ヤマシタトモコのレビュー一覧

  • 違国日記(11)

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    ネタバレ

    今年1冊目の登録本。
    11巻で終わるとは知らなかったので、手にとってびっくりした。

    読めば読むほど、唯一無二の本。
    孤独と向き合うこと、相手を尊重すること、相手を思いやること、自分を大切にすること、誰かを大切に思うこと、そして大切な人にあなたは大切と言葉で伝えること…。
    その全てが共存して描かれている、大切な大切な物語だった。
    漫画としてだけではなく、言葉を大切に選んでいることを感じる。
    小説を読むように、描かれていない部分も想像しながら読んでいたような気がする。
    ところどころ時間の経過の仕方が早くなったり遅くなったりして戸惑うこともあったけれど、そこも現実に体感する時間の流れのようなリアル

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    2024年01月06日
  • 違国日記(11)

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    雑誌「ダ・ヴィンチ」の2023年Book of the yearでコミック部門1位だったので、軽く読んで見るつもりが、ガッツリハマった「違国日記」です。
    11巻で完結してます。

    交通事故で両親を無くし、疎遠だった小説家の叔母に引き取られた高校生の話。
    でも、悲しい話ではなく暖かく、現実に誠実で厳しく、イイ感じです。
    言葉のチョイスが素晴らしい。読むべし!読むべし!

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    2024年01月04日
  • 違国日記(11)

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    ネタバレ

    お正月で全巻読み切りました
    言及すべきエピソードが多すぎて、感想が自分の中でまとめきれてない…
    これからの人生で何度も読み返すと思うし、
    歳をとってもっと深く理解して、体現できるようになりたいと思う物語だった

    私は好きな人に『幸せに生きてほしい』と伝えがちだけれど、最終巻のマキオさんが朝ちゃんに伝える
    『それでもあなたが幸せでいてくれればいい
    って言うと幸せでいなきゃいけないみたいだね
    ときどき不幸せでもいいよ』
    が、私にはまだ到達できていない愛の深さだった。打ちのめされたなー、、、

    夏の映画も観に行こ〜
    2時間でどうまとめるねんという感じですが、主演のガッキーが正欲でかなり好演していたか

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    2024年01月03日
  • 違国日記(11)

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    ネタバレ


    歴史的傑作

    完結した今年中に読めて本当に良かった。
    立ち会えてよかった。

    最後は詩で、「わたしたち」という一人称複数形への帰着。だから(この)あとは、言葉を持たない者たちへのまなざしを追究してほしい。つまり、人間中心主義と言語中心主義(併せてヒューマニズム)の問い直し。

    『日記』と銘打たれた本作が、根本的に、言葉を持つ者のなかで閉じてしまっているのは仕方ない。むしろ、その範疇でこれ以上ないほどに誠実で網羅的で倫理的な物語を紡いでくれたとは思う。


    出生主義・生殖主義に関してはかなりいい具合に回避出来ているほうだと思うが、当然に完全ではない。

    あとは、なんやかんや言って、東京近郊の、

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    2023年12月31日
  • 違国日記(1)

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    ネタバレ

    新聞に紹介されており目をつけてました。一昨日、昨日、今日で5巻まで拝読し、幸せな夜を過ごしました。

    作家の方々は、とても繊細な感受性をお持ちなのだなあ、と。だから書けるんだ、と。。
    15歳の少女の言葉や反応、行動も、どこか懐かしいというか、そんな感じだよねえ、と、納得できる感覚があります。
    違国日記たるタイトルの所以。この作品のテーマ。
    まさに、違国というものは隣にあった。
    ふと見れば、一緒に暮らす男も幼児も、私とは別の世界の住民なのでした。
    言われれば、確かに、私の感情は私だけのものであります。カンタンに共感されたり分かり合えるもんじゃない。

    この作品は私の古傷を開く。取り返しのつかない

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    2023年12月27日
  • 違国日記(11)

    60

    ネタバレ 購入済み

    特別な作品

    人と生きる限りあり続ける違和感、生きづらさ、愛憎の輪郭を鮮明に捉えて言語化してくれる、まきおさんの言葉に何度共感し救われたか。
    他者との絶望的な隔たりも、内心に消えることない不安も、諦観に埋もれた孤独も若気の至りも抉るように鋭く描き出しながら、それも悪くないかも、な希望を忍ばせてなんでもなく重なり続ける日常で包み込んでくれる優しい作品。完結巻も愛情と向き合ったまきおさんの言葉えらびと詩に涙止まりませんでした。ときどきは不幸せでも、なんて、本当に不器用で最上級の愛だなって…
    良いも悪いも人間というものをよく観たうえでまるっと愛してくれてるような目線が大好きな作家さん、
    なかでも自分にとって時別な

    #癒やされる #感動する #共感する

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    2023年12月24日
  • 違国日記(11)

    購入済み

    素晴らしい作品でした

    おいおいと泣きました。
    何が良いのか表現するのがとても難しい作品ですが、とにかく素晴らしい作品だと思います。

    朝の場合は砂漠でしたが、私の場合は心の湖に波紋が広がるような…
    作中の言葉や仕草、表情、行間が色々な形でずっと響いていくような感覚でした。

    人にはそれぞれ孤独があるのだなぁ、と。
    その孤独をそっと抱きしめてくれるような優しさがありました。
    色んなモヤモヤを言語化して、抱きしめてくれてありがとうと思いました。

    #切ない #泣ける #感動する

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    2023年12月12日
  • from RED vol.2

