砂原糖子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ▼あらすじ
記憶喪失の静良井は、かつての恋人を探していた。
行きつけの喫茶店のマスター・中上と共に恋人探しを始めるが?
3ヵ月連続刊行スタート!!
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ストーリーの完全度:★★★★☆
シリアス度:★★★★☆
年下攻め度:★★★★☆
エロ度:★★★☆☆
萌え度:★★★☆☆
総合評価:★4.0
葛西リカコ先生の表紙に惹かれて購入しました。砂原糖子先生の作品を読むのはこれで4冊目です。
何とこちら、長編小説らしく3ヶ月連続で刊行されるそうな。本来ならば全部揃ってから一気に読みたいところなんですが、Twitterのハッシュタグ企画に参加する為、今回、続きを待たずに読んでみました。
まず、本の厚さに吃驚しましたね。残り2冊もこれくらいの厚みなのかと思うと、読む前から非常にワクワクしました。
肝心な中身の方も見た目と同様に厚みのある内容で、読み応えのあるストーリーに仕上がっていると思います。
ただ、中上が静良井の探しているMを一緒に探すという流れはやや強引なような気がしなくもありません。普通、友達でもないただのお客さん相手のプライベートにそこまで頭を突っ込むか?…と疑問に思ってしまって。(何か意味があるなら別ですが)
二人の仲が良い感じになるのも割と早かったですし、この辺の展開はもう少しゆっくりめでも良かったかな…と思う反面、後半のエピソードを読むとこれはこれで良かったのかな、とも思ったり。
いかにしても1巻は1巻で話が上手くまとまっていると思います。面白い作品である事には間違いありません。
ただ、シリーズものの第1巻なのでまだ謎が多く、日記の“M”についても結局最後まで分からずじまいです。
個人的には喫茶『カナリー』のマスター、中上がMなのではないかと思っているのですが、そうなると太腿のほくろが説明付かなくなりますし、うーん…??って感じですね。
でも、本と一緒に付いてきた特典ペーパーの内容。あれがどうしても引っ掛かるんですよね。私には中上が静良井の誕生日を最初から知っていたような気がしてならず、謎は深まるばかり…。
いかにしても続きが非常に気になります。
因みにキャラクターについては、思っていたのと少し違いました。
表紙を見て勝手にマスターの方が年上で、てっきりスパダリ系の紳士的なキャラクターだと思っていたのですが、蓋を開けてみれば何と受けの方が年上で、中上は表紙のイメージと比べると若干幼いというか、子供っぽいところがあるといった印象。
私自身、年下攻めにそれほど興味がないのでぶっちゃけ少し残念に思ったのですが、中上が熱を出して意識朦朧になったシーンで静良井に向けて発した「朝が遠くて〜」の台詞は不覚にもグッと来てしまいました…!切ない…切な過ぎる〜〜!!(;_;)
最後も非常に気になる終わり方をしているので、今から続きが待ち遠しいです。
とりあえず静良井はちょっと転び過ぎなので今後は一人で出歩かないでほしいですね(笑) -
ネタバレ 購入済み
すごくいい!
睦ちゃんの素直な心と、言葉に癒される一冊。ひたすら泣ける、号泣です。
「好きだから優しくしたい」
駆け引きのできない相手から貰う想いに
クルちゃんの心も解けて、お互いの気持ちが寄り添う。
末永くお幸せに。 -
Posted by ブクログ
雑誌で既読でしたが、書き下ろしがすごく気になってたので購入しました。
クールで非情な不動産グループ会社社長がボロアパートの朴訥な大家に想定外の恋煩いをしてしまうお話です。
♂×♂の取り合わせが志水ゆきセンセのイラストと素晴らしい相乗効果を上げていましたね~
社長の槻島がスーツの似合ういい大人なのに、最初は悪辣なことばかり口にしてて、超性格悪い…と思ってしまいました。でも、だんだんそれが強がりだとわかってくるともう胸キュンが止まらなくて!
