円陣闇丸のレビュー一覧
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ネタバレ円陣闇丸センセの美麗な表紙絵から、3pの中世ファンタジーだなと推測。
…ただ、沙野センセによる中世ファンタジーとなれば、絶対に王道ロマンティックだけではすまされないので、そこのところはしっかり肝に銘じて手に取らないと、とんでもない地雷を踏むことになるかもしれませんね~
お気をつけてください…
そういう、毒のある作風が大好きなんですけど。
金髪皇帝と銀髪騎士×黒髪神官。
金髪皇帝のレオンが第一印象悪くて、てっきり俺様暴君かと思ってしまいました。まあ、ベッドではやんちゃです。「一棒一穴」信望者としては、レオンはダメでしょう…!みたいな悪感情しかなかったんですが。
でも、レオンとハルの少年時代の裏 -
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eroticaでの掌編から派生した3pもの。
女好きのヤクザの頭の辻は顧問弁護士の財津とその甥で辻の身の回りの世話をしている菊池と最初は望まない形から入ったが、今は快楽に溺れるように許容している。
自分のシマでボコられている若者を助けたがそれは詐欺を働いている一味の仲間で。
起承転結の転が来たら、榎田さんらしい深い展開だった。振り返ってみると、その展開は確かにあるあるの展開なんだけど、そこへ持っていく榎田さん、うん、そうだよね、ってなった。
なんだろう、出てくるキャラに容赦ない。もちろんその先にある落ちどころという結果のためにはその前にかなり悲惨な体験をさせるのはそれでいいのだけど。う -
購入済み
これはなかなかヘビーな、、
複雑な心境になるお話でした。愛を信じない必要としない、と言い聞かせてる感じの辻に心底愛情を注いでる財津と菊池。好きな人を共有出来る心理が正直理解出来ませんがこの2人に至っては2人で一人前って感じでギリギリ受け入れられました、基本3Pも趣味ではないのですが。辻の無自覚な寂しさにあえて反発している風な不安定さを愛情たっぷりに包む財津と菊池、絶妙なチームなのかもしれません。3人ですしエロ度はかなり高く濃ゆいです。
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購入済み
久々の当たり本!
長年BL本を拝見しているせいか、受け感たっぷりな感じが苦手な私ですが、この本はソレがなく良かった。受が男感を残しつつ、でも受けなんだなってところが私好み。また読んでいる内に切なくなる部分もあり、エロ度もソコソコ…wwもっとエロイ絡みや表現、挿絵があったら良かったかなと思い、1つ☆付けませんでしたが最近読んだ中で1番良かった一冊でした。
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エロティックがテーマの短編集『erotica』に収録の、「10×3」続編です。
893で3Pの後日談。あれ以上話が膨らむのか?と少々危惧しましたが、そこはさすがで引きこまれる展開になっていました。
女好きで男前な893の組長の辻、有能で狡猾な893の顧問弁護士の財津、そして身長もナニも大型で年下ワンコな舎弟の菊池の3人が主人公。
辻は女癖が悪くて、親分の娘に手を出したことを財津に強請られてこんな事になっている訳だけど、その娘の件がどうなったのか気になっていたので、それが今回ものすごく面白い回収になっていたのに満足させてもらいました。姐さんの存在は欠かせませんね~
あと、もっと気になっていた -
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ネタバレ清澗寺家シリーズ第二部下巻。
前回から引っ張った双子の恋の結末編です。
純粋培養な弘貴は、まぁ予想通りでした。
箍が外れたら本当に冬貴だったのね、という展開です。
そして泰貴もやっぱり和貴系だったのね、という話。
個人的にはやっぱり泰貴贔屓なんですが、どうしても和貴に
目が行きます。
そして冬貴の存在感が完全に双子の余韻を吹っ飛ばしてます(笑)
第二部で世代交代しても、やっぱり清澗寺家は親世代が
濃すぎて、出番は少なくても完全に食っちゃうんだな、
ということがよく分かりました。
鞠ちゃんの様子も見られて安堵しましたし、ちょろっと
だけ存在を匂わせる国貴や、道貴の存在にニヤニヤ。
主役カップル -
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ネタバレ清澗寺家シリーズ外伝。
清澗寺家誕生の秘密に迫る、みたいな内容でした。
どうして孤独を背負うことになったのか、その始まりの
物語です。
読み始めた当初は貴将がどうやって現在の清澗寺家に
繋がっていくのだろう……といまいち想像がつかなかった
のですが、なるほどそっちですか!