    匿名

    購入済み

    お得すぎる

    夏野寛子さんの作品が読みたかったので読みました。まるまる一冊読めるとか凄すぎる…他の作品も全然的に絵が綺麗でハマりそう

    #エモい #癒やされる #胸キュン

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    2023年11月17日
  • 違国日記(11)

    購入済み

    違国日記は、無意識に気づかせてくれ、当たり前を当たり前としない、同じ言葉を使っても相手がどう受け止めるかはわからない。言葉表現だけでなく、視線の送り方などを繊細な絵で描かれ、コマ割りの表現だけで伝わってくる感情もある。他には類のない素敵な漫画です。

    #共感する #感動する #泣ける

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    2023年11月06日
  • 違国日記(11)

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    最後、槙生さんの詩で涙…
    「夜明けよ」
    この一言で、どれだけ朝ちゃんを思っているかを感じてしまい胸がいっぱいになった
    良い最終巻でした
    たくさん大切な気持ちをもらった気がする

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    2023年10月26日
  • 違国日記(3)【電子限定特典付】

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    3かんまで読み終えた。まだヤマシタトモコ先生の作品はいくつかしか読めていないのですが、描かれる女性がカッコよくて好きだ。
    自分がなんとなく抱いている「女性」はこういうもの というイメージやステレオタイプにはおさまらない。でもそれが逆にとてもリアルに感じるし 自分自身が あぁこういう自分でもいいんだ、と励まされる。
    それから 会話が本当に目の前で人が話しているみたいで読んでいると脳内再生される。
    人の描き方がとても生身に近い感じがして 引き込まれる。面白い。続きが楽しみ。

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    2023年10月21日
  • 違国日記(11)

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    数冊前から毎巻泣いてる気がする 笑
    今回も胸に刺さる言葉がとても美しくて愛おしかった。人を思うこと、人に思われることは尊いものですね。

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    2023年10月20日
  • YES IT’S ME

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    7話目の『夢は夜ひらく』が非常に素晴らしかったです。
    先生の研ぎ澄まされた感覚が遺憾なく発揮されています。

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    2023年10月13日
  • 違国日記(11)

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    個人の尊厳にかかわる色々なことについての、問題意識を可視化したような作品だったなと思う。毎日なにげなく生きていてもふいに"否定された"と感じる瞬間はあるし、周囲の"普通"になじめず辛さやもどかしさをずっと抱えている人もいる。
    一人は寂しいのか?愛したり愛されたりしなければならないのか?女だから、男だから、という鎖は一生外れないのか?今ある社会のカタチに合わないなら涙をのむしかないのか?
    そういったこと一つ一つをすくい上げ、だれかに当てはめて言葉にして伝えてくれる物語。

    自分とは"違う"と感じる相手を、自分の解釈にはめようとするのでは

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    2023年10月09日
  • 違国日記(11)

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    何度も読み返そうと思う一冊。
    言葉の一つ一つがとても丁寧で、ハッとする事がたくさん。
    自分の価値観を中心に考えないように、と自分へ向けて。

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    2023年09月30日
  • 違国日記(11)

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    最後まで最高でした、本当にありがとう、、

    理屈で考えがちな私は、槙生ちゃんの言葉や思考に共感したり憧れたりする。
    朝やえみりや同級生たちのフレッシュで傷つきやすい柔らかな感性へは、羨望とそれを失ってしまった(あるいは当時も持てずにいた)ことへの寂しさ。

    本巻での、笠町くんの『衛星みたいに誰かを見てること』という言葉が光る。衛星みたいに遠くから誰かをずっと静かに見守っていられるのは素敵なことではないか。
    でも、話の続きのように、それは衝突を避けた距離なんだろう。誰かに関わるということは、衝突することとほぼ同義なのかもしれない。
    離れてしまう方が怖いと思えるくらいの誰かとの関わりが羨ましく、衝

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    2023年09月23日
  • 違国日記(11)

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    分かり合えない他者と共に生きるということ。
    物語が終わる寂しさでなかなか読めなかったけど、素晴らしい最終巻でラストは涙がとまらなかった。槇生ちゃんの言葉にいつも勇気づけられ、この作品からたくさんのものを受け取った。
    思い返しては胸に込み上げるものがある。

    衛星のように近づいたり離れたり。
    人と人は違うから、分かり合えず傷つけ合い打ちのめされることを繰り返す。それでも、大切な人とはその隙間を埋めるように対話を重ねていきたいと思う。これからもずっとこの作品を大切に繰り返し読んでいく。素晴らしい作品を描いてくれてありがとうございますという気持ちでいっぱい。
    最後の詩で号泣。

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    2023年09月17日
  • 違国日記(11)

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    終わっちゃった。

    最初から、最後まで、
    言葉を噛みしめるように、味わって読んだ漫画だったな。

    今まで味わったことないような、
    漫画であり、小説であり、詩集であるような。
    言葉に浸らせてもらえる、
    絵に浸らせてもらえる、
    読みながら、「そういえば私は...」って考え事を
    始めてしまう、それも心地よくて、

    また、何度も、読み返したい作品。

    出会えてよかったな。

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    2023年09月16日
  • 違国日記(1)

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    全11巻。大切なことがたくさん描かれていて、これから何回も読み返すと思う。
    会話が作りものっぽくないというか、ときにかみ合っていなかったり、途切れてしまったりして、その「確定してないところ」を自分でこうかなああかなと想像する、その余地が毎回とてもぜいたくだった。

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    2023年09月11日
  • 違国日記(11)

    購入済み

    派手な事件は起こらず、日常の一コマのような話が続くのに、考えさせられる瞬間がたくさんある。最後のコラムの詩がよかった。

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    2023年09月10日