砂原糖子のレビュー一覧
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ネタバレ不満な点をひとつ、ふたつだけ。
内容はとっても面白かったです。ライトな読み物だから妥協すべきなのかもしれませんが、婚約をしていた彼女の心の声が一般に考えられている裏表の激しい女のそれで、ちょっと辟易しました。
それと、お互い好きって分かったのに距離を置いてしまったときの心理が怖い だけではなかなか納得し辛かったです。
もっと、どういう風に怖いのか丁寧に書くべきかと思いました。心を読まれるのは自分だけの世界が見られてしまうと同じ事で不都合な事も沢山あると思います。そういう細やかな表現があれば、もっと分かりやすかったかなと思います。 -
Posted by ブクログ
砂原さんは時々読むという程度で、たまに気になったタイトルを買うんだけど、まさかの触手もの(!)ずっと友達だと思っていたひとが、実は宇宙人で、いつの間にその惑星の生物は人間にまぎれて暮らしてたんだけど、原型はいわゆるスライムみたいな水系軟体動物?ていうような話で、普段は人間に化けているんだけど、ゴーヤを食べてしまうと、本来の姿に戻ってしまうという設定。よくこの設定で書いたなと思うほど、よくデキているようでデキていないような、そんな話。
というか、触手、ってみなさんどうなんですか、エロを追及するためのアイテムであり、触手系生物との恋愛劇って…どれくらいの方が求めるんであろうかwww
そんなわけで触手生物なんて使うなら、もっととことんエロシーンの追及を目指すとか(いや、2度ほどあるシーンがエロくないわけではない。がしかし、ウエイトが高いわけでもない)。本来の形(まあ、スライムみたいな?)の時は、猫にまたたびのごとくフェロモン出まくって相手をオカシクさせるとか、あってもよかったような気がします。
つまり、1冊だと色々書き切れてない印象がありました、って感じですかね。 -
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ネタバレ「恋のはなし」の続きモノ。
脚本家の新山とホテルマンの多和田との恋のお話。
しかし、よく喧嘩するCPだねぇ(率直な感想)
ちなみに前作はドラマCD化されていて
新山クンは三木さんが演じてらっしゃった。
大好きの裏返しでいじめちゃう新山のキャラにぴったりでした。
今回は。
自分の性癖にコンプレックスを持つ多和田(受)と多和田に出会う前まで女性が絶えなかった新山クンとお隣さんが絡んでくるお話。
多和田が可愛くて大好きでついついからかったりやきもちを焼いたりしては怒られる新山クンに今回もハラハラさせられました。
今回のすれ違いの原因は新山のお隣さん。
彼も多和田と同じ性癖を持つわけで…
だんだんお隣さんと仲良くなっていく多和田をみて
気持ちが落ち着かない新山。
妬いていることがうまく言葉にできなくて
さらに二人の関係がギクシャクしていく。
しまいには
「君の言葉は時々残酷です。僕を傷つけようとして言葉を選んでいるとしか思えない。」
とまで多和田に言われてしまう始末。
お隣さんとの仲を誤解されて新山の家から出て行ってしまうシーンとか連絡がつかなくなって焦る新山クンとか「早く仲直りしろ。」と親友にさとされるシーンとか
ちょっと泣きたくなるような場面が多くて
好きな話でした。 -
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ネタバレもし他人の心の声がすべて聞こえてしまったら・・・?『言の葉の花』のスピンオフ。前作とは全くリンクしてません。生まれた時から他人の心の声が聞こえてしまうロクデナシ仮原が、心の声と口に出す言葉が完全に一致する藤野という人間に初めて出会い、心ならずもどんどん惹かれていってしまうお話。シリーズ2作ともに共通しているのは、すべて聞こえてしまうのは、決して幸せではないということ。そして欲しいものは、聞こえたところで必ずしも手に入るわけではないということ。本当に大切なのは人を信じることだというテーマ。設定は完全に異世界だけど、変に浮ついたファンタジー感はありません。今まで、人の気持ちなんてどうでもよかった仮原が、好きだ、知りたいと思える藤野に出会って初めて、人の心の声を聞くのが怖いと感じるまでの葛藤もきちんと描かれています。個人的には、何度も読みたい名作とは思わないけど、
しっかりした読後感が得られる良作かな。 -
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ネタバレ母譲りの美貌で、男女問わず、手玉に取ってきた珠希。
男癖の悪い母親に呆れて、勝手に家を出た珠希は、ボロアパートに一人暮らしをしていて、生活がかかっていたのだ。けれど、決して売春をしているわけでなく、恋人にちょっとしたお小遣いや食事をおごってもらう程度だった。
そんな珠希がバイトしているコンビニに、まったくコンビニ慣れしてないサラリーマン・杏藤がやってきた。彼は、店員として当たり前の接客をしただけなのに、どういう訳だか、すっかり珠希のことを気に入ってしまったようで、ついには珠希に告白してくる。
当然、珠希はそんな変なやつ、お断りするつもり満々だったが、彼が大企業の御曹司だと知り、付き合いを始めることにした。
けれど、超がつくほどの箱入りであった杏藤は、信じられないほど純粋で、珠希もいつもの調子が出せない。
汚れきった自分を優しいと言い、大切なもののように扱ってくれる杏藤に次第に珠希も惹かれていく……
という話でした。
なんというか、早々に家を出ざるを得なかった珠希は、かなりすれてしまっていて、恋だとか愛だとかを信じるつもりもまったくなくて。
一時しのぎだと思っているから、適当な付き合いをして、適当に別れてきたけれど、まったくそうではない杏藤と付き合ううちに、大切にされることの喜びを覚えて、次第に杏藤に惹かれていく、という話でした。
まぁ、あらすじだけはこんな感じなんですが。
珠希が変わっていく過程の中で、珠希が珠希の母親に自分の本音をさらけ出して、ぶつかり合って、ぎこちなく再び二人の間の距離を作り直す描写があるんですが。
なんていうか、そういうところがこの小説はすごいなー……と感じました。
二人だけの恋愛話じゃなくて、周りがいるからこそ、その二人がいるわけなので、例え恋愛が原因であっても、その人が変わり始めると、それが回りに影響を及ぼすのは当然のことなんだけど、それをなかなか当然にかけている小説はあんまりないので、すごいなー……と思いました。
そんな感じで、思春期のすっぱさも閉じ込めた優しい小説なので、ちょっと苦いけど甘い小説が読みたい方にはぜひ、オススメです。