あらすじ
【電子限定!雑誌掲載時のカラー原画&30話のネーム特別収録!】叔母と姪。年の差ぐらし、1年。「朝、なりたいものになりなさい」と言いながらも、実里は娘を自由にさせない母だった。そんな母が亡くなり、世界が広がって1年。朝は、軽音部の冬公演に選ばれた同級生を羨んで、自分も歌詞なら、と書いてみた。非凡な何かを見つけてくれるかも、と。しかし、彼女が初めてのポエムを無邪気に見せたのは、小説家・高代槙生なのであった………。「なりたい自分」探りは子犬の突進のごとく。若木がさえずる第6巻!
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人間はいつから「大人」になるのだろう?
両親の死によって、独身の叔母・槙生に引き取られた中学生・朝。
家にこもりきりの小説家である槙生は、独特な感性の女性。
一方で、朝は両親が死んだことに対して現実感を持てない、大人びた少女。
似ているようで正反対の二人が、日々の暮らしの中でやがて心の距離を近づけていく作品。
槙生が仕事に熱中するのを、さりげなくサポートするしっかり者の朝。その姿はお互いの年齢を鑑みると、ちぐはぐな風景でちょっとおもしろい。
けれど、家の外側や、人間関係のこととなると、槙生は迷いながらも、母性というよりは理性によって、的確な言葉で朝を導く。
15歳の朝にとって、それらの言葉はすぐに理解できないこともある。けれど、現実と照らし合わせながらじわじわと納得していく健気な姿がとても印象的。
では30歳を手前にした自分は槙生と朝、どちらに近い地点にいるのだろう?と考える。
「自分はまだまだ子供」だと思う。けれど、朝が戸惑っている幼い姿を見ると「こうしたらいいよ」と言ってあげたくなることが多々あった。
どんなに大人びていても15歳の朝が大人ではないように、アラサーの私も着実に大人になっているのか、と気づかされる。
槙生を「違国」と感じながらも、朝も確実に「大人」へ近づいている様子を、そっと見守っていきたい。
感情タグBEST3
「なりたい自分になりたい」朝さんの言葉
うん人生の永遠のテーマだね
えみりさんが好きな人って朝さんかと思ってたけど違うっぽいね
恋はしてもしなくてもいい、必要としない人もいる
Posted by ブクログ
「せっかくなら苦しんで生きたいでしょ」「考えろ」…本当だよね〜
心にしみわたるな〜
まわりや流行にのり考えることを放棄して楽に生きることを選んではいけないね!
真面目だとか考えすぎ…いいじゃないか!
ぜひ〜
Posted by ブクログ
学校と電話してしんどい世界中がうるさいとなる慎生ちゃんにちょっと同情してしまう。
年齢が大人だから、ちゃんとした大人のように振る舞わなければならないのはそれだけでなかなかしんどい。
朝がいちいち恋バナに持って行こうとするの、本当にうざいと思ってしまう。
えみりがはっきりうざいと言える子だからまだしも。
小説家である叔母の苦しみを理解しようともせず
好きなことしてんだからよくない、
たまな昼間からビール飲んでるしと笑うのが
無邪気で無神経ですごく嫌だ。
昼間からビールは普通仕事している時間だから思う感覚で、
夜勤の人は昼に飲むのが当然だし
小説家は不規則に24時間働いているのだから
仕事が終わったタイミングで好きにしたって良いだろうに。
書いた歌詞を躊躇なくサラッと人に見せてられることも
褒められることを期待してるいるのも、
やっぱり朝は愛されて育ったよなと思う。
アドバイスを折角貰っても怒る傲慢さもそうだ。
慎生ちゃんたちの正月会はすごく素敵だ。
この中で披露される笠町くんのエピソードは、
いい人だけど疲れてしまうなと感じた。
ギブアンドテイクじゃないな、と思って自己嫌悪に陥りそうだ。
作家のスランプの話で、単に書けないだけでなく
