時居候させて
もらってたカメラマンと、彼の亡き高校時代の恋人の弟とのラブストーリー。
純粋に好きで愛し合ってた恋人の喪失が、攻め(カメラマン)の
「来るもの拒まず。男女問わず」を作ってた。
兄の恋人に、子供の頃から憧れ慕っていた受け。子ども扱いされ
決して“そういう相手”にはしてもらえないけれど、一途に健気に
攻めの側にいる。
この2人の関係が変わって、そして傷ついて、それでも離れられなくて・・・
の過程を描いております。彼らのHは2度、本作では綴られてますが
初めてのHと2度目のH、それぞれの時、それぞれの思いを読み返して
みるのもオスス -
Posted by ブクログ
この受け、ルックスの良さだけがとりえの、ロクデナシです。
一応モデルをしてるんだけど、努力もしない上にプライドだけは高く
そして頭の弱い子。そしてホモ嫌い。
・・・なくせに、高校の卒業時に通帳見せながら「俺と暮らして」と
プロポーズしてきた攻めと、“挿入無し”でしっかり体の関係だけは
持って暮らしている。アホの上、肉体的快楽に弱い。
どんなに口悪くモノを言われようと、表情を変える事無く受けと一緒に
いる攻め。そういう彼をどうにか困らせてやろうとあがく受け。
文中にもありますが、この受け「気が弱いからキャンキャンとうるさく
吠えて付きまとう小型犬」って例えがピッタリ。
このおバカ受けが、何 -
Posted by ブクログ
交通事故で顔を整形した容姿コンプレックスの男・一葉と、就職したホストクラブで同僚として再会した同級生・黒石の話。ストーリーより先に、ルチル文庫の異様に狭い天地に驚き。何、余白が怖いの?
学生時代、自分に告白してきた黒石。それを「友達からなら」という条件で承諾した一葉。だが告白は単なる罰ゲームに過ぎなかった。名前を変え、顔も変えた一葉は、ホストクラブで黒石に再会する。黒石に裏切られたことを忘れられない一葉は、黒石への復讐を誓う。復讐とは黒石をナンバー1ホストの座から引き摺り下ろすこと、そして別人になった自分に告白(またか)してきた黒石を最後に裏切ってやること。そんな思いから一葉は再び黒石と付き合 -
購入済み
もだもだ
真面目で好きな人に一途だけど卑屈な受けを楽しむ話だと思います。
そういうもだもだが好きな人におすすめです!
表題作のシガレットハニーでは、攻めが受けの性思考(ゲイであること)を改めようとしているので、読んでいて引っかかる人はけっこういる気がします。
私は受けのタイプが好みだったので全体的に楽しめましたが、最初の攻めの無神経さはあまり好きじゃありませんでした。