砂原糖子のレビュー一覧

  • 青ノ言ノ葉

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    萌えの影に隠れてしまうけど、砂原さんは文章力のある作家さんだと思う。
    それが強く実感できたのが今作。しっかりした未来の設定の中で、言ノ葉シリーズがちゃんと展開されている。
    特に、アオとソウマの本心が現れる後半のシーンには感動すら覚えた。映画的なクライマックスは大層盛り上がりました。
    親友のエリオの立ち位置も秀逸。アオへの興味を匂わせつつ、しっかり二人をサポートするどちらかというと当て馬的ポジションにも関わらず、最後まで本心を見せないところもいい。
    現代ものから、意外にもSFへと飛んだこのシリーズ。次も大変楽しみだけど、その場合舞台はどうなるのか。
    まあ、なんであれ砂原さんなら上手く料理するのだ

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    2019年08月17日
  • 青ノ言ノ葉

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    ネタバレ

    「言ノ葉」シリーズの新作は、300年後の未来編。
    シリーズを通しての設定がリアルファンタジーっぽかったので、今回の未来が舞台のストーリーはとてもはまっている感じがしました。

    自分だったら絶対イヤだなと思ってしまう、他人の心の声が聞きたくなくても聞こえる能力…!
    ソウマは「心を読む装置」を開発した天才科学者だったけど、突然装置なしに人の心の声が勝手に聞こえてしまうようになり、その煩わしさから地位も名誉も捨て去って僻地に引きこもり自給自足の旧式な生活を送っている男です。世捨て人ぽい。
    そんな彼の元にアオという謎の綺麗な青年が現れ、なぜか渋々と生活を共にする羽目に。
    ソウマの唯一の友人で、アオを連

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    2019年06月17日
  • 猫屋敷先生と縁側の編集者【SS付き電子限定版】

    購入済み

    猫屋敷先生可愛い

    このお話のポイントは、晶川より猫屋敷先生が少し年下ということです。変人なんだけど、経験が足りないし素直だし(取材先で料理の基礎を教わるとか)税金対策と言い出して畑を作ろうとして猫の餌食になったり。何より、晶川さん好き好きで嫉妬深いところも可愛くて許せます。

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    2019年04月24日
  • 心を半分残したままでいる(3)

    購入済み

    不思議

    構成のせいか最後の巻が一番前のめりで読んだ気がする。
    でも、読了後は、ふわふわした感じ。

    満足。

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    2019年03月28日
  • 言ノ葉ノ世界

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    人の心が読める主人公シリーズ、2作目。クズみたいなにいちゃんだったけど、先生のピュアさに引きづられて、好きだと言う気持ちに気付いて学んでくれて良かった。途中で何度も逆戻りしそうな気もしたけど好きの気持ちは正義だから。
    次の巻はホームレスの彼???

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    2018年12月24日
  • 言ノ葉ノ花

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    ネタバレ

    シリーズ?を読むために買ってみました。心の声が聞こえる余村と同僚の長谷部のお話。心の声は結局又聞こえなくなってしまうんだけどやっぱり声に出して伝えないとねって言うお話。

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    2018年12月23日
  • 心を半分残したままでいる(3)

    購入済み

    とても良いです

    この先の2人のお話が読みたいです

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    2018年10月20日
  • 心を半分残したままでいる(3)

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    ネタバレ

    「M」で衛と静良井さんと久遠さんが絡み合って、解けてまた結ばれました。じんわり来た…。静良井さんの書いた記事のラスト一文の余韻がすごい!久遠さんも静良井さんのことすごく好きだったんだよね、彼にも幸せになってほしいです。
    全サ応募必須。

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    2018年09月07日
  • 心を半分残したままでいる(3)

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    ネタバレ

    いよいよ最終巻。長い話なのに毎月続きが読めたから、最後までどっぷり物語の世界に入り込めたのが何と言っても良かったところです。

    2巻で二人の過去の関係が判明し、再び話は久遠に池に突き落とされた時点へ。
    …これは、もしや救いようのない結末になるのでは?と読み始めで思わず不安になってしまいました。
    誰がMなのか?というサスペンス的要素を追いながら読みつつ、でもBL的に(おい)間違いなく中上だよね~と思ってしまうんだけど、記憶をなくしてしまう静良井は自身にとってもリングノートで確認した実態のつかめない恋愛で。
    彼はどうするのかなと思いました。
    だけど、このリングノートがその後の展開に関わっていて、も

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    2018年08月11日
  • 心を半分残したままでいる(2)

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    ネタバレ

    うっかりしてると魂持っていかれそうなくらい引き込まれます。静良井と中上の過去編。一巻でのなんで、どうして、が解消されたけどツライ…。静良井視点の「夏の裏側」もよかったです。三巻が待ち遠しいです。

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    2018年08月05日
  • 心を半分残したままでいる(2)

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    ネタバレ

    毎月続きが読めるのはありがたいです。1巻が面白かったから、そのテンションが下がらないうちに次が発売されて嬉しいです。
    ストーリーは過去へと遡ったものになっていて、今まで判明していなかった衛と真文の出会い、そして青春時代をありありと知ることができました。
    …読み終わった後は、初恋の甘酸っぱい気持ちとともに切なくて切なくて、胸が張り裂けそうになってしまいました…

    読みながら、1巻の時の二人を思い出してしまったからです。
    特に泣けたのが、理想のコーヒーショップの話と白いカナリアです。ネタバレだけど、これが強力な伏線になっています。
    真文は本当に美しくて、かわいくて、天使みたいな年上の恋人だったんだ