書けるは書けるけど味がしないこともあるのが
とても納得がいく。寂しくなる。
生み出す作業は常に孤独との戦いだ。
色んな時間軸、いろんな人との話が
目まぐるしく変わるこの構成が、
語弊があると言いつつうるさい雑音が多い大変さを
実感して大変秀逸。
ジュノさんも朝に対して対等で良い人だ。
朝は槙生ちゃんのお蔭で随分恵まれていると思うが。
高校生で親や先生以外の大人の友達なんて中々持てない。
両親の一周忌じゃ無くて真ん中バースデー。
したいことを朝が見つけられたのも良かったし
それをやろうと、すごくいいと褒めてくれる慎生ちゃんも優しい。
朝から両親が死んだと聞いた時、えみりが
もう絶対友達辞められないじゃん、と思うのがとてもリアルに感じる。
親の影響なのかもしれないが、朝のひとりよがりで他人を決めつけがちなところが鼻につくようになってきた。
誰でも恋をするわけでは無い、と教えてもらってもきちんと考えられないし
人に考えすぎだと言うのがとても嫌だ。
折角なら苦しんで生きたいといえる慎生ちゃんが恰好良い。
違国日記
恋はしてもしなくてもいいし、同性でも異性でも好きになった人が好きな人。
親友に何でも話さなきゃいけないわけじゃない。
高校生の朝にはまだ理解できないことがたくさんある。
Posted by ブクログ
「なりたい自分」になりたい。朝のセリフにガツンと殴られた。何か話したいこと、言いたいことなんてない、将来のこと、なかなか掴めなくて。朝は母親の縛りからまだ抜けていない。それは亡くなっていてもいなくても、もうすぐ高校2年生ならそういう時期だと思う。
誰もが違う国の言葉で話す。それに気付いたのはいつだっただろう。いや、気付いていただろうか。わかってくれない。私の気持ちをぴったり伝えられない。そう思ってはいたけど。
わかりたい。26.5はすごく刺さった。自分がどういう人間で、何を愛して、何を愛さなくて、どう生きていくかなんて、いつわかるのかな。わかる日が来るのかな。
えみりの友達絶対やめられないじゃん、という気持ちわかるような気がする。好きだけど、嫌いじゃないけど、失いたくないけど、どうしても重たく感じてしまうことがある。瞬間、ここが分岐点なのだと、ここで決まってしまうのだと。喜びと恐れが同時に来る感じ。
考えろ。槇生ちゃんほどは考えられてないけど、考えて考えて苦しんで生きていきたい。
わたしもわかるようになりたい
相変わらず素敵な作品でした。
今回は、朝ちゃんの性格のような子が主人公でよかったなと、しみじみ。一つの選択肢が消えるとということは同時発生的にもう一つの選択肢が生まれるということだと感じました。
誰もが悩みとか「欠陥」と感じられちゃう部分を持っているんだとわかる話。人間、清濁あるよねと感じた。コトコの恋愛観に驚いたし、それを話す時の仲良し4人の雰囲気がとても良い。えみりの人間味も垣間見えて興味深かった。
よい。
いつも丁寧な言葉と表現で本当に楽しみにしています。
今回もすごくよかった。
なんでだか5歳娘にもっと優しくしようと思えたし、言葉を大切にしようと思えた…
次もたのしみ!!!
他の作品もかおうかな…
Posted by ブクログ
1,2, 3,4,5,6と読んだ。
とりあえず1巻冒頭が凄まじくて、持ってかれまくった。
その後も何度も持ってかれまくった。全人類の必須図書。
もっと若い頃に読んでいたら、自分は今とは違う人間になっていただろうか。それとも、全く刺さらずに流してしまっただけだったろうか。
何か自分がこの作品が全く引っかからない人間になってたかもしれない未来を感じて、何となくぞっとした。
作品としてどう着地するんだろうか。
Posted by ブクログ
これまでも本当に面白かったんだけど、今巻はちょっとすごすぎませんか?