淫蕩な血は貴将ではなく、暁成の血の方か!と。
厳密に言えば露草が一番現在の清澗寺というか、冬貴に
通じる部分が多かったように思います。
いずれにしろ、清澗寺家の起源が分かり、おまけに嵯峨野家の
起源についても触れられていて、成程それで嵯峨野の
おじいさまが貴久に執着していたわけか、と色々と
美味しかったです。
ラストで冬貴 -
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ネタバレ清澗寺家シリーズ7作目。
シリーズ1部が完結だそうです。
そんな総集編の下巻では、国貴と道貴の2編構成。
国貴ってそんなに好きなタイプではなかったのですが、
このお話を読んで、その愛情深さにうるっと……。
そして再会した時の和貴にまた涙腺を刺激される。
なにこの家族愛。
清澗寺に一番縁遠いはずの家族愛が、みっちり詰まって
ました。
パパなりの愛情表現も、じわっときた。
そして道貴編については……ちょっと食傷気味。
クラウディオの歯の浮くような台詞の連発に苦笑いと
いうか、あまりに小っ恥ずかしくて桃色シーンは完全に
飛ばし読みしてしまいました。
ルカがとても良い子で、道貴との交流は読んでて
楽 -
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ネタバレ清澗寺家シリーズ6作目?
総集編という感じでしょうか、和貴編と冬貴編の2つと、
冒頭に貴久と嵯峨野のプロローグ。
上記2CPが好きなので、この分厚さにお腹いっぱいでした。
もう満腹で食べられません。
和貴は相変わらず同じところをぐるぐるぐるぐるしてて、
これは深沢も大変だ……というか、ここまでうじうじ
してると読んでて若干イラっとしてきたりもしたのですが、
このうじうじ感こそが和貴だと思える不思議。
結局の所は究極の愛とは、みたいな展開になってるのですが、
今までは口だけで言ってたのを行動に移しちゃったよ、
という深沢のキレっぷりが突き抜けてました。
個人的にはパパ編が良かったです。
どこ -
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ネタバレまさかまさかの展開で、ドキドキが止まりませんでした。
前作はわりと王道かなと思わせるストーリー展開だったんですが、今回は二人での日本へのハネムーンで甘々イチャコラばかりですかと思わせといて、衝撃的でした。
深刻な事態が勃発。
もちろん、二人きりの甘い時間もしっかり描かれているんですが、幸せがしっかり描かれているからこその、その後の思ってもみなかった衝撃はさらに大きいです。
…読ませます。
心を支えてくれ、排除しようとする輩から守ってくれる心強い存在だったイズディハールが消息不明になったどころか、生存が危ぶまれるという最悪の事態。
憔悴しきった秋成に救いの手を差し伸べたのはハミードです。
腹 -
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情熱シリーズ、2本の書き下ろしに入手不可能になっているドラマCDのSSも収録。新しい展開になってもしっかり読ませます。遥×圭人も東原×貴史もできあがったcpだし、ラブラブだし、変わりばえしないんじゃないかと懸念していましたが、新たな登場人物のせいで面白かったです。
固い絆で結ばれた遥と圭人は、もう夫婦のような雰囲気でラブ面では安定感があります。そんな馴れ合いを自重するかのように、圭人は仕事面だけは自立しようと決意します。
ただ愛する人に護られて安穏と生きるという選択をしない圭人に、芯の強さを感じます。やわらかさの中に、一本鋼のような強さがあるんですよね。とても魅力的です。
そうなると遥の秘書 -
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雑誌で既読。スピンオフも読んでいて、今度そちらが単行本化されるのを機会に手に取りました。
893や警察を主題にしたハードボイルドな作風が得意なセンセですが、こちらはシリアスで重厚なムードから一変して、甘くてかわいいファンタジーものです。
イラストは円陣闇丸センセで、サリサリみたいな猛獣も美しく描けるのでぴったりです。
病院で清掃の仕事をして、つつましく生きている珠樹の前に現れた、現実離れした超セレブなユージン。カッコいいのに我がままで性格も最悪なユージンに、珠樹はいい印象を持っていなかったのですが、彼が交通事故に遭い生死を彷徨った末、奇跡的に息を吹き返します。そして、なぜか珠樹に「俺を許すと