だいぶ屈折してる様子が、ほっとけないというか抱きしめたくなります…大人のオトコなんですけどね。
意地っ張りで中坊とガチで喧嘩しちゃったり、子供っぽいんだけど、そこがかわいいです。しかも恥ずかしいほどツンデレ!!すごいツンデレ!
永沼はこちらもまた男らしく、鷹揚でやさしい気遣いにあふれた真面目な人物。
それでいて、槻島の精一杯のプライドを容赦無く叩き壊すところ…wめちゃくちゃステキでした!
ボロアパートが話の中心になっていて、そこに住んでる人々はもちろん、アパートの外観や桜の木、そして壁の穴wがストーリーの重要なポイントとなっています。
壁の穴って、なかなかヒワイですね。言葉の響きがたまらなく隠微です。
その小さな壁穴から、話が思いもかけぬ方向へと広がって思わずはっとさせるような展開でありながらも、心温まるものがあって、ストーリー作りの上手さが際立っていました。
笑いもあるけど、じーんとくるものもあって…
もちろん、エロ的にも砂原品質のHシーンで満足。恋心も色気もてんこ盛りです。ポイントは攻受の見極めですね。お互いにのぞいてるじゃん!みたいなのが微笑ましくてよかったです。
あと秘書の樫谷さんはタダモノではないです! -
Posted by ブクログ
図書委員の抱井優が一目惚れした先輩・雪野千星は、恋の不毛地帯(笑)である男子校でも一際目立つ存在。誰もが魅了される極上の美貌、深窓の令嬢のような佇まい……だが、彼にはとんでもない秘密があった!友人・益本の計らいで雪野の彼氏になった優は、知らない方が幸せだったであろう事をいろいろと知ってしまい、雪野の問題点を矯正するべく奔走する事に。
本来ならば攻めであろう優が受け、受けであろう雪野が攻めに回るという衝撃の下剋上展開(ただし初回は未遂)ながら、意外と常識人な優が多くの時間を雪野と共有していくうち、次第に雪野の内面を真正面から受けとめていく様子に、人間的成長を見てとる事ができる。なかなかの問題児だった雪野の暴走ぶりも次第に収まっていき、交際チェックシートを作るような素直で可愛い面を見せるようになるのが微笑ましい。
若さゆえに感情的になったり相手を傷つけたりする事もあるが、そういう苦い過程を乗り越えていく2人の姿に共感せずにはいられない。同時収録の「やっぱり恋みたい」では、恋仇や千星の父にまつわる話が出てくるのでこちらも必読。全体を通してユニークでテンポの良い文体で、楽しく読み進めていける1冊。 -
Posted by ブクログ
定番王道キラキラBL学園モノ!というテーマが全面的に満ち溢れたストーリー。
古きよき時代のBLお約束がてんこ盛り!全寮制の英国風男子校、白い学生服、全生徒憧れの姫、そして次々と起こる嫌がらせ、イジワルな敵役。
そうそう、これこれ!的な懐かしいセッティングに喜びました。大仰すぎて笑えるけれど、ストーリー自体は切なさと砂原センセらしい青春の劣情が際立っていてとても胸キュンになりました。
夏目イサクセンセのイラストがストーリーにぴったりでした。雑誌掲載時の夏目センセのあとがきに、ベルバラ風イラストで描いてあったのが忘れられません。
昔はこんなすごい設定に何のツッコミも入れずに、うるうるしながら読んでいたよな~と懐かしみ。
…今でもいとうセンセのたとえシリーズには心ときめかずにはいられません!
