ヤマシタトモコのレビュー一覧
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ネタバレ千世ちゃんが
「大丈夫じゃないまま生きていくからいい」
「田汲が忘れないでいてくれたら少なくとも田汲の周りでは変わる」
と言うのが良かった。
小さくてもそれは、”世界を変える”ことになる。
社会の先生が基本的人権の話をしているのも良かった。
全く説教臭いものではなく、先生もひとりの人間で
そこから救いを得てそれをみんなに教える為に先生になった
というのはとても素敵だ。
解決しない問題をSDGsと言い換えるのには笑ってしまったが、確かに解決することばかりではないし
永遠の課題だと思った方が気は楽になるのかもしれない。
慎生ちゃんという小説家が現実にいたら、
自分はきっとファンになっているだろ -
Posted by ブクログ
ネタバレ笠町と塔野がたまたま会って一緒にご飯を食べるシーンが
変な下心や駆け引きなど一切なくてなんだか好きだ。
男社会の洗礼から降りてやっと人間になれた、と話す
笠町くんが印象に残る。
愛されることに屈託は無いのに、長所を褒められると座りが悪い朝。
人がものづくりに手を出そうとしていると嬉しくなるという慎生ちゃんが可愛い。
姉に傷つけられてきて嫌いだという感情とは分けて
朝をここまで育てたことを「姉さんは立派だ」と言えるのが慎生ちゃんらしい。
自分だったら母親の残した日記なんて読みたくないなと思う。重すぎる。
それを残そうという発想自体がまず重い。
読みたいと思える朝はやっぱり愛されてきて、お母さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ学校と電話してしんどい世界中がうるさいとなる慎生ちゃんにちょっと同情してしまう。
年齢が大人だから、ちゃんとした大人のように振る舞わなければならないのはそれだけでなかなかしんどい。
朝がいちいち恋バナに持って行こうとするの、本当にうざいと思ってしまう。
えみりがはっきりうざいと言える子だからまだしも。
小説家である叔母の苦しみを理解しようともせず
好きなことしてんだからよくない、
たまな昼間からビール飲んでるしと笑うのが
無邪気で無神経ですごく嫌だ。
昼間からビールは普通仕事している時間だから思う感覚で、
夜勤の人は昼に飲むのが当然だし
小説家は不規則に24時間働いているのだから
仕事が終 -
匿名
無料版購入済みどちらの気持ちも分かるな
朝も、槙生ちゃんのことも両方の気持ちが分かるな
私にも15歳の時があったわけで、同じような疑問を持っていた気がする…
笠町くんは、槙生ちゃんには必要な存在で程よい距離間
元彼から変わることはあるのかな…笠町くん頑張って! -
Posted by ブクログ
ネタバレ
「与えたのと同じものが返ってこなくていいとか
少し離れてその人に関わっていたいとか
衛星ってのはそんな感じだ」
とある巻のとある男のセリフ
自分と重なる部分がいくつかあって、頭から一生離れないフレーズ
この距離感なんだなーって思って気づいたら泣いてました
自分の場合は衛星になり続ける事はできず、名前も知らない誰かと付き合ってしまいましたが、、
この作品は愛を知ることができて、人をものすごく尊重しているなと感じる作品でした。
その分選ぶ言葉が大事で、気を遣うとかではなくて
もしかしたら家族よりも親密な関係なのかもしれない2人の物語です
愛情や優しさが分からな