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    2018年07月11日
  • 心を半分残したままでいる(1)

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    ネタバレ

    全三巻の一巻。三か月連続刊行!繰り返す記憶喪失、切ない…。なんなのこれ、なんなの!!?口から魂が出ていきそう。続きを早く読みたいです。出版決まっててよかった~

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    2018年06月22日
  • 心を半分残したままでいる(1)

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    ネタバレ

    お久しぶりの砂原センセの長編というだけでワクワクする上に、ツボど真ん中の記憶喪失ものとくれば狂喜乱舞。
    ただし、小説ディアプラスでの連載作だから一冊では収まりきらず、3巻に渡って続いてしまうというドSプレイになっていましたw

    高台にある洋館の喫茶店マスター×記憶喪失のライター。
    日記を辿って自分の元カレを一緒にさがす二人…というのが大筋なのですが、よくある記憶喪失ネタをこんなサスペンス風味満点の味付けでグイグイ読ませるなんてやっぱり凄いストーリーテラーだなと思わずにはいられませんでした。
    もちろん、きれいさっぱり忘れてるから切ない事最上級なんですよ。でも、それ以上にドキドキハラハラさせられる

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    2018年06月19日
  • 真夜中に降る光

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    「夜明けには好きと言って」のスピンオフだけどこちらの方が好き。ドラマCDも好き。しょうのない受が誠実さにほだされてゆく。唇の複数のピアスを外すところとか好き。私は読んだ後すぐに忘れちゃうんだけど、この作品はずっと残っています。

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    2018年05月29日
  • 猫屋敷先生と縁側の編集者【SS付き電子限定版】

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    例によって例のごとく、笠井あゆみ先生のイラストが見たいがために購入したのですが、私的に大大ヒットでした。続編が出たら絶対に買うと思います。

    「見た目と違う」二人のお話で、ファッション誌から文芸に異動になった受けの晶川が、見た目はチャラチャラしてそうに見えて生真面目で、そこまで器用に立ち回れず、攻めの本屋敷は傍若無人で俺様に見えてその実、とてもきめ細やかに相手のことを気遣える大型犬系男子。というのがすでにツボでした。

    特に本屋敷が晶川を好きだと自覚してからの豹変が可愛くて仕方なかったです。どこかずれた受け答えも非常に愛らしく、そこ?というようなところに引っかかったりする様は、晶川と一緒にツッ

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    2018年03月23日
  • 毎日カノン、日日カノン《小説版》

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    旧華族の御曹司×使用人の身分差だけど、ほのぼの甘々なおはなしでした。
    お互い想い合ってるのに、それ故に嘘をついたりしてすれ違う二人がとても切なかったです。
    可音が健気でピュアでとても可愛い!
    御曹司の澄一も、ピュアで一途でとても素敵な人です。
    最後には穏やかに二人で気持ちを確かめあってほっこり甘々な気分になりました。
    温かい雰囲気の小椋ムク先生の絵がとてもあってました。
    砂原先生はこうゆうお話も書くんだなーと感じた一冊。

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    2018年02月26日
  • 言ノ葉ノ花

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    たくさん読んでるわけではないですが、砂原先生の本のなかでは一番好き。
    突然心の「声」が聞こえてしまうようになった余村さんの苦悩がとてもリアルで刺さりました。
    ファンタジー設定ではあるものの、人の感情だったり真心だったり、リアルでした。
    途中何度も切なくて涙が出ます!
    ながいあいだ辛かっただろう余村さんはこれから長谷部くんとずっと幸せでいてほしい!
    まだ他のシリーズが未読なのでそちらも読みたい。
    個人的には名作だと思ってます!

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    2017年11月19日
  • 世界のすべてを君にあげるよ

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    雑誌で読んだ時に涙腺崩壊したのに、またもや涙が止まらなくなってしまいました…
    センセの初のシリアスな駆け落ちものだそうです。最初からでき上がってるcpも初めてなのでは?

    大病院の息子の大学生と年上の看護師が、兄弟と偽ってさびれた海辺の町でひっそり暮らし始めますが、深山は洸生の約束された人生を奪ってしまったのではないかと自責の念にかられ、彼をいつか失うことにおびえる気持ちが消えることなくて。

    洸生の将来と自分の恋心との間で葛藤する深山の気持ちが切なかったです。大人の常識や分別で物事を考えなくてはと思い、洸生に本心を言わず自分一人で決着をつけようとする深山。洸生の医者としての将来を潰したくない

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    2016年07月16日
  • ファンタスマゴリアの夜

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    ネタバレ

    束井と永見、どちらも環境がゆえに大人びた子供だったけれど、大人になるにつれて子供の頃には表に出せなかった子供然とした感情が所々見え隠れしていて、それを文章で伝えられる砂原さんの文章力に脱帽です!
    個人的には、妻田のその後がすごーく気になりました。あの艶ちゃんが慕っているくらいだから、ステキなヘルパーさんになっているんでしょうね!

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    2016年05月24日
  • 言ノ葉ノ使い

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    良かった…!このシリーズの中で、一番その能力についてポジティブにとらえているはずの受が主人公。なのに、味わうのは挫折の数々。ことごとく味わう人生の苦みに涙が出てしまいました。そんな彼に不本意ながら絆されていく無口攻。無理やりから始まった関係は苦手だけど、好きになっていく過程にとても萌えました。このシリーズらしく理解者としての恋人を得た主人公。これからの未来に幸あれと、祈らずにはいられないお話でした。

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    2015年09月22日