全校生徒から“雛様”と崇め奉られている美少年の比名見のパートナーに選ばれた峰井。峰井は転校してきた至って庶民です。全寮制の男子校のオキテをまったく知らない身なので、彼の視線から見る学園事情は全部おかしくて、ついていけません。読者の気持ちを代弁してくれるかのようで面白かったです。
峰井から見た雛様はおかしな存在だけど、比名見は真面目に雛様として君臨していて、最初は面白おかしく思えるしその傲岸不遜な態度にカチンときますが、だんだん彼の孤独が見えてくるとたまらない気持ちにさせられました。
熱烈な信望者を全員女子校の子達に持っていかれてしまったところはそうだよねと思いつつも心が痛みました。
峰井のバイオリン演奏つき愛の告白は、キザを通り越してカッコよかったです。
書き下ろし「全寮制男子校の恋愛事情」は本編で足りなかった愛のHシーンがたっぷり描かれていました。
高慢お姫様なのにオクテで何も知らない比名見がとてもかわいかったです。特に、無自覚にヤキモチを焼いてひとり悩む姿に悶絶。ベタに萌えました。
「純情アイランド」の比名瀬が良い仕事をしてました! -
Posted by ブクログ
「夜明けには…」のスピンオフ。あの嫌なやつの新二が主人公とあってちょっと不安がありましたが、それはすぐ杞憂に。嫌なやつである新二が、恋に揺れ懊悩し自暴自棄になっていく姿が丁寧に書かれていて、自然と引き込まれてしまいました。新二、嫌なやつなのにどこか哀れで幸せになってと思わずにはいられないキャラでした。そんな新二を愛しながら傷を癒していく津久井がまた、いい男なのに普通っぽくて良かったなー。
萌えではないけど文章にところどころ読み手をぐっとさせるフレーズがあって、砂原さんは本当に上手い。それに加えて秀逸な人物描写に唸りながら、話を夢中で追っていました。
前作キャラとのからみも、今作の世界観を壊さず抑えた使い方で物足りないながらも好感触。
良いお話を読んだなーと満足です。 -
Posted by ブクログ
温泉の女将!高身長美人女将攻。表紙もなかなか良い感じです。
ひなびた温泉町に取材にやって来た穂積は、苦労人でしっかり者だけど大人しい性格。そんな穂積がとても心惹かれるようになってしまったのが、老舗旅館を切り盛りする女将の朱川です。
…美人だし。…力持ちだし。…前にどこかで会ったような気がするし。
穂積は、頑張り屋さんで真面目だけかと思ったら、嗅覚は鋭いです。
勝手にラブコメだと思い込んで手に取ったけど、実はじわじわと切なくさせられるシリアスものでした。
話の先がとても気になる展開です。
朱川がミステリアスで魅力的なので、彼(彼女?)のことをもっともっと知りたくさせられてしまうんです。
朱川はどうして女将をやっているのか?とか、穂積との過去の接点は?とか、謎はいろいろ。
温泉町の生き残りをかけた人々の努力と人間模様を織り交ぜつつ、朱川のこれまでの人生が徐々に解明されていきます。
沢山の伏線があちこちに用意されています。
タマとか、休館日とか、トンボ玉とかかなりいっぱいあるので大丈夫かと思っていたら見事にすべて回収されていました。それだけじゃなく、どのエピソードも胸にくるものがあってとてもよかったです。
エロ的には、突出した何かがあったわけではないけど、女装攻と言うのはそれだけでかなりの威力があるのだということを再認識しました。朱川の色気に湯あたりしそうに…!
時々男口調になるところに何度もドキッとさせられてしまいました。
鉄壁のリードをとる男前女装とド天然DTの組み合わせは理屈抜きに萌えました。 -
購入済み
なんだか切ない
なんだか心暖まるお話でした。
知的障害とまではいかないけれど…という設定の睦と、政治家の父をもつクルちゃん。
障害を題材にしているので、登場人物が睦を中傷するシーンもあり、苦手な人は苦手かと思います。
お話は、高校生の時と再開した時と、くっついた後に別れてて、登場人物達も年をとっていきます。
いくつになっても変わらない睦と大人になって、嘘とかを覚えて変わってしまったクルちゃん。
クルちゃんが睦に再開して今の自分を省みるところが切なくて、いっぱい泣きました。
正直、萌えという言葉とかキュンキュンするとかはあんまりなかったんですが、
そういうんじゃなくて『純愛』という言葉がしっくりくるお話でした。
行為のシーンもありますが、エロいとかいうのよりも、結ばれて良かったねとかそんな感じでした。
障害とかそういうのが苦手ではなければ、ぜひ一度読んで欲しい作品です。
さらには、大人になって社会人になって何年目とかの日々の生活に埋没してしまってる方とかにも、オススメです!