特にPage.27がすごいけど、全編ずっとすごい。
全人類が何度も読んで欲しい。
Posted by ブクログ
あーちょっとした良い映画見たみたいな心地よさ。
朝も二年生になるにあたり、なりたいモノ?に悩む。
言葉を紡ぐ事を槙生は「打ち、鍛え、研いで、命をかけて殺す作業」と言うが?
自分が誰なのか?
何を愛したのか?
愛さなかったのか?
どうやって生きているのか?
分かったのかなあ?だったら良いなあ?
スランプ?に陥ったときの槙生の「世界中がうるさい」は拒絶の呪い?
朝との暮らしという現実。
私たち読者は、現実と嘘をごっちゃにしたいのかも。
朝の詩を読んだ槙生の照れ顔が尊いかも(笑)
えみりちゃん、あれ?恋?思春期特有の?
#違国日記
#違国日記6
#漫画倶楽部
#漫画好きな人と繋がりたい
#漫画
Posted by ブクログ
【わたしもわたしの孤独に水をやり続けていれば、夜更けに花咲くものもあるのだろうか】
意味深な場面が多かったえみり。そういうことなのか…。個人的には別のパターンを想像していたので意外だった。そして、バレンタインを間近に控え「世界中で私だけ恋してないみたい」といじける朝。朝の感覚はおそらく“普通”で、それ故に若さも相まって“普通”でない人を理解するのが難しい。この世には恋を必要としない人もいるのである。槙生の友達にもいるし、朝の大切な人もそうなのかもしれない。えみりは朝に本当のことを伝える日が来るのだろうか。
Posted by ブクログ
新キャラ登場。この6巻を読んで、少し違国日記に違う印象を持つようになって、それが朝の物語なんだなって。大人に囲まれての感覚がリアルあるなと。
リアルで言うと、エミリが朝の両親の事故のことを聞いたときの「友達やめられない」は、なんか強烈なリアリティを感じました。
Posted by ブクログ
女子会の会話のテンポってこうだよねーーー。
だれもが違う国のことばで生きている感覚
高校生当時はあんまり分からなかったけど
いまとなってはよくわかる。
Posted by ブクログ
巻数が進むほど浮き出てくる、それぞれの孤独感たるや、他の作品にはない凄みだと思う。
それぞれの感覚の違い、傷つきやすいのに無神経だったり、人を傷つけることに鈍感だったりする、少しずつの違和感がリアルすぎて辛い。
でもみんな一緒に生きていく。
目が離せない。
Posted by ブクログ
2023.03.ピッコマ
高校生の朝
小学生の子が思うなりたい自分になると
高校生が思うなりたい自分になるは
大きく違うからな
また、50過ぎてからのなりたい自分になる
とももちろん違う
身近な学校の中での違いが気になる年頃か。
同じような能力が他の人と同じあるいはそれ以上に自分にあると思える年頃でもあるな。
朝が同じクラブの軽音の子が、抜擢されたのをずるいと思う。
高校生のわたしもずるいと感じたのかな
Posted by ブクログ
「ずるい」
朝ちゃんは親からの抑圧が外れて、実は言いたいことを言えているのかも。語ることを促されたときの語りのための言葉は出てこないが、言いたいことはちゃんとある。
世界観
世界観とでも言うか日常の切り取り、あー、わかるわかるって、些細な仕草から感じ取れる。
何か小説を読んでいるような感覚。
小説読んでて映画見てるような感じと似てる。
この巻での1番簡素なコメントは「えみり、よかったね」かな。
Posted by ブクログ
えみりはなんらかのマイノリティなんだろうな、あれとあれとどっちかな…?って思ってたんだけど明確になってきましたね
そりゃ朝とは恋バナ出来ないわ
悪気なく素で傷つけられそうだもんな…
幸せになって欲しいなぁ