文倉十のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前の巻から1年半も間隔が開いて、もしかして打ち切り?なんてちょっと心配になったシリーズ第4巻。作者が「狼と香辛料VR」を作っていたからだそうなので一安心です。作者のシリーズに対する熱意や思い入れは大事です。
ていうか、帯に「コミカライズ始動」ってありますがマジですか。打ち切りどころではないじゃありませんか。もしかして再度アニメ化されたりして(さすがにないか)。楽しみにしておきます。
待たされた分、貪るようにラストまで読み進みました。
この巻で化けたのはコルです。
ダメンズだったコル坊は成長しました。世界の3/4が見えていないことを正直に認め、恥ずかしい二つ名が一人歩きしていることすら利用 -
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Posted by ブクログ
本編終了後で一番楽しめたかもしれない。18巻から20巻までニョッヒラでの湯屋生活を後にして、再び旅に出ることになったロレンスとホロの物語。
ベテラン臭漂うロレンスとホロが色々な悩み事を解決してゆく様も確かに面白いのだけど、旅先でピンチに遭遇してすったもだするロレンスとそれに呆れながらもフォローを入れるホロ、というハラハラするような構図は読んでいて非常に楽しい。
とりわけ良かったのは「狼と旅の卵」。こんな読み心地の長編がまた読みたいなと思うけれど、長編は『狼と羊皮紙』を待つしかないかな……。
また、あとがきにあるように、中世に関する文献からネタを引っ張ってきているとのことで、へー、そ -
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ネタバレ 購入済み
終わってしまった〜
金融の話しは少し難しかったですが、置かれている状況を絵で見て感じながら
読み進めていけたのはコミックスの良さでしたね。
近巻ではたびたび良い雰囲気になってヤキモキして読んでましたよw
ホロ様は最後は最高の笑顔でした。
巻末の原作者の寄稿も良かったです。アニメもあったけど、1番最後にコミカライズの完成で
この物語が本当に終わったという感想。感慨深いのも分かりますね。
原作のイラストもあって、そちらの2人の笑顔も良かった〜!
丁度、小梅けいとさんの狼と香辛料のコミックス版の画集も発売されたので
買っちゃいました。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「狼と香辛料」の新しい物語を読める幸せ。
まさか続編が出ているとはこの2年間、全く気付かなかった。
しかし、嬉しい。わたしはこの物語が大好きだ。中世のファンタジー風ではるが、主人公は持つのは剣でも魔法でもなく、言葉である。戯言シリーズも言葉ではあるが、その言葉の指すベクトル化が違う。
なんというか、狼と香辛料の言葉の選択はとても美しい。戯れ言シリーズは、なんか何か意味ありそうなことを言葉遊びのように使い、読者を誘ってくる。
しかし、こちらは音楽を奏でるようなリズムがあり、それが気持ち良い。
「そこには、少しだけ苦みが含まれる。自分はホロと同じ時間を生きられない。自分が死んだ後、ホロがずっと自分