槇えびしのレビュー一覧
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最終巻。
春海の人生をかけた改暦事業。そこに関わってきた様様な人々への感謝を込めて、天地明察でございます。
自分の好きなことをどこまでも追及し続けることの幸福。同好の士と永遠のあこがれの存在を得たことの幸福。影にも日向にも支えてくれる人がいる幸福。
不安や挫折、不条理に振り回されながらも、成し遂げることができたのは、人々に恵まれていたからです。春海が皆を引き寄せ、逆に引き寄せられて、成し遂げた日本独自の暦という一大事業。ご苦労様でした。
最終話、ラストシーンに感涙。関孝和に算術勝負を挑むも瞬殺。圧倒的強者に挑み続ける興奮と緊張。いくつになっても、失敗の恐怖より、成功の解放感を信じることのできるすばらしさ。
「明察じゃ」できゃっきゃしてた建部・伊藤コンビもそうだったけど、いくつになっても全力で楽しめることのできるものがあるのは最高の贅沢。それを分かち合える仲間がいるというのもまた。 -
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「みずのいろ。」がよかったので、昔の作品も探して購入しました。
あんなにハードな世界観じゃなくて、中国茶が飲みたくなるような話でした。どの登場人物も個性がしっかりしてて絵のクオリティも高くて引き込まれました。
借金取りから逃げてるヘタレ天然男子×引きこもりな茶店の主人。見た目は二人とも若いwけど、どっちが年上かどっちが攻受なのか全く不明で興味津々になってしまいました。
律さんもクールなんだかオカンなんだかわからない、めちゃくちゃミステリアスな主従関係で気になりました!
893ものみたいな空気感がありながら、諒一の突き抜けた天然ボケのせいでクスッと笑えるシーンがいっぱいで楽しかったです。
でも、「フツウじゃない」と思って生きてきた諒一は、蓮に居場所をもらって受け入れられて、生まれて初めて救われたと思う場面にはぐっときました。律にすごく感謝していた気持ちは恋愛感情にまでに高まったくせに、なかなか言い出せないところもヘタレわんこ過ぎて心配させられたけど、案外まっしぐらなのがよかったですw
蓮もまた「フツウじゃない」と思っていて、自分の居場所をずっと求め続けて生きてきたからこそ、諒一に共鳴するものがあったのかなと感じました。
猫ちゃんがどれだけ眺めてても飽きないくらいかわいくて面白かったです! -
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非常に分厚く280p越えていたので怯みました…
それに表紙も傷だらけの青年がこっち見て血の涙を流してるし、水死?と震えながらも興味津々に…!
槇えびしセンセが10年かけて完結させた作品に描き下ろしも収録した、とても読み応えある一冊でした。
無法地帯の「天国」で、出自も自分の名前も記憶にないまま2年間殺し屋の世都と共に暮らしている礼夏。
礼夏は生きるか死ぬかギリギリの毎日の中で、無邪気な明るさが微笑ましく、盲目的に慕う世都の身を気にかけ心配する姿がいじらしい子です。
世都は殺し屋として確実かつ冷酷な仕事をするけれど、なぜか胸が痛くなるような憐憫を抱かせるんですよね…
そして、そんな二人の前に突然ロマネという男が現れ何もかもが変わっていきます。
もしも自分の目に見えているもの、自分の信じているものが、実は全く別物だったら一体どうすればいいんでしょう…?
愛している人が憎むべき相手だとしたら。
世の中には正か負か、善か悪か、白か黒か断定できないもの、いろいろあるよねと改めて考えてしまいました。
でも、結局は愛するのも憎むのも自分自身。自分が納得して決断しなければいけないことなのかも。
人は自分の意志しだいで、幸せにも不幸にも成り得るんですよね、きっと。
むしろBLという括りにこだわらない視点から読んだ方が、ずっと興味深く感じられる話です。ハードな主題と世界観におそるおそる読み始めたけど、案外癒される部分もありました。赦す気持ちはとても大事。
礼夏の成長がよかったです。世都に守られていた側から、世都を守る側になれそうな逞しさが出てきて眩しかったです。
ロマネがなんだか気になる…あえて損な役を引き受けてるような。
切ない終幕だったけど、良質な映画を一本観終わった後のような余韻に浸れました。よかったです。 -
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ネタバレ久しぶりに、えんさんが出てきたー!
綺麗!可愛い!!
さて、このお話の大一番勝負が…失敗に終わる
ところで終わりますね。うわぁ。
悲劇を乗り越えた先のまた悲劇。。。
原作を読んでいて知っていても、気になる続き。
この本を読んでから久しぶりに囲碁を勉強しなおしています。
まだ5路盤からですが、まっさらな碁盤を見ていると
どんな手になるのかさっぱり分からず、
碁盤を宇宙、ご意思を星と例えた意味がそれとなく
分かってきました。
本来は19路盤なんだよな。。。19×19。
手の数は、wikiによると10の160乗、
チェスで10の50乗ってことらしいです。
天文学的な数字…。
囲碁と天文学は通じるところがありますねぇ。 -
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茫然自失になるほど度重なる別れ。
しかし、裏を返せばそれだけの喪失感を覚えるほどの出会い・縁が春海にはあった、という事でもあり。
おことを喪い、伊藤様を看取る事も出来ず、泣き崩れる春海の姿が切なくてかないません。それだけ大事な人たちだったんだ、と。
そして、道策の一途なツンデ…もとい、ライバル心。本当に春海は人に恵まれている。
誰もがその大きな器に水を注ぎたくなる、いい表現です。
それでも改暦の儀は困難な事業。ありとあらゆる知と力を尽くして、ついに成就なるか……以下続巻、という時点で結果はアレなわけですけれどw
兎にも角にも幸せな春海の人生。
どんな困難に打ちひしがれようとも、やはり彼は幸せだと思います。
素晴らしい人の縁と全てを賭けられる夢がある。これ以上に素晴らしい人生は、そうはない。 -
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ネタバレ槙えびしさん、BL描かれていたんですね。知らなかったので、驚いて購入。
この方の絵のベタのきつさが大好きで、この話も美しい画面でした。
苦手なヤクザ絡みではありますが、忌み嫌われている存在だったので、気にならずに読めました。
恋人(男)に裏切られて保証人になった主人公×元ヤクザの謎の店主
ですが、ずっと逆だと思って読んでました(笑)
百合カプっぽいし、露骨なエロもないので、どちらでも問題はないのですが。
ゲイである事で疎外されていた主人公とヤクザの家に生まれた事で忌み嫌われた店主、淋しい二人が出会って、纏まるまでのお話。
最後に絡んできた透綺さんは、もう少し前から絡んでいた方が良かったかも。少し唐突でした。そして、可哀想。
色々あっても、ハッピーエンドなので安心して読めたお話でした。
メインもいいですが、律さんとにゃんこが可愛いです。