円陣闇丸のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
失恋して海辺の小さな町に引っ越してきた千晶の心に入り込んできたのは、コンビニでバイトする航。
年も重ね何事にも引き気味な千晶の気持ちを揺さ振りつつも優しく包み込む年下男とのラブストーリー。
海辺のゆっくり流れる日常の中で、些細な出来事のみで進行するから、特にドラマチックというわけでもなく、涙するというわけでもありません。なのに、印象的なのが不思議。
千晶の心情が手に取るようにわかる心理描写の上手さは、まるで自分がその海辺の町で暮らしているかのような錯覚すら起こしてしまいそう。
悩んだり不安になったり嬉しくなったりする、そんなちょっとした千晶の心の動きにひとつひとつ共鳴し、感情移入できる作品です。
年下攻めの航が、とても魅力あるキャラ。千晶の消極的な態度とは対照的に、明るくて前向きで、しかも恋人へのいたわりを常に持ち続けています。すごく年下だけど、千晶が愛するに値する魅力を充分持ち合わせている。そのあたりのギャップ萌えがかなりきます。
続編では、千晶が恋愛に対して徐々に能動的になっていくのが、情緒たっぷりに描かれていて読み応えありました。萌え度もバツグンです。書き下ろしはもっと甘く濃厚に絡んでいて、とろけそうです…砂原センセはラブシーンがいつも素晴らしいけど、原点はこの作品あたりなのかな?
円陣闇丸センセのイラストがピタリとはまっていて、ますますムード盛り上げています。