槇えびしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ軽く読める感じではあるけれど、大事なこと、伝えたいこと、考えさせること、もしっかり詰め込まれている印象。
本業は大学の教授。その教授が副業で営むパン屋「エウレカ」
出会う確率が低く、都市伝説的なパン屋のようなのに、味は「ふつう」笑
パンへの愛が強いのに、工学的に語り始めるパンへの情熱は、こちらには難しくていまいち伝わらない。
服装や雰囲気から、真面目で頑なな印象しか受けないけれど、さすが教授というか、観察力、知識量はすごい。
おばあちゃんがパン屋で、パンの味に敏感、パン屋巡りが趣味の、服装がイマイチな(笑)警察官の福丸くんは、教授とは対照的。
気さくで、真っ直ぐ、人が好き。
この2人の会 -
購入済み
大ボリューム
作者冲方丁の幅広い分野の作品の前端部分を集めた作品集である。とにかくSF ラノベ 時代物と対象分野が幅広く作品数も多いので大変なボリュームになっている。改めて読み返してみると、ばいばいアースから始まりマルドゥックスクランブルで頂点を迎えるSFものが私には一番しっくり来る。
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匿名
購入済み漫画自体は★5、でも画質が…
表紙買いして結果成功だったものの画質が信じられないくらい荒れてる。一部の字は非常に読み取りにくかったです。集中しすぎて読んだあと目が痛い。他のサイトの立ち読み版では画質そこまで荒れてなかったのでブックライブにも修正版を希望します…
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Posted by ブクログ
上巻冒頭の人狼事件は意外な結末を迎えました。
事実としてこういうことがあったのか創作なのかは不明ですが(多分創作なのかな?)、このヨーハン・ヴァイヤーさんは教会にだいぶ敵が多かった事でしょう。
公爵の侍医であったことは幸いでした。
本作はラストシーンですっきりしないものを残して終幕となっていますが、この物語の後に魔女狩りが更に苛烈になっていったことを思えばそれも納得です。
それにしてもローマカトリック教会が絡むお話はどうにも陰惨なものが多いように思えますね。
信仰が自由な国と時代に生まれた幸運をつくづく思います。
畏れから疑問や批判を口にできないって、辛いことですよね。 -
Posted by ブクログ
魔女狩りが行われていた時代に、信仰心を持ちながらも迷信に惑わされず、魔女とされる人達は病気であるとして医療の力で救おうとした実在の医師をモデルにした物語なのだそう。
魔女狩り。
魔女と断罪されたが最後、苛烈な拷問により自白を強要され、火炙りなどの残虐な方法で公開処刑されるばかりか、他の魔女の名前を強引に言わされる事で、次々と罪なき女が魔女として告発される悪夢のようなシステム。
現代の私たちから見ればとんでもなく愚かで残虐で、こんな事がヨーロッパ全土で行われていたなんて信じられない!と思うけれど、目に見えない不安をわかりやすい何かのせいにして、噂を真実のように思い込み、ターゲットを見つけて社 -
購入済み
主人公があこがれを持つ関さんは、江戸時代の人にもかかわらず現代人の私が理解している数学よりずっと高度な数学を使えていたようです。
天文学や数学に関して一番ではない主人公が、人の助けを借りながら大きなことを成し遂げる話です。 -
購入済み
残酷から愛しさが生まれる
柔らかいタッチで描かれている物語は、とても残酷だ。けれども、その中で生まれる愛は、捻れていても真っ直ぐでありたいと足掻いている。そんな印象が残った。
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Posted by ブクログ
最終巻。
春海の人生をかけた改暦事業。そこに関わってきた様様な人々への感謝を込めて、天地明察でございます。
自分の好きなことをどこまでも追及し続けることの幸福。同好の士と永遠のあこがれの存在を得たことの幸福。影にも日向にも支えてくれる人がいる幸福。
不安や挫折、不条理に振り回されながらも、成し遂げることができたのは、人々に恵まれていたからです。春海が皆を引き寄せ、逆に引き寄せられて、成し遂げた日本独自の暦という一大事業。ご苦労様でした。
最終話、ラストシーンに感涙。関孝和に算術勝負を挑むも瞬殺。圧倒的強者に挑み続ける興奮と緊張。いくつになっても、失敗の恐怖より、成功の解放感を信じることので -
Posted by ブクログ
「みずのいろ。」がよかったので、昔の作品も探して購入しました。
あんなにハードな世界観じゃなくて、中国茶が飲みたくなるような話でした。どの登場人物も個性がしっかりしてて絵のクオリティも高くて引き込まれました。
借金取りから逃げてるヘタレ天然男子×引きこもりな茶店の主人。見た目は二人とも若いwけど、どっちが年上かどっちが攻受なのか全く不明で興味津々になってしまいました。
律さんもクールなんだかオカンなんだかわからない、めちゃくちゃミステリアスな主従関係で気になりました!
893ものみたいな空気感がありながら、諒一の突き抜けた天然ボケのせいでクスッと笑えるシーンがいっぱいで楽しかったです。
で -
Posted by ブクログ
非常に分厚く280p越えていたので怯みました…
それに表紙も傷だらけの青年がこっち見て血の涙を流してるし、水死?と震えながらも興味津々に…!
槇えびしセンセが10年かけて完結させた作品に描き下ろしも収録した、とても読み応えある一冊でした。
無法地帯の「天国」で、出自も自分の名前も記憶にないまま2年間殺し屋の世都と共に暮らしている礼夏。
礼夏は生きるか死ぬかギリギリの毎日の中で、無邪気な明るさが微笑ましく、盲目的に慕う世都の身を気にかけ心配する姿がいじらしい子です。
世都は殺し屋として確実かつ冷酷な仕事をするけれど、なぜか胸が痛くなるような憐憫を抱かせるんですよね…
そして、そんな二人